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大炊介始末 (新潮文庫) 文庫 – 1965/2/2
山本 周五郎
(著)
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一読三嘆すべき氏の才華が、
この短編集に開花しているかの観を禁じ得ない――木村 久邇典(解説より)
これぞ周五郎「人情小説」の極致。秀逸の短編10作品!
自分の出生の秘密を知った大炊介が、狂態を装って藩の衆望を故意にうらぎらねばならなかった悲劇を描く表題作。自分たちはおたふくであるときめこんでしまっている底抜けに明るく情味豊かな姉妹の物語「おたふく」。奇抜な視点と卓抜な文体で「剣聖」宮本武蔵を描き、著者の後半期の出発点となった意義深い作品「よじょう」など。さまざまな傾向の短編から代表作10編を選りすぐった。
【目次】
ひやめし物語
山椿
おたふく
よじょう
大炊介始末
こんち午の日
なんの花か薫る
牛
ちゃん
落葉の隣り
解説:木村久邇典
本書「解説」より
(本書収録)「よじょう」(昭和二十七年、週刊朝日増刊号)これも武家ものにかぞえられる作品ですが、そういうタイトルはぬきにして、作者後半期のあたらしい展開軸になった意義ぶかい小説です。というのは、氏の十数年来のこころみが、この作品において見事な成功をおさめたからであります。作者はラベルの名曲「ダフネとクロエ」が、単純な数小節のテーマ・メロディーを変化させることだけで華麗な交響詩となっていることに気づき、その手法を散文に生かしてみよう、と思いたったのでした。
それはどのように生かされたか? ……
――木村久邇典(文芸評論家)
山本周五郎(1903-1967)
山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビューを果たした。その後15年近く不遇の時代が続くが、やがて時代小説の分野で認められはじめる。『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるがこれを辞退、生涯で一個の賞も受けることはなかった。『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『おさん』(1961)など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。中でも『青べか物語』(1960)は著者畢生の名作として名高い。
この短編集に開花しているかの観を禁じ得ない――木村 久邇典(解説より)
これぞ周五郎「人情小説」の極致。秀逸の短編10作品!
自分の出生の秘密を知った大炊介が、狂態を装って藩の衆望を故意にうらぎらねばならなかった悲劇を描く表題作。自分たちはおたふくであるときめこんでしまっている底抜けに明るく情味豊かな姉妹の物語「おたふく」。奇抜な視点と卓抜な文体で「剣聖」宮本武蔵を描き、著者の後半期の出発点となった意義深い作品「よじょう」など。さまざまな傾向の短編から代表作10編を選りすぐった。
【目次】
ひやめし物語
山椿
おたふく
よじょう
大炊介始末
こんち午の日
なんの花か薫る
牛
ちゃん
落葉の隣り
解説:木村久邇典
本書「解説」より
(本書収録)「よじょう」(昭和二十七年、週刊朝日増刊号)これも武家ものにかぞえられる作品ですが、そういうタイトルはぬきにして、作者後半期のあたらしい展開軸になった意義ぶかい小説です。というのは、氏の十数年来のこころみが、この作品において見事な成功をおさめたからであります。作者はラベルの名曲「ダフネとクロエ」が、単純な数小節のテーマ・メロディーを変化させることだけで華麗な交響詩となっていることに気づき、その手法を散文に生かしてみよう、と思いたったのでした。
それはどのように生かされたか? ……
――木村久邇典(文芸評論家)
山本周五郎(1903-1967)
山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビューを果たした。その後15年近く不遇の時代が続くが、やがて時代小説の分野で認められはじめる。『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるがこれを辞退、生涯で一個の賞も受けることはなかった。『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『おさん』(1961)など次々と名作を発表し、人間に対する深い愛と洞察力で多くの読者の支持を得た。中でも『青べか物語』(1960)は著者畢生の名作として名高い。
- 本の長さ528ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1965/2/2
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101134073
- ISBN-13978-4101134079
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日に痴平安 | 町奉行日記 | 人情裏長屋 | 雨の山吹 | 人情武士道 | さぶ | |
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【新潮文庫】山本周五郎 作品 | 橋本左内の最期を描いた「城中の霜」、武士のまごころを描く「水戸梅譜」、お家騒動をユーモラスにとらえた「日日平安」など、全11編。 | 一度も奉行所に出仕せずに、奇抜な方法で難事件を解決してゆく町奉行の活躍を描く表題作ほか、「寒橋」など傑作短編10編を収録する。 | 居酒屋で、いつも黙って飲んでいる一人の浪人の胸のすく活躍と人情味あふれる子育ての物語「人情裏長屋」など、”長屋もの” 11 編。 | 子供のある家来と出奔し小さな幸福にすがって生きる妹と、それを斬りに遠国まで追った兄との静かな出会い──。表題作など10編。 | 昔、縁談の申し込みを断られた女から夫の仕官の世話を頼まれた武士がとる思いがけない行動を描いた表題作など、初期の傑作12編。 | 職人仲間のさぶと栄二。濡れ衣を着せられ捨鉢になる栄二を、さぶは忍耐強く支える。友情を通じて人間のあるべき姿を描く時代長編。 |
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つゆのひぬま | 四日のあやめ | 一人ならじ | 花杖記 | 扇野 | あんちゃん | |
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価格 | ¥737¥737 | ¥825¥825 | ¥737¥737 | ¥737¥737 | ¥781¥781 | ¥781¥781 |
娼家に働く女の一途なまごころに、虐げられた不信の心が打負かされる姿を感動的に描いた人間讃歌「つゆのひぬま」等 9編を収める。 | 武家の法度である喧嘩の助太刀のたのみを、夫にとりつがなかった妻の行為をめぐり、夫婦の絆とは何かを問いかける表題作など 9 編。 | 合戦の最中、敵が壊そうとする橋を、自分の足を丸太代りに支えて片足を失った武士を描く表題作等、無名の武士の心ばえを捉えた 14 編。 | 父を殿中で殺され、家禄削減を申し渡された加乗与四郎が、事件の真相をあばくまでの記録「花杖記」など、武家社会を描き出す傑作集。 | なにげない会話や、ふとした独白のなかに男女のふれあいの機微と、人生の深い意味を伝える”愛情もの”の秀作 9 編を選りすぐった。 | 妹に対して道ならぬ感情を持った兄の苦悶とその思いがけない結末を通して、人間関係の不思議さを凝視した表題作など 8編を収める。 |
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やぶからし | 花も刀も | 朝顔草紙 | 夜明けの辻 | ならぬ堪忍 | おさん | |
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幸せな家庭や子供を捨ててまで、勘当された放蕩者の前夫にはしる女心のひだの裏側を抉った表題作ほか、「ばちあたり」など全 12 編。 | 剣ひと筋に励みながら努力が空回りし、ついには意味もなく人を斬るまでの、平手幹太郎(造酒)の失意の青春を描く表題作など 8 編。 | 顔も見知らぬ許婚同士が、十数年の愛情をつらぬき藩の奸物を討って結ばれるまでを描いた表題作ほか、「違う平八郎」など全 12 編収録。 | 藩の内紛にまきこまれた二人の青年武士の、友情の破綻と和解までを描いた表題作や、”こっけい物”の佳品「嫁取り二代記」など 11 編。 | 生命を賭けるに値する真の”堪忍”とは──。「ならぬ堪忍」他「宗近新八郎」「鏡」など、著者の人生観が滲み出る戦前の短編全 13 作。 | 純真な心を持ちながら男から男へわたらずにはいられないおさん──可愛いおんなであるがゆえの宿命の哀しさを描く表題作など 10 編。 |
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赤ひげ診療譚 | 日本婦道記 | 青べか物語 | 五瓣の椿 | 柳橋物語・むかしも今も | 季節のない街 | |
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貧しい者への深き愛情から”赤ひげ”と慕われる、小石川養生所の新出去定。見習医師との魂のふれあいを描く医療小説の最高傑作。 | 厳しい武家の定めの中で、愛する人のために生き抜いた女性たちの清々しいまでの強靭さと、凜然たる美しさや哀しさが溢れる31編。 | うらぶれた漁師町・浦粕に住み着いた私はボロ舟「青ベか」を買わされた──。狡猾だが世話好きの愛すべき人々を描く自伝的小説。 | 連続する不審死。胸には銀の釵が打ち込まれ、傍らには赤い椿の花びら。おしのの復讐は完遂するのか。ミステリー仕立ての傑作長編。 | 幼い恋を信じた女を襲う悲運「柳橋物語」。愚直な男がṃんだ幸せ「むかしも今も」。男女それぞれの一途な愛の行方を描く傑作二編。 | 生きてゆけるだけ、まだ仕合わせさ──。貧民街で日々の暮らしに追われる住人たちの 15 の悲喜を描いた、人生派・山本周五郎の傑作。 |
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おごそかな渇き | 寝ぼけ署長 | 栄花物語 | 周五郎少年文庫 臆病一番首―時代小説集― | 大炊介始末 | |
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”現代の聖書”として世に問うべき構想を練った絶筆「おごそかな渇き」など、人生の真実を求めてさすらう庶民の哀歓を謳った 10 編。 | 署でも官舎でもぐうぐう寝てばかりの”寝ぼけ署長”こと五道三省が人情味あふれる方法で難事件を解決する。周五郎唯一の警察小説。 | 非難と悪罵を浴びながら、頑ななまでに意志を貫いて政治改革に取り組んだ老中田沼意次父子を、時代の先覚者として描いた歴史長編。 | 合戦が終わるまで怯えて身を隠している「違う方の」本多平八郎の奮起を描く表題作等、少年向け時代小説に新発見2編を加えた21編。 | 自分の出生の秘密を知った大炊介が、狂態を装って父に憎まれようとする姿を描く「大炊介始末」のほか、「よじょう」等、全 10 編を収録。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1965/2/2)
- 発売日 : 1965/2/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 528ページ
- ISBN-10 : 4101134073
- ISBN-13 : 978-4101134079
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 216,543位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2003年9月14日に日本でレビュー済み
昔、一度読んだことがあった。
覚えているのもあったがほとんどは忘れていた。
「ひやめし物語」「よじょう」(題がひらがななのがいい)「こんち午の日」「なんの花か薫る」「ちゃん」はおぼろげに覚えていた。こういうものが山本周五郎らしい、というイメージがあるためだろう。
表題作の「大炊介始末」や「山椿」も、山本周五郎らしい作なのだが、その「らしさ」が鼻につくきらいがある。
その点、「落ち葉の隣り」は、意外な終わり方をする小説だった。
同じ長屋ものでも「おたふく」とは大違いである。
「なんの花か薫る」は、結局は武士は武士として生きる、という話。「人情裏長屋」の信兵衛が最後は武士として生きる道を選ぶのと代わりはない。ただ、その結果が人に与える影響が全く異なっているだけである。
新潮文庫の山本周五郎短編集としては、これが最初に刊行されたものらしい。
解説に「これまで作者が短編小説で企てたいろいろなこころみを分類し、各分野から数作を選んで一冊にまとめるという編纂《へんさん》方法をとってみました。」とある。
それで内容がさまざまになっているわけだ。
覚えているのもあったがほとんどは忘れていた。
「ひやめし物語」「よじょう」(題がひらがななのがいい)「こんち午の日」「なんの花か薫る」「ちゃん」はおぼろげに覚えていた。こういうものが山本周五郎らしい、というイメージがあるためだろう。
表題作の「大炊介始末」や「山椿」も、山本周五郎らしい作なのだが、その「らしさ」が鼻につくきらいがある。
その点、「落ち葉の隣り」は、意外な終わり方をする小説だった。
同じ長屋ものでも「おたふく」とは大違いである。
「なんの花か薫る」は、結局は武士は武士として生きる、という話。「人情裏長屋」の信兵衛が最後は武士として生きる道を選ぶのと代わりはない。ただ、その結果が人に与える影響が全く異なっているだけである。
新潮文庫の山本周五郎短編集としては、これが最初に刊行されたものらしい。
解説に「これまで作者が短編小説で企てたいろいろなこころみを分類し、各分野から数作を選んで一冊にまとめるという編纂《へんさん》方法をとってみました。」とある。
それで内容がさまざまになっているわけだ。
2016年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちゅうもんどおりの、のうひんでした。じょうたい良し。文句無し。
2015年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全体的にサクセスストーリーとか勧善懲悪な話が好きなのですが、この巻ではひやめし物語が一番気に入りました
2021年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
黄ばみ、かび臭さがひどく、これは手にして読もうという本ではありませんでした。良品は期待していませんでしたが販売するものにもある限界があろうかと思います。送料を捨てたようなものになりました。残念です。
2021年1月6日に日本でレビュー済み
数ある作者の執筆のなかでこの本を挙げた理由として、まず短編集なので読みやすいこと
そして収録作品群。そこから山本周五郎の描く人間臭さ、その人生観を感じることが出来る
あまりにも美しく描く人間礼賛の文章に「そんな綺麗ごとはないよ」と返すことは簡単であろうが、それでも切り捨てることは出来ない、そこには理想が描かれている
って書くと大げさだけど、だからこそ沁みる何かを山本周五郎の作品からは得られる
かと思えば一転して諧謔に富んだ「よじょう」などが収録されていることもこの本を推す理由でもある
泣き、そして笑う。山本周五郎への入門書としてはこれが一番ではないかと自分は思っている
このレビューを目にし、本書を手にしたことのない方には是非、一読してもらいたいと思う
そして収録作品群。そこから山本周五郎の描く人間臭さ、その人生観を感じることが出来る
あまりにも美しく描く人間礼賛の文章に「そんな綺麗ごとはないよ」と返すことは簡単であろうが、それでも切り捨てることは出来ない、そこには理想が描かれている
って書くと大げさだけど、だからこそ沁みる何かを山本周五郎の作品からは得られる
かと思えば一転して諧謔に富んだ「よじょう」などが収録されていることもこの本を推す理由でもある
泣き、そして笑う。山本周五郎への入門書としてはこれが一番ではないかと自分は思っている
このレビューを目にし、本書を手にしたことのない方には是非、一読してもらいたいと思う
2021年10月20日に日本でレビュー済み
・表題作はもとより、収められている10篇全てに、魅了されました。武家もの、市井もの、問わずです。
周五郎の短篇創作、その力量には、感嘆しかありません。ちょっとした気付き、思い、縁の行く先に、訪れる細やかな幸せ、或いは行き違い、ずれが生んでしまう思わぬ不幸、様々な人生の断面が、納得の筆さばきで、描かれています。
戦後昭和の中程、20代初期での出会いが、良かったのでしょうか。この本により、自身を離れて、人生の様々な面と味を、知ることが出来たようです。
中に剣豪宮本武蔵を揶揄した、「よじょう」が収められていますが、この作品などは、物事を斜めにも観る周五郎ならでは、傑作と云えるでしょう。
今の若者たちにも、この本を、是非手に取って頂きたい、そして感想を伺ってみたい気がしています。
周五郎の短篇創作、その力量には、感嘆しかありません。ちょっとした気付き、思い、縁の行く先に、訪れる細やかな幸せ、或いは行き違い、ずれが生んでしまう思わぬ不幸、様々な人生の断面が、納得の筆さばきで、描かれています。
戦後昭和の中程、20代初期での出会いが、良かったのでしょうか。この本により、自身を離れて、人生の様々な面と味を、知ることが出来たようです。
中に剣豪宮本武蔵を揶揄した、「よじょう」が収められていますが、この作品などは、物事を斜めにも観る周五郎ならでは、傑作と云えるでしょう。
今の若者たちにも、この本を、是非手に取って頂きたい、そして感想を伺ってみたい気がしています。
2015年7月11日に日本でレビュー済み
父から溺愛され文武両道で育った大炊介がある手打ちをきっかけに狂気に走っていく姿を描く「大炊介始末」は、非常に読み応えがある武家もの短編小説です。父への愛、幼なじみ兵衛との友情、様々な感情が交錯する終盤の展開に心が揺さぶられます。
父を惨殺した剣豪宮本武蔵への復讐を誓った男を描いた「よじょう」も面白い短編です。
周五郎お得意の人情ものでは「おたふく」と「こんち午の日」がお勧めです。
父を惨殺した剣豪宮本武蔵への復讐を誓った男を描いた「よじょう」も面白い短編です。
周五郎お得意の人情ものでは「おたふく」と「こんち午の日」がお勧めです。