ACの本にもいろいろありますが、特に現代社会で一番多いであろうタイプのACをメインに取り扱った本です。
「重すぎる母、無関心な父」
父親の存在が毅薄(もしくは支配的)で、母親とその子供たちがともに苦労を背負う家庭。
周りでも少なからず存在するタイプの家庭で、潜在的に「これくらいは普通」となりやすいパターンの一つですが、
子供たちはなぜこんなにも重いのか、なぜ生きづらいのかを解りやすく読み込めます。
今まで疑問に思ったり言いたかったことをさっぱりと代弁してくれています。
特に「支配・被支配ー家族の中にあるいじめ」という項は簡潔に問題点をとらえていて読みやすい。
子供は親の感情のゴミ箱であり、「家族」という本来なら安心する逃げ場がなかったということ。
特に真面目で責任を背負わされて生きてきた人間には心が楽になるような文章があります。
「幸せな家族ごっこ」という言葉には誰もが共感するでしょう。
「これは、本当は普通のことではなかったのだ」と読み返して思うたびに回復の手助けとなるのではないでしょうか。
また、特にACの人の特徴・考え方・長所が詳しく書かれているところが興味深く思いました。
おススメできます。

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重すぎる母、無関心な父 (静山社文庫) 文庫 – 2011/1/6
信田 さよ子
(著)
親の愛に支配され「いい子」を演じてきた子どもは成人後も「生きづらさ」に苦しむ。その原因を知れば、親子や人間関係がラクになる!
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社静山社
- 発売日2011/1/6
- ISBN-104863890923
- ISBN-13978-4863890923
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登録情報
- 出版社 : 静山社; 初版 (2011/1/6)
- 発売日 : 2011/1/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 232ページ
- ISBN-10 : 4863890923
- ISBN-13 : 978-4863890923
- Amazon 売れ筋ランキング: - 628,565位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 65位静山社文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年12月29日に日本でレビュー済み
やや性急かつ該博的で
「共依存」にみられたような丁寧で有りつつスピーディーな筆致ではなく
淡々とすすみます。
個人的には「共依存」「愛情という名の支配」が筆者の本ではおすすめです。
ちびまるこがAC家庭というのは考えたこともない感覚だったが そうなのかもしれません。
ホームステイや結婚で家庭観がかわるというのはなるほど。
そうでもなければ他人の家族にきっちり入り込むことってないですからね。
例によって 子供の問題から浮かび上がる夫婦の問題。(不登校の原因は親!となんと明快な本書の登場人物!)
アルコール依存症は本人の性格などでなく人間「関係」の行き詰まりにより
出てくる病。いつものことですがあらためて確認したい点です。
娘への共依存で女性として満たされない性的欲望までもちだしてくるのは
さすがの信田節です。自信のない女性達には可能性が閉ざされています。すり替えがおこっている可能性があります。とくるとはね。切れ味抜群。
備忘
”普通の人というのは、なんでも適当にやるということ”
”言葉で対等な関係というのは簡単ですが、こんな難しい関係はありません。
人は支配されたほうが楽だからです。”
”共依存から逃れる方法は「私はどうしたいか」をはっきりいうことです。
相手がお茶を出してくれといったとき、できませんとはっきりいうことです。
書き文字にしていると簡単ですが、実際には清水の舞台から飛び降りるほど大変なこと。
習慣を変えることは難しいことです。
いってもかまわない、いうことはいいこと、少しも怖くないと支える人たちから
何度もいわれて、やっといえるかどうかというほど難しいことです。”
”共依存にはさみしさだけはありません。”
”母親は「もっとここをがんばればうまくできますよ」といって欲しい。
つまりもっと共依存を強化すればよくなるといってほしい。
彼女たちの視線を自分に向けさせるのには、半年以上かかります。”
「共依存」にみられたような丁寧で有りつつスピーディーな筆致ではなく
淡々とすすみます。
個人的には「共依存」「愛情という名の支配」が筆者の本ではおすすめです。
ちびまるこがAC家庭というのは考えたこともない感覚だったが そうなのかもしれません。
ホームステイや結婚で家庭観がかわるというのはなるほど。
そうでもなければ他人の家族にきっちり入り込むことってないですからね。
例によって 子供の問題から浮かび上がる夫婦の問題。(不登校の原因は親!となんと明快な本書の登場人物!)
アルコール依存症は本人の性格などでなく人間「関係」の行き詰まりにより
出てくる病。いつものことですがあらためて確認したい点です。
娘への共依存で女性として満たされない性的欲望までもちだしてくるのは
さすがの信田節です。自信のない女性達には可能性が閉ざされています。すり替えがおこっている可能性があります。とくるとはね。切れ味抜群。
備忘
”普通の人というのは、なんでも適当にやるということ”
”言葉で対等な関係というのは簡単ですが、こんな難しい関係はありません。
人は支配されたほうが楽だからです。”
”共依存から逃れる方法は「私はどうしたいか」をはっきりいうことです。
相手がお茶を出してくれといったとき、できませんとはっきりいうことです。
書き文字にしていると簡単ですが、実際には清水の舞台から飛び降りるほど大変なこと。
習慣を変えることは難しいことです。
いってもかまわない、いうことはいいこと、少しも怖くないと支える人たちから
何度もいわれて、やっといえるかどうかというほど難しいことです。”
”共依存にはさみしさだけはありません。”
”母親は「もっとここをがんばればうまくできますよ」といって欲しい。
つまりもっと共依存を強化すればよくなるといってほしい。
彼女たちの視線を自分に向けさせるのには、半年以上かかります。”
2012年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「家族とはとても危険なものなのだ、家族が最終的なくつろぎの場であるという幻想を捨てなければならない、それを知りつつ、家族形成を選ぶこと、つまり家族形成そのものを一つのオプションにすること」
「積極的な選択として『家族解散』という可能性を提示しましょう」
という本書の核になる主張だけでも、おそらく先のレビュアーの方も書かれている通り、このことが原因で苦しんでいる方にとっては強い支えになり、また目からウロコが落ち新しい世界が開かれるキッカケになるでしょう。私自身もわが身に引き寄せて強く共感します。
その他9割の部分ですが、「具体的な相談者の事例を挙げてそれぞれを掘り下げる」というような形ではなく、一般論的な著者の考察、主張が書き連ねられています。「最近の若者は」「団塊世代は」「日本は」「アメリカでは」「男は」「女は」「サラリーマンは」「バブル経済で」といった社会学的?考察の占める割合が多いように感じますが、ちょっと一般化し過ぎかつ断定的で、それぞれ典型的な若者や団塊世代や日本人や……には当てはまるかも知れないが、あまり断言されてもどうかな、という不満は感じるのですが、まあ一歩引いて「一般的にこれこれの傾向がある」くらいのつもりで読めば、ナルホド、という箇所も多いです。
いずれにしてもそれは枝葉のことで、上に挙げた核の部分こそが本書の値打ちであり、思い当たる方にとっては救いとなるケースも多いのではないでしょうか。ピンときた方は手にとられるとよいと思います。
「積極的な選択として『家族解散』という可能性を提示しましょう」
という本書の核になる主張だけでも、おそらく先のレビュアーの方も書かれている通り、このことが原因で苦しんでいる方にとっては強い支えになり、また目からウロコが落ち新しい世界が開かれるキッカケになるでしょう。私自身もわが身に引き寄せて強く共感します。
その他9割の部分ですが、「具体的な相談者の事例を挙げてそれぞれを掘り下げる」というような形ではなく、一般論的な著者の考察、主張が書き連ねられています。「最近の若者は」「団塊世代は」「日本は」「アメリカでは」「男は」「女は」「サラリーマンは」「バブル経済で」といった社会学的?考察の占める割合が多いように感じますが、ちょっと一般化し過ぎかつ断定的で、それぞれ典型的な若者や団塊世代や日本人や……には当てはまるかも知れないが、あまり断言されてもどうかな、という不満は感じるのですが、まあ一歩引いて「一般的にこれこれの傾向がある」くらいのつもりで読めば、ナルホド、という箇所も多いです。
いずれにしてもそれは枝葉のことで、上に挙げた核の部分こそが本書の値打ちであり、思い当たる方にとっては救いとなるケースも多いのではないでしょうか。ピンときた方は手にとられるとよいと思います。
2011年2月4日に日本でレビュー済み
本書は、『アダルト・チルドレン完全理解」(1996年)と
『アダルト・チルドレン 実践編』(2001年)の二冊に
加筆、再編集したものでした。
発売されたときにも読みましたが、いまも全然古くないです。
アダルト・チルドレンという広まった言葉の定義をあらたに
読むとこの言葉で、救われたと思った当時のことを思い出します。
家族はいいものだ、という幻想を壊し、苦しかったら
逃げていい、という主張は、家族という密室で苦しんできた人と
カウンセリングの現場でたくさん出会ってきた著者ならでは
の提言でしょう。
アルコホリックの家庭で育った子どもの苦しみ、
母の愚痴を垂れ流され子ども苦しさ、夫の暴力にさらされる妻、
夫の暴力から逃げたことを責められる
大人の娘、なんというたくさんの家族による不条理な苦しみが
あるのか、、、
人としての核を壊されるような家族なら逃げていい。家族を
解散していい。離婚だって、夫婦解散だ、なんと希望につながる
提言でしょうか。
『アダルト・チルドレン 実践編』(2001年)の二冊に
加筆、再編集したものでした。
発売されたときにも読みましたが、いまも全然古くないです。
アダルト・チルドレンという広まった言葉の定義をあらたに
読むとこの言葉で、救われたと思った当時のことを思い出します。
家族はいいものだ、という幻想を壊し、苦しかったら
逃げていい、という主張は、家族という密室で苦しんできた人と
カウンセリングの現場でたくさん出会ってきた著者ならでは
の提言でしょう。
アルコホリックの家庭で育った子どもの苦しみ、
母の愚痴を垂れ流され子ども苦しさ、夫の暴力にさらされる妻、
夫の暴力から逃げたことを責められる
大人の娘、なんというたくさんの家族による不条理な苦しみが
あるのか、、、
人としての核を壊されるような家族なら逃げていい。家族を
解散していい。離婚だって、夫婦解散だ、なんと希望につながる
提言でしょうか。
2013年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親との共依存について詳しく書かれています。親との関係に悩んでいる方は自分がどういう状態なのかに気づくきっかけになるのではないかと思います。署名が強烈ですが大丈夫です。
2016年2月16日に日本でレビュー済み
いじめ、いじめられ関係を愛着関係の一種。仲良し関係と言い切るこの人に、カウンセラーの資格なんてない
2014年1月14日に日本でレビュー済み
信田さよ子さんが秀逸なのは、さよならインナーペアレンツという概念を打ち出したことではないでしょうか。
ちまたのAC関連主張では、あなたがACなら親をすてるしかない!みたいな論調の結果、短絡思考的に、親子
の縁を切るという暴挙に出る人が後をたちません。私も、とあるカウンセラーのネット上で老親の介護がつらい
という悩み相談をしたところ介護なんか他の兄弟にまかせなさい。さもないと貴方の子供がACになります。と
いう回答でした。
現実的に絶縁し、幸せになれる人は良いけど、ちょっとちがうのでは?と思っていたときにこの本に出会いま
した。ACにとって、内在する親との決別。親の生きてきたドラマと自分の生きてきたドラマが分かれて平穏に
なること。親と決別するといっても決して親を捨てろということではありません。あくまでも親が主役のその舞
台から降り、自分のストーリーを構築することです。
著書のいわんとすることはちょっと難しいけど、一言でいえばグッバイ、インナーペアレンツ(モンスター化
したインナーペアレンツを駆逐する、ACの戦い)といった感じかな〜こっちのほうが売れたと思うけど。
ちまたのAC関連主張では、あなたがACなら親をすてるしかない!みたいな論調の結果、短絡思考的に、親子
の縁を切るという暴挙に出る人が後をたちません。私も、とあるカウンセラーのネット上で老親の介護がつらい
という悩み相談をしたところ介護なんか他の兄弟にまかせなさい。さもないと貴方の子供がACになります。と
いう回答でした。
現実的に絶縁し、幸せになれる人は良いけど、ちょっとちがうのでは?と思っていたときにこの本に出会いま
した。ACにとって、内在する親との決別。親の生きてきたドラマと自分の生きてきたドラマが分かれて平穏に
なること。親と決別するといっても決して親を捨てろということではありません。あくまでも親が主役のその舞
台から降り、自分のストーリーを構築することです。
著書のいわんとすることはちょっと難しいけど、一言でいえばグッバイ、インナーペアレンツ(モンスター化
したインナーペアレンツを駆逐する、ACの戦い)といった感じかな〜こっちのほうが売れたと思うけど。