ただし登場する選手達が、我々読み手や書き手を遥かに凌ぐ重症のサッカーマニアである事がよく伝わってくる点で良書と言えると思う。
取り上げている人数が多いため、ひとりひとりの掘り下げがそれほど深いわけではなく
また、WEB向けのコラムをまとめたものであるためか、略歴をなぞる文章よりも本人の言葉をもっと読みたいという不満は残る。
ただ、1000人程度のプロリーグから毎年一割程度が新加入、同程度が引退という恐るべき狭き門をくぐるサッカー選手のたどる運命の苛烈さに対して
サッカー報道の語り口の凡庸さを痛感していた者としては、こういった切り口の本が読者の手に一冊でも多く届くことは歓迎したい。
Numberの福田健二の記事などでしられる著者。
スポーツコラムをまとめたものとしてはかなりしっかりした筆で読みやすい。

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アンチ・ドロップアウト 〜簡単に死なない男たちの物語 (SHUEISHA PB SERIES) 単行本 – 2010/3/25
小宮 良之
(著)
Jリーガーという名の哀しき“1年契約"人生
石川直宏、財前宣之、小澤英明、阿部祐大朗、廣山望、佐藤由紀彦、藤田俊哉…ケガや戦力外通告を経験しながら、今もボールを蹴り続ける男たち。彼らの天国と地獄を描いた骨太のノンフィクション。
石川直宏、財前宣之、小澤英明、阿部祐大朗、廣山望、佐藤由紀彦、藤田俊哉…ケガや戦力外通告を経験しながら、今もボールを蹴り続ける男たち。彼らの天国と地獄を描いた骨太のノンフィクション。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2010/3/25
- ISBN-104087805646
- ISBN-13978-4087805642
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2010/3/25)
- 発売日 : 2010/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4087805646
- ISBN-13 : 978-4087805642
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,003,388位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25,416位スポーツ (本)
- - 115,793位ノンフィクション (本)
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2011年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小澤さん元気ですか?、
ビッグスワンで小澤さん応援しました。
残ってほしかった(ToT)/~~~。
ビッグスワンで小澤さん応援しました。
残ってほしかった(ToT)/~~~。
2010年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スポルティーバで連載されていたドロップアウトが書籍化された内容です。
多少加筆されているのかもしれませんが、ネットで読んだのとほとんど同じです。
内容に関しては非常に面白いのですが、書籍化したメリットがあまり感じられなかったので、星を一つ減らして四つとしました。
作者はよくスポーツ(特にサッカー)のコラム・書籍で登場する小宮さん。
個人的には結構好きです。
マニアックな、一歩入りこんだ内容ですので、非常に「リアル」という点で面白いですね。
選手の内面が知り得る貴重な内容。
例えば、元鹿島の金古選手。
将来を有望されながらも、なぜ国内チームを転々として、今は海外にいるのか。
なぜ鹿島で活躍できなかったのか、本人の心情も交えて綴られています。
ちょっとサッカーが好きな人にはもってこいです。
多少加筆されているのかもしれませんが、ネットで読んだのとほとんど同じです。
内容に関しては非常に面白いのですが、書籍化したメリットがあまり感じられなかったので、星を一つ減らして四つとしました。
作者はよくスポーツ(特にサッカー)のコラム・書籍で登場する小宮さん。
個人的には結構好きです。
マニアックな、一歩入りこんだ内容ですので、非常に「リアル」という点で面白いですね。
選手の内面が知り得る貴重な内容。
例えば、元鹿島の金古選手。
将来を有望されながらも、なぜ国内チームを転々として、今は海外にいるのか。
なぜ鹿島で活躍できなかったのか、本人の心情も交えて綴られています。
ちょっとサッカーが好きな人にはもってこいです。
2012年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サッカー選手のキャリアというのは、普通のサラリーマンにとっても、とても参考になると思うのです。
サッカー選手の選手生命はとても短い。
その短い期間に、様々なドラマがあり、色々な示唆を与えてくれます。
この本で取り上げられている選手の中で、一番興味深く読んだのは元鹿島のGK、小澤選手。
第2GKという陽のあたらない選手の話って、なかなか聞けるものじゃないと思います。
そのプロとしての誇りに、感心しました。
サッカー選手の選手生命はとても短い。
その短い期間に、様々なドラマがあり、色々な示唆を与えてくれます。
この本で取り上げられている選手の中で、一番興味深く読んだのは元鹿島のGK、小澤選手。
第2GKという陽のあたらない選手の話って、なかなか聞けるものじゃないと思います。
そのプロとしての誇りに、感心しました。
2011年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全て現役のサッカー選手たちの話だが、選手としての分岐点が垣間見えて「なるほどだから彼はもう1つ上のレベルにはなれなかったのか」「だから彼は今日本を代表するストライカーになったのか」とそれぞれの選手に思いをはせながら楽しく読めた。
2011年4月2日に日本でレビュー済み
沢木耕太郎の「敗れざる者たち」以来、成功出来なかったスポーツ選手
と言うのはスポーツノンフィクションの世界ではある意味定番と言える。
本書も、そうした範疇にはいる一冊で、それぞれの取材対象は興味深いが
それほど斬新さを感じさせる内容ではない。と言う観点でマイナス一点と
したが、内容は十分楽しめる。
それにしてもサッカー選手の場合は、戦術に合う・合わない等、個人の
能力とは違う理由で運命が決まるケースも多く、本当に将来を嘱望された
選手が紙一重の差で辛い境遇に置かれている事に驚く。
そういった実情を理解するうえでは良書と思う。
と言うのはスポーツノンフィクションの世界ではある意味定番と言える。
本書も、そうした範疇にはいる一冊で、それぞれの取材対象は興味深いが
それほど斬新さを感じさせる内容ではない。と言う観点でマイナス一点と
したが、内容は十分楽しめる。
それにしてもサッカー選手の場合は、戦術に合う・合わない等、個人の
能力とは違う理由で運命が決まるケースも多く、本当に将来を嘱望された
選手が紙一重の差で辛い境遇に置かれている事に驚く。
そういった実情を理解するうえでは良書と思う。
2010年4月23日に日本でレビュー済み
リアルなサッカードキュメンタリー。挫折を乗り越えて、新しいフィールドに立ち続ける10人の物語。