町の本屋さんがつぶれ、無機質な大型書店がビルのフロアを占領しているという状況はどこも似たり寄ったりだし、京都も例外ではない。でもこの町では古本屋も新刊書のセレクトショップもまだまだ元気なようだ。本書はそんな個性的な本屋さんを23軒紹介しているガイドブック。
京都の本屋さんといえばのガケ書房、恵文社一乗寺店はもちろん、近年開店した古本屋さんの町屋古本はんのきや世界文庫も登場。全編にカラー写真が載せられてそれぞれの店の雰囲気が伝わってくるのはもちろん、店主お薦めの本紹介もあって、店の意気込みやスタンスをうかがい知ることができるのも面白い工夫だ。
写真や紙の質も良いので眺めていて楽しいが、全140ページと軽いので、かばんの奥に忍ばせて京都を散策するお供にもおすすめ。ただ難を言えば、全体マップがついていないので、どの本屋さんがどの界隈にあるのか、互いの位置関係が把握しづらいこと。もちろん、これらの本屋さんはいずれも(ミシュランの言い方を借りれば)「それを訪れるためにわざわざ足を運ぶ価値あり」の名店ぞろいだから、公共交通機関を利用すればいいだけのはなしではあるけれど、できれば複数の店を見て回りたいから、ちょっと惜しい。

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KYOTO本屋さん紀行 (玄光社MOOK KYOTO INTELLIGENT TRIP 2) ムック – 2013/3/28
“そこ"でしか出合えない本がある
本屋という異空間へ旅立とう
“あたらしい何か"に出合える書店、 一つの分野をぐっと掘り下げる書店、 楽しさがちりばめられた書店など、 カテゴリーに分けて紹介。
あなたの書店選びの参考にしてほしい一冊。
街角で本とのひとときを楽しめるブックカフェも
併せて紹介しています。
町家や、レトロビルのワンフロア、マンションの一室
であっても、店主が選りすぐりの本で作り出した異空間
には無限の楽しみ方が、広がっている。
京都ならではの、あるいは京都とは思えないけれど
それこそが“京都らしい"本屋さん23軒を紹介!
■ 掲載書店 ■
メリーゴーランド京都、恵文社一乗寺店、
FUTABA+京都マルイ店、大垣書店高野店、
ミシマ社の本屋さん、三月書房、古書善行堂、
ガケ書房、町家古本はんのき、LondonBooks、
Hedgehog Books and Gallery、レティシア書房 ほか
- 本の長さ144ページ
- 言語日本語
- 出版社玄光社
- 発売日2013/3/28
- ISBN-104768304273
- ISBN-13978-4768304273
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登録情報
- 出版社 : 玄光社 (2013/3/28)
- 発売日 : 2013/3/28
- 言語 : 日本語
- ムック : 144ページ
- ISBN-10 : 4768304273
- ISBN-13 : 978-4768304273
- Amazon 売れ筋ランキング: - 183,601位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 805位国内旅行ガイド (本)
- - 28,345位雑誌 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年6月15日に日本でレビュー済み
京都は全国から見てもユニークな書店が多く点在している街なのでしょう。本を読まなくなったと言われていますが、元々学生の人口密度が日本一の都市ですから、個性豊かな書店が愛される土壌は確かに存在しています。
本書は、そんな個性豊かな書店を23軒掲載し、ジャンル、坪数、エリアや内部の空間、書棚などを写した写真で構成してあります。ビジュアル優先ですから、書籍に関する話よりもお店のコンセプトが中心になっています。それと店主のポリシーがインタビューしてありました。
京都をたどる旅で、定番の観光名所を巡るのもいいですが、有名社寺のすぐ近くに、また町家散歩のすぐ隣に、お洒落な本屋さんが点在しているのが分かると思われます。
巻末の140から143ページにマップがあり、それこそ観光地への行き帰りによれば良さそうな立地の書店を多く確認することでしょう。一息入れられるブックカフェなどとの出会いが旅の幅を広げることだと思われます。
本好きには有名な恵文社一乗寺店が20ページから6ページの分量を使用して紹介してありました。お店の中の様々な箇所が写されていますので雰囲気は確かに伝わると思います。ご存じのように、本屋さんなのに書店という範疇で片付けるのは難しいお店です。配列はジャンルごとに文庫や新書も交えて厳選されており、置かれた本の良さがこの店の持ち味でしょう。
大昔、京一会館に通っていた頃に偶然入り文庫本を買ったのが最初ですが、その頃はごく普通の書店でした。歳月が経つうちに見事な変身を遂げたと思っています。学生の街の左京区ならではの雰囲気を漂わせています。今や京都訪問の一つとして捉えられているようですね。
建物も陳列の書籍も由緒ありそうな古本屋さんも関心を呼ぶ内容でしょう。寺町通りのそぞろ歩きの時に立ち寄りたい「三月書房」は昔から確かに名物書店でした。60年ほどの歴史だと店主は謙遜されていますが、この寺町界隈の独特の雰囲気を造り出している功績は大きいですね。
「アスタルテ書房」の重厚で落ち着いた雰囲気は、近くの新京極の喧騒とは全く無縁の空間を作っています。「シュールレアリズム」のコレクションは一見の価値があるでしょう。なお、本書記載の住所ですが、京都市中京区三条御幸町上ル東側とありました。正確な表示で言えば、面している御幸町を先に出して、「御幸町三条上ル東側」とするのが分かり易い標記ですし、一般的です。
ステキな品揃えと居心地のよい書店は何物にも代えがたい存在だと常々思っています。
お勧めの本の紹介のページでは、普段目にしない、手にしない本がたくさんあったので、この次はこれを購入しようというリスト作りの参考になりました。
京都の観光に疲れた時や、ホテルや車内で読みたい本を選ぶ際に、このガイドに登場するお店を選択することによって、新たな書籍との出会いが待っていることでしょう。
本書は、そんな個性豊かな書店を23軒掲載し、ジャンル、坪数、エリアや内部の空間、書棚などを写した写真で構成してあります。ビジュアル優先ですから、書籍に関する話よりもお店のコンセプトが中心になっています。それと店主のポリシーがインタビューしてありました。
京都をたどる旅で、定番の観光名所を巡るのもいいですが、有名社寺のすぐ近くに、また町家散歩のすぐ隣に、お洒落な本屋さんが点在しているのが分かると思われます。
巻末の140から143ページにマップがあり、それこそ観光地への行き帰りによれば良さそうな立地の書店を多く確認することでしょう。一息入れられるブックカフェなどとの出会いが旅の幅を広げることだと思われます。
本好きには有名な恵文社一乗寺店が20ページから6ページの分量を使用して紹介してありました。お店の中の様々な箇所が写されていますので雰囲気は確かに伝わると思います。ご存じのように、本屋さんなのに書店という範疇で片付けるのは難しいお店です。配列はジャンルごとに文庫や新書も交えて厳選されており、置かれた本の良さがこの店の持ち味でしょう。
大昔、京一会館に通っていた頃に偶然入り文庫本を買ったのが最初ですが、その頃はごく普通の書店でした。歳月が経つうちに見事な変身を遂げたと思っています。学生の街の左京区ならではの雰囲気を漂わせています。今や京都訪問の一つとして捉えられているようですね。
建物も陳列の書籍も由緒ありそうな古本屋さんも関心を呼ぶ内容でしょう。寺町通りのそぞろ歩きの時に立ち寄りたい「三月書房」は昔から確かに名物書店でした。60年ほどの歴史だと店主は謙遜されていますが、この寺町界隈の独特の雰囲気を造り出している功績は大きいですね。
「アスタルテ書房」の重厚で落ち着いた雰囲気は、近くの新京極の喧騒とは全く無縁の空間を作っています。「シュールレアリズム」のコレクションは一見の価値があるでしょう。なお、本書記載の住所ですが、京都市中京区三条御幸町上ル東側とありました。正確な表示で言えば、面している御幸町を先に出して、「御幸町三条上ル東側」とするのが分かり易い標記ですし、一般的です。
ステキな品揃えと居心地のよい書店は何物にも代えがたい存在だと常々思っています。
お勧めの本の紹介のページでは、普段目にしない、手にしない本がたくさんあったので、この次はこれを購入しようというリスト作りの参考になりました。
京都の観光に疲れた時や、ホテルや車内で読みたい本を選ぶ際に、このガイドに登場するお店を選択することによって、新たな書籍との出会いが待っていることでしょう。
2016年1月17日に日本でレビュー済み
【内容(ネタバレ禁止!)】
京都の、京都ならではの個性的なこだわりの本屋さん特集~♪
【ささった言葉】
・「本を売るということは、知識を売る」ということだ
・本は知識を束ねたものだ
・『書リツ 砂の書』の入る増田屋ビルは、(中略)「室内改装可、退室時の復旧不要」という自由さに惹かれた若きクリエイターたちが多く入居
・『Green e Books』
【感想と教訓】
ビジュアル的にも素晴らしいこだわりの本屋たち♬
あー京都に住みたい!
京都の、京都ならではの個性的なこだわりの本屋さん特集~♪
【ささった言葉】
・「本を売るということは、知識を売る」ということだ
・本は知識を束ねたものだ
・『書リツ 砂の書』の入る増田屋ビルは、(中略)「室内改装可、退室時の復旧不要」という自由さに惹かれた若きクリエイターたちが多く入居
・『Green e Books』
【感想と教訓】
ビジュアル的にも素晴らしいこだわりの本屋たち♬
あー京都に住みたい!