ラスト、刑務所へ向かう車で、分かれ道を右に行って逃げるか、左に行って素直に収監されるか、親父のモノローグで綴られるハッピーエンド。
時系列的にはラストのシーンで左に行っているから逃げはしなかったのだ、と解釈する向きはあるが、これは観る人が決めれば良い事だ。右に行って逃げたとしても、映像のようにハッピーエンドにはならず途中で捕まる可能性もある。左に行って収監されてもニコライの助言に従い7年間を生き延びる可能性もある。
劇中でモンティが友人のフランクに吐露したように、儲けを株ブローカーであるフランクに預けてリタイヤする道もあった。だが欲をかいたモンティはドラッグを売り続け逮捕された。フランクやナチュレルもまた、モンティに売人稼業から足を洗えと言えないままその日を迎えてしまった後悔がある。
その極限状態でモンティはレストランのトイレの鏡に向かいあらゆる他人を罵るが、最終的にそうではない、悪いのは自分自身だったのだと納得する。
人生は選択の連続である。そんな深い感想を抱かせてくれた映画です。
海外ではスパイクリーコレクションとしてBlu-ray化されてるようなのですが、国内販売されないかな、、、。DVDよりも綺麗な映像で手元に置きたいです。