翻訳者が石井裕之であるという理由でこの本を手にする人が圧倒的に多いと思う。
その中のどれぐらいの人が翻訳者の本業のテンションとかけ離れた
この翻訳の抑制の効いたトーンを堪能し、文章自体がもつ体温
(それは犬の鼻のように冷たいのだが)を味わえる状態にあるだろうか。
翻訳者への興味からスチュアートワイルドを知って、まるで通過儀礼のように
この本をちょいとかじり、翻訳者に醒めて、アクセサリ的位置づけのワイルドも
忘れるというパターンが大半ではないかと思う。
もったいない話だ。
多分、この本の中のエクササイズを習慣化し、何かをつかめたと言う人はまれだろう。
だが、重要なことは別のところにある。
この本自体の持っている前述の体温を感じること。
この本一冊において、個人が計画したスパンで体得できるものではないだろうが、
大事なのは体感であるので、それにかなう翻訳が必要となる。
言うのも恥ずかしいが、私は翻訳者の全ての著作と音源、プログラムを体験している。
で、醒めたから言うのではなく、自分の中での「祭り」の最中であってさえ、
著作の中ではこの本の文章が最も優れていると感じていた。
原文のトーンをそのままに自己主張やごまかしをしない翻訳と言うのは難しい。
もちろん、この本を書いたのはワイルドであって、翻訳者は翻訳をしただけである。
だが、題名にふさわしい無音で力強い「サイレントパワー」の文章エーテルを
最適な形で日本語に移し替えた技量は卓越していると思う。
翻訳者の本業の著作の方が、著作と呼ぶのも恥ずかしい品質にまで落ちてしまっているので、
実際のところ褒めたくないが、本当だ。
翻訳者の商売の方便の波をもろにかぶって、ワイルドには迷惑な話である。
翻訳者を経由せず本書を手に取った読者は幸いだと思う。
大半の読者にとって大事なのは、これを「翻訳者」が訳したということであり、
著作がスチュアートであることや内容はどうでもいいものなんじゃないかと思う。
翻訳者の直近の刊行物はワイルドのクイックニングであるが、他人の褌で相撲を取り
お祭り騒ぎという馬鹿げたプロモーションをするまでに翻訳者は行き詰っている。
別の形で出会っていればちゃんと読めたはずの著者や作品との出会いが
気分次第でBeだのDoだの言うおかしな翻訳者の「ライフフォース:エーテル」
に穢されてしまったのが残念でならない。
個人的にはシュタイナー、マット・デイモン、コロンボなど
もともと好きだったものがトラウマ化し大迷惑している。
翻訳者が目立つところに立つべきではない。
村上春樹を見習ってほしい。
・・・といったところで所詮、自己啓発か。
あーむなしい。

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サイレント・パワー・・・・・・静かなるカリスマ 単行本 – 2005/1/1
- 本の長さ133ページ
- 言語日本語
- 出版社ヴォイス
- 発売日2005/1/1
- ISBN-104899760779
- ISBN-13978-4899760771
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登録情報
- 出版社 : ヴォイス (2005/1/1)
- 発売日 : 2005/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 133ページ
- ISBN-10 : 4899760779
- ISBN-13 : 978-4899760771
- Amazon 売れ筋ランキング: - 390,733位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,555位超心理学・心霊
- カスタマーレビュー:
著者について
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石井裕之(いしい・ひろゆき)。
1963年・東京都生まれ。パーソナルモチベーター。
ベストセラー著書は『「心のブレーキ」の外し方』『ダメな自分を救う本』など。
2008年に東京国際フォーラムで開催された単独講演には5,000人が参加。
2022年3月31日に11年ぶりの新刊『私の中のこの邪悪な感情をどうしよう?』を世に問う。
◎公式ホームページ: http://hiroyukiishii.com
◎公式ツイッター: http://twitter.com/HiroyukiISHII
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2021年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容が面白いのと勉強になります。ここの出版物に関しては以前から興味津々。楽しいです。
2014年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワイルド氏の本はパワーを感じます。
楽にパワーが付くわけではないけれど、
日々実践実践です。
何も難しいことはありません。
現実世界とアストラルが合わせ鏡になっているそうです。
つまり、自分の投げたものはブーメラン効果で自分に戻ってくることを
教えて貰えます。
そして、アメリカ人のワイルド氏が、日本人の礼儀正しさを評価されているのは
驚きでした。
日本人は世界的に好感をもたれる民族なのが分かったのが嬉しかったです。
このワイルド氏は、アンソニーロビンズ氏、ディパップチョプラ氏にも
多大なる影響を与えた人物なのだそうです。
楽にパワーが付くわけではないけれど、
日々実践実践です。
何も難しいことはありません。
現実世界とアストラルが合わせ鏡になっているそうです。
つまり、自分の投げたものはブーメラン効果で自分に戻ってくることを
教えて貰えます。
そして、アメリカ人のワイルド氏が、日本人の礼儀正しさを評価されているのは
驚きでした。
日本人は世界的に好感をもたれる民族なのが分かったのが嬉しかったです。
このワイルド氏は、アンソニーロビンズ氏、ディパップチョプラ氏にも
多大なる影響を与えた人物なのだそうです。
2016年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良いスピリチュアリズムと悪いスピリチュアリズムがあるとするなら、これは後者。
内容は素晴らしい。ただ気を付けなければいけない。この本には力がある。
内容は素晴らしい。ただ気を付けなければいけない。この本には力がある。
2011年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心を静め、とらわれを少なくしていき、観察することにより繊細な感覚に気づいていく。自分自身のサイレントパワーを身につけていく。
自分自身のパワーを安定させ高めていく、具体的な方法が示されていて、とてもためになりました。
ただ著者の表現が色々なところで、他人を少し下に見ているような表現があり、読者に「自分はその他大勢のたいしたことない人々とは違うパワーを持ったカリスマになれる」と思わせるかえってエゴを満足させるような表現が多く、どうなんだろうと疑問も多少ありました。
具体的な方法を参考にして、心を安定させていくことはとても素晴らしいです。ただ著者の皮肉な表現は誤解を招く可能性があり、余計だと感じました。
自分自身のパワーを安定させ高めていく、具体的な方法が示されていて、とてもためになりました。
ただ著者の表現が色々なところで、他人を少し下に見ているような表現があり、読者に「自分はその他大勢のたいしたことない人々とは違うパワーを持ったカリスマになれる」と思わせるかえってエゴを満足させるような表現が多く、どうなんだろうと疑問も多少ありました。
具体的な方法を参考にして、心を安定させていくことはとても素晴らしいです。ただ著者の皮肉な表現は誤解を招く可能性があり、余計だと感じました。
2018年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図書館で借りて読んで良かったので友達にあげました。
友達も良かったと言ってくれています。
友達も良かったと言ってくれています。
2016年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは、難しいかもしれない。言わんとしたいことは、わかるが、なんとなく言いたいことが把握できるだけのことであって、学ぼうとすると内容がつかみどころがない。指南するつもりあるだろうか?
翻訳のせいなのか?
ようは、エゴのコントロールを書いてあるのだけど、エゴのコントロールについて考えると、はしょりすぎだ。
エゴをコントロールできれば、サイレントパワーすなわち、オーラやエーテルなどと言われるものが使えるようになるらしい。
でも、エゴのコントロールとオーラのコントロールを直結して教えをこうには
私のレベルがまだそれを理解してないのだろう。
例えるなら、サイレントパワーというものを1から10とすると
この本は、1から5が抜けた状態で、6から7がかいてあるようなもの。
もちろん、8から10も抜けた状態。
のような気がします。
細かく書いてるようで、
こうする。では、そうするのは
なぜ?という理由が、明確でないというか、私には理解するには説明不足に感じてしまう。
教えましょうか?という本より
この知識を共有しませんか?と
呼びかけてくるような、そして
知識と意識と情熱を分け与えてくれるような本がすき。
ワクワクしなかった。
翻訳のせいなのか?
ようは、エゴのコントロールを書いてあるのだけど、エゴのコントロールについて考えると、はしょりすぎだ。
エゴをコントロールできれば、サイレントパワーすなわち、オーラやエーテルなどと言われるものが使えるようになるらしい。
でも、エゴのコントロールとオーラのコントロールを直結して教えをこうには
私のレベルがまだそれを理解してないのだろう。
例えるなら、サイレントパワーというものを1から10とすると
この本は、1から5が抜けた状態で、6から7がかいてあるようなもの。
もちろん、8から10も抜けた状態。
のような気がします。
細かく書いてるようで、
こうする。では、そうするのは
なぜ?という理由が、明確でないというか、私には理解するには説明不足に感じてしまう。
教えましょうか?という本より
この知識を共有しませんか?と
呼びかけてくるような、そして
知識と意識と情熱を分け与えてくれるような本がすき。
ワクワクしなかった。
2008年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代社会に生きるということは、
知らず知らずのうちに、
価値のないものに過剰に適応してしまうことだと思いますが、
この本を読んでいると、
その過剰なものが削ぎ落とされていく感じがします。
ところどころ、
未熟なわたしには理解できない、ついていけないところがありましたが、
この薄っぺらい本の中には、
宝石のような言葉が散りばめられていると思います。
特に、心がざわざわと騒がしい時に読みたい本ですね。
知らず知らずのうちに、
価値のないものに過剰に適応してしまうことだと思いますが、
この本を読んでいると、
その過剰なものが削ぎ落とされていく感じがします。
ところどころ、
未熟なわたしには理解できない、ついていけないところがありましたが、
この薄っぺらい本の中には、
宝石のような言葉が散りばめられていると思います。
特に、心がざわざわと騒がしい時に読みたい本ですね。