本書の第1巻,第2巻そして本巻(第3巻)と読み進んで
私たちはまだ神の手の中にあることを感じます
本巻では分子の運動から生物の内部運動を把握します
概括して言えば様々な化学シグナルの機能と生物の運動との関係が把握されています
DNAの解析から様々な生物機能の発現がDNAに相関づけられ
私たちはその加工と制御により生命をも制御しようとしています
しかし私たちは私たち以外の生命そのものを新たに生み出すことはできません
この巧妙な運動の前では夜空を仰ぎたくなります
例えば私たちはどうして免疫という仕組みを備えているのでしょうか
免疫という仕組みの運動は解明されても
どのようにしてこの免疫という仕組みが生まれ
それを備えることに至ったのかについては論の領域を出ていないように思います
本巻では発生や進化またその技術的な応用についても
生物学の現在が分かりやすく説明されています
これらの科学を私たち自身が有することは
自然環境と私たちの関係を考える際にも必要になると思います
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カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 (ブルーバックス) 新書 – 2010/8/20
デイヴィッド・サダヴァ
(著),
クレイグ.H・ヘラー
(著),
ゴードン.H・オーリアンズ
(著),
ウィリアム.K・パーヴィス
(著),
デイヴィッド.M・ヒリス
(著),
石崎 泰樹
(翻訳, 監修),
丸山 敬
(翻訳, 監修),
吉河 歩
(翻訳),
浅井 将
(翻訳)
&
6
その他
※本書の改訂新版にあたる「カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第3巻 生化学・分子生物学」が、2021年4月15日に発売となります。(第1巻「細胞生物学」は2021年2月18日発売、第2巻「分子遺伝学」は2021年3月18日発売)
『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(eighth edition)から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。 『LIFE』は全57章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。 MITでは生物学を専門としない学生もすべてこの教科書の内容を学ばなければならない。生物学を専門としない学生が生物学を学ぶ理由は何であろうか? 一つは一般教養を高めて人間としての奥行きを拡げるということがあろう。また、その学生が専門とする学問に生物学の考え方・知識を導入して発展させるという可能性もある。さらには、文系の学生が生物学の考え方・知識を学んでおけば、その学生が将来官界・財界のトップに立ったときに、バイオテクノロジーの最先端の研究者とのあいだの意思疎通が容易になり、バイオテクノロジー分野の発展が大いに促進されることも期待できる。すなわち技術立国の重要な礎となる可能性がある。また、一般社会常識として、さまざまな研究や新薬を冷静に評価できるようになろう。 本シリーズを手に取る主な読者はおそらく次の三者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。
『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(eighth edition)から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。 『LIFE』は全57章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。 MITでは生物学を専門としない学生もすべてこの教科書の内容を学ばなければならない。生物学を専門としない学生が生物学を学ぶ理由は何であろうか? 一つは一般教養を高めて人間としての奥行きを拡げるということがあろう。また、その学生が専門とする学問に生物学の考え方・知識を導入して発展させるという可能性もある。さらには、文系の学生が生物学の考え方・知識を学んでおけば、その学生が将来官界・財界のトップに立ったときに、バイオテクノロジーの最先端の研究者とのあいだの意思疎通が容易になり、バイオテクノロジー分野の発展が大いに促進されることも期待できる。すなわち技術立国の重要な礎となる可能性がある。また、一般社会常識として、さまざまな研究や新薬を冷静に評価できるようになろう。 本シリーズを手に取る主な読者はおそらく次の三者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。
- ISBN-104062576740
- ISBN-13978-4062576741
- 出版社講談社
- 発売日2010/8/20
- 言語日本語
- 寸法11.4 x 2.5 x 17.4 cm
- 本の長さ416ページ
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/8/20)
- 発売日 : 2010/8/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 416ページ
- ISBN-10 : 4062576740
- ISBN-13 : 978-4062576741
- 寸法 : 11.4 x 2.5 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 31,808位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 85位ブルーバックス
- - 423位科学 (本)
- - 482位生物・バイオテクノロジー (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
DNAの勉強には、お勧めです。
図解など、わかりやすかったです。
図解など、わかりやすかったです。
2019年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これだけのボリュームで、しかもカラーの分かりやすい図解も入った本としては、リーズナブルだと思います。
図解は特に理解が大変左右される気がします。同分野の他の本を読んだ時に、内容は精緻で丁寧なのに図解があまりに簡単であるために今一つ入り込めず、それを痛感しました。
本書は内容も分かりやすく、一般人であっても抵抗なく読めます。
唯一抵抗があるのがところどころにある「訳注」です。
翻訳者の訳注が、理解を助けるというより、さまたげます。上から目で、あたかも内容に信頼性がないかのような、揚げ足取りのような註釈がはいっています。それでいて、その註釈がどれだけ正しいかもはっきりしません。仮に翻訳者が註釈した時点では正しかったかもしれないが、少し経つと古くなってしまうのでは、というものも見られました。
そもそも日進月歩の科学の中でも特に研究の変遷が激しい分野ですから、これ一冊だけ読んで他の物は読まなくていい、などと思う読者は少ないでしょう。
読解には読解の科学というか心理的機序というものがあります。著述を著者の思考に同調することで理解が進むものです。翻訳者は著者ではないのですから、著者に敬意をもってその著書の意味するところをただ伝えてくれればいいのです。いちいちツッコミのような註釈を入れてリズムを妨げられるのに非常に迷惑しました。
こんな批判めいた註釈を入れるなら、そもそも翻訳などしていないでご自分で著述すればいいのに、と思います。
星を減らしたのはその点についてで、それ以外は良書だと思います。
西洋の方の著書というのは、同じことを語る場合も、日本のものとは語り口に違いがありますね。いろいろ読むことで発見があるように思います。心に残る一冊でした。
図解は特に理解が大変左右される気がします。同分野の他の本を読んだ時に、内容は精緻で丁寧なのに図解があまりに簡単であるために今一つ入り込めず、それを痛感しました。
本書は内容も分かりやすく、一般人であっても抵抗なく読めます。
唯一抵抗があるのがところどころにある「訳注」です。
翻訳者の訳注が、理解を助けるというより、さまたげます。上から目で、あたかも内容に信頼性がないかのような、揚げ足取りのような註釈がはいっています。それでいて、その註釈がどれだけ正しいかもはっきりしません。仮に翻訳者が註釈した時点では正しかったかもしれないが、少し経つと古くなってしまうのでは、というものも見られました。
そもそも日進月歩の科学の中でも特に研究の変遷が激しい分野ですから、これ一冊だけ読んで他の物は読まなくていい、などと思う読者は少ないでしょう。
読解には読解の科学というか心理的機序というものがあります。著述を著者の思考に同調することで理解が進むものです。翻訳者は著者ではないのですから、著者に敬意をもってその著書の意味するところをただ伝えてくれればいいのです。いちいちツッコミのような註釈を入れてリズムを妨げられるのに非常に迷惑しました。
こんな批判めいた註釈を入れるなら、そもそも翻訳などしていないでご自分で著述すればいいのに、と思います。
星を減らしたのはその点についてで、それ以外は良書だと思います。
西洋の方の著書というのは、同じことを語る場合も、日本のものとは語り口に違いがありますね。いろいろ読むことで発見があるように思います。心に残る一冊でした。
2013年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
監訳者は,読者として,1)今の日本の高校教科書に飽き足らない高校生,2)生物・医学系に進学した大学生,3)生物学を勉強し直そうとする社会人辺りだろうと,述べていますが,
ところどころに記述されている,
〇〇を明らかにするには,どういう実験をすればよいか,
〇〇という条件にすれば,どのような結果が期待できるか,
という問は,研究者を鍛える視点からの問いかけですね.
ここらは,今の日本の教育に足らない部分かな,と思いました.
これは,1)2)3)の読者には,かなりハードルの高い質問だ,と思いました.
「知の裾野をひろげる」取り組みとして,しかし,だからこそ,
ハードルを下げない教科書なんだろう,ということでしょう.
さて,1)2)3)に,+4)教員を加えましょう.
このレベルの授業をすることの出来る学校は,それほど日本にはないけれど(残念だ!),
どのような学校でも,このレベルに近づける授業を立案・構築することに,
日々努力している日本の理科(生物)教員がいるんだ,ということを知ってほしいな.
ふーてんの寅さん曰くのように,「奮闘,努力の甲斐も無く…」というようになるかも
しれないのだけれど,「知の裾野をひろげる」ことは,とっても大切だ,という事を
この書籍から教えられました.
全ての高校生・生物系医学系大学生・社会人そして教員に,購読を勧めます.
ところどころに記述されている,
〇〇を明らかにするには,どういう実験をすればよいか,
〇〇という条件にすれば,どのような結果が期待できるか,
という問は,研究者を鍛える視点からの問いかけですね.
ここらは,今の日本の教育に足らない部分かな,と思いました.
これは,1)2)3)の読者には,かなりハードルの高い質問だ,と思いました.
「知の裾野をひろげる」取り組みとして,しかし,だからこそ,
ハードルを下げない教科書なんだろう,ということでしょう.
さて,1)2)3)に,+4)教員を加えましょう.
このレベルの授業をすることの出来る学校は,それほど日本にはないけれど(残念だ!),
どのような学校でも,このレベルに近づける授業を立案・構築することに,
日々努力している日本の理科(生物)教員がいるんだ,ということを知ってほしいな.
ふーてんの寅さん曰くのように,「奮闘,努力の甲斐も無く…」というようになるかも
しれないのだけれど,「知の裾野をひろげる」ことは,とっても大切だ,という事を
この書籍から教えられました.
全ての高校生・生物系医学系大学生・社会人そして教員に,購読を勧めます.
2015年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図がきれいでわかりやすく、本学の医系自然科学の講義よりも役に立つとの評価であった。
2010年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
訳書三巻シリーズのうち、もっとも面白いのが本巻である。細胞や遺伝子の知識の応用篇だから、新鮮なトピックが多い。
特に第16章「発生における特異的遺伝子発現」と第17章「発生と進化による変化」は現代の生物学でもっともホットな分野となっている「エボ・デボ(進化発生学)」の解説であり、「エコ・デボ(生態進化発生学)」を提唱しているGilbert & Epelの「Ecological Developmental Biology」(2012年「生態進化発生学」として訳本が出版されました)から取られた図も多い。発生学も生態学も遺伝子と進化の観点から説明できる時代になったのだなあと感慨深いものがあった。第14章「分子生物学、ゲノムプロジェクト、医学」の「ヒトゲノムの塩基配列から驚愕の事実が多数明らかになった」(訳書p.202)も見事な要約。
英語が多少読める読者にはLIFEのほかの章(第9版の英語版第2巻や第3巻)や前述のGilbertの本(訳本2012年)、ニュスライン・フォルハルトが一般読者のために書いたペーパーバック「Coming to Life」をお薦めする。
特に第16章「発生における特異的遺伝子発現」と第17章「発生と進化による変化」は現代の生物学でもっともホットな分野となっている「エボ・デボ(進化発生学)」の解説であり、「エコ・デボ(生態進化発生学)」を提唱しているGilbert & Epelの「Ecological Developmental Biology」(2012年「生態進化発生学」として訳本が出版されました)から取られた図も多い。発生学も生態学も遺伝子と進化の観点から説明できる時代になったのだなあと感慨深いものがあった。第14章「分子生物学、ゲノムプロジェクト、医学」の「ヒトゲノムの塩基配列から驚愕の事実が多数明らかになった」(訳書p.202)も見事な要約。
英語が多少読める読者にはLIFEのほかの章(第9版の英語版第2巻や第3巻)や前述のGilbertの本(訳本2012年)、ニュスライン・フォルハルトが一般読者のために書いたペーパーバック「Coming to Life」をお薦めする。
2012年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近の生物学の内容を知ることができ、読んでいて興奮し嬉しくなりました。