驚くべきペースで、精力的に著作を発表する三橋氏だが、例外なく説得力がある。
そして、今回の著作も期待に違わぬ分かり易さであった。
いつの間にか私たちが「常識」と思い込み、漠然と“ダメ日本”と卑下しがちな事柄を48項目挙げ、切れ味鋭く覆していく。
全体の構成は、次の通り。
第1章 「莫大な借金があっても破綻しない」これだけの理由…18項目(1〜18)
第2章 「日本はまだまだ経済成長できる」これだけの理由…20項目(19〜38)
第3章 「日本は世界がうらやむ最強の国である」これだけの理由…10項目(39〜48)
見開きで1項目という体裁が一貫している。
その一項目ごとに、理解を助ける2色刷りの図表が、左ページの3分の2のスペースで掲載されている。
読みやすさが抜群なのもさることながら、図表が的確なので、頭にスッキリと入ってくる。
「日本は世界一のお金持ちである」から始まり、
「政府の『借金』は必要なもの」
「年金制度は絶対に破綻しない」
「日本の食料自給率は低くない」
「日本には『格差』も『貧困』も存在しない」
など、タイトルの中には、挑戦的と思えるほどの表現もある。
しかし、一つ一つの項目を読み終えるころには「なるほど」と、ストンと納得できるのである。
それは、三橋氏が、経済、財政、金融の基本原理やカラクリをきちんと説明し、客観的な数字の裏付けを示しているからであろう。
こうした基本を知ることで、三橋氏をはじめ心ある論客や政治家が、消費増税よりも成長戦略を優先すべし、と主張する真意が心から納得できる。
かじ取りさえ間違わなければ、日本の将来には希望が持てると感じた。
それだけに、心して政治を監視し、国民が正しくコントロールしていかなければ、とも強く思った。
この書の主張じたい価値的だが、他の経済本を読む時の、基礎的理解を身に付ける上でも重宝な好著としてお薦めしたい。

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図解 それでも、日本経済が世界最強という真実 ムック – 2012/5/21
三橋貴明
(著)
とにかくよくわかる!
日本経済が破綻しない48の理由!
◎本当は世界に援助できるほどお金があり余っている
◎日本は家計の金融資産も世界一
◎日本だけが不良債権処理を終えている
◎日本はGDPあたりエネルギー効率が世界一
◎広大な海を持つ日本は隠れた資源大国
◎日本国民が積み上げてきた誇るべき国富
日本は世界がうらやむ最強の国だ!
日本経済が破綻しない48の理由!
◎本当は世界に援助できるほどお金があり余っている
◎日本は家計の金融資産も世界一
◎日本だけが不良債権処理を終えている
◎日本はGDPあたりエネルギー効率が世界一
◎広大な海を持つ日本は隠れた資源大国
◎日本国民が積み上げてきた誇るべき国富
日本は世界がうらやむ最強の国だ!
- 本の長さ108ページ
- 言語日本語
- 出版社ワック
- 発売日2012/5/21
- ISBN-104898311857
- ISBN-13978-4898311851
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登録情報
- 出版社 : ワック (2012/5/21)
- 発売日 : 2012/5/21
- 言語 : 日本語
- ムック : 108ページ
- ISBN-10 : 4898311857
- ISBN-13 : 978-4898311851
- Amazon 売れ筋ランキング: - 674,646位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家・経済評論家。中小企業診断士。1994年、東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業ノーテルをはじめNEC、日本IBMなど を経て2008年に中小企業診断士として独立、三橋貴明診断士事務所を設立した。現在は、経済評論家、作家としても活躍中。2007年、インターネットの 掲示板「2ちゃんねる」において、公開データの詳細な分析によって韓国経済の脆弱な実態を暴く。これが反響を呼んで『本当はヤバイ!韓国経済』(彩図社) として書籍化されて、ベストセラーとなった(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 経済ニュースが10倍よくわかる「新」日本経済入門 (ISBN-13: 978-4776206187)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2012年5月30日に日本でレビュー済み
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2012年6月14日に日本でレビュー済み
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P.13に
「2009年に
日本はIMFに最大1000億ドルの融資枠を提供することを決めた。
IMFカーン専務理事は
『人類史上最大の融資貢献である』と絶賛し、世界各国が
日本に対して謝意を表明しました。」
とある。今は亡き、中川昭一氏のなしたお仕事ですが
こんなことができる日本なら
消費税を上げる必要などないと
思うのです。
もちろん韓国国債を買うくらいなら
消費税上げるな
と言いたいのであります。
「2009年に
日本はIMFに最大1000億ドルの融資枠を提供することを決めた。
IMFカーン専務理事は
『人類史上最大の融資貢献である』と絶賛し、世界各国が
日本に対して謝意を表明しました。」
とある。今は亡き、中川昭一氏のなしたお仕事ですが
こんなことができる日本なら
消費税を上げる必要などないと
思うのです。
もちろん韓国国債を買うくらいなら
消費税上げるな
と言いたいのであります。
2012年11月14日に日本でレビュー済み
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ここに書かれていることが本当なら、世界が羨むということになる。
素人としては類書をもう少し渉猟して裏をとっていきたい。
大きな流れを正しく知ることは、正しい投資活動をする上で大切だ。
これを読むと小賢しい投資をするより、定期預金にでも放り込んどくのが賢いようにも思える。
素人としては類書をもう少し渉猟して裏をとっていきたい。
大きな流れを正しく知ることは、正しい投資活動をする上で大切だ。
これを読むと小賢しい投資をするより、定期預金にでも放り込んどくのが賢いようにも思える。
2015年7月2日に日本でレビュー済み
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庶民の暮らしが良くならないで、新幹線で焼身自殺した男性の理由が
35年も働いて、貰うのが少な過ぎて生活出来ないのを苦にガソリンを撒いて死ぬと言う
人様の命がひとり犠牲になった事を考えると、日本の将来は暗くしか見えないわ・・・・・
35年も働いて、貰うのが少な過ぎて生活出来ないのを苦にガソリンを撒いて死ぬと言う
人様の命がひとり犠牲になった事を考えると、日本の将来は暗くしか見えないわ・・・・・
2012年10月15日に日本でレビュー済み
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見開き2ページ1課題で48題目に分けて、日本の経済現状を詳細に分析し
筆者お得意の手法と教科書的な構成で「実は日本って最強なんどよ!」
と何度も何度も畳みかけてきます。まさに圧巻。手の上で踊らされて
気がつけば筆者の思うつぼ「うん、日本最強だよね」とまんまとはまった
しまいます。
だがしかし肝心な課題に目が向かっていません。
それは、例えば「男子A代表のサッカー」です。
アジア最強の日本代表チームでさえも世界の中では10本の指に入りません。
なぜなのか? 是非、筆者お得意の「データ分析と論理思考」を持って
論破して頂きたい。切に願っています。
筆者お得意の手法と教科書的な構成で「実は日本って最強なんどよ!」
と何度も何度も畳みかけてきます。まさに圧巻。手の上で踊らされて
気がつけば筆者の思うつぼ「うん、日本最強だよね」とまんまとはまった
しまいます。
だがしかし肝心な課題に目が向かっていません。
それは、例えば「男子A代表のサッカー」です。
アジア最強の日本代表チームでさえも世界の中では10本の指に入りません。
なぜなのか? 是非、筆者お得意の「データ分析と論理思考」を持って
論破して頂きたい。切に願っています。
2012年12月3日に日本でレビュー済み
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いままで誤解していたことが多くあったことが分かって良かった.
図解と簡潔明瞭な解説文で,明確に説明されている.
この本の中でも何度か繰り返されているが,マスコミの間違った解説あるいは,誇張した説明に多くの人が騙されていると思う.
新聞,テレビ,特にテレビ報道は見ない方が良いかもしれない.
日本に世界に誇れぬことがあるとすれば,マスコミかもしれない.
日本が幸せになるマクロ経済の処方箋はわかった.
ただ不思議なのは,賢いはずの日本銀行がそれをやらないことだ.
図解と簡潔明瞭な解説文で,明確に説明されている.
この本の中でも何度か繰り返されているが,マスコミの間違った解説あるいは,誇張した説明に多くの人が騙されていると思う.
新聞,テレビ,特にテレビ報道は見ない方が良いかもしれない.
日本に世界に誇れぬことがあるとすれば,マスコミかもしれない.
日本が幸せになるマクロ経済の処方箋はわかった.
ただ不思議なのは,賢いはずの日本銀行がそれをやらないことだ.
2014年11月22日に日本でレビュー済み
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国の借金が増えても、日本国民が買っているのだから問題ない。
借金は1000兆円だが資産もあるので、ネットでの負債は400兆円程度だ。
いざとなれば、資産を売り払い、国民の預金と棒引きにすれば、済む、
といわんばかりの論調である。
経済成長が肝心、との記載があるが、どのようにしてそれを実現するか、が問題。
又、このまま大量に国債の発行を続ければ、買い手がいなくなる恐れは無いのか。
買い手がいなくなれば、日銀が買い支えることになり、その場合にはインフレを招く恐れは無いのか。
視点が一面的に過ぎて不快感が残る。
借金は1000兆円だが資産もあるので、ネットでの負債は400兆円程度だ。
いざとなれば、資産を売り払い、国民の預金と棒引きにすれば、済む、
といわんばかりの論調である。
経済成長が肝心、との記載があるが、どのようにしてそれを実現するか、が問題。
又、このまま大量に国債の発行を続ければ、買い手がいなくなる恐れは無いのか。
買い手がいなくなれば、日銀が買い支えることになり、その場合にはインフレを招く恐れは無いのか。
視点が一面的に過ぎて不快感が残る。
2012年6月26日に日本でレビュー済み
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これは三橋貴明氏の作品の中で最高傑作だと思う。
これまで他の本で主張してきた事が見開き2ページが1テーマで簡潔にまとめられている。
しかも、子供から主婦、高齢者まで幅広い層の読者が理解出来るような実にわかりやすい文章、図、イラストである。
このわかりやすさが全作品の中で最高レベルにある。学校や会社、街角で配って歩きたいくらいである。
三橋貴明氏の主張は一貫性がありぶれない。
その主張が最強であるということは、これまでに三橋氏程にわかりやすい反論を述べた人がいないことで明らかである。
これまで他の本で主張してきた事が見開き2ページが1テーマで簡潔にまとめられている。
しかも、子供から主婦、高齢者まで幅広い層の読者が理解出来るような実にわかりやすい文章、図、イラストである。
このわかりやすさが全作品の中で最高レベルにある。学校や会社、街角で配って歩きたいくらいである。
三橋貴明氏の主張は一貫性がありぶれない。
その主張が最強であるということは、これまでに三橋氏程にわかりやすい反論を述べた人がいないことで明らかである。