ハンドメイドのおもちゃと素描や油彩を組み合わせた写真が続きます。
絵画より空間を感じさせてくれます。
おもちゃというのはシンプルな木製の人形や動物。
空を飛んでいたり、ボールに乗っていたりします。
広がりをもつ空間や架空の町の中にいる人形に、
作家の短い文章が添えられています。
面白いことに、
おもちゃと絵画を組み合わせた写真に添えられた文章を読むことで、
読者の心に中に想像力の連鎖が起こります。
冒頭の小川洋子の短篇に影響されるのかもしれませんが、
自らの心が自分なりの物語を作り出すのです。
いわば自分だけの寓話です。
私は「とんとん走る」が気に入りました。
夢なのか現実なのか曖昧な夜の町を駆け抜ける馬と男。
不思議な効果のあって、素朴で味わい深い1冊です。

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星を運ぶ舟 単行本 – 2011/11/8
前田昌良の初の作品集!小説の表紙、雑誌などで広く知られる前田昌良の作品は、絵画と小さな動くおもちゃで構成される。またそこに添えられた前田自身の言葉が一体となって独自の世界をつくり読者をつつみこむ。宇宙、自然、そして人間社会。大きな空間のなかの小さな自分の存在をみつめ、戸惑い、あやうさ、ぎこちなさを表現する作風は、みる者のこころに静かな漣を立てる。本書は、子どもの頃から大切にしてきた絵本のように、そばに置きたい魅力をもつ作品集。寄稿は「文芸」という前田昌良とはちがうフィールドに身を置きながらも、互いに共鳴し合う小説家・小川洋子。
- 本の長さ100ページ
- 言語日本語
- 出版社求龍堂
- 発売日2011/11/8
- ISBN-104763011340
- ISBN-13978-4763011343
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商品の説明
出版社からのコメント
この作品集をつくりはじめて間もなく東北の大震災がおこりました。美術家の前田昌良さんと小説家の小川洋子さんが、メッセージ本のような直接的なかたちではなくて、なにか、おふたりらしい思いをこめた本ができないかと話し合い、お手紙を交換しながら、春夏秋と丁寧にあたためて出来た心のこもった本です。(編集M)
著者について
◆前田昌良 (まえだまさよし)
画家
1956年 大阪市生まれ
1983年 東京藝術大学大学院修了
1984年~2011年 77ギャラリー、小川美術館、ごらくギャラリー、雅陶堂ギャラリー、新宿高島屋美術画廊、等で40回以上の個展を開催
2002年~2007年 雑誌【別冊文藝春秋】表紙絵を担当、「アルネの遺品」「遺失物管理所」(新潮社)「猫を抱いて象と泳ぐ」(文藝春秋)その他多くの本の表紙を担当
東京都国分寺市在住
画家
1956年 大阪市生まれ
1983年 東京藝術大学大学院修了
1984年~2011年 77ギャラリー、小川美術館、ごらくギャラリー、雅陶堂ギャラリー、新宿高島屋美術画廊、等で40回以上の個展を開催
2002年~2007年 雑誌【別冊文藝春秋】表紙絵を担当、「アルネの遺品」「遺失物管理所」(新潮社)「猫を抱いて象と泳ぐ」(文藝春秋)その他多くの本の表紙を担当
東京都国分寺市在住
登録情報
- 出版社 : 求龍堂 (2011/11/8)
- 発売日 : 2011/11/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 100ページ
- ISBN-10 : 4763011340
- ISBN-13 : 978-4763011343
- Amazon 売れ筋ランキング: - 665,308位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
バランス人形玩具の写真が見たくて買ったのにあまり写ってなくて期待外れでした。
2013年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔どこかで見たような・・・・・・・・・が、まぎれもない、手の跡が残ったオリジナルな造形。
何度もページを捲り返し、その動きを想像する。
言葉が想像を増幅させてくれる。
何時でも読めるように手元に置いておきたい一冊です。
何度もページを捲り返し、その動きを想像する。
言葉が想像を増幅させてくれる。
何時でも読めるように手元に置いておきたい一冊です。
2013年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
余白を意識するあまり、作品集としての厚みに欠けます。
小川洋子さんの文章に寄せたラフに描かれたペン画よりも、
造形作家としての作品をもっとたくさん魅せて欲しかった。
すごく残念。
小川洋子さんの文章に寄せたラフに描かれたペン画よりも、
造形作家としての作品をもっとたくさん魅せて欲しかった。
すごく残念。
2012年2月2日に日本でレビュー済み
絵画とオブジェ(木やワイヤーで作った人形と円など)の写真集。
本や雑誌の表紙で見かける作品。
『別冊文芸春秋』や新潮社のクレストブックの表紙を飾ったこともあるそうです。
そんな中でも小川洋子さんと縁が深そう。
冒頭に小川洋子さんの短文「星座を描く少年」が掲載されています。
短編「リンデンバウム通りの双子」(『まぶた』に所収)誕生秘話のようなエッセイのような。
その後、絵画とオブジェと前田昌良さんによる短文がずっと続きます。
「少年と出会った夏」「リトル・アリョーヒン」は小川さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』に関連する作品です。
なんとなく沈黙と余白の世界。
個人的には「中世の街あるいは大人の積み木」が好きです。
本や雑誌の表紙で見かける作品。
『別冊文芸春秋』や新潮社のクレストブックの表紙を飾ったこともあるそうです。
そんな中でも小川洋子さんと縁が深そう。
冒頭に小川洋子さんの短文「星座を描く少年」が掲載されています。
短編「リンデンバウム通りの双子」(『まぶた』に所収)誕生秘話のようなエッセイのような。
その後、絵画とオブジェと前田昌良さんによる短文がずっと続きます。
「少年と出会った夏」「リトル・アリョーヒン」は小川さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』に関連する作品です。
なんとなく沈黙と余白の世界。
個人的には「中世の街あるいは大人の積み木」が好きです。