ブルーノート・レコードのアルト・サックスには多くの達人達がおりましたが、このルー・ドナルドソンもその内の一人であります。ブルーノートでの作品数はサイドメンとしてのアルバムを加えても39枚にものぼり、大人気の看板スターでありました。よくサックスの音色は人間の声に似ているといわれますが、彼のアドリブはまるで、人がジャズを口ずさんでいるようにも聴こえますよね。どうぞ、ブルーノートの看板スター、ルー・ドナルドソンの明るく、楽しく、ユーモアに溢れたアルバム、"The Time Is Right(時間は合っている)" の中の"Crosstown Shuffle(シャッフル歩きで街を行く)"をお聴きください。
メンバーも理想的。 Lou Donaldson-as Blue Mitchell-tp Horace Parlan-p Laymon Jackson-b Dave Bailey-ds Ray Barretto-conga (1曲だけSam Jones-b,Al Harewood-ds に替わる)
演っている曲がまたたまらないのだが、好きな順に書くと ●Be My Love ●The Nearness Of You(言わずと知れたHoagy Carmichaelの曲) ●Tangerine (Mercer/Scherlzingerの曲、Paul Desmondの演奏も大好き) ●Crosstown Shuffle ●Mack The Knife ●Lou's Blues ●Idaho イヤ順序なんか関係ないんですけどね、、、全部好きです。
私はLou Donaldsonがまあまあ好きだ。特に②の「Be My Love」はこの名曲にしてこの名演というか、思わず口ずさんでしまうほどわかりやすいアドリブ(インプロヴィゼーションと言った方が良いか?)で他にも④の「The Nearness of You」が入っているし、ただ「The Very Thought Of You」や「Angel Eyes」が入っていたら狂喜乱舞したであろうことは間違いない。 Jazz初心者にもわかる時がくるであろうがあまり難しく考えないでフィーリングで軽く聴いてほしい。 そう、それこそLou Donaldsonの思いであろう。