陽気でノンキな宮古産青年のジェイクこと昭光、記憶を失って沖縄のジャングルを彷徨い昭光に拾われたギンジこと雄太。
二人の息詰まるほど目まぐるしい旅路から目が離せず、一気読み確実。
ジェイクもギンジも最底辺に追い込まれた若者ということになるんでしょうが、なぜこんなに愛しいのか。
人は一人では生きられない、と思ったり、若者たちを飲み込む歪んだ家族、巨大な搾取、暴力といった社会的なシステムの恐ろしさを感じたり、雄太が絶望に至る過程の克明な描写に深く共感したり、といろんな意味で読み応えのある内容になってます。
続編が読みたいが、、
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メタボラ (文春文庫 き 19-14) 文庫 – 2011/8/4
桐野 夏生
(著)
真夜中。気が付くと<僕>は森の中をさまよっていた。
記憶喪失になった若者「僕」が沖縄山中のジャングルで出会ったのは、宮古島出身の青年・昭光。「僕」は昭光に「ギンジ」という名を与えられる。
名前を変えて、沖縄本島で新たな人生を歩もうとする二人だが、非情なヒエラルキーに支配された実社会に、安住の地は見つからない。現代のあらゆる暗部が彼らを絡め取る。ワーキングプア、ホストクラブ、デリヘル、沖縄基地問題。孤独、貧困、破滅の予感。逃げろ!何処へ?
やがて「僕」は、過去の記憶を取り戻し始める。その壮絶な物語とは・・・。
灼熱の太陽が照りつける沖縄を舞台に、底辺に生きる若者たちの生態を克明に描き、なお清新な余韻を残す傑作ロードノベル。
記憶喪失になった若者「僕」が沖縄山中のジャングルで出会ったのは、宮古島出身の青年・昭光。「僕」は昭光に「ギンジ」という名を与えられる。
名前を変えて、沖縄本島で新たな人生を歩もうとする二人だが、非情なヒエラルキーに支配された実社会に、安住の地は見つからない。現代のあらゆる暗部が彼らを絡め取る。ワーキングプア、ホストクラブ、デリヘル、沖縄基地問題。孤独、貧困、破滅の予感。逃げろ!何処へ?
やがて「僕」は、過去の記憶を取り戻し始める。その壮絶な物語とは・・・。
灼熱の太陽が照りつける沖縄を舞台に、底辺に生きる若者たちの生態を克明に描き、なお清新な余韻を残す傑作ロードノベル。
- 本の長さ684ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2011/8/4
- ISBN-104167602148
- ISBN-13978-4167602147
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2011/8/4)
- 発売日 : 2011/8/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 684ページ
- ISBN-10 : 4167602148
- ISBN-13 : 978-4167602147
- Amazon 売れ筋ランキング: - 506,482位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,998位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年9月17日に日本でレビュー済み
厳しい家庭環境の中、前向きに生きることの難しさを痛感させられた。
雄太には心底同情してしまう。
雄太には心底同情してしまう。
2019年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初に読んだ桐野作品がこれで本当に良かった。『グロテスク』だったら次はなかったと思うし『残虐記』だったら間違いなく二度と読まない嫌いな作家になっていた。東京新聞に連載されていた『とめどなく囁く』を毎朝読んでいて、文章の上手さと表現の的確さにこれは何か読まなきゃと手にしたのが本作。読み終わって衝撃的な感動でしばし放心。読書の醍醐味を味わうってこういうことだったよねと、改めて「作家」って凄いなあと思わせてくれる力作です。そうそう先日『メタボラ』にひどく感銘を受けた娘が、『東京島』を図書館で借りて、のけぞる程びっくりして数ページで断念。即効返却したと言っておりました…。
2015年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちゃらんぽらんな生き方をするジェイクが言うセリフに、しばしば、どきっとするような真実が見えて私にはそれが魅力の一つでした。
なんとか塾、イズム、ゲストハウス。ナイチャーの吹き溜まりのような面もある沖縄のサブカルチャー。
嘘っぽさがなく、いちいちbelievableで面白かったです。
なんとか塾、イズム、ゲストハウス。ナイチャーの吹き溜まりのような面もある沖縄のサブカルチャー。
嘘っぽさがなく、いちいちbelievableで面白かったです。
2015年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本が思う以上に早く着いたうえに綺麗な状態できて大変満足でした
2015年6月4日に日本でレビュー済み
確かに現代社会の抱える問題を盛り込み過ぎの感覚はありましたが、面白く最後まで読み通せました。今でも心に残っています。
2013年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カバーも中身も綺麗で、しかも腰巻き付きで、新品かと思いました。満足です。
2011年8月25日に日本でレビュー済み
色々な、社会を織り込もうとしすぎていませんか?
ちょっと、人物に無理があるように思います。
沖縄だから・・という意識が強すぎるのでしょうか?
ちょっと、人物に無理があるように思います。
沖縄だから・・という意識が強すぎるのでしょうか?