手に取って初めに驚いたのはその厚さ。
さらに中を開いて内容の充実っぷりに驚きました。
中でも特に豪華だと思ったのは、あまちゃんファンの漫画家さん、イラストレーターさん達の書き下ろしイラストつき『あまちゃん』人物陳列室のページです。末次由紀さん、折原みとさん、ひうらさとるさん…と錚々たる顔ぶれとなってます。
また前川さなえさん、こなみ紹子さん、シラトリユリさん、青木俊直さんの書き下ろしイラストもたっぷり収録されています。あまちゃん放映中、Twitterの#あま絵ハッシュタグを楽しんでいた身としては一気にこれだけのイラストが見れて大満足でした。
(やなせたかし風あんべちゃん、藤子・F・不二雄風勉さん、スタジオジブリ風ユイママ、高橋留美子風いっそんは特にツボ!)
ビジュアル面だけでなく、インタビュー記事や論考もPLANETSだけあって読み応え満点です。軽い気持ちで手に取ると圧倒されるほどの活字量ですし、多数の方々がそれぞれの感性・考え方で濃ゆくみっちりあまちゃんを語ってらっしゃるので、確かに「内容詰めすぎ」「ごちゃごちゃしすぎ」と感じる方もいらっしゃるかと思います。
ですが私には、「あまちゃん」にはそれだけ人を巻き込んで刺激するだけのものすごい熱量を持った作品で、その「あまちゃん」を受けて全力で打ち返したのが本書だと感じました。まさに「おらたち、熱いよね!」を体現している一冊だと思います。
濃いあまちゃんファンにはうってつけの一冊。
ただ、ライトファンにはその高密度・高濃度ゆえに圧倒されてしまうかもしれません。それだけ作り手のこだわり、あまちゃん愛が詰まっています。
あまちゃんワールドにどっぷり潜れるので、あまロス症候群の方は、ぜひ。

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あまちゃんメモリーズ 文藝春秋×PLANETS 単行本 – 2013/10/31
■内容紹介
じぇじぇじぇ(' jjj ')、あまちゃん、逆回転(プレイバック)!
ドラマ完結から1ヵ月。各界の“あま猛者"たちがM3ALNSP(みなさんのあまロスをなんとかすっぺ)会を結成して贈る、究極の「あまちゃん本」がついに完成!!
2013年4月の放送以来、一般家庭からマニアックなドラマファン、様々な分野の著名人まで、あらゆる層を熱狂させ、日本中のエネルギー源になったNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。
歴史的な傑作となった本作の魅力と意義を、NHKドラマや宮藤官九郎作品について、はてしなく貪欲に取り上げてきたカルチャー批評誌「PLANETS」ならではの切り口で、あますことなく徹底解読します。
表紙&巻頭グラビアには「現代の上野・アメ横に転生した“ヤング春子"」こと有村架純を迎え、中森明夫ら『あまちゃん』語りを牽引した論客たちによる白熱論争、青木俊直らプロ漫画家たちの描き下ろし「あま絵」夢の競演、全156エピソードを読み解く永久保存版レビュー、用語解説にミズタクコラム等々、硬軟とりまぜた充実の読み応えで、視聴時の思い出と感動を涙目リメンバー!
■目次
・[巻頭グラビアインタビュー] 有村架純:その少女が、ふたたび――
・北三陸ストレンジウォーク――触発と拡張のロケ地探訪(文:橋本倫史 写真:小野啓)
・[基調論考] 宇野常寛:いま・ここに・潜る――宮藤官九郎、再生のシナリオ
・[基調座談会] 中森明夫×茂木健一郎×中川大地×宇野常寛:『あまちゃん』白熱論争
・『あまちゃん』人物陳列室
イラスト:末次由紀/折原みと/ひうらさとる/高田明美/北崎拓/井上正治/なかはら・ももた/斎藤岬/神崎将臣/雁川せゆ/青木光恵/若狭たけし/前川さなえ/こなみ詔子
文:岡田康宏/木俣冬/成馬零一/西森路代
・全156エピソード完全レビュー(イラスト:青木俊直/シラトリユリ 文:中川大地)
・『あまちゃん』用語解説「アマペディア」(葦原骸吉/さやわか/松谷創一郎)
・[インタビュー]
大友良英:音楽から読み解く祝祭劇『あまちゃん』
滝沢充子:"生ゴミ"先生が初めて語る不器用天才・能年玲奈の素顔
塩見三省:"琥珀の勉さん"が明かす「ミズタクの空気感」
・[コラム] 猪谷千香:ミズタクの恋、私たちの恋
・[論考]
岡室美奈子:時間の国のアリス――逆回転の物語としての『あまちゃん』
細馬宏通:「アイ・ミス・ユー」の宛先――「潮騒のメモリー」はなぜ歌い継がれるのか
中町綾子:『あまちゃん』のはじまりと終わりと真ん中と
成馬零一:クドカンと朝ドラ 2000年代を彩った二つの潮流
岡田康宏:『あまちゃん』が描いたもの、描かなかったもの
田中秀臣:春子の亡霊と1980 年代のあやまち――『あまちゃん』の経済学――
・[名場面・名台詞アンケート] 堀江貴文/清水ミチコ/道尾秀介/三又又三
・[完結記念メッセージ] 高田明美/川上弘美/ZABADAK/津田大介/公文俊平/井上伸一郎/河野英裕/樋口真嗣/速水健朗/開沼博/片渕須直
・[特別寄稿] 富野由悠季:非あまちゃんファンになった
・[巻末対談] 達増拓也×宇野常寛:『あまちゃん』から考える震災後の日本再生
じぇじぇじぇ(' jjj ')、あまちゃん、逆回転(プレイバック)!
ドラマ完結から1ヵ月。各界の“あま猛者"たちがM3ALNSP(みなさんのあまロスをなんとかすっぺ)会を結成して贈る、究極の「あまちゃん本」がついに完成!!
2013年4月の放送以来、一般家庭からマニアックなドラマファン、様々な分野の著名人まで、あらゆる層を熱狂させ、日本中のエネルギー源になったNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。
歴史的な傑作となった本作の魅力と意義を、NHKドラマや宮藤官九郎作品について、はてしなく貪欲に取り上げてきたカルチャー批評誌「PLANETS」ならではの切り口で、あますことなく徹底解読します。
表紙&巻頭グラビアには「現代の上野・アメ横に転生した“ヤング春子"」こと有村架純を迎え、中森明夫ら『あまちゃん』語りを牽引した論客たちによる白熱論争、青木俊直らプロ漫画家たちの描き下ろし「あま絵」夢の競演、全156エピソードを読み解く永久保存版レビュー、用語解説にミズタクコラム等々、硬軟とりまぜた充実の読み応えで、視聴時の思い出と感動を涙目リメンバー!
■目次
・[巻頭グラビアインタビュー] 有村架純:その少女が、ふたたび――
・北三陸ストレンジウォーク――触発と拡張のロケ地探訪(文:橋本倫史 写真:小野啓)
・[基調論考] 宇野常寛:いま・ここに・潜る――宮藤官九郎、再生のシナリオ
・[基調座談会] 中森明夫×茂木健一郎×中川大地×宇野常寛:『あまちゃん』白熱論争
・『あまちゃん』人物陳列室
イラスト:末次由紀/折原みと/ひうらさとる/高田明美/北崎拓/井上正治/なかはら・ももた/斎藤岬/神崎将臣/雁川せゆ/青木光恵/若狭たけし/前川さなえ/こなみ詔子
文:岡田康宏/木俣冬/成馬零一/西森路代
・全156エピソード完全レビュー(イラスト:青木俊直/シラトリユリ 文:中川大地)
・『あまちゃん』用語解説「アマペディア」(葦原骸吉/さやわか/松谷創一郎)
・[インタビュー]
大友良英:音楽から読み解く祝祭劇『あまちゃん』
滝沢充子:"生ゴミ"先生が初めて語る不器用天才・能年玲奈の素顔
塩見三省:"琥珀の勉さん"が明かす「ミズタクの空気感」
・[コラム] 猪谷千香:ミズタクの恋、私たちの恋
・[論考]
岡室美奈子:時間の国のアリス――逆回転の物語としての『あまちゃん』
細馬宏通:「アイ・ミス・ユー」の宛先――「潮騒のメモリー」はなぜ歌い継がれるのか
中町綾子:『あまちゃん』のはじまりと終わりと真ん中と
成馬零一:クドカンと朝ドラ 2000年代を彩った二つの潮流
岡田康宏:『あまちゃん』が描いたもの、描かなかったもの
田中秀臣:春子の亡霊と1980 年代のあやまち――『あまちゃん』の経済学――
・[名場面・名台詞アンケート] 堀江貴文/清水ミチコ/道尾秀介/三又又三
・[完結記念メッセージ] 高田明美/川上弘美/ZABADAK/津田大介/公文俊平/井上伸一郎/河野英裕/樋口真嗣/速水健朗/開沼博/片渕須直
・[特別寄稿] 富野由悠季:非あまちゃんファンになった
・[巻末対談] 達増拓也×宇野常寛:『あまちゃん』から考える震災後の日本再生
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2013/10/31
- ISBN-104163767703
- ISBN-13978-4163767703
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2013/10/31)
- 発売日 : 2013/10/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4163767703
- ISBN-13 : 978-4163767703
- Amazon 売れ筋ランキング: - 551,657位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 424位NHK系の本
- カスタマーレビュー:
著者について
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評論家。1978年生。批評誌〈PLANETS〉編集長。
著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『原子爆弾とジョーカーなき世界』(メディアファクトリー)、『楽器と武器だけが人を殺すことができる』(KADOKAWA/メディアファクトリー)。
共著に石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)、『静かなる革命へのブループリント――この国の未来をつくる七つの対話』(共編著、河出書房新社)など。
企画・編集参加に「思想地図 vol.4」(NHK出版)、「朝日ジャーナル 日本破壊計画」(朝日新聞出版)。NHK討論番組への出演、J-WAVE「THE HANGOUT」月曜日レギュラーパーソナリティとしても知られる。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
滝沢充子氏への【インタビュー】「”生ごみ”先生が語る不器用天才・能年玲奈の素顔」を読むために購入。文芸春秋2018年1月号の小松成美氏の「女優の『あまちゃん』からの四年半」と合わせて読むことによって、能年玲奈(のん)の「唯一無二の才能」(片淵監督談)の実態と本質が理解でき、これからも一層応援していきたいと思うようになった。
2013年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星一つで評価されている方々のおっしゃる通り、書き手の主観や製作事情ばかりが前面に出た本です。
いろいろな「あまちゃん本」が出ている中、個性的な本を目指したのかもしれませんが、
少なくとも「メモリーズ」ではなかったですね。
せめて「私たちのあまちゃん論」とでも銘打って、誤解を招かないようにすべき内容だと思います。
とりあえず目は通しましたが、書き手の偏った主観や自己満足に満ちた内容に騙された思いしか沸かず、
読後はすぐに古紙回収に廻しました。
レビューに「星ゼロ」という項目がないのが悔しいくらいの本でした。
いろいろな「あまちゃん本」が出ている中、個性的な本を目指したのかもしれませんが、
少なくとも「メモリーズ」ではなかったですね。
せめて「私たちのあまちゃん論」とでも銘打って、誤解を招かないようにすべき内容だと思います。
とりあえず目は通しましたが、書き手の偏った主観や自己満足に満ちた内容に騙された思いしか沸かず、
読後はすぐに古紙回収に廻しました。
レビューに「星ゼロ」という項目がないのが悔しいくらいの本でした。
2013年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サブカルチャー評論で出てくる評論家や、大学の先生の学問的分析などがメインの「あまちゃん」文芸評論集です。
非常に中身が濃く、私にとっては興味深く読むことができました。
ただし、この本はやや難解で、硬派な評論集です。この本に対する、低い評価のレビューが散見されますが、
それらのレビューを読む限り、この本に求めているものが違う、筋違いなレビューです。
この本の編者、寄稿者のあまちゃんに関するWEBの記事などを読んで、面白く読むことができたのであれば、
購入する価値は十分にあります。
逆に、WEBの記事の内容が難しくて分からない、というのであれば、購入しない方が良いです。こういう方々には、
NHKが出している「あまちゃんメモリアルブック」(この本も非常に素晴らしいです!)をおすすめします。
非常に中身が濃く、私にとっては興味深く読むことができました。
ただし、この本はやや難解で、硬派な評論集です。この本に対する、低い評価のレビューが散見されますが、
それらのレビューを読む限り、この本に求めているものが違う、筋違いなレビューです。
この本の編者、寄稿者のあまちゃんに関するWEBの記事などを読んで、面白く読むことができたのであれば、
購入する価値は十分にあります。
逆に、WEBの記事の内容が難しくて分からない、というのであれば、購入しない方が良いです。こういう方々には、
NHKが出している「あまちゃんメモリアルブック」(この本も非常に素晴らしいです!)をおすすめします。
2013年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普通のあまちゃんファンが期待して買うと、少し面食らうかもしれません。
各週ごとの解説など、あまりに独自の深読みすぎてついていけない。
たぶん殆どのあまちゃんファンはこんな独自の深い考察は読みたくなくて、
もっと撮影の裏話とか、出演者の本作にたいする気持ちとかが読みたいと思うのだけど。
まとまりが無い感じなので星三つです。
各週ごとの解説など、あまりに独自の深読みすぎてついていけない。
たぶん殆どのあまちゃんファンはこんな独自の深い考察は読みたくなくて、
もっと撮影の裏話とか、出演者の本作にたいする気持ちとかが読みたいと思うのだけど。
まとまりが無い感じなので星三つです。
2014年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今でも録画したあまちゃんを見直す日々。
一話ずつ解説されたこの本も何度も読み直してます。
一話ずつ解説されたこの本も何度も読み直してます。
2013年11月8日に日本でレビュー済み
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「あまちゃん」マニアを自負する皆さんが描く、マニアに向けたファンブックという感じなので、もともと「あま絵」を拝見しては盛り上がっていた私には読み応え充分でした。
ただ同じファンブックでも、他社のものはドラマの名場面やポスターを掲載していたのでうちの親も楽しんで読んでいた…こちらは読者を選ぶかもしれませんね。
有村架純さんは大好きなんですが、特集はよいのですが表紙は春子カットに扮して欲しかった…贅沢ですが…。
書店で他の芸能本と並んで置いてありましたが、タイトルの書体や色のせいもあって、余りに「あまちゃん」感がなく勿体ないなと思い…。
ただ同じファンブックでも、他社のものはドラマの名場面やポスターを掲載していたのでうちの親も楽しんで読んでいた…こちらは読者を選ぶかもしれませんね。
有村架純さんは大好きなんですが、特集はよいのですが表紙は春子カットに扮して欲しかった…贅沢ですが…。
書店で他の芸能本と並んで置いてありましたが、タイトルの書体や色のせいもあって、余りに「あまちゃん」感がなく勿体ないなと思い…。