広田の視点を通して、
戦争前後の日本歴史が分かりました。

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落日燃ゆ 単行本 – 2002/3/1
城山 三郎
(著)
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第9回(1975年) 吉川英治文学賞受賞
- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2002/3/1
- ISBN-104103108142
- ISBN-13978-4103108146
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
戦争防止に努めながら、文官としてただ一人A級戦犯に挙げられ、裁判を通じて一切の弁解をせず従容として死を受け入れた不世出の政治家、広田弘毅の生涯を、激動の昭和史と重ねながら克明にたどる。74年刊の新装版。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/3/1)
- 発売日 : 2002/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 329ページ
- ISBN-10 : 4103108142
- ISBN-13 : 978-4103108146
- Amazon 売れ筋ランキング: - 521,575位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,377位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1927-2007)名古屋生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大学卒業後、愛知学芸大学に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文学界新人賞、1959年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『黄金の日日』『役員室午後三時』『毎日が日曜日』『官僚たちの夏』『もう、きみには頼まない』『硫黄島に死す』『指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。1996(平成8)年、菊池寛賞を、2002(平成14)年、朝日賞を受賞。2007年3月22日没。享年79。没後発見された愛妻への遺稿『そうか、もう君はいないのか』と、愛妻が倒れる前年から最晩年まで自らを励ますかのように綴られた手帳の記述をまとめた『どうせ、あちらへは手ぶらで行く』は世代を超えたベストセラーとなった。
イメージ付きのレビュー

4 星
本当の戦争責任は誰にあったかを問う
広田弘毅。A級戦犯でありただ一人文官であった彼は戦争回避に奔走しながらも戦争を止めなかった不作為の罪を問われる格好となった。裁判では一切の証言を拒否し自らの責任を受け入れた。どう考えてもA級戦犯には馴染まなないと思うものの戦争責任者を全て同一に扱ってきた日本の教育の矛盾を考えざるを得ない作品だった。一般文学通算1838作品目の感想。2017/03/11 16:05
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年6月8日に日本でレビュー済み
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文官ながら戦争責任を問われた広田弘毅・松岡洋右・東郷茂徳らに興味があり、関連書籍を読み漁る中で、広田については、最も著名な本書から手に取った。
小気味よく引き締まった硬質の文体に惹き込まれ、悲劇の主の半生記としては、極めて心地良く読み進めることができたが、一方で、近現代史上の人物伝としては、高潔な人格に疑いの余地はないとしても、政治的手腕や歴史的実績には、擁護論・同情論に混じって、大勢への追随者との指弾に止まらず、冷徹な無能論で酷評する向きまでがあるのも事実であり、聖人君子然とした清廉一辺倒の描写では、いかにもステレオタイプでリアリティに欠け、逆に厚みを損なうと言わざるを得ない。『落日燃ゆ』のタイトルも、今ひとつピンと来ないことに加え、いかにも美化し過ぎな印象が強く、正直物足りなさは残る。
とはいえ、「物来順応」の信条が示す恬淡な処世訓に徹し、最期まで貧乏籤続きの運命を全うした広田の生涯は、戦犯の汚名を濯げぬまま獄死した東郷同様、結果として、開戦の一端を担うことになった謗りは免れ得ないとしても、命の終焉に際しても、抗わぬ生き様を貫き通した、まるで石のように重く確かなものだったことは、充分に伝わってきた。処刑前に、万歳を漫才と皮肉ったエピソードの真偽は定かでないらしいが、文官ながら、武人以上の武士道を体現して逝った広田の歴史小説として見れば、この程度の解釈或いは脚色は許されることだろう。
広田の茫洋とした風貌には、品性とともに、底知れぬ深みを感じる。もう少々多面的な広田像に触れたい気持ちがあり、次は『黙してゆかむ 広田弘毅の生涯』(北川晃二/講談社)・『広田弘毅 「悲劇の宰相」の実像』(服部龍二/中央公論新社)あたりを読んでみようかと思う。
小気味よく引き締まった硬質の文体に惹き込まれ、悲劇の主の半生記としては、極めて心地良く読み進めることができたが、一方で、近現代史上の人物伝としては、高潔な人格に疑いの余地はないとしても、政治的手腕や歴史的実績には、擁護論・同情論に混じって、大勢への追随者との指弾に止まらず、冷徹な無能論で酷評する向きまでがあるのも事実であり、聖人君子然とした清廉一辺倒の描写では、いかにもステレオタイプでリアリティに欠け、逆に厚みを損なうと言わざるを得ない。『落日燃ゆ』のタイトルも、今ひとつピンと来ないことに加え、いかにも美化し過ぎな印象が強く、正直物足りなさは残る。
とはいえ、「物来順応」の信条が示す恬淡な処世訓に徹し、最期まで貧乏籤続きの運命を全うした広田の生涯は、戦犯の汚名を濯げぬまま獄死した東郷同様、結果として、開戦の一端を担うことになった謗りは免れ得ないとしても、命の終焉に際しても、抗わぬ生き様を貫き通した、まるで石のように重く確かなものだったことは、充分に伝わってきた。処刑前に、万歳を漫才と皮肉ったエピソードの真偽は定かでないらしいが、文官ながら、武人以上の武士道を体現して逝った広田の歴史小説として見れば、この程度の解釈或いは脚色は許されることだろう。
広田の茫洋とした風貌には、品性とともに、底知れぬ深みを感じる。もう少々多面的な広田像に触れたい気持ちがあり、次は『黙してゆかむ 広田弘毅の生涯』(北川晃二/講談社)・『広田弘毅 「悲劇の宰相」の実像』(服部龍二/中央公論新社)あたりを読んでみようかと思う。
2022年11月15日に日本でレビュー済み
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目の付け所が違うので、面白い
2023年7月22日に日本でレビュー済み
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率直な感想として、広田弘毅は結局どんな思想を持った人なのかわからなかった。
庶民から総理大臣となり、軍部に対抗した文官が東京裁判のA級戦犯として唯ひとり文官で処刑された、悲劇の主人公のような描かれかたをしているが事なかれ主義者のようにも感じたし。他の本も読みたくなった
庶民から総理大臣となり、軍部に対抗した文官が東京裁判のA級戦犯として唯ひとり文官で処刑された、悲劇の主人公のような描かれかたをしているが事なかれ主義者のようにも感じたし。他の本も読みたくなった
2022年9月12日に日本でレビュー済み
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東京裁判で死刑になった唯一の文官だった広田弘毅の生涯をその当時の時代背景を基に描いてあり、学校ではあまり勉強することの無い日本の近代史、昭和史をうかがい知ることができた。
2021年4月18日に日本でレビュー済み
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昭和の時代に、外相、首相を務め、戦後、戦犯として、処刑された“広田弘毅”を描いた作品です。
戦犯といえば、むちゃくちゃな戦況拡大を推し進め、周辺国のみならず、日本国民にも多大な犠牲を払った“悪”としての側面しか抱いていませんでしたが、広田は違いました。
広田弘毅はむしろ戦況の縮小、軍部の独走を押さえようとした人物であり、外交官としても優れた人物でした。また、国を愛し、家族をはじめとする人々を愛した人でもあります。
そんな広田が戦後、戦犯として裁かれ、処刑される経緯は涙なくしては、見られません😭。
城山三郎先生はそんな広田の人生を事細かに、丁寧に描いています。
戦犯といえば、むちゃくちゃな戦況拡大を推し進め、周辺国のみならず、日本国民にも多大な犠牲を払った“悪”としての側面しか抱いていませんでしたが、広田は違いました。
広田弘毅はむしろ戦況の縮小、軍部の独走を押さえようとした人物であり、外交官としても優れた人物でした。また、国を愛し、家族をはじめとする人々を愛した人でもあります。
そんな広田が戦後、戦犯として裁かれ、処刑される経緯は涙なくしては、見られません😭。
城山三郎先生はそんな広田の人生を事細かに、丁寧に描いています。
2021年3月17日に日本でレビュー済み
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広田広毅の生涯を冷静に描いた作品。
昭和前期の戦争の時代を知る為にも、読むべき一冊だと思います。
昭和前期の戦争の時代を知る為にも、読むべき一冊だと思います。