資料として読みました。正直評価は難しいです。
第二次大戦下、米国の航空勢力が国内で地歩を築きながら空軍として独立していく過程を知る貴重な資料です。日本の陸軍/海軍航空隊との比較が可能です。
一方、著者が航空自衛隊幹部であれば自ずと記述に自制が働いていることは想像に難くありません。
東京大空襲を指揮実行したカーティス・ルメイが1964年航空幕僚長長浦茂空将から勲一等旭日大綬章を受けたことは淡々と注記に留めています。
カーティス・ルメイはドレスデン爆撃を指示実行した一方、冷戦下の西ベルリン封鎖時の空輸作戦を指揮実行しています。ドイツ政府はカーティス・ルメイに勲章を授与したのでしょうか。
また記述は陸軍航空軍に集中していますが、空母打撃軍を整備していく海軍のエア・パワーについても増補改訂していただければ有り難いです。
ミッドウェイ海戦に至る準備段階の記述をこれまで目にしたことがありませんので。
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アメリカ空軍の歴史と戦略 (ストラテジー選書 3) 単行本 – 2008/8/1
源田 孝
(著)
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- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社芙蓉書房出版
- 発売日2008/8/1
- ISBN-104829504285
- ISBN-13978-4829504284
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登録情報
- 出版社 : 芙蓉書房出版 (2008/8/1)
- 発売日 : 2008/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 204ページ
- ISBN-10 : 4829504285
- ISBN-13 : 978-4829504284
- Amazon 売れ筋ランキング: - 551,358位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2018年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
娘がアメリカ空軍兵士と結婚したので、空軍について知りたいと購入した。
2008年9月13日に日本でレビュー済み
人類が初めて空を飛んでから、まだ100年余りしか経っていない。航空機発展の歴史は20世紀の歴史そのものであり、20世紀は戦争の世紀とも言われることから、20世紀の戦争の主役となったアメリカ空軍の歴史と戦略は、航空分野の本質を知るために不可欠なものといえるだろう。
著者は航空自衛隊の元将官である。しかし著者は、旧日本軍を必要以上に賛美したりすることなく、日本に原爆を投下した米空軍を批判することもなく、冷静かつ客観的に歴史的事実を分析して読者にわかりやすく伝えようとしている。この偏らない姿勢は個人的に好感が持てる。
また脚注が非常に丁寧かつ詳細であり(ライト兄弟の注まであるのは驚きである!)、関連する写真も豊富である。そのため本書は堅くて敬遠されがちな分野でありながら、予備知識のない読者にも敷居が低く、専門的な内容ながら非常に読みやすい本に仕上がっている。教科書として使うことも資料集的な使い方もできるだろう。
しかし、本書の内容へのニーズが日本でどれだけあるのか?というそもそもの疑問は依然として残る。その意味で本書は、敷居を低くした著者の努力にも関わらず、航空産業や航空自衛隊、軍事マニアなどというコアな層向けの一冊であるのかも知れない。
いっそのこと外国語に翻訳して、米国以外の諸外国で出版すれば、より多くの評価を得られるのではないだろうか?
著者は航空自衛隊の元将官である。しかし著者は、旧日本軍を必要以上に賛美したりすることなく、日本に原爆を投下した米空軍を批判することもなく、冷静かつ客観的に歴史的事実を分析して読者にわかりやすく伝えようとしている。この偏らない姿勢は個人的に好感が持てる。
また脚注が非常に丁寧かつ詳細であり(ライト兄弟の注まであるのは驚きである!)、関連する写真も豊富である。そのため本書は堅くて敬遠されがちな分野でありながら、予備知識のない読者にも敷居が低く、専門的な内容ながら非常に読みやすい本に仕上がっている。教科書として使うことも資料集的な使い方もできるだろう。
しかし、本書の内容へのニーズが日本でどれだけあるのか?というそもそもの疑問は依然として残る。その意味で本書は、敷居を低くした著者の努力にも関わらず、航空産業や航空自衛隊、軍事マニアなどというコアな層向けの一冊であるのかも知れない。
いっそのこと外国語に翻訳して、米国以外の諸外国で出版すれば、より多くの評価を得られるのではないだろうか?
2012年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書名のとおり、アメリカにおける陸軍航空の時代から空軍の創設、そして、イラク戦争までの空軍の歴史とその戦略を概括的に普通のビジネスマンに対して書かれています。
空軍思想、戦略家であるミッチェルに始まった戦略的爆撃思想、そして、その実践段階である第二次世界大戦(我が国に集中して行われた)、そして、その後の戦略的爆撃(原子爆弾投下を主にして)が国際的批難を浴びた結果、ベトナム戦争では制限戦争のための戦略とその敗北、その超克としてのイラク戦争と、とてもわかりやすく空軍という主体から本書はその戦略や歴史を語っています。
この本を読んでいるとアメリカの変遷もよくわかります。
空軍思想、戦略家であるミッチェルに始まった戦略的爆撃思想、そして、その実践段階である第二次世界大戦(我が国に集中して行われた)、そして、その後の戦略的爆撃(原子爆弾投下を主にして)が国際的批難を浴びた結果、ベトナム戦争では制限戦争のための戦略とその敗北、その超克としてのイラク戦争と、とてもわかりやすく空軍という主体から本書はその戦略や歴史を語っています。
この本を読んでいるとアメリカの変遷もよくわかります。
2009年6月20日に日本でレビュー済み
芙蓉書房と戦略研究学会が一般向けに打ち出した戦略啓蒙書シリーズ
「ストラテジー選書」の白眉のひとつ。
米空軍の創設から今に至る歴史が洩れなくコンパクトに示されている。
著者は退役空将補。
わが空自創設の経緯を、帝国陸海軍から現在にいたる歴史のなかで、
組織論を通じてアプローチした高橋秀幸の『空軍創設と組織のイノベーション』
と並び、空軍に関心を持つ方なら手に取る必要がある本だろう。
「ストラテジー選書」の白眉のひとつ。
米空軍の創設から今に至る歴史が洩れなくコンパクトに示されている。
著者は退役空将補。
わが空自創設の経緯を、帝国陸海軍から現在にいたる歴史のなかで、
組織論を通じてアプローチした高橋秀幸の『空軍創設と組織のイノベーション』
と並び、空軍に関心を持つ方なら手に取る必要がある本だろう。
2008年9月2日に日本でレビュー済み
本書は、アメリカ空軍の歴史と戦略を簡潔にまとめた入門書です。 筆者は航空戦力運用の第1線に立つ傍ら、航空戦略等の教鞭もとるという経験を持ち、単なる机上の空論に陥らない記述が可能です。 内容はアメリカ陸軍航空隊から現在に至るアメリカ空軍の歩みを、その時々の運用理論、兵器並びに重要なトピックスを交えて判りやすく淡々と記述されています。 本書の特徴は、人物や重要な兵器等の紹介に豊富な写真を取り入れていることです。今までの類書にはその様な配慮がなく、本書はビジュアル面の充実で内容の理解を促進しています。 問題点を挙げるなら、その時々の空軍の組織についての言及が少ない事とアメリカ空軍大学等を始めとするホームページの紹介がなされていない事です。航空運用の理解には戦略を始めとする理論や、兵器だけではなく、その目的に即した編成・組織が不可欠です。この点に適切な説明がなされておれば本書の価値は更に上がったと思われます。またアメリカ空軍大学はかなりの資料をインターネット上で公開しています。この点に言及しておればこれからアメリカ空軍を学ぼうとする読者により役立ったのではないかと思われます。 これらを考慮しても本書は価値があります。
2008年9月22日に日本でレビュー済み
本書の内容については他のレビューを見てもらうとして、私は本書の位置づけについて書きたいと思います。
巻末の監修者によると、本書を含むストラテジー選書は戦略を学びたい一般人向けに専門家が書いた入門書という位置づけであり、例えば別の巻では経営学の専門家による経営戦略の入門書が刊行されています。またすでに戦略に対する書籍を多く刊行している戦略研究学会(名前はいかにもアレですが、書籍のレベルはかなり高いです)の監修なので、よくあるような軍事もどき、戦略もどきの本にあるトンチンカンな記述はありません。
ただ各々の専門家が自分の専門分野から普遍的な戦略にアプローチするコンセプトなので、基礎的であってもけっして簡単ではない部分(例えば本書ではワーデンの航空戦略の位置づけ)がありまっさらの初学者に通じるのかなと思う所もありますが、そこは他の良質な書籍を精読することによって積み上げないと得られないものなのかも知れません。
とりあえずは他の選書を始めとして、本書と比較してみて自分の中に普遍的な戦略のイメージを持たれると良いと思います。
巻末の監修者によると、本書を含むストラテジー選書は戦略を学びたい一般人向けに専門家が書いた入門書という位置づけであり、例えば別の巻では経営学の専門家による経営戦略の入門書が刊行されています。またすでに戦略に対する書籍を多く刊行している戦略研究学会(名前はいかにもアレですが、書籍のレベルはかなり高いです)の監修なので、よくあるような軍事もどき、戦略もどきの本にあるトンチンカンな記述はありません。
ただ各々の専門家が自分の専門分野から普遍的な戦略にアプローチするコンセプトなので、基礎的であってもけっして簡単ではない部分(例えば本書ではワーデンの航空戦略の位置づけ)がありまっさらの初学者に通じるのかなと思う所もありますが、そこは他の良質な書籍を精読することによって積み上げないと得られないものなのかも知れません。
とりあえずは他の選書を始めとして、本書と比較してみて自分の中に普遍的な戦略のイメージを持たれると良いと思います。
2008年9月27日に日本でレビュー済み
本書の米空軍通史としてのレベルは「我に追いつく敵機なし!」ともいうべき、ほぼ「制空」の状態にあろう。時代の中での事象の位置づけのもとに系統的なデーターがぎっしりとコギミよく詰まっており、陸戦といえども疎かにされていない。また、人物、航空機などは精選された写真がふんだんに使用されている。中には著者がスミソニアンで撮ってきた(?)と思われる写真も見られ、こだわりを感じる。(但し、一点、M2重機関銃の写真は戦車のものが使われており残念!)
・・内容の精度に比し、全体の編集は、いまいちだが、・・まあ許せる範囲だ。
本書の特色は、その道のプロとしての視角から、怜悧に徹底して俯瞰している点だ。このため、著者の論理的な思考力が感じられる。敢えて難をいえば、やや教科書的であり、登場人物の言葉やエピソードが添えられているとさらに厚味が感じられるであろう。
・・内容の精度に比し、全体の編集は、いまいちだが、・・まあ許せる範囲だ。
本書の特色は、その道のプロとしての視角から、怜悧に徹底して俯瞰している点だ。このため、著者の論理的な思考力が感じられる。敢えて難をいえば、やや教科書的であり、登場人物の言葉やエピソードが添えられているとさらに厚味が感じられるであろう。