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カンブリア宮殿村上龍の質問術 文庫 – 2013/10/1
村上 龍
(著)
「質問」はビジネスにおける最強のツールである。
「カンブリア宮殿」で300人以上の経営者と対話し、その人間的魅力と成功の秘訣を聞き出してきた村上龍。対談相手や企業の歴史を「文脈」として把握し、本質的な疑問、質問を発見する作家ならではの手法とは?
17人の経営者に対して、実際に村上氏がどんな想定質問を考え、そこから「核となる質問」を用意し、どう聞くことで、相手の本音を引き出してきたかを紹介。
「カンブリア宮殿」で300人以上の経営者と対話し、その人間的魅力と成功の秘訣を聞き出してきた村上龍。対談相手や企業の歴史を「文脈」として把握し、本質的な疑問、質問を発見する作家ならではの手法とは?
17人の経営者に対して、実際に村上氏がどんな想定質問を考え、そこから「核となる質問」を用意し、どう聞くことで、相手の本音を引き出してきたかを紹介。
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2013/10/1
- 寸法10.7 x 1.2 x 14.9 cm
- ISBN-104532280206
- ISBN-13978-4532280208
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商品の説明
著者について
1952年2月19日生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』でデビュー(第75回芥川賞受賞)。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。近著に『55歳からのハローワーク』などがある。99年からは金融・経済をメインテーマとするメールマガジン「JMM」を主催。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2013/10/1)
- 発売日 : 2013/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 284ページ
- ISBN-10 : 4532280206
- ISBN-13 : 978-4532280208
- 寸法 : 10.7 x 1.2 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 308,624位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7位日経文芸文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952年長崎県生まれ。
七六年『限りなく透明に近いブルー』で第七五回芥川賞受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、『半島を出よ』では野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた。最新作は『新 13歳のハローワーク』『13歳の進路』。日本の金融・政治経済の問題を考える メールマガジン『JMM』を主宰し、経済トーク番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京)のホストも務める。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
就活の逆質問を考える上で参考になった。
2013年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上龍氏はそもそも、特定の方向を示す人ではなかった。
これまでもずっとそうだった。
いつも「…かどうか、私には分からない」という文脈で語る。
『質問術』というタイトルだと、普通ならハウツーを期待する
ところだが、決してそういう内容ではない。
あくまで「私はこのように質問していますが…」と手の内を
披瀝したに過ぎない。
何も示唆はしない。
とにかく、安易なハウツー本ではない。
これまでもずっとそうだった。
いつも「…かどうか、私には分からない」という文脈で語る。
『質問術』というタイトルだと、普通ならハウツーを期待する
ところだが、決してそういう内容ではない。
あくまで「私はこのように質問していますが…」と手の内を
披瀝したに過ぎない。
何も示唆はしない。
とにかく、安易なハウツー本ではない。
2014年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
座禅の後、僧侶の説法を聴いたことがある。その時、「あなたは、仏を見たのか」と質問したかった。しかし、彼を否定しそうで、言葉を飲んだ。そのせいだろうか、未だに仏教に曖昧さが付きまとう。
とにかく、質問はむずしい。それなのに日産のゴーン氏に対し、著者は「核となる質問」をトピックスの中から選んだ。
「どうして派遣や期間工の人たちを首にしないといけないんですか、かわいそうじゃないですか」
視聴者には、社員、得意先、仕入れ先そして株主などいる。回答によっては、彼らの信頼を失うかもしれない。このセンシティブルな時期に、真正面から「人員削減」を上げてきた。勇気ある質問だ。するとゴーン氏は、優しく丁寧にそして直球で回答した。
質問には、技術とともに志が必要なようだ。そして真摯な質問には、真摯な回答が存在するらしい。
とにかく、質問はむずしい。それなのに日産のゴーン氏に対し、著者は「核となる質問」をトピックスの中から選んだ。
「どうして派遣や期間工の人たちを首にしないといけないんですか、かわいそうじゃないですか」
視聴者には、社員、得意先、仕入れ先そして株主などいる。回答によっては、彼らの信頼を失うかもしれない。このセンシティブルな時期に、真正面から「人員削減」を上げてきた。勇気ある質問だ。するとゴーン氏は、優しく丁寧にそして直球で回答した。
質問には、技術とともに志が必要なようだ。そして真摯な質問には、真摯な回答が存在するらしい。
2015年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ヤマダ電機」山田昇氏
これまで「カンブリア宮殿」をやっていきて、わたしが最も印象に残る質問と答えは、ゲストが「ヤマダ電機」の回の収録中に生まれた。
(中略)
「最初の、群馬の小さな店をやっていたころは、幸せな時代でした。ご近所のお客様と食事したり、テレビの修理のお礼にと、お野菜やお赤飯をいただいたり、家族的で、とても幸福な時代でした。」
そういったニュアンスのことを奥様はお話しされていて、とても印象的だったのだ。
収録の最後のほうで、わたしはそのことを聞いた。
「奥様が、そうおっしゃっていますが、本当ですか。小さな電気屋さんのころ、幸福だったのですか?」
すると、山田氏は「その通りです。幸福でした」と答えた。そのとき、とっさに新しい質問を思いつき、すかさず聞いた。
「幸福だったというのは本当なんですね。でも、今、日本最大の家電チェーンを率いているわけで、街の小さな電気屋さんだったころに戻りたいとは思わないでしょう?」
すると、びっくりするような、意外な答えが返ってきた。「いや、戻りたいです。あのころに戻りたいですね。」山田氏は、そう言ったのだ。わたしは、驚いて、「え?本当に戻りたいんですか?」と確かめた。
「はい。戻りたいと思います」
わたしは、ある事実を思い出し、涙が滲みそうになるのを必死で耐えた。山田氏は、最愛の娘さんを事故で亡くされていた、出社されると、必ず一輪、棚にある花瓶に花を刺されるのが日課となっている。そのことを思い出したのだ。わたしたちのやりとりは、経済や経営論を超えていて、文学的とも言えるものだったと思う。山田氏は、まだ娘さんが元気でいて、家族みんなで一生懸命働いていた「まちの小さな電気屋さん」のころに、本当に、戻りたかったのだ。年商1兆円をはるかに超える日本最大の家電チェーンを統率する経営者は、考えてみれば当然のことだが、経営者である前に、家族を愛する父親であり、亡くなった娘さんのことを片時も忘れない人間性の持ち主だったのである。 (P17)
これまで「カンブリア宮殿」をやっていきて、わたしが最も印象に残る質問と答えは、ゲストが「ヤマダ電機」の回の収録中に生まれた。
(中略)
「最初の、群馬の小さな店をやっていたころは、幸せな時代でした。ご近所のお客様と食事したり、テレビの修理のお礼にと、お野菜やお赤飯をいただいたり、家族的で、とても幸福な時代でした。」
そういったニュアンスのことを奥様はお話しされていて、とても印象的だったのだ。
収録の最後のほうで、わたしはそのことを聞いた。
「奥様が、そうおっしゃっていますが、本当ですか。小さな電気屋さんのころ、幸福だったのですか?」
すると、山田氏は「その通りです。幸福でした」と答えた。そのとき、とっさに新しい質問を思いつき、すかさず聞いた。
「幸福だったというのは本当なんですね。でも、今、日本最大の家電チェーンを率いているわけで、街の小さな電気屋さんだったころに戻りたいとは思わないでしょう?」
すると、びっくりするような、意外な答えが返ってきた。「いや、戻りたいです。あのころに戻りたいですね。」山田氏は、そう言ったのだ。わたしは、驚いて、「え?本当に戻りたいんですか?」と確かめた。
「はい。戻りたいと思います」
わたしは、ある事実を思い出し、涙が滲みそうになるのを必死で耐えた。山田氏は、最愛の娘さんを事故で亡くされていた、出社されると、必ず一輪、棚にある花瓶に花を刺されるのが日課となっている。そのことを思い出したのだ。わたしたちのやりとりは、経済や経営論を超えていて、文学的とも言えるものだったと思う。山田氏は、まだ娘さんが元気でいて、家族みんなで一生懸命働いていた「まちの小さな電気屋さん」のころに、本当に、戻りたかったのだ。年商1兆円をはるかに超える日本最大の家電チェーンを統率する経営者は、考えてみれば当然のことだが、経営者である前に、家族を愛する父親であり、亡くなった娘さんのことを片時も忘れない人間性の持ち主だったのである。 (P17)
2013年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カンブリア宮殿は好きな番組のひとつで、村上さんの質問力にいつも感心していました。
コミュニケーション能力を高める上で、また人に物事を教え伝え、さらにより深く学ぶために質問は欠かせないツールですが、この本を読んで質問力を養うのに事前の調査や準備の大切さがいかに重要かを学びました。
私自身、いろいろな本から質問の言い回しなどメモし活用していましたが、まだまだ甘かったと反省しました。
質問力を鍛えるため幾冊もの本を読んできましたが、ハウツー本や自己啓発本とは違う深みのある内容でした。
また、本に載せられていた方々の心に響く言葉は、村上さんの深い思考と好奇心、そして番組制作者の方々の調査による努力によって引き出されたものであると感じました。質問が実に自然で的をついてる理由がわかったような気がします。
質問力こそ宝の情報を引き出す最強ツールだと再認識させられました。
お勧めの本です。
コミュニケーション能力を高める上で、また人に物事を教え伝え、さらにより深く学ぶために質問は欠かせないツールですが、この本を読んで質問力を養うのに事前の調査や準備の大切さがいかに重要かを学びました。
私自身、いろいろな本から質問の言い回しなどメモし活用していましたが、まだまだ甘かったと反省しました。
質問力を鍛えるため幾冊もの本を読んできましたが、ハウツー本や自己啓発本とは違う深みのある内容でした。
また、本に載せられていた方々の心に響く言葉は、村上さんの深い思考と好奇心、そして番組制作者の方々の調査による努力によって引き出されたものであると感じました。質問が実に自然で的をついてる理由がわかったような気がします。
質問力こそ宝の情報を引き出す最強ツールだと再認識させられました。
お勧めの本です。
2021年4月25日に日本でレビュー済み
質問力のスキルを手っ取り早く身につけられる本ではないです。
村上龍さんは「好奇心」こそが質問力につながる、と何度か本の中で述べています。
実際、対談者(著名な経営者)と会う前に必ず、その方の会社、経営や人材育成の哲学、歴史、ターニングポイントなどを調べています。
つまり対象者に強い興味(好奇心)を持っているんです。
当たり前のことなんですが、ハウツーの大前提として、質問力には好奇心が欠かせない、という根幹部分を知ることができました。
また対談者である著名な経営者の経営哲学も大変参考になりました。
ビジネスパーソンならぜひ読んでおきたい本です。
村上龍さんは「好奇心」こそが質問力につながる、と何度か本の中で述べています。
実際、対談者(著名な経営者)と会う前に必ず、その方の会社、経営や人材育成の哲学、歴史、ターニングポイントなどを調べています。
つまり対象者に強い興味(好奇心)を持っているんです。
当たり前のことなんですが、ハウツーの大前提として、質問力には好奇心が欠かせない、という根幹部分を知ることができました。
また対談者である著名な経営者の経営哲学も大変参考になりました。
ビジネスパーソンならぜひ読んでおきたい本です。
2015年6月25日に日本でレビュー済み
以前から同番組を欠かさず見ており、番組の紹介を見て、すぐに購入しました。
番組が出来上がるまでの過程は、放映された番組を見ているだけでは想像できない
質問のブレークダウン術や、核となる質問の見つけ方は、とても興味深い。
また、「庶民目線での代弁者」としての小池さんとの役割分担にも、感心させられました。
ただ、多くの方がコメントされている通り、この本は”質問術”のハウ・ツーにはなっておらず、
”質問術”を身に着けるには、読者の自助努力が不可欠だと思いました。
もう1つ難点を挙げると、質問例の題材が面白過ぎること。やりとりの内容そのものに
引き込まれてしまい、肝心の”質問術”が何度読んでも頭に入ってきません。
ある意味では、看板に偽りありの”罪な本”です。
番組が出来上がるまでの過程は、放映された番組を見ているだけでは想像できない
質問のブレークダウン術や、核となる質問の見つけ方は、とても興味深い。
また、「庶民目線での代弁者」としての小池さんとの役割分担にも、感心させられました。
ただ、多くの方がコメントされている通り、この本は”質問術”のハウ・ツーにはなっておらず、
”質問術”を身に着けるには、読者の自助努力が不可欠だと思いました。
もう1つ難点を挙げると、質問例の題材が面白過ぎること。やりとりの内容そのものに
引き込まれてしまい、肝心の”質問術”が何度読んでも頭に入ってきません。
ある意味では、看板に偽りありの”罪な本”です。
2015年6月19日に日本でレビュー済み
質問は好奇心から生まれる。好奇心とは疑問である。疑問が新たなキャリアを導いてくれるにも関わらず、的確な疑問を駆使して活きた会話を目指す学問はない。このことを村上氏はあとがきの中で訴求していた。全く同感である。質問に回答する術は教えても、質問そのものの学問体系はないのは確かに残念である。しかし、ここに新たなビジネスチャンスが潜在しているとも言える。
好奇心は誰もが生来持っているものだが、情報に対する飢えがない状態が続くと人は好奇心を失い、簡単にはリカバリーできない。経験を重ねた世代に対する前向きで真摯な危機感を与えるという切り口は、村上氏ならではの付加価値である。ほっと安心する文章の数々。雨に揺られる紫陽花のように、ひとつ一つの文章が微妙な色彩を放つ花びらを思わせる本であった。
好奇心は誰もが生来持っているものだが、情報に対する飢えがない状態が続くと人は好奇心を失い、簡単にはリカバリーできない。経験を重ねた世代に対する前向きで真摯な危機感を与えるという切り口は、村上氏ならではの付加価値である。ほっと安心する文章の数々。雨に揺られる紫陽花のように、ひとつ一つの文章が微妙な色彩を放つ花びらを思わせる本であった。