6歳から79歳までの女性が登場し、
そこに口紅が小道具として登場します。
とっても短い短編連作集。
口紅が象徴するのは美・女性性だと思います。
どのエピソードにも上手に口紅が絡む連作です。
口紅と女性の心の有り様が繊細に描かれます。
結婚、別れ、老い。。。
人生の瞬間を切り取る著者の視線。
途中に気の利いた写真も織り込まれています。
スタイルにこだわった短編小説はちょっとアメリカ風で好ましいです。
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口紅のとき 単行本 – 2011/12/1
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- 本の長さ107ページ
- 言語日本語
- 出版社求龍堂
- 発売日2011/12/1
- 寸法13.5 x 1.1 x 19.4 cm
- ISBN-10476301143X
- ISBN-13978-4763011435
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登録情報
- 出版社 : 求龍堂 (2011/12/1)
- 発売日 : 2011/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 107ページ
- ISBN-10 : 476301143X
- ISBN-13 : 978-4763011435
- 寸法 : 13.5 x 1.1 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 219,854位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月29日に日本でレビュー済み
2018年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
6歳、12歳、18歳、29歳、38歳、47歳、65歳、そして79歳の女性とくちべにの物語。
そこには、お出かけ前にくちべにを塗るおかあさんが私のものでなくなってしまうと感じる6歳の女の子がいます。
おばあちゃんの死化粧のくちべにを見ている少女がいます。
高校の卒業式のあとで、おそらくはもう恋人ではなくなってしまうことを感じながら、彼からもらった初めてのくちべに。
披露宴に選んだのは、姑になるひとからプレゼントされた高級品ではなく、普段着の自分がつけているチビたくちべにでした。
子育てと仕事に疲れた自分の姿をデパートの鏡の中に見つけてしまう女性が、30分早起きしてお化粧をする。
高校生の娘に贈るくちべに。
病床の夫のためのくちべに。
そして、自ら選んだケアホームでの怒れる女性が、ホームで美容部員から受ける化粧。
作者が辿ってきた半生の中にいる女性も、これから向かう時間の中の女性も、みんないい。
私はくちべにを塗ることはないので、本当に登場人物の気持ちがわかったなんて、簡単には言えません。女性ならニンマリする場面も散りばめられているはずです。
そこには、お出かけ前にくちべにを塗るおかあさんが私のものでなくなってしまうと感じる6歳の女の子がいます。
おばあちゃんの死化粧のくちべにを見ている少女がいます。
高校の卒業式のあとで、おそらくはもう恋人ではなくなってしまうことを感じながら、彼からもらった初めてのくちべに。
披露宴に選んだのは、姑になるひとからプレゼントされた高級品ではなく、普段着の自分がつけているチビたくちべにでした。
子育てと仕事に疲れた自分の姿をデパートの鏡の中に見つけてしまう女性が、30分早起きしてお化粧をする。
高校生の娘に贈るくちべに。
病床の夫のためのくちべに。
そして、自ら選んだケアホームでの怒れる女性が、ホームで美容部員から受ける化粧。
作者が辿ってきた半生の中にいる女性も、これから向かう時間の中の女性も、みんないい。
私はくちべにを塗ることはないので、本当に登場人物の気持ちがわかったなんて、簡単には言えません。女性ならニンマリする場面も散りばめられているはずです。
2012年1月25日に日本でレビュー済み
この作品は、ひとりの女性の半生を口紅をテーマにして描いた、連作小説です。
小編ひとつひとつは数ページに満たないのですが、小さな感動のあるしっかりとした物語性を含んでいます。
それは、物語を構成するひとつひとつの言葉選びの結果だと思います。
途中に挟まれる上田さんの写真は、角田さんの物語をうまく合って、微笑ましくもあり好感を持てました。
いちど読んで、すぐに再読した作品に出会ったのは久しぶりでした。
小編ひとつひとつは数ページに満たないのですが、小さな感動のあるしっかりとした物語性を含んでいます。
それは、物語を構成するひとつひとつの言葉選びの結果だと思います。
途中に挟まれる上田さんの写真は、角田さんの物語をうまく合って、微笑ましくもあり好感を持てました。
いちど読んで、すぐに再読した作品に出会ったのは久しぶりでした。