アメリカ政府の支給する揚げパンや食品油によって肥満に悩むネイティブアメリカンを見るとアメリカ政府が如何にいい加減な政策をして来たかわかります。
かつてはバッファロー狩りにトウモロコシやジャガイモを栽培して自給自足の生活をしていたのが連邦政府の兵糧攻めにより飢餓で苦しめられ今度は肥満に悩むのは皮肉な話です。 それはアラスカやグリーンランドに住むイヌイットも同じでアザラシや鯨を食べていましたけど今やハンバーガーやコーラを飲み、肥満や失業、アルコール依存症がイヌイット社会に暗い影を落としています。
日本も例外ではなく、明治になってから洋食が広まり始め、戦後になって急速に米食からパン食になりましたがこれだけ急速に食生活が変わったのは日本ぐらいな物です。
最近は、日本食が世界無形遺産に指定されたり、食育が問われているのは良い傾向ですね。

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太ったインディアンの警告 (生活人新書 196) 新書 – 2006/10/1
エリコ ロウ
(著)
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2006/10/1
- ISBN-104140881968
- ISBN-13978-4140881965
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2006/10/1)
- 発売日 : 2006/10/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 229ページ
- ISBN-10 : 4140881968
- ISBN-13 : 978-4140881965
- Amazon 売れ筋ランキング: - 896,900位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 47,566位科学・テクノロジー (本)
- - 59,691位新書
- - 108,727位暮らし・健康・子育て (本)
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2010年9月10日に日本でレビュー済み
アメリカの栄養事情について詳述されており、興味深い内容です。
アメリカでは食品業界と政界の癒着が問題になっているのだそうです。
食肉や穀物、砂糖などの業界団体のロビイスト活動が国民に対する栄養指導や学校食堂に影響を与えており、たとえば栄養についてのガイドラインや指導書を作成するときに業界の横槍で適正な表現が抑えられ、トーンダウンしてしまったりするのだそうです。おかげでアメリカでは学校でまともなフード・ピラミッド(よく医院や調剤薬局に張ってある理想的な食品摂取割合を図示したあれです)を教えることすらままならないとか。
また、学校では、ファストフードが学食を経営しており、日本の給食のように栄養に配慮した食事など出されていません。営利が優先され、栄養は二の次になっているのだそうです。
そして国民は、まともな栄養の知識を教育されることもないまま、肥満に無自覚になり、大量かつアンバランスな食事になんの疑問ももたなくなってしまった…。
肥満大国アメリカの背景には、そんな構造的な問題が潜んでいるのです。
この本では、インディアンの居留地の食事事情について詳しいのですが、居留地にまともな食品店がなく、限られた援助物資(小麦粉と粗悪な食品油など)しか手に入らないために栄養的に大変偏ってしまって、肥満と糖尿が激増した事情なども書かれております。
購入資金があったとしても、買う場所がない、道が閉ざされてしまう、これもまたひとつの「貧困」の形なのでは、と思いました。
余談ですが、以前あちらのスラムの栄養事情について、ドキュメンタリ番組が紹介されたときに見たお話を添えておきます。
なんという番組だったか残念ながら失念してしまったのですが、貧困層の肥満の問題を解決しようとして栄養教育を行い、手料理を推奨しても、その手料理を作るための素材が手に入る生鮮食品の店が地域に存在しないために、ボランティア団体が店の開店から手がけなくてはならない状況だ、という話を紹介していて衝撃的でした。
インディアン居留地で起きたことも、これとよく似ています。たとえ金があっても適正な栄養を取ることができない状況があるのです。
日本でも、個人商店が次々と倒れ、ミニマムに地域を支えてきた流通機構が破綻しつつあります。
歩いてゆける場所に一通りのものが手に入る店がない、という状況は、通販や車での買い付けが困難な人々を新たな貧困に陥れる素地になるのだと気づかされます。
アメリカでは食品業界と政界の癒着が問題になっているのだそうです。
食肉や穀物、砂糖などの業界団体のロビイスト活動が国民に対する栄養指導や学校食堂に影響を与えており、たとえば栄養についてのガイドラインや指導書を作成するときに業界の横槍で適正な表現が抑えられ、トーンダウンしてしまったりするのだそうです。おかげでアメリカでは学校でまともなフード・ピラミッド(よく医院や調剤薬局に張ってある理想的な食品摂取割合を図示したあれです)を教えることすらままならないとか。
また、学校では、ファストフードが学食を経営しており、日本の給食のように栄養に配慮した食事など出されていません。営利が優先され、栄養は二の次になっているのだそうです。
そして国民は、まともな栄養の知識を教育されることもないまま、肥満に無自覚になり、大量かつアンバランスな食事になんの疑問ももたなくなってしまった…。
肥満大国アメリカの背景には、そんな構造的な問題が潜んでいるのです。
この本では、インディアンの居留地の食事事情について詳しいのですが、居留地にまともな食品店がなく、限られた援助物資(小麦粉と粗悪な食品油など)しか手に入らないために栄養的に大変偏ってしまって、肥満と糖尿が激増した事情なども書かれております。
購入資金があったとしても、買う場所がない、道が閉ざされてしまう、これもまたひとつの「貧困」の形なのでは、と思いました。
余談ですが、以前あちらのスラムの栄養事情について、ドキュメンタリ番組が紹介されたときに見たお話を添えておきます。
なんという番組だったか残念ながら失念してしまったのですが、貧困層の肥満の問題を解決しようとして栄養教育を行い、手料理を推奨しても、その手料理を作るための素材が手に入る生鮮食品の店が地域に存在しないために、ボランティア団体が店の開店から手がけなくてはならない状況だ、という話を紹介していて衝撃的でした。
インディアン居留地で起きたことも、これとよく似ています。たとえ金があっても適正な栄養を取ることができない状況があるのです。
日本でも、個人商店が次々と倒れ、ミニマムに地域を支えてきた流通機構が破綻しつつあります。
歩いてゆける場所に一通りのものが手に入る店がない、という状況は、通販や車での買い付けが困難な人々を新たな貧困に陥れる素地になるのだと気づかされます。
2020年11月26日に日本でレビュー済み
アメリカ人というか白人に肥満が多いっていうのは
何となく馴染み深いというイメージがあった。
しかしながら、そのイメージは少し間違っていて、
アメリカ国の住民に肥満が多い、という事だった。
これ読むまで、アメリカ・インディアンまで
肥満になってるとは思わなかった。
なんでアメリカナイズな生活を行うと肥満になるのか
結構詳細に書いてある。
しかし、栄養学のプロが書いているわけで読みやすい。
取り敢えず人間、飢えに対しては強い抗体あるけれど、
肥満に対しては余り強い抗体持ってないという事はわかった。
何となく馴染み深いというイメージがあった。
しかしながら、そのイメージは少し間違っていて、
アメリカ国の住民に肥満が多い、という事だった。
これ読むまで、アメリカ・インディアンまで
肥満になってるとは思わなかった。
なんでアメリカナイズな生活を行うと肥満になるのか
結構詳細に書いてある。
しかし、栄養学のプロが書いているわけで読みやすい。
取り敢えず人間、飢えに対しては強い抗体あるけれど、
肥満に対しては余り強い抗体持ってないという事はわかった。
2013年9月2日に日本でレビュー済み
夏休みに訪米して南西部のインディアン居住区を訪れたところ、皆、とても太っていてびっくり。帰国後、この本を手に取った。
本書は、アメリカの先住民であるインディアンがなぜ太ってしまったかという歴史的経緯について詳しく説明されている。その後、人間が太る仕組みを解き明かす、人体の代謝の仕組み、栄養学、食欲と脳生理学の関係などについての説明が続く。さらに、アメリカの食品産業の実体、加工食品が第二次世界大戦後、普及した理由についての説明がなされ、インディアンのみならずアメリカ人の肥満は、アメリカの卓越した農業力、工業力、資本主義の力強さがもたらした負の側面であることが分かる仕組みとなっている。
多くのデータに基づくこうした硬派で濃い中身を、アメリカ人と結婚した自分自身の体型の変化や夫のコーラ中毒、親戚の子供たちの肥満といった軟らかい話題が和らげている。戦後、食生活の欧米化がいち早く進んだ沖縄の人々の健康状態の変化など、日本人の食生活も言及されており、最終的には、システムとしての食の重要性が浮かび上がってくる仕組みとなっている。
なぜアメリカで21世紀になってホールフーズ・マーケットのような有機食品専門スーパーが驚異的な成長を遂げたのか、なぜファーストレディのミッシェル・オバマさんがホワイトハウスに有機野菜農場を作り、肥満防止キャンペーンにあそこまで積極的に取り組んでいるかがこの本を読むと良く分かる。
アメリカを理解するのにも、システムとしての食を理解するのにも、そして自分自身の健康にも役立つ良書。
本書は、アメリカの先住民であるインディアンがなぜ太ってしまったかという歴史的経緯について詳しく説明されている。その後、人間が太る仕組みを解き明かす、人体の代謝の仕組み、栄養学、食欲と脳生理学の関係などについての説明が続く。さらに、アメリカの食品産業の実体、加工食品が第二次世界大戦後、普及した理由についての説明がなされ、インディアンのみならずアメリカ人の肥満は、アメリカの卓越した農業力、工業力、資本主義の力強さがもたらした負の側面であることが分かる仕組みとなっている。
多くのデータに基づくこうした硬派で濃い中身を、アメリカ人と結婚した自分自身の体型の変化や夫のコーラ中毒、親戚の子供たちの肥満といった軟らかい話題が和らげている。戦後、食生活の欧米化がいち早く進んだ沖縄の人々の健康状態の変化など、日本人の食生活も言及されており、最終的には、システムとしての食の重要性が浮かび上がってくる仕組みとなっている。
なぜアメリカで21世紀になってホールフーズ・マーケットのような有機食品専門スーパーが驚異的な成長を遂げたのか、なぜファーストレディのミッシェル・オバマさんがホワイトハウスに有機野菜農場を作り、肥満防止キャンペーンにあそこまで積極的に取り組んでいるかがこの本を読むと良く分かる。
アメリカを理解するのにも、システムとしての食を理解するのにも、そして自分自身の健康にも役立つ良書。
2013年7月11日に日本でレビュー済み
衣食住それぞれがその土地にあったもの。
先祖伝来住んでいた土地を追われるということは、
それまでの文化の崩壊を意味すると思います。
食を崩されたネイティブアメリカンが
白人式の食事に染まり太っていったというのは驚きました。
それと同じようなことが日本でも起こりつつあるのでは?と、
ファストフード店の行列を見ると思います。
先祖伝来住んでいた土地を追われるということは、
それまでの文化の崩壊を意味すると思います。
食を崩されたネイティブアメリカンが
白人式の食事に染まり太っていったというのは驚きました。
それと同じようなことが日本でも起こりつつあるのでは?と、
ファストフード店の行列を見ると思います。
2011年11月5日に日本でレビュー済み
「太り過ぎへの自覚に欠けるアメリカ人が多い」という指摘には驚きました。
あるアンケート調査では、肥満者の75%は自分が肥満だとは思っていなかったそうです。
あるアンケート調査では、肥満者の75%は自分が肥満だとは思っていなかったそうです。