息子が心配でモスクワの裁判所に立ち寄っただけなのに、5度目の事件に巻き込まれてしまったジョン・マクレーン。
Track-1の「歓喜の歌」をサラッと流しながらパーカッションで押しまくる曲から感じ取れるように、グイグイと突っ走る骨太の全編クライマックス映画でした。
上映時間98分は、前4作とも2時間越えのシリーズだったのに物足りないかと思いましたが、恐らく観客がこのシリーズに求めるだろう、ジョン・マクレーンのボヤキ節とド派手のアクション、スペクタクルで全編押しまくる潔い作品でした。
前作から続投のマルコ・ベルトラミのスコアも、4.0のアルバムでの少し地味な作風から一変した疾走感満点のサントラに仕上がっています。
ホリー以外のマクレーン一家勢揃い(ストップモーション)で流れるTrack-24のタイトルが秀抜(マクレーンを殺すのは大変だ)。
4.0で流れたCCRのFortunate Sonの使い方には痺れたが、今作では4人平均年齢68.5歳のRolling Stones新曲 Doom and Gloomがエンディング・クレジット・テーマ曲として炸裂する。
老いてもクタバらないジョン・マクレーンと、少しも枯れないストーンズの新曲がダイハードに合いすぎだった。残念ながらこのアルバムには未収録だが。
続けて流れるTrack-26を聴いてもとてもラスト・デイとは思えない。
60歳を越えたジョン・マクレーンとブルース・ウィリスの6作目に早くも期待したい。
映画を振り返る必聴盤。