抱きしめられたい、という憧れのシチュを描く、というもののはずですが、ちょっとタイトル負けな印象。
特にいっぱい抱きしめられたりなどはしませんでした。
むしろ、彼女と、とあることがキッカケで壊れそうになってしまい、全然抱きしめるどころじゃありませんでした(笑)
物語としては、どう収拾を付けるのか楽しく聞けましたけど、「憧れのシチュ」に「彼との関係が壊れかける」は、入らないと思うので、テーマ・コンセプト失敗というイメージでした。
キャラクターですが、かなり優柔不断でいい加減です。
口先でしのごうとするクセがあり、ヘタレなので、好みは分かれそうです。
私はけっこう好みだったし、カワイイと感じましたけど、男性にリードしてほしいタイプの女性では、イライラすると思います(笑)
ただ、ヘタレとはいっても、本当になんというか、愛情を感じるし、いい演技をなさっているので……!
宮野さんは本当に、微妙なニュアンスなども、すばらしい演技をしてくれるので、シナリオは微妙でも買ってよかったと思いました。
というわけで、ヘタレな宮野さんの演技を楽しみたいかたにオススメ。
甘さやときめき、刺激を期待するかたは、消化不良になるかもしれません。
こちらのCDは他にも3作ほど聞いていますが、全体的にシナリオが微妙です。
声だけで萌えられるかた向け。宮野さんのシチュエーションCDはけっこうすくないと思うので、ファンのかたなら、買っても損はないと思います。