南京安全区の委員長ジョン・ラーベ(ドイツ・ナチスの党員)の、長い間うずもれていた、第一級の膨大な歴史史料が発見され、それの主要部分が、
<1997年に>、ドイツ語、日本語、英語版で出版された。
この本の題名は、『南京の真実』であり、その中には『ラーベの日記』の抜粋や、南京事件を総括して見た『ヒトラー総統への上申書』が含まれている。
アイリス・チャンのこの本も、南京事件の全体の把握としては、ラーベの資料と、ほぼ一致しているから、大部分は事実である。
講談社文庫に入っている、ジョン・ラーベ著の『南京の真実』を合わせて読むことをお勧めする。
なお、ラーベは、ドイツのジーメンス社の南京責任者であり、南京の発電所や電話施設を納入・管理する<実務家>である。
だから、実利をとり、日本軍を怒らせない様に、日本に友好的な態度をとった。
ラーベ自身、「日本は自分に感謝しても良い、日本軍に手加減している」とまで、書いている。
そのラーベの眼から見ても、日本軍の殺害、強姦、暴行、掠奪、放火・・・が酷かった。
日本軍が約束した南京安全区でさえ、酷かった。安全区の外は、日本兵による無法地帯であった。
アイリス・チャンは、様々な史料を使い著作しているが、中国語や日本語ができないので、英文の史料に偏って依存し、更に日本や中国の歴史に関しても深くないので、小さな間違いはやむを得ない。
重要な事は、たとえ些細な間違いがあったとしても、<全体としては、重要な歴史的事実を伝えている>。
南京大虐殺に対して<正しい情報が届いていない>普通の日本人の人には、是非とも読んでもらいたい。
なお、日本での最初の出版予定の際に、うまくいかなかった事情には、南京大虐殺とは関係のない、
例えば、1937年の盧溝橋事件に対して、日本の歴史学会の研究結果では「日本と中国のどちらが先に発砲したか不明であり、偶発事件である」という立場が大多数であり、それを注に記入することを提案したが、アイリス・チャンは、強く拒否し、「日本軍が計画的に戦争を仕掛けた」として、注記でも認めなかった。このようなことが重なり、最初の出版計画が不成功になった。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ザ・レイプ・オブ・南京: 第二次世界大戦の忘れられたホロコースト 単行本 – 2007/12/1
論争をよんだ《全米ベストセラー》話題の書 完全翻訳版ついに刊行!
- 本の長さ350ページ
- 言語日本語
- 出版社同時代社
- 発売日2007/12/1
- ISBN-104886836178
- ISBN-13978-4886836175
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 同時代社 (2007/12/1)
- 発売日 : 2007/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 350ページ
- ISBN-10 : 4886836178
- ISBN-13 : 978-4886836175
- Amazon 売れ筋ランキング: - 443,127位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容を見てだいぶ引きましたが、いろいろ調べてみると、写真は通州事件のパクリで、100人斬りの掲載は、民間人の殺害ではなく「今まで人民軍と戦った数」であり、その一人はインドネシアを独立に導いた人です。本来作者は、英雄として作家とか生きてるはずなのですが、アメリカで子供と母子生活して、ある日朝、拳銃をくわえて亡くなっていたそうです。本は強制的に書かされていたようです
2020年6月10日に日本でレビュー済み
Japan has done a great job of forgetting the atrocities of WW2. This book should be read by every Japanese citizen before they graduate the third year of middle school. It is disappointing to see the book so poorly reviewed when it has been well researched. I love Japan and have lived here most of my adult life, but Japan will never be able to move on if it doesn't come to grips with it's wartime crimes.
2017年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まともに受け取る人がいるのが日本人のいい所でもありダメな所でもある。
アイリスも書かされて殺されたんだろうな、きっと。
で、あるからして
文科省:きちんと史実を教科書に書き子供に伝えること。WGIPを正しく解説して
日本人内の理解を進めること。
外務省:嘘の教科書を使っている国があると想像できる。きっちりと抗議すること。
米国の動きをきちんと掴み、米国にこそプロパガンダする手を考えよ。
オンドレらのいい頭は①生きとる内に
②生かして使うのが日本国の国益だと思え。
内閣府:行政府に頭のいい在日半島人系を雇うな。
アイリスも書かされて殺されたんだろうな、きっと。
で、あるからして
文科省:きちんと史実を教科書に書き子供に伝えること。WGIPを正しく解説して
日本人内の理解を進めること。
外務省:嘘の教科書を使っている国があると想像できる。きっちりと抗議すること。
米国の動きをきちんと掴み、米国にこそプロパガンダする手を考えよ。
オンドレらのいい頭は①生きとる内に
②生かして使うのが日本国の国益だと思え。
内閣府:行政府に頭のいい在日半島人系を雇うな。
2011年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史の嘘を見破る(文芸春秋)、検証旧日本軍の「悪行」(田辺書、自由社)等も一緒に読んでみてください。
アイリスチャンの本には、理に叶っていて正しいと思われる所と、全くあり得ないと思われる所、完全に間違っている所が混在している。私の感想であるが、おそらく誰かの本や記事、伝聞を疑わないでそのまま引用しているからであろう。中国人であるため、自国を擁護する気持ちは分かるが、余りに現実離れしている部分も多い。
しかし私は、彼女は正直で純粋な人であったと信じています。躁鬱病に悩まされた事からも創造できます。其の為、戦前を知らない両親からの話を信じ、更に中国人コミュニティーの人達の話を聞かされ、中国人女性の受けた悲惨な状況を想像して、悲しみの余り、疑うことも出来ずそのまま記載したのではないかと私なりに解釈しています。悪質な日教組や左派の社会主義者とは基本的に違っていると思います。その本は、私がアメリカに居た時に売られていた本でした。
ただ、彼女なりの考察があまり無いのが残念です。その為に、学者達から色々中傷されたのでしょう。
'A捏造されていると思われる例
・余りに中国共産党や国民党の遣り方が残虐で汚い為、その怒りが爆発して捕虜や便衣兵の虐殺や婦女暴行はある程度行われたと考えるが、「手足や耳鼻を切り落とす、妊婦の腹を切り開き、赤ん坊や内臓を引き出す、陰部を切り取る、陰部に棒を立てる」等残虐な手口は、日本の古い歴史にも無い。これは、通州事件や第一次南京事件に見る、中国やモンゴルの残虐な手口であり、オカルト映画と酷似しており、日本兵が行ったとは考えられない。行ったとするならば、中国の行って来た残虐行為に腹を立てた誰かが、それを真似てその報復に行ったのであろう。
・民間人の被害者が30〜40万人と言うが、あくどい中国共産党の情報は嘘の可能性が大きい。
今までの歴史が証明している。(詳細はここでは割愛)
アイリスチャンの本には、理に叶っていて正しいと思われる所と、全くあり得ないと思われる所、完全に間違っている所が混在している。私の感想であるが、おそらく誰かの本や記事、伝聞を疑わないでそのまま引用しているからであろう。中国人であるため、自国を擁護する気持ちは分かるが、余りに現実離れしている部分も多い。
しかし私は、彼女は正直で純粋な人であったと信じています。躁鬱病に悩まされた事からも創造できます。其の為、戦前を知らない両親からの話を信じ、更に中国人コミュニティーの人達の話を聞かされ、中国人女性の受けた悲惨な状況を想像して、悲しみの余り、疑うことも出来ずそのまま記載したのではないかと私なりに解釈しています。悪質な日教組や左派の社会主義者とは基本的に違っていると思います。その本は、私がアメリカに居た時に売られていた本でした。
ただ、彼女なりの考察があまり無いのが残念です。その為に、学者達から色々中傷されたのでしょう。
'A捏造されていると思われる例
・余りに中国共産党や国民党の遣り方が残虐で汚い為、その怒りが爆発して捕虜や便衣兵の虐殺や婦女暴行はある程度行われたと考えるが、「手足や耳鼻を切り落とす、妊婦の腹を切り開き、赤ん坊や内臓を引き出す、陰部を切り取る、陰部に棒を立てる」等残虐な手口は、日本の古い歴史にも無い。これは、通州事件や第一次南京事件に見る、中国やモンゴルの残虐な手口であり、オカルト映画と酷似しており、日本兵が行ったとは考えられない。行ったとするならば、中国の行って来た残虐行為に腹を立てた誰かが、それを真似てその報復に行ったのであろう。
・民間人の被害者が30〜40万人と言うが、あくどい中国共産党の情報は嘘の可能性が大きい。
今までの歴史が証明している。(詳細はここでは割愛)
2008年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
南京大虐殺の歴史的事実を改ざん、捏造する事自体、戦争被害者に対する冒涜であり、馬鹿げた行為である。
尤も或る勢力にとっては、国体護持、天皇の軍隊の名誉のためなら、謀略でも捏造でも、デッチ上げでも何でもありを公言するのだから、話にならない。
歴史を捻じ曲げようとする三流歴史学者(歴史歪曲主義者)か、極右の靖国崇拝者または自衛隊関係者、皇室一般参賀に動員される警察関係あたりが、冷厳なる歴史事実を認めたくない、という心情は、わからなくはない。
そういう人にこそ、この書を読んでほしい。戦後世代のアイリス・チャンによって、精力的に調査、執筆された、おぞましい戦争の本質が語られる。
特に、ナチ党員であったジョン・ラーべが、南京安全区国際委員会の代表として、日本軍の虐殺、強姦、略奪から、25万人の南京市民を命がけで守った事実を、「中国のオスカー・シンドラー」としてもっと評価されるべきと彼女は主張する。彼がドイツ帰国から、終戦後の不遇までをトレースしている点を評価したい。必ずや、彼を題材にした映画が、出来ることに期待する。
アイリスの杜撰な調査や、細かな事実誤認をあげつらい、この本の存在までも否定する潮流もあるが。「99の間違い」の指摘箇所が如何に枝葉末節なことか。例えば、黒船が江戸幕府と交渉したのは、最初でなくて、二回目だとか。そんなの南京の虐殺と関係ね〜。
全体としては、日・中・米の研究者の史料との齟齬はなく、良くまとまった「南京大虐殺」の入門書といえよう。笠原十九司著「南京難民区の百日」(岩波現代文庫)の併読をすすめる。
尤も或る勢力にとっては、国体護持、天皇の軍隊の名誉のためなら、謀略でも捏造でも、デッチ上げでも何でもありを公言するのだから、話にならない。
歴史を捻じ曲げようとする三流歴史学者(歴史歪曲主義者)か、極右の靖国崇拝者または自衛隊関係者、皇室一般参賀に動員される警察関係あたりが、冷厳なる歴史事実を認めたくない、という心情は、わからなくはない。
そういう人にこそ、この書を読んでほしい。戦後世代のアイリス・チャンによって、精力的に調査、執筆された、おぞましい戦争の本質が語られる。
特に、ナチ党員であったジョン・ラーべが、南京安全区国際委員会の代表として、日本軍の虐殺、強姦、略奪から、25万人の南京市民を命がけで守った事実を、「中国のオスカー・シンドラー」としてもっと評価されるべきと彼女は主張する。彼がドイツ帰国から、終戦後の不遇までをトレースしている点を評価したい。必ずや、彼を題材にした映画が、出来ることに期待する。
アイリスの杜撰な調査や、細かな事実誤認をあげつらい、この本の存在までも否定する潮流もあるが。「99の間違い」の指摘箇所が如何に枝葉末節なことか。例えば、黒船が江戸幕府と交渉したのは、最初でなくて、二回目だとか。そんなの南京の虐殺と関係ね〜。
全体としては、日・中・米の研究者の史料との齟齬はなく、良くまとまった「南京大虐殺」の入門書といえよう。笠原十九司著「南京難民区の百日」(岩波現代文庫)の併読をすすめる。
2010年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、小説として読めばいい。
歴史の検証としては、もっと他に優れた著作がありますから、この本から歴史の真実を知ろうと思うべきではないです。
この著者を評価できる点があるとすれば、日章旗を焼いたり、デモで騒ぐのではなく、本を出版したってことぐらいですかね。
しかしイリノイ大学では、ジャーナリスト志望者にどんな教育してるのかな?
歴史の検証としては、もっと他に優れた著作がありますから、この本から歴史の真実を知ろうと思うべきではないです。
この著者を評価できる点があるとすれば、日章旗を焼いたり、デモで騒ぐのではなく、本を出版したってことぐらいですかね。
しかしイリノイ大学では、ジャーナリスト志望者にどんな教育してるのかな?
2022年3月21日に日本でレビュー済み
日本軍が中国や韓国で行った大虐殺や慰安婦、徴用工などの犯罪を無かったことにしようとしている著名人がいます。私の周りにも南京大虐殺は無かったと主張する人が多い。日本は永遠に償う必要がある。日本人の男として恥ずかしい。