猟奇的な犯罪の描写が話題となったが（とくに第１話）、平均して水準の高いミステリードラマだ。

どの作品も最後のぎりぎりまで真犯人が分からない。とくに第３話の意外な犯人にはびっくり。見る者をミスリードする演出が緻密なのだ。

ただ、物語上の弱点として、１）主人公のプロファイラーと警察に不手際が多くイライラさせられる、２）動機に共感しにくい、という面がある（とくに第２話）。

主人公のプロファイラーと女警部の演技は見事だが、両者の微妙な恋愛ドラマは私には余計だった（美男美女とも思えないので）。

描かれる犯罪そのものの異常性、イギリスの地方の荒涼とした風景、登場人物たちの一様に陰鬱な表情、ときに悲劇的な結末など、全体に暗く、重い（画質の問題ではなく）。だが、展開がスピーディーなので、１話約１００分も退屈することはない。それぞれ１本分の映画を観た充実感、という評をどこかで観たが、あながち嘘ではない。独特の魅力ある作品だ。

特典ＤＶＤとブックレットはたいしたことなし。値段がもう少し安ければ５ツ星を差し上げた。

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bluetulip

始めはゆっくり進みます。

2013年3月27日に日本でレビュー済み

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一番初めのＢＯＸです。これを見ると続編が見たくなります。一話一話完結するように出来ていますが、徐々に人間関係がスムーズに親密になっていくので、じっくりと楽しめます。

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赤いジャケット

緻密な描写のサスペンス・ミステリー

2008年9月18日に日本でレビュー済み

　私はたまたまこのシリーズのサードから見たのですが、サードと比べて、ファーストシリーズは、見事な構成で、話の筋道もきっちりしていて、面白いです。

　特に第1話と第2話は、話題になった原作をもとに製作されているので、話の展開もしっかりして、ぐんぐんと話に引き込まれます。ただ、もっと原作に忠実なストーリにしてほしかったです（警部の飼っている猫の色まで一緒にしろとは言いませんがね）。それぞれのラストシーンは、原作と違います。

　ファーストシーズンはお勧めです。しかひ、セカンド以降は残虐性、猟奇性だけが目立ち、犯罪の構成や動機が不明確で、どちらかというとプロファイラーと女性警部やその周辺の人間関係の描写に重点が移行しているので、だんだん退屈してきますね。

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bluetulip

独特な静けさのあるドラマ

2013年3月27日に日本でレビュー済み

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ファーストシーズンのような前置きはなく、すぐに捜査に参加し、話がサクサクすすみます。一話一話完結なのですっきりとみられます。

2007年8月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

非常に巣晴らしい。４話バラエティに富み、しかもどれも出来がよく、まさに粒ぞろいの第２シーズンだ。

物語は「偶然」に頼りすぎている（捜査の関係者が「たまたま」犯人と飲み屋で知り合う、など）。だが、もともとこのドラマは論理的な本格ミステリーを目指しているわけではない。すべては終盤のサスペンスを盛り上げるために描かれ、まさにハラハラドキドキの効果をもれなく上げている。

主役の２人の演技も見事だ。女警部は野心的な面と知的な面をともに漂わせて頼もしく、心理学者のプロファイラーは第１シーズンよりさらに人間的な魅力を感じさせる。

残念なのは、第１話の字幕にミス（訳し漏れ）があり、字幕だけ見ていると筋が通らないところがあることだ（ある場面で、字幕だけ見ていると、なぜ警察が現場に直行できたか分からない）。これから見る人には、ひっかかったら吹き替え版で聞くか、英語を聞き取ることをお勧めする。

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ナオハル

ドラマは秀逸

2010年12月8日に日本でレビュー済み

猟奇的でスタイリッシュな映像と音楽、そしてサイコパスな脚本を、
主人公の心療心理学者と女性刑事を中心にキャラクターの個性とダイアログが緩和している（特に女性刑事。特に日本語吹き替えでの、女性刑事の言葉使いは押井映画の強くもユーモアある女性みたい）。
イギリスのドラマということで、マスコミで囁かれる時事問題も絡み、インテリジェンスを感じる。アメリカのドラマと異なり、チープなSFやVFXに陥らない安心感と重厚感が常に漂う。
一話完結ながら、90分の尺は映画のようにはいかず、やはりドラマの域を出ない。
これは褒め言葉。
それだけキャラクターの存在感が大きいということ。
アメリカの連続ドラマと異なり、あまりレンタルなどでも見かけないのは非常に残念。

強いて言えば、DVDボックス、もっと安くできないものだろうか。
CDでも輸入コストと関税コストが入るオリジナル輸入版より、高額になる日本版の消費の論理。
せめて、DVDも輸入版とか安く手に入らないもんですかね。

2005年6月29日に日本でレビュー済み

連続する拷問殺人事件に心理学者が挑むサイコホラー映画。
女性警部補は拷問殺人事件の捜査に心理学者を巻き込む。
心理学者はプロファイリングで犯人像を絞り込んでいくが、
警官も殺され、ついには心理学者も犯人の餌食になってしまう。

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内容（「キネマ旬報社」データベースより）

内容（「Oricon」データベースより）

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