医師になって20年目になるので自分の苦手な分野について勉強しなおしたいと思い学習をしているが、
神経内科について、神経解剖を中心にして勉強しなおしてきたので、病変部位診断を通して知識を整理したいと思い本書を手に取ってみた。
アマゾンで注文して本が手元に来て分かったが、本書は、B5版でページ数で100ページほどの小冊子だ。
我々が卒業したころはスーパーローテートなどなく、私自身もしっかりと神経内科についてトレーニングを積んだことはない。
周りのドクターに薦められた「
ベッドサイドの神経の診かた
」を読み(これが読みにくいうえにあまり実力がつかない本で)、
何となく所見を取って、なんとなく部位診断をして、CTやMRIをとり、あとは急いで神経内科にコンサルトすることで、これまで臨床をやり過ごしてきた。
だから、systematicな神経内科の診断というのを教えられたことがないのだが、
近頃は、Stanford大学、UCD Medicineのneurology examinationやneuroexam.comなどで、神経所見の取り方をどのようにハマーをたたけばいいかとか、
どこの部分に手を置いて、触感で感じながら所見をとれとか丁寧な解説をYouTubeで見ることができ、
改めて自分の神経内科診断の技術を磨きなおしてみようという気にさせられている。
そんな中、書評がよいのに気を良くして本書を購入したが、本当にいい本に出会えて感謝している。
この本には、筆者の経験を踏まえた病変部位診断の考え方が、55の症例とともに記されており、
神経内科医が何を考えて、臨床診断を行っているか、非常にわかりやすく解説されている。
しかも、完全にすべての神経走行の解剖を暗記させることで部位診断をさせるのではなく、
いくつかのベーシックなルールを用いることで、
部位診断に導こうという内容で、数時間の読書でこの簡単なルールが学べるのがよい。
読後、なんだか頭がすごく良くなったような気にさせる本で、
神経内科をこれから学ぼうとしている医師にも、
またこれまで神経内科の部位診断に自信がなかった医師にも、「超弩級」のお奨め本で、
読書の時間、価格ともにコストパフォーマンスに優れていると思う。
とにかくこの本に今、出会えたことに感謝したい。このレビューを読んだ人は絶対手に入れるべし!!!
PS:神経内科の専門医でない僕にとって、この知識が必要となるのは外来診療でということになる。
そうすると、いかに短時間で反射的に部位診断をするかということになるのだが、本書は短く読みやすく、軽い。
いつも鞄に潜ませていて、ちょっとした待ち時間に、一章ずつ読み進むやり方で、かれこれ5回ほど通して読んだ。
読むたびに、それでも新しい発見があり、良くかけた本だと感心させられる。
UCD MedicineのYoutubeのsiteに、Medical EducationというFileがつくられ、そこに60個のneuro-examination関係のビデオがあり、
またStanford Medicine 25でも丁寧に神経所見のとり方を教えており、非常にためになるので、本書と合わせて活用してみてはどうだろうか。
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神経内科ケ-ス・スタディ-: 病変部位決定の仕方 単行本 – 2000/6/15
黒田 康夫
(著)
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- 本の長さ121ページ
- 言語日本語
- 出版社新興医学出版社
- 発売日2000/6/15
- ISBN-104880024252
- ISBN-13978-4880024257
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
症例問題の病歴と神経学的診察所見から神経疾患の診断ができるようになることを目的とし、病変部位の決定をもっとも重要視して、所見の解釈の基本と病変部位の決め手になる重要な所見を繰り返し解説。
登録情報
- 出版社 : 新興医学出版社 (2000/6/15)
- 発売日 : 2000/6/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 121ページ
- ISBN-10 : 4880024252
- ISBN-13 : 978-4880024257
- Amazon 売れ筋ランキング: - 100,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 97位脳神経科学・神経内科学
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トップレビュー
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2015年4月16日に日本でレビュー済み
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2002年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神経が専門でないホームドクターの方や医学生が読むとよい本と思います。神経内科の病気の診断方法が非常にクリアーカットに説明されています。ごちゃごちゃいろいろ書いてある本と違って、重要な事がコンパクトに記載されています。
簡単なケースが載っていますので、自分で診断を考えながら読んでいくと自然に神経内科の臨床の知識が身についてくるという仕掛けになっています。知識の料理と言う意味で、作者の黒田先生のセンスの良さに敬服いたしました。
2002年に私が読んだ医学関係の本で、最も買いの本です。
簡単なケースが載っていますので、自分で診断を考えながら読んでいくと自然に神経内科の臨床の知識が身についてくるという仕掛けになっています。知識の料理と言う意味で、作者の黒田先生のセンスの良さに敬服いたしました。
2002年に私が読んだ医学関係の本で、最も買いの本です。
2005年4月18日に日本でレビュー済み
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この本の最大の長所は、神経内科の考え方の全体像が把握しやすいということ.非常にコンパクトに神経筋疾患の病因・局所部位診断の考え方がまとまっているので、非専門医や、研修医に最適だと思います.この本を完全に理解した上で他書へステップアップするとスムーズに神経内科の勉強が出来ると思います.最初から、詰め込みすぎては、神経筋疾患は非専門医にとって挫折しやい.また、この本は病因診断と局所診断の考え方を教える本であり、具体的な神経所見のとり方については述べていない.この本で必要性を感じた神経所見のとり方を他の教科書で調べていくのが非専門医には最適だと思います.教科書に記載されている神経所見のとりかたは膨大で何が大切かが把握しにくい.必要最低限の所見のとりかたを学ぶことが一般内科医にとって大切だと思います.
2010年11月6日に日本でレビュー済み
レジデントの時に神経内科をローテートし、その時に先輩から勧められて読んだ。
神経内科は大の苦手でとっかかりが全く分からなかったが本書のおかげで一歩を踏み出すことができた。
'1症状完成までの時間
'2発症部位の特定
の2方面から捉えるという考えはシンプルでありながら本質を突いていて非常に臨床の場において有用だった。
今でも時に読み返すが、基本に戻れることのできる一冊である。
神経内科は大の苦手でとっかかりが全く分からなかったが本書のおかげで一歩を踏み出すことができた。
'1症状完成までの時間
'2発症部位の特定
の2方面から捉えるという考えはシンプルでありながら本質を突いていて非常に臨床の場において有用だった。
今でも時に読み返すが、基本に戻れることのできる一冊である。
2010年10月23日に日本でレビュー済み
神経内科は得体の知れない分野だ……と苦手に感じる方は多いと思いますが、それは病変の場所・病変の種類・臨床診断がごちゃごちゃになっているからではないですか?この本は、そのごちゃごちゃを解消し、すっきり整理してくれます。知識を与えてくれる本というよりは、むしろ考え方を与えてくれる本です。
読み進めるうちに、「どこに病変があるのか」「その病変はなにものか」→「診断は○○である」というステップを叩き込まれます。実際、神経の先生はそうやってアプローチしています。
「薄い」「安い」と侮るなかれ、こんなにコストパフォーマンスの高い本は多くありません。やや古い本ではありますが、それは全く問題になりません。神経は苦手だと感じる一人でも多くの方に読んでほしい本です。
読み進めるうちに、「どこに病変があるのか」「その病変はなにものか」→「診断は○○である」というステップを叩き込まれます。実際、神経の先生はそうやってアプローチしています。
「薄い」「安い」と侮るなかれ、こんなにコストパフォーマンスの高い本は多くありません。やや古い本ではありますが、それは全く問題になりません。神経は苦手だと感じる一人でも多くの方に読んでほしい本です。
2005年7月16日に日本でレビュー済み
神経内科、特に「空間認知能力に欠けている」などど劣等感を抱いている人にはお勧めの本です。神経内科に独特の3 step diagnosisに始まり、平易な神経解剖学から病態理解に至るまで、スムーズかつコンパクトに導かれました。短時間で読めてしまうのもお勧めの理由のひとつですね。
2003年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神経内科が専門ではないので、この本で神経内科医の思考経路が
よく分かりました。が、図が概略しかなく”**と**が一番、
近づいている場所は??だから”と書いてあっても他の本で確認
する必要がありその点が面倒...
よく分かりました。が、図が概略しかなく”**と**が一番、
近づいている場所は??だから”と書いてあっても他の本で確認
する必要がありその点が面倒...
2003年1月9日に日本でレビュー済み
国家試験の問題で例えば「今までにないような頭痛で、ハンマーで頭を叩かれたよう」という訴えがある問題ではおそらく皆さんはくも膜下出血と答えるでしょう。この本はそのような臨床的診断だけでなく、どこに病変があるかを教えてくれる一冊です。(解剖学的診断というらしい)内容は初歩から応用まで網羅されております。神経内科を目指す学生にお勧めです。