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偶然の科学 単行本 – 2012/1/25

4.1 5つ星のうち4.1 184個の評価

人間に未来予測はできない。リアルタイムで偶発性に対処せよ。
ネットワーク科学の革命児が明かす、
「偶然」で動く社会と経済のメカニズム!

この世界は私たちの直感や常識が示すようには回っていない。人間の思考プロセスにとって最大の盲点である「偶然」の仕組みを知れば、より賢い意思決定が可能になる――。
あのスモールワールド理論の提唱者が、いま最も注目される複雑系社会学の真髄を説き尽くした話題の書、待望の日本語版。


・アップルの復活劇は、ジョブズが偉大だったこととは必ずしも関係がない。
・VHS対ベータ戦争で敗れたのも、MDの失敗も、ソニーの戦略ミスではない。
・給料を上げても、社員の生産性はかならずしも上がらない。
・JFK暗殺も9・11も、可能性が多すぎて、事前の予測は不可能。
・歴史は繰り返さない。したがって歴史から教訓を得ることはできない。
・フェイスブックやツイッターの大流行は、人々のプライバシー観が変わったからではない。
・ヒット商品に不可欠とされる「インフルエンサー」は、偶然に決まるため特定できないし、実のところ彼らの影響力も未知数である。
・売れ行き予測を立てないアパレルブランド、ZARA。その成功の秘訣とは?
・偶然による過失をめぐる倫理的難問。司法はどう裁くべきか?
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商品の説明

著者について

ダンカン・ワッツ(Duncan J. Watts) コロンビア大学社会学部教授、ヤフー・リサーチ主任研究員。
1971年オーストラリア生まれ。コーネル大学で理論応用力学の博士号を取得。オーストラリア海軍士官を経て現職。サンタフェ研究所およびオクスフォード大学ナフィールド・カレッジにも籍を置く。
1998年、S・ストロガッツと共にスモールワールド現象(わずか数人の知人をたどれば世界中の人間がつながるという説)をネットワーク理論の見地から解明した論文で一躍脚光を浴び、現在ネットワーク科学の世界的第一人者として知られる。
邦訳書に『スモールワールド・ネットワーク――世界を知るための新科学的思考法』『スモールワールド――ネットワークの構造とダイナミクス』がある。


登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2012/1/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/1/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 336ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152092718
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152092717
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 184個の評価

著者について

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ダンカン・ワッツ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月21日に日本でレビュー済み
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常識を疑い、客観的な思考を取り戻す参考になる
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年3月24日に日本でレビュー済み
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"本書でわたしが論じるのは、この矛盾の鍵は『常識』そのものにあるということだ(中略)常識は数々の誤りを犯し、われわれは否応なく惑わされる。だが常識に基づく推論の欠陥にはめったに気づかない"2014年発刊の本書は蔓延する偽りの物語達を指摘し、複雑系社科学の可能性を探った一冊。

個人的には物理学者から社会学者に転じた人物として、また1998年にスティーヴン・ストロガッツと共に、スモール・ワールド現象を提唱した著者に興味があったので手にとりました。

さて、そんな本書は著者曰く【少なくない人に有用性に疑いを持たれている】社会科学の可能性について。【誰もが前提としている有名事例】例えばSNSにおける「インフルエンサーの有用性」「スティーブ・ジョブズの偉大さ」や、名画とされる「モナリザ」はたまたビジネス事例としては「ベータとVHSの争いの結果」「アップルの成功とソニーの失敗」を持ち出してきては、人物も企業も【『結果として成功した』から正しいと感じているのではないか?】とフレーミングやミラー効果などで読み手の多くが陥っているであろう【『単純な直感や常識』認識を揺さぶりつつ】それでも”有用な解決策を社会科学は見つけることができる”ー前進できる。と述べているわけですが。

個人的には、美術ファンとしては例えばモナリザが発表された同時代では知名度が高くなかったにも関わらず、ルーブル職員のイタリア人、ペルッジャの【盗難をきっかけに注目され】評価がのぼり調子になっていったなどのエピソードは面白かったし、ハリーポッターやFacebookなどへの個別言及も面白かったのですが。いささか冗長というか、少なくとも【表題(邦題)の"偶然の科学"について解説、回収されているような本ではない】と思いました。

一方で、日本のみならず世界中で一人一人の、また歴史に学ばない感覚的な思い込みが『常識』としてまかり通っていることに関しては自虐的な苦笑いをしてしまう位によくわかったし、ビジネス書コーナーに並ぶ各界、ジャンルの成功者たちの『如何にして成功したか?』本や、自己啓発本の内容が【どれほど怪しいものであるか】を再確認させてくれたのは良かったように思いました。

常識や非常識、社会学。はたまたビジネス本や自己啓発本にモヤモヤしている誰かにオススメ。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年9月8日に日本でレビュー済み
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社会学は物理学のようにはいかないのはなぜなのか。
常識は地域が異なると微妙に異なる説明から納得できた。
物理学のように法則、方程式が成り立たない事をいろいろな事柄から説明されている。
2022年12月21日に日本でレビュー済み
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自然科学のように緻密な科学として社会学を作ることはできるのか。当然、社会科学の対象は大量のデータと統計処理によって仮説を検証することが難しい。その理由は複数あるが、その一つが「常識」。社会は「ロケット」とほど複雑ではないと「常識」は答える。もちろん、そんなことはないのは少し考えれば誰にでも分かることである。しかし、このしゅの思い込み「常識」は汎ゆるところに出没し、社会の仕組みを分かったつもりになり、「そんなの常識」とばかり分析し予測する。そして間違える。
当たり前の話が、当たり前にできない人間の思考のバイアスを、次から次へと示してくれて苦笑いするしかない。
難解なところのない文章なので、「常識」「当たり前」に誤魔化されないためにも読んでおくべき本である(これも「当たり前」なのか、疑ったほうがよいが)。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年10月6日に日本でレビュー済み
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 主張したい事に、都合の良い常識を当てはめるため、今ある常識を用いて日常生活に根ざしていない問題に対処するときに不具合が生じる。
 たとえば、世界の情勢に対してどういった結論に至ろうと、さほど重要ではないため見過ごされる。

これを、解決できたら新たなステージに?
2019年12月1日に日本でレビュー済み
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最初(原初)はみんな、スモールワールド(小さな世界)だった、
  母がいて、私、父、もうひとりの他者、動物たち、風のささやき・・。
21世紀の今や、複雑な神経システムをもつ人間同士がつながる、巨大なWEB世界が現出したわけで、
「スモールワールド理論」の著者が理論を横目に、生きた実社会のつながりの謎解きに向き合い始めた!

ダンカン・ワッツ博士は思索する。
「思慮深い人物なら、我々がみな家族や友人の意見から影響を受けていることや、状況が重要であること、
 万事が関係していることは内省するだけで理解できる。そういう人物なら社会科学の助けを借りずとも、
 認識が重要であることや、人々が金ばかりを気にかけるのではないことも知っている。・・・
 我々は社会的ネットワーク内の人々が同質性の比較的高いグループでまとまりやすいことも知っている。 
 しかし世界を自分の目で観察しても、このパターンが心理的選好によるものなのか、それとも、
 構造的制約によるものなのかは、推論できない。
個人が巨大なネットワークを経由して、”はるかかなたの他人”にわずかなステップでたどり着ける時、
こうした局地的な集団はその促進要因なのか、あるいは妨害要因なのかも自明ではない。
 ・・・
 社会ネットワークにおける類似性の起源の発見は、
 社会的影響や集団の行動について、何を教えてくれるのだろうか?」

ラスト10章<人間の正しい研究課題>P331
「要するに、実社会は物理世界よりずっと扱いにくく、学べば学ぶほどになおさら扱いにくく思える。
 だから社会科学は物理科学に匹敵する科学にはおそらく決してならないだろう。それでもかまわない。
 物理学が一般性に富む少数の法則のおかげであれほどの大きな成功を収めているからといって、
 それが科学の進む唯一の道だとはかぎらない。
 実際のところ、生物学にも普遍法則はないが、それでも生物学者は前に進んでいる。
 科学の本質はある特定の形をとることではなく、理論・観察・実験という科学的手順を踏んで、
 世界の謎を少しづつ確実に切り崩していくことであるはずだ。
 そして、この手順の目的は、特定の法則を発見することではなく、物事を理解することであるはずだ。
 (目前の)問題を解決するために。だから、社会科学で一般法則を探すのに頭を使わなければ、
 <現実の問題>を解決するのに頭を使えるし、もっと、前に進める。」
 
1~9章は「大丈夫なのかなぁ、社会学への転身・・。」といった冗長なおしゃべりの印象でしたが、
ラスト10章では、さすが社会科学のマトをはずしていない、ダンカン・ワッツ博士は本気のようです。
この流れで、個人が繰り込まれた社会の中で<現実の問題>を解決するために進んでいる実践例として、
通俗的ながら『吾輩は子猫である・総集編/友情と物語で解く複雑系の科学』は一読おすすめです。
                                   (→amazonレヴュー参照)

ちなみに「スモールワールド理論」の共同研究者S・ストロガッツ博士とは同じ方向に道を分けて進む、
先生(S・ストロガッツ)と教え子(D・ワッツ)の関係ですが、
S・ストロガッツ先生の近著『SYNK/なぜ自然はシンクロしたがるのか』は↓次のような内容です。

「すべてがすべてと結合している場合と、空間において規則正しいネットワークを成している場合、
 それぞれについて考えてきた数学者と科学者は今ようやく、カオスや創造性という、より複雑な力学と、
 スモールワールドとスケールフリーネットワークという、より複雑な構造を考察し始めたところだ。
 ことが始まったばかりの現状でわれわれの提出するモデルは、現実を映し出す鏡としては、
                                 なんとも迫力を欠いている。
 というのもこのモデルはあくまで静的で没個性的なノードから構成されており、方向性も強度や性質も、
 何の多様性ももたないリンクによって結ばれるという仮定のもとで成り立つにすぎないからである。     
 ・・・
 ヒトは同期を探し求める動物である。ヒトの間に生じる同期現象はもちろん、われわれは時折、
 自分を取り巻く世界との同期を体感することがある。・・・
 カール・ユングが提唱した「シンクロニシティ」の存在を裏付ける証拠も、未だに見つかっていない。
<結び>
 ・・小さな世界(スモールワールド)と呼ばれるネットワークは、他のどんな構造も及ばぬほど
 効果的にカオスを同期させる、ということを明らかにしようとしている。・・・
                      『SYNK/なぜ自然はシンクロしたがるのか』本文より
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会学の良さがわかる、ダンカンワッツという社会学の著名研究者の本。
2018年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ニュートンやアインシュタインといった偉大な科学者たちの功績で、物理学や数学、そして生物学においてすら明確な定義、数式、公
理が発見されそれによってその世界では極めて正確な結果を推測することが可能となっている。それに比べて、社会学
においては正確な将来の推測が出されても、偶々当たることはあっても、それは偶然の結果に過ぎない。社会学者たち
の多くは、その意味で物理学者や数学者に対して大きなコンプレックスを感じることが多いと筆者は言う。この社会学の世界
において、過去と未来は全くの別物であり、過去に学んでも、それが正確に将来を推測することにはならない。そのた
め、「常識」で物事を判断、将来を推測することは間違った結論を引き出す大きな要因となると警鐘を鳴らす。いか
に、将来の推測が難しく当てにならないか、筆者はいろいろな例を挙げて読者の興味をそそる。フットボールや野球の試合の
結果予測、過去の試合だけでなく、個々の選手の状態など多くのデータを使った予測も、所詮ホームチームはビジターよりやや有
利という結論以上を導き出すことは出来ていない。あまりにも市場や消費者の反応を予想することが難しいために、スペ
インの大手衣類小売業者であるZARAは、将来予測をやめ、その代わり現実の結果に素早く対応できる供給ラインの強化で成
功を収めているという話も面白い。だが、この本は社会学者の「愚痴」で終わるわけではない。著者は、ここ数年のIT
分野での著しい進化、それを使ったSNSの広がりから、以前に比して将来予測の徴が見えてきていると考えている。良
く、人間は宇宙のことより自分の頭脳のことの方を知らないと言われるが、まさに人間科学と呼んでもいい社会学をどこまで研究出来るのか、ある意味我々人間の行動原理を知る大いなる分野であるゆえに、その進歩に対する興味は尽き
ることはない。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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