今回の中原さんの著書は、
アベノミクス、シェールガスの現状、アメリカ経済、日本製造業について解説されていた。
いつのも中原さんの著書同様、鋭い分析でありながらたいへん分かり易く面白い。
1)アベノミクスについての解説。
小泉政権時の金融緩和において誘導された円安株高でいざなぎ越えとされた景気回復時は悪性のインフレにより国民生活は疲弊。この間に国民は景気回復を実感せず、、、。
さらに、韓国においても通貨安競争をした結果、所得の増加よりもインフレより国民生活は苦しくなる。
アメリカにおいてもリーマンショック後、金融緩和で見せかけの景気回復はしたが、インフレにより国民生活は疲弊。
日本は所得は増加しないが、デフレに伴う物価安で、国民生活は守られている。が、アベノミクスにより、韓国やアメリカの財政政策の失敗を追いかけようとしている。
要するに、インフレターゲットの財政政策は間違いであると言うことで、同意できる。
2)シェールガスについての解説
まず、アメリカ経済については、住宅バブルの崩壊から7年が過ぎ、住宅価格が下げ止まり始め、家計のバランスシート不況が最終局面をむかえつつある。
加えてシェールガス革命によりアメリカがエネルギー輸入国から輸出国に転換し、
アメリカの貿易赤字はエネルギー資源の輸入によるものなので貿易黒字に移行すると予想。
さらに、アメリカがシェールガス及びシェールオイルを輸出することによりガス、石油、石炭に価格が大幅に下がっていくことにより、世界的にデフレが進行すると予想。
日本でもメタンハイドレードの採掘が始まるのでエネルギー資源価格の下落の進行は止められないと思うからこの点でも同意できる。
3)アメリカの復活に伴って日本も復活する。
シェールガスによって中東やロシアは没落すると予想。
さらに、日本がアメリカとエネルギー及び安全保証で同盟関係を維持することが重要で、TPP(実質、日米の自由貿易協定)参加が鍵を握ると予想。
TPPに関しては色々な思惑で賛否両論あるが、私の個人的な意見としては医療を除いては賛成である。というのも農家が大反対したオレンジの自由化が成功しているので、農業は世界的競争力を付け輸出産業になっていくと思う。一部の兼業農家(個別保証のために続けている)は農業をやめさせ、大規模集約型の農業に変貌させるべきで、その結果日本のおいしい果物、野菜がアジアの富裕層への輸出産業になっていくべきで、その結果、GDPを押し上げることになると思う。
当然、製造業には追い風が吹く。
4)シェールガス技術で日本製造業の復活
シェールガスの採掘に関しては地下深層に高圧をかける必要があり、すでに日本の技術なくしては
採掘不能。さらに、日本のタクシーは20年以上前からガスエンジンを使っておりガスカーの技術においても日本の製造業が有利ある。さらに、シェールガスの精製時に副産物として水素が得られることから、水素燃料自動車が次世代の車になる可能性を予想している。
どちらにしても日本の自動車産業は世界最強で力図よく復活すると思う。
大変読みやすい内容でした。

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アメリカの世界戦略に乗って、日本経済は大復活する! 単行本 – 2013/3/1
中原 圭介
(著)
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2013/3/1
- ISBN-104492395857
- ISBN-13978-4492395851
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2013/3/1)
- 発売日 : 2013/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 237ページ
- ISBN-10 : 4492395857
- ISBN-13 : 978-4492395851
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,551,092位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 124,144位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年3月13日に日本でレビュー済み
内容はいつものように、中原氏独自の歴史観、経済史観にもとづいた予想です。
シェールガス革命をとても高く評価している点が特徴的です。
しかし、内容に矛盾?と感じられるところもありました。
・「日本は高付加価値を持つ製品を作るべきだ」と言っておきながら、「日本の家電が敗れたのは高品質すぎたからだ」と言う点
・「円安はエネルギー資源の高騰を招き、国民生活を圧迫する」と言っておきながら、「シェールガス革命によりエネルギー資源が劇的に安くなる」と言う点
また、筆者の本は個人の資産運用を指南する物と、経済情勢の見通しおよび提言を述べる本に二分されますが、
本書は後者に当たり、筆者が評価する企業に勤めていないものにとっては、個人として、「だったらどうすればよいのか」が分からない内容となっています。
シェールガス革命をとても高く評価している点が特徴的です。
しかし、内容に矛盾?と感じられるところもありました。
・「日本は高付加価値を持つ製品を作るべきだ」と言っておきながら、「日本の家電が敗れたのは高品質すぎたからだ」と言う点
・「円安はエネルギー資源の高騰を招き、国民生活を圧迫する」と言っておきながら、「シェールガス革命によりエネルギー資源が劇的に安くなる」と言う点
また、筆者の本は個人の資産運用を指南する物と、経済情勢の見通しおよび提言を述べる本に二分されますが、
本書は後者に当たり、筆者が評価する企業に勤めていないものにとっては、個人として、「だったらどうすればよいのか」が分からない内容となっています。
2013年6月25日に日本でレビュー済み
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今後の情勢を見通しするうえで参考になりますが、現状の変動を考察する記述があればもっと良い。
2014年11月5日に日本でレビュー済み
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僕は政治経済学部の学生だ。卒業論文は「経済予想の難しさ」をテーマに書く ことにしている。そのために著名な識者による経済予想本をたくさん読み、それが当たったのか外れたのかを検証している。
僕は経済予想本のレビューを結果も出ていないうちから書くのは愚かな行為だ と思っている。発刊から1年、2年経って結果が出てからレビューを書くのが適当であると考えるからだ。
3冊目は中原圭介の「アメリカの世界戦略に乗って日本経済は大復活する」(2013年3月出版)だ。 本書の重要なポイントは次のとおりだ。
・アベノミクスによる量的緩和は国民の実質賃金を引き下げる。
・円安の進行によって貿易赤字が膨らむ。
・現在の日本の経済構造では、円安は格差を拡大させるだけだ。
・日本人は低成長だったからこそ、欧米人と比べていい暮らしができている。
・アメリカの経済が先進国の中でいちばん早く復活する。
・日本はアメリカとエネルギー安全保障と貿易の枠組みでタッグを組むべき だ。
・原油価格は長期下降トレンドに入る。
・消費増税とアベノミクスの失敗によって、日本経済は2014‾2015年がもっとも 苦しくなる。
現時点では、日本の実質賃金は下がっているし、貿易赤字も膨らんでいる。格差拡大の話もマスコミから聞かれ始めている。そんな中でアメリカは復活を遂げて来ている。原油価格も下落しているし、すべてが当たってい るといってもいいだろう。日本経済が2014年‾2015年に暗くなるというのは的を得ているだろう。
僕は経済予想本のレビューを結果も出ていないうちから書くのは愚かな行為だ と思っている。発刊から1年、2年経って結果が出てからレビューを書くのが適当であると考えるからだ。
3冊目は中原圭介の「アメリカの世界戦略に乗って日本経済は大復活する」(2013年3月出版)だ。 本書の重要なポイントは次のとおりだ。
・アベノミクスによる量的緩和は国民の実質賃金を引き下げる。
・円安の進行によって貿易赤字が膨らむ。
・現在の日本の経済構造では、円安は格差を拡大させるだけだ。
・日本人は低成長だったからこそ、欧米人と比べていい暮らしができている。
・アメリカの経済が先進国の中でいちばん早く復活する。
・日本はアメリカとエネルギー安全保障と貿易の枠組みでタッグを組むべき だ。
・原油価格は長期下降トレンドに入る。
・消費増税とアベノミクスの失敗によって、日本経済は2014‾2015年がもっとも 苦しくなる。
現時点では、日本の実質賃金は下がっているし、貿易赤字も膨らんでいる。格差拡大の話もマスコミから聞かれ始めている。そんな中でアメリカは復活を遂げて来ている。原油価格も下落しているし、すべてが当たってい るといってもいいだろう。日本経済が2014年‾2015年に暗くなるというのは的を得ているだろう。
2013年7月27日に日本でレビュー済み
とにかく読みやすい、分かりやすい。
私もビジネス文書を作ったり、部下の文書を修文したりしますが、主語と述語の位置、センテンスの長さ、修飾語の順番など分かりやすく文章を書くことはなかなか難しいもの。著者は完璧にこれができているだけでも頭の良さを感じる。
肝心の内容ですが、もちろん賛同できる部分と賛同できない部分があります。
日本がTPPに参加するメリットが明確に語られている点は読む価値あり。しかし、農業の成長産業化については、日本の農民の意固地な体質については筆者は知識がないようで残念である。
日本の農家は、そもそもそのほとんどが終戦まで“小作農”であったが、GHQの農地解放により地主の土地を譲り受けた者たちの末裔だ。彼らは長年個人で家業を継いできているため、水や肥料の与え方でも個々に違っている。この連中を取りまとめて大規模化することは田舎に行けば行くほど難しい…。残念であるが、日本で農業を成長産業にすることは彼らの考えの根本を変えない限り無理だ。
私もビジネス文書を作ったり、部下の文書を修文したりしますが、主語と述語の位置、センテンスの長さ、修飾語の順番など分かりやすく文章を書くことはなかなか難しいもの。著者は完璧にこれができているだけでも頭の良さを感じる。
肝心の内容ですが、もちろん賛同できる部分と賛同できない部分があります。
日本がTPPに参加するメリットが明確に語られている点は読む価値あり。しかし、農業の成長産業化については、日本の農民の意固地な体質については筆者は知識がないようで残念である。
日本の農家は、そもそもそのほとんどが終戦まで“小作農”であったが、GHQの農地解放により地主の土地を譲り受けた者たちの末裔だ。彼らは長年個人で家業を継いできているため、水や肥料の与え方でも個々に違っている。この連中を取りまとめて大規模化することは田舎に行けば行くほど難しい…。残念であるが、日本で農業を成長産業にすることは彼らの考えの根本を変えない限り無理だ。
2014年6月12日に日本でレビュー済み
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日本経済における発展方法、課題について非常に詳しく、また分かり易く著されています。
選挙時の票を気にして、一部団体や高齢者の顔色ばかりを伺う政治家とは違い、
日本が本気で向き合うべき課題、全力で取り組むべき施策について著者の考えがよく伝わりました。
日本のTPP参加に異を唱えているのは、既得権益が脅かされる一部の業種の人間です。
このような人間の声に惑わされる事無く、日本の将来を見据え行動する事が大事です。
TPPに参加した場合、農業と医療は大打撃を受けるでしょう。
裏を返せば農業や医療の従事者に対して、それだけ膨大な税金が投入され保護されているという事です。
改善や競争をする気が全くなく自分たちのペースで毎日のんびりと過ごす農家の人間、
客商売のなんたるかを理解せず横柄な態度で機械的に対応するだけの医者など、
街を見渡せば日本の経済発展について脚を引っ張っている人間が多い業種です。
TPPに参加すれば、成果をあげられない人間は仕事を失う事もあるでしょう。
しかし、圧倒的に得をする人間の方が多く、あらゆる業種に対して公正公平に競争を促す仕組みです。
TPP参加によって日本は間違いなく、多くの恩恵を受けます。
進んで声を上げ、選挙に参加し、日本を正しい道に導きましょう!
選挙に参加しないと、これからも一部団体や高齢者を優遇する国のままになってしまいますよ。
選挙時の票を気にして、一部団体や高齢者の顔色ばかりを伺う政治家とは違い、
日本が本気で向き合うべき課題、全力で取り組むべき施策について著者の考えがよく伝わりました。
日本のTPP参加に異を唱えているのは、既得権益が脅かされる一部の業種の人間です。
このような人間の声に惑わされる事無く、日本の将来を見据え行動する事が大事です。
TPPに参加した場合、農業と医療は大打撃を受けるでしょう。
裏を返せば農業や医療の従事者に対して、それだけ膨大な税金が投入され保護されているという事です。
改善や競争をする気が全くなく自分たちのペースで毎日のんびりと過ごす農家の人間、
客商売のなんたるかを理解せず横柄な態度で機械的に対応するだけの医者など、
街を見渡せば日本の経済発展について脚を引っ張っている人間が多い業種です。
TPPに参加すれば、成果をあげられない人間は仕事を失う事もあるでしょう。
しかし、圧倒的に得をする人間の方が多く、あらゆる業種に対して公正公平に競争を促す仕組みです。
TPP参加によって日本は間違いなく、多くの恩恵を受けます。
進んで声を上げ、選挙に参加し、日本を正しい道に導きましょう!
選挙に参加しないと、これからも一部団体や高齢者を優遇する国のままになってしまいますよ。
2013年12月17日に日本でレビュー済み
友人からの紹介で今回、本書を手に取りました。
経済評論の本は今回が初めてでしたので、レビューをどのように書けばいいか、少し戸惑っておりますが、自分が感じたことを端的に書きたいと思います。
1,データーを用いて非常に分かりやすくて、良かったと思います。
ただ、中原圭介さん以外の意見も聞いてみたいと思いました。
2,最後のトヨタやコマツのように、国内需要や地元の活性化を掲げているという点。
これは海外の企業にはない経営方針ということに、日本人として誇らしかったです。
経済本は少し苦手で食わず嫌いなところがありますが、この機に少しずつではありますが、読んでいきたいと思っています。
経済評論の本は今回が初めてでしたので、レビューをどのように書けばいいか、少し戸惑っておりますが、自分が感じたことを端的に書きたいと思います。
1,データーを用いて非常に分かりやすくて、良かったと思います。
ただ、中原圭介さん以外の意見も聞いてみたいと思いました。
2,最後のトヨタやコマツのように、国内需要や地元の活性化を掲げているという点。
これは海外の企業にはない経営方針ということに、日本人として誇らしかったです。
経済本は少し苦手で食わず嫌いなところがありますが、この機に少しずつではありますが、読んでいきたいと思っています。
2016年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ経済のおかけで日本経済も復活すると書かれています。
この本も読むと、今後の日本経済も明るいのかと思い。心が救われます。
早く日本経済が大復活してほしいと思います。
この本も読むと、今後の日本経済も明るいのかと思い。心が救われます。
早く日本経済が大復活してほしいと思います。