先日購入した同じイーリング製コメディ「マダムと泥棒」収録の特典ドキュメンタリー「フォーエバー・イーリング」で紹介されており、興味を惹かれて購入しました。
画質はまあまあですが、画面の中央縦にフィルムの傷が見えてしまうシーンが多く有ります。
特典はフォトギャラリーとチャプター・メニューのみ、かつ日本語字幕のON/OFFは出来ませんでした。
斯様な仕様への不満が有りつつも、内容は後の英国アミカス・プロのホラー・アンソロジー映画より格調高く、ウィットに富んだ全体の見事な構成、ヴァネッサ・レッドグレイヴの父親マイケル・レッドグレイブ(なんと似ている親子でしょう!)の名演が光るオムニバス中最高・最恐の第5話等非常に満足出来ました。
古さを感じるシーンも多々ありますが、この映画を始めイーリング製作品が如何に英国映画/TV界のスタンダードとなっているか、例えばBBCのコメディ、モンティ・パイソンでも多くネタとして引用されている事が解り、実に興味深かったです。
語られる物語5編中、2編は英国怪談の名手、E.F.ベンソンとSF小説の開祖の一人、H.G.ウェルズの小説が原作となっております。
英国ホラー映画を愛する方、同怪奇小説がお好きな方には大いにお薦めです。
前回発売時に同時に出ていた同じイーリングスタジオ製の傑作コメディ「白衣の男」、「カインド・ハート」と本作も出来ましたらBlu-Rayで再発して頂けると幸甚です。