1995年1月17日、阪神・淡路大震災で被災し、住んでる地域も関西なので、東日本大震災の詳細はテレビのニュースで見ることしかできませんでした。しかもほんの一部しか見ていないことに気付きました。
感情移入を避けるために、自己防衛のために目を背けていたのかもしれません。
震災や津波に被災され、命を奪われた方々が、本当はどういう形で亡くなったのかがわからないまま年月だけが過ぎていっている現状を知ることができました。
ご遺族の方々は、大切なご家族を亡くしただけでも相当おつらいのに
真実を知りたい!と立ち上がっただけなのに、まわりはそれを認めようとしない。
同じ被災者でも立ち上がった方々を色眼鏡で見る。
メディアも真実を報じない。常に視聴者の声ばかりを気にし、当たり障りのないことだけを報じている。
地震大国日本で、トップである政治家は何の対策を考えようともしない。
真摯に向き合うべきなのは、国民なのではないか。
メディアに出ている専門の評論家の方々も同様です。
日本は、腐っている!と思いました。
本書のような、真実を書いてくださる方がどんどん増えていくことを切に願います。
そして、ご遺族の方々が少しでも心穏やかに過ごせますようにお祈り申し上げます。

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封印された震災死その「真相」 (もの言わぬ2万人の叫び) 単行本 – 2013/2/13
吉田 典史
(著)
あの大震災を忘れない!
あまりの惨状に日本全国が言葉を失った東日本大震災。
“天災"“想定外"“未曾有の"という言葉の影で発表された死者・行方不明者は2万人。
未だに多くの人々が気持ちの整理をつけることすらできずに苦しんでいる。
あれから2年が経つからこそ、「これから」に活かすためにも、
もの言わぬ2万人の叫びに耳をかたむけよう。
震災直後から20数回にわたり被災地で取材を重ねてきたジャーナリストが
「死の真相」を再検証した渾身のノンフィクション。
【目次】
第1章:封印される、子どもの死
園児を乗せたバスはなぜ津波に向かっていったか?
日和幼稚園訴訟を生んだ“やるせない怒り"の着地点
第2章:封じ込められる遺族
七十七銀行女川支店の遺族
自動車学校教習生25人死亡、遺族の消えない憎しみ
家族5人の死で家を解体する元消防団員―今も消えない震災遺族の「心の葛藤」
第3章:歪曲される“死"
南三陸町の女性職員の死を道徳教材にした教育者の“良識"
家族を苦しめる心のケアに何の意味があるのか?
疲弊する消防団―わずかな訓練・装備と報酬で危険な任務に
第4章:未だにわからない2万人の死の真相
本当に溺死なのか?死因に納得できず苦しむ遺族
医師会職員の脳裏から消えぬ遺体安置所の記憶
非常時に対応し切れなかった歯科医による身元確認
せめて“最期の別れ"は気持ちよく エンバーマーの思い
第5章:封印か、検証か…終わらぬ「震災」
「川と津波」の危険な関係はなぜ議論されないか?
防災学者が危ぶむ「魔法の津波対策」が語られる世相
閖上地区の被災検証を求める遺族たち
【著者について】
1967年、岐阜県大垣市生まれ。2011年3月11日の東日本大震災発生直後から
「死者・行方不明者2万人」の真相を明らかにするべく、被災地に20数回にわたって入り、
取材を続けてきた。多角的な検証を試みようと、遺族、被災者はもちろんのこと、
検死にあたった医師、心のケアにあたっている精神科医、大震災の原因そして
検証を進める防災学者や地震学者、最前線で活動を展開した警察、消防、海上保安庁、
自衛隊、加えて行政を担う市長、町長、国会議員などにも取材してきた。著書には
『震災死』(ダイヤモンド社)、『あの日、「負け組社員」になった…』(ダイヤモンド社)、
『非正社員から正社員になる! 』などがある。
あまりの惨状に日本全国が言葉を失った東日本大震災。
“天災"“想定外"“未曾有の"という言葉の影で発表された死者・行方不明者は2万人。
未だに多くの人々が気持ちの整理をつけることすらできずに苦しんでいる。
あれから2年が経つからこそ、「これから」に活かすためにも、
もの言わぬ2万人の叫びに耳をかたむけよう。
震災直後から20数回にわたり被災地で取材を重ねてきたジャーナリストが
「死の真相」を再検証した渾身のノンフィクション。
【目次】
第1章:封印される、子どもの死
園児を乗せたバスはなぜ津波に向かっていったか?
日和幼稚園訴訟を生んだ“やるせない怒り"の着地点
第2章:封じ込められる遺族
七十七銀行女川支店の遺族
自動車学校教習生25人死亡、遺族の消えない憎しみ
家族5人の死で家を解体する元消防団員―今も消えない震災遺族の「心の葛藤」
第3章:歪曲される“死"
南三陸町の女性職員の死を道徳教材にした教育者の“良識"
家族を苦しめる心のケアに何の意味があるのか?
疲弊する消防団―わずかな訓練・装備と報酬で危険な任務に
第4章:未だにわからない2万人の死の真相
本当に溺死なのか?死因に納得できず苦しむ遺族
医師会職員の脳裏から消えぬ遺体安置所の記憶
非常時に対応し切れなかった歯科医による身元確認
せめて“最期の別れ"は気持ちよく エンバーマーの思い
第5章:封印か、検証か…終わらぬ「震災」
「川と津波」の危険な関係はなぜ議論されないか?
防災学者が危ぶむ「魔法の津波対策」が語られる世相
閖上地区の被災検証を求める遺族たち
【著者について】
1967年、岐阜県大垣市生まれ。2011年3月11日の東日本大震災発生直後から
「死者・行方不明者2万人」の真相を明らかにするべく、被災地に20数回にわたって入り、
取材を続けてきた。多角的な検証を試みようと、遺族、被災者はもちろんのこと、
検死にあたった医師、心のケアにあたっている精神科医、大震災の原因そして
検証を進める防災学者や地震学者、最前線で活動を展開した警察、消防、海上保安庁、
自衛隊、加えて行政を担う市長、町長、国会議員などにも取材してきた。著書には
『震災死』(ダイヤモンド社)、『あの日、「負け組社員」になった…』(ダイヤモンド社)、
『非正社員から正社員になる! 』などがある。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社世界文化社
- 発売日2013/2/13
- ISBN-104418135030
- ISBN-13978-4418135035
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登録情報
- 出版社 : 世界文化社 (2013/2/13)
- 発売日 : 2013/2/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4418135030
- ISBN-13 : 978-4418135035
- Amazon 売れ筋ランキング: - 582,624位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 79,535位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
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2023年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ亡くなったのか。
未曾有の震災だったから仕方ないのではなく、避難できたはずのひとが大勢亡くなった。
悲劇から目を背けていてはまた同じ事を繰り返す。
政治に関わるひと、防災に関わるひと、教育に関わるひと、できるだけ多くのひとが読むべき本だと思います。
情緒がなくなるといって、堤防に反対するひとも多いですが、そこに生きる命と、救助しようとして一緒に亡くなってしまう消防団などのひとの命と、総合的に検討するべきだと思いました。
遺族や識者の証言やインタビュー、どれも重要な言葉だと感じます。
この本を読んで、提言を実行するならば、災害は無くならないとしても、被害を最小限に抑えることが出来ると思います。
未曾有の震災だったから仕方ないのではなく、避難できたはずのひとが大勢亡くなった。
悲劇から目を背けていてはまた同じ事を繰り返す。
政治に関わるひと、防災に関わるひと、教育に関わるひと、できるだけ多くのひとが読むべき本だと思います。
情緒がなくなるといって、堤防に反対するひとも多いですが、そこに生きる命と、救助しようとして一緒に亡くなってしまう消防団などのひとの命と、総合的に検討するべきだと思いました。
遺族や識者の証言やインタビュー、どれも重要な言葉だと感じます。
この本を読んで、提言を実行するならば、災害は無くならないとしても、被害を最小限に抑えることが出来ると思います。
2016年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本を中古ですが買って読みました。
図書館にもありました、ぜひお読みください。
(もの言わぬ2万人)は叫びませんが、生きてる人が叫びます。
叫び方がまだ足りない気がします。
もの言わぬ人の方を向くなら、「遺体」の方が強烈です。
遺体を詳しく(まだ遺体説明の不足部分が多いですが)書かれています。
図書館にもありました、ぜひお読みください。
(もの言わぬ2万人)は叫びませんが、生きてる人が叫びます。
叫び方がまだ足りない気がします。
もの言わぬ人の方を向くなら、「遺体」の方が強烈です。
遺体を詳しく(まだ遺体説明の不足部分が多いですが)書かれています。
2013年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
震災後、地方自治体等に次に備えるべjく活動しても既に他人事です。
日本人の喉もと過ぎて熱さ忘れる気質はどうすれば治るんだろう。
2万人の叫びを無駄にする訳にはいかない。ので活動を続ける。
日本人の喉もと過ぎて熱さ忘れる気質はどうすれば治るんだろう。
2万人の叫びを無駄にする訳にはいかない。ので活動を続ける。
2014年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
津波による悲劇を風化させないためにもより多くの人に読んで欲しい。
2018年6月5日に日本でレビュー済み
あれだけの天災だから、亡くなっても仕方がない…ご冥福を祈ります…とすべての死を片付けるのは、いかがなものかという問題提起の書。
この本で取り上げられている、
・日和幼稚園→地震後に津波が来ているのに通園バスで園児達を自宅まで届けようと海岸に向かい津波に飲み込まれた後炎上して子供さんと運転手が死亡した案件
・七十七銀行→地震後津波警報が出ているのに支店長が銀行から離れることを許さず避難しないまま津波に飲み込まれて行員がほとんど死亡
・大川小学校→地震後に高地に避難せずに校庭で待機していたら津波に飲み込まれた
などは、遺族が納得いかず裁判になっている。その裁判にした事を悪くいう人たちもいる。「みんな頑張って耐えているのに、どうして訴えるんだ」「慰謝料でぬくぬくと暮らす気か」など。
しかしすべての人が天災で仕方なくなくなったのか…というと、この3つの事例を読むだけでも、「ああこの人たちは管理者が的確に状況判断して避難していれば、助かっていたのだろう」ということがわかる。これは天災とは言わない。人災だろう。
そんな人たちの組織を訴えた場合に「想定を超えていたので、対応できなかった」と言われるが、隣の家や会社の人はとにかく逃げて助かったという事もあるわけで、遺族としては「なぜ自分の身内だけ…」「なぜ管理者はそんな判断をしたのか…」「とにかく真実を知りたい…」と聞きまわったりするのだが、相手が逃げて何もわからないモノだから、裁判に訴えているという構図。決してお金が欲しいとかではない。一番欲しいのはその身内が生きて帰って来てくれる事だろうが…。
この本読むまでは、ある程度あれだけの津波だから…という思いはあったが、読んだ後は「こりゃあ遺族はたまらんわ~」という気持ちがわいてきた。しかし家族全部亡くなったりしていたら遺族もいないわけで…。
あの南三陸の庁舎で最後の最後まで防災無線のマイクで、非難を呼び掛けていて、最後は自分も津波にのまれて亡くなった遠藤未希さんの話も印象深い。美談として語り継がれたり、道徳の副教材として使われたりしているらしいのだが、彼女も自分は死んでも市民を守ろうと思ってマイクにしがみついていたわけではなく、最後の最後まで頑張って屋上に逃げれば大丈夫だろう…という間違った指示か認識があったに違いないのだ。これも人災と言われても仕方ない。
そのほかにも消防団の矛盾とか検死をする医師側の問題等にも触れられていて、もう一度災害を振り返り今後の考え方の方向を見せてくれる力作。感動しました。
この本で取り上げられている、
・日和幼稚園→地震後に津波が来ているのに通園バスで園児達を自宅まで届けようと海岸に向かい津波に飲み込まれた後炎上して子供さんと運転手が死亡した案件
・七十七銀行→地震後津波警報が出ているのに支店長が銀行から離れることを許さず避難しないまま津波に飲み込まれて行員がほとんど死亡
・大川小学校→地震後に高地に避難せずに校庭で待機していたら津波に飲み込まれた
などは、遺族が納得いかず裁判になっている。その裁判にした事を悪くいう人たちもいる。「みんな頑張って耐えているのに、どうして訴えるんだ」「慰謝料でぬくぬくと暮らす気か」など。
しかしすべての人が天災で仕方なくなくなったのか…というと、この3つの事例を読むだけでも、「ああこの人たちは管理者が的確に状況判断して避難していれば、助かっていたのだろう」ということがわかる。これは天災とは言わない。人災だろう。
そんな人たちの組織を訴えた場合に「想定を超えていたので、対応できなかった」と言われるが、隣の家や会社の人はとにかく逃げて助かったという事もあるわけで、遺族としては「なぜ自分の身内だけ…」「なぜ管理者はそんな判断をしたのか…」「とにかく真実を知りたい…」と聞きまわったりするのだが、相手が逃げて何もわからないモノだから、裁判に訴えているという構図。決してお金が欲しいとかではない。一番欲しいのはその身内が生きて帰って来てくれる事だろうが…。
この本読むまでは、ある程度あれだけの津波だから…という思いはあったが、読んだ後は「こりゃあ遺族はたまらんわ~」という気持ちがわいてきた。しかし家族全部亡くなったりしていたら遺族もいないわけで…。
あの南三陸の庁舎で最後の最後まで防災無線のマイクで、非難を呼び掛けていて、最後は自分も津波にのまれて亡くなった遠藤未希さんの話も印象深い。美談として語り継がれたり、道徳の副教材として使われたりしているらしいのだが、彼女も自分は死んでも市民を守ろうと思ってマイクにしがみついていたわけではなく、最後の最後まで頑張って屋上に逃げれば大丈夫だろう…という間違った指示か認識があったに違いないのだ。これも人災と言われても仕方ない。
そのほかにも消防団の矛盾とか検死をする医師側の問題等にも触れられていて、もう一度災害を振り返り今後の考え方の方向を見せてくれる力作。感動しました。
2019年1月25日に日本でレビュー済み
私自身、天災が起こしたことに犯人探しをするような行為は酷だと思っていた。しかし、個々の事象を見ず、いっしょくたに天災のせいととらえてしまうと、そこには反省はなく、改善は生まれない。声をあげた遺族の方も、ただそれを訴えているだけなんだと、細かな取材にもとづいた論から捉えることができた。
一億総コメンテーターの今、報道の表層だけをとらえ意見することの軽率さを反省。
一億総コメンテーターの今、報道の表層だけをとらえ意見することの軽率さを反省。