「PSPで遊べる最後のJRPG」というジャンルを謳っている、2012年当時の「JRPG」。
制作会社の「イメージエポック」も「公式サイト」も現在では既に存在しませんが、
フラッグシップだけあって力の入った作品で、光るものもたくさん感じられました。
★スタイリッシュに進化した「JRPG」。
学園という昼の舞台こそありませんが、ジュブナイルといえばの「ペルソナ」にも似た
ティーンエイジャー主体の青春活劇。ちょっとＨな展開もあり。
★「カメラワーク」＆「絵」＆「3Dモデリング」が秀逸。
「演出」＆「モーション」も秀逸なため、各シーンも活き活き素晴らしい。
★展開を盛り上げるサウンドがカッコイイ。
★アニメーションが綺麗で数も時間も見応えがある。
★バトルでの「スキル」がカッコイイ。
・「スキルレベル」がMAXになると「モーション」も変化する素晴らしさ。カッコイイ
・１ターン待ちで溜め発動をするスキルの「進化」が特に素晴らしかった。カッコイイ
・「アウェイク」というひらめきシステムも良い
・スキルを早送り再生できる親切設計も良い
・全滅してもリトライできる親切設計も良い
★著名なクリエイター、声優陣もポイント。
選択肢によりその後の展開が３分岐するので、長く楽しめる作品だと思います。
シナリオは「ラストランカー」や「クライシス コア ファイナルファンタジーVII」のシナリオ作家さん。
「クライシス コア ファイナルファンタジーVII」つながりで、「クロト」がザックス役の声優さん。
★気になったのは、
・バトル...敵の攻撃が必ずカメラに迫ってくるのでいちいちうざい「生贄カメラ」
・バトル...秀逸な3Dモデリングがありながら毎度同じアングルだけのもったいない「固定カメラ」
・バトル...「エマ」の「バレットケイジ（MAX）」とかセリフが聞き取れない。「三元豚？」
・バトル...他にも「ん？」とつまづく。「いくつかのスキル（MAX）がスッキリしない」
・etc...「フラン」の下が堂々とパンツ一枚（グレイのを下に履いてました）
★これはダメでしょうと思ったのは、
・バトル...「あしすと」の、メイスが右手になくなった。「ひーる」にメイスが。モーションが逆
・バトル...「あしすと」の、モーションを逆に正して、「解き放つ」と安定した感動にできたはず
・バトル...「ひーる」＆「れじすと」の、使い回しが更にがっかり。「れじすと」モーション不要
★感想としては、
この作品ではモーションの使い回しをしないで欲しかったなと感じました。
これだけ力が入っていると感じる作品。「大人の都合」より「子供の視点」を大事にして、
とことん作り込んで欲しかったなと思いました。
リカバリープールでの蘇生、蘇生時のグラフィックなど、もっと違う可能性も感じられる作品でした。
★「最後の約束の物語」とつながりのある作品でしたので、
この作品の後に、３本立てとなるような作品を制作していただきたかったなと思いました。
「クライシス コア ファイナルファンタジーVII」、「ペルソナ３ポータブル」のように、
PS4、PS5、switchなどの最新ハードへ是非リマスターして欲しい１本です。
もちろん「Fate/EXTRA」→「Fate/EXTRA Record」のような「リメイク」も良いと思います。
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