あるいは高度成長期。
司馬遼太郎の影響力が強すぎて、学問的冷静に維新から明治をとらえることがすくなかったようですが、もうちょっと頭を冷やそうよ。理想郷なんてそうはあるもんじゃないし、今より昔がよかった、なんてこともないんだから。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
日本人として知っておきたい近代史(明治篇) (PHP新書 663) 新書 – 2010/3/16
中西 輝政
(著)
戦後長らく学校教育の現場においては、近代史が軽視されてきた。
幕末以降の歴史について知らない日本人があまりにも多く、それがわが国の大きな難点となっている。
本書は、日本の近代史を学び直し、新しい「近代史の常識」と「この国の自画像」を提示する試みである。
「人間が歴史を動かす主人公である」という視点から、
吉田松陰と、岩倉具視から乃木希典まで、明治を築き上げた七人の人物を中心に取り上げる。
○吉田松陰――この国の未来を守るための戦略、
○岩倉具視と大久保利通――近代日本を生み出すための謀略、
○第四章 伊藤博文――世界に恥じない近代立憲国家を目指して、
○桂太郎――近代軍制を確立し、日清戦争に挑んだ軍官僚、
○児玉源太郎――日露戦争勝利を導いた男のもう一つの戦い、
○小村寿太郎――日英同盟を締結させた気力と胆力、
○乃木希典――松陰の志を継ぐ宿命を己に課して etc.
幕末以降の歴史について知らない日本人があまりにも多く、それがわが国の大きな難点となっている。
本書は、日本の近代史を学び直し、新しい「近代史の常識」と「この国の自画像」を提示する試みである。
「人間が歴史を動かす主人公である」という視点から、
吉田松陰と、岩倉具視から乃木希典まで、明治を築き上げた七人の人物を中心に取り上げる。
○吉田松陰――この国の未来を守るための戦略、
○岩倉具視と大久保利通――近代日本を生み出すための謀略、
○第四章 伊藤博文――世界に恥じない近代立憲国家を目指して、
○桂太郎――近代軍制を確立し、日清戦争に挑んだ軍官僚、
○児玉源太郎――日露戦争勝利を導いた男のもう一つの戦い、
○小村寿太郎――日英同盟を締結させた気力と胆力、
○乃木希典――松陰の志を継ぐ宿命を己に課して etc.
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2010/3/16
- ISBN-104569779336
- ISBN-13978-4569779331
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2010/3/16)
- 発売日 : 2010/3/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 237ページ
- ISBN-10 : 4569779336
- ISBN-13 : 978-4569779331
- Amazon 売れ筋ランキング: - 586,409位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,501位PHP新書
- - 79,898位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。同大学大学院、英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学大学院教授などを経て、京都大学名誉教授(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『賢国への道―もう愚かではいられない (ISBN-10: 4884749847)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年8月28日に日本でレビュー済み
中西先生の講演を聴く機会があり、購入しました。戦後60年の時が過ぎ、
やっと公開され始めた文書(資料:事実)からの講演内容でした。
中西先生の語る明治の歴史は、歴史上の人物に生命を吹き込んで書かれてあ
るのでとても読みやすく、日本の歴史をもう一度知りたい人や関心のある人
は、是非一度、この本を手にとってみる事をお勧めします。
やっと公開され始めた文書(資料:事実)からの講演内容でした。
中西先生の語る明治の歴史は、歴史上の人物に生命を吹き込んで書かれてあ
るのでとても読みやすく、日本の歴史をもう一度知りたい人や関心のある人
は、是非一度、この本を手にとってみる事をお勧めします。
2012年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・全体像
「人間と言う尺度で振り返れば、歴史はより深く、しかも
肌身に近い感覚で理解できる」
京都大学院教授。国際政治学、国際関係史、分明史。
【中西輝政】による明治時代中心の日本史。
とくに政治家を立脚点とし、適量の説明を加えた一冊。
・感想
明治というと、西郷隆盛、坂本龍馬、桂小太郎(木戸孝允)
の大きな影に隠れて、日の目をみない敏腕政治家がたくさんいます。
刀を棄て明治の舵をきった
伊藤博文・明治の三太郎(児玉源太郎・小村寿太郎・桂太郎)
一人ひとりでも本一冊かける傑物ぞろいですが、今回は要点をおさえ
基礎知識から、教科書ではおさえられない所まで、調度いい記述となっています。
歴史好きはどうしても、武勇に溢れる偉人に目が向きがちですが、
政の舞台で腕を振った偉人たちの異なる魅力もまたいいものです。
よくまとめられた一冊なので、本棚に一つ置いておくことをおすすめします。
・抜粋文
「わが国の国旗の中央にある赤い丸は、旭日(ライジング・サン)
を象徴しています。やがて日本は世界の文明諸国に肩を並べ、
この朝日のように天高く昇っていくでしょう」 伊藤博文
今の日本をみて、伊藤先生は喜んでくれるでしょうか?
私は、半々だと思います。
「人間と言う尺度で振り返れば、歴史はより深く、しかも
肌身に近い感覚で理解できる」
京都大学院教授。国際政治学、国際関係史、分明史。
【中西輝政】による明治時代中心の日本史。
とくに政治家を立脚点とし、適量の説明を加えた一冊。
・感想
明治というと、西郷隆盛、坂本龍馬、桂小太郎(木戸孝允)
の大きな影に隠れて、日の目をみない敏腕政治家がたくさんいます。
刀を棄て明治の舵をきった
伊藤博文・明治の三太郎(児玉源太郎・小村寿太郎・桂太郎)
一人ひとりでも本一冊かける傑物ぞろいですが、今回は要点をおさえ
基礎知識から、教科書ではおさえられない所まで、調度いい記述となっています。
歴史好きはどうしても、武勇に溢れる偉人に目が向きがちですが、
政の舞台で腕を振った偉人たちの異なる魅力もまたいいものです。
よくまとめられた一冊なので、本棚に一つ置いておくことをおすすめします。
・抜粋文
「わが国の国旗の中央にある赤い丸は、旭日(ライジング・サン)
を象徴しています。やがて日本は世界の文明諸国に肩を並べ、
この朝日のように天高く昇っていくでしょう」 伊藤博文
今の日本をみて、伊藤先生は喜んでくれるでしょうか?
私は、半々だと思います。
2011年2月25日に日本でレビュー済み
息子たちはまだ幼児ですが、中学生くらいになったときにぜひ読ませたい、日本の先人たちに見習って日本の未来を担う人になってもらいたいと願っております。最終章に「明治天皇と西郷隆盛はあまりにもスケールが大きく、また深いものがあって、一、二章では語り尽くせないため、ぜひ今後の機会を待ちたいと思っています」とあります。その機会を心から待ち望んでおります。
2015年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今がよければとか今生きることで精一杯の現代人が多いが、日本の男は先人の偉大さを常識として持っていたい。そんな一助となると思います。
2010年4月25日に日本でレビュー済み
第1章で人間が歴史を作ることを強調し、その後明治期に活躍した人々について、史実だけでなく、その人物の心理・信念まで記述しています。「かなり思い込みがはいっているな」と感じながら読み進みました。が、考えてみれば俗にいう司馬史観というものも、司馬遼太郎の思い込みから語られたフィクションから形成されています。
ひとつひとつの章は短く、それぞれの人物の人間形成、信念、そして業績に対する著者の評価が語られ、なるほど「人間を中心とした歴史観」だと明治期の理解が深まります。
が、最終章では歴史上の人物を語る時、その人が「何をしたか」ではなく、別な見方をすべきという見解(これから読まれる方のためにあえて書きません)を展開し、日本人のありかたに言及しています。その論理からすると「大正篇」や「昭和篇」といった続編が出せるのかなと思いました。
いずれにしても年表などに捕らわれることなく読める近代史であることは確かです。
ひとつひとつの章は短く、それぞれの人物の人間形成、信念、そして業績に対する著者の評価が語られ、なるほど「人間を中心とした歴史観」だと明治期の理解が深まります。
が、最終章では歴史上の人物を語る時、その人が「何をしたか」ではなく、別な見方をすべきという見解(これから読まれる方のためにあえて書きません)を展開し、日本人のありかたに言及しています。その論理からすると「大正篇」や「昭和篇」といった続編が出せるのかなと思いました。
いずれにしても年表などに捕らわれることなく読める近代史であることは確かです。