やはり一通り読んでの感想は「期待通りの良い内容で、購入して良かった」です。
もちろんおなじみのモウリーニョとグアルディオラについては最も多くのページが割かれていますが、
私が本著で最も興味深く読んだのは2人のドイツ人監督、ユップ・ハインケスとヨアヒム・レーブについての章です。
この2人の名将について専門家がしっかりと論じた邦訳書籍は、残念ながらモウやペップほどには見かけません
スアレス氏の文章を読むうちに、そのあたりの事情というか理由はなんとなく掴めてきたものの、
個人的にはむしろかえって好感度上昇でさらに興味をそそられ、これからも注視していこうと思いました。
日本人選手の移籍をきっかけにドイツ代表やドイツサッカーに興味をお持ちになった方には、
この部分だけでも是非一読をお勧めしたいくらいです。
南アフリカW杯の時のシャビとレーブのやりとりについてのエピソードの紹介などは、
2人のパーソナリティーのみならず語り手のスアレス氏の人格も垣間見せて秀逸でした。
ブランやビエルサの章を読んでも感じたことですが、
ヘスス・スアレス氏にとってのあるべきフットボールの姿とは、勝利至上主義や軍隊的抑圧から最も遠いところにあるものなのです。
「負けても決して揺るがない信念と理想、美しいスペクタクルなフットボールにはその精神が不可欠なのだ」
行間からそんな声を聞いたような気がします。
かつて誰かが言いました・・・「フットボールは人生そのものだ」と。
名将たちを論じながら、スアレス氏はフットボールを見つめる私たちの心の在り様をもさりげなく語っているのでは。
フットボールへの愛とリスペクト。語る者も語られる者も。
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欧州サッカー 名将への挑戦状 単行本(ソフトカバー) – 2012/8/23
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購入オプションとあわせ買い
『名将への挑戦状~世界のサッカー監督論~』に続く第2弾!
今回も“ジーザス"ことへスス・スアレスが
欧州サッカーの名だたる監督10人を
独断と偏見に満ちた視点で語り尽くす!
「まさしく、モウリーニョは勝利者なのだろう。
ペップ・バルサを打ち破ったことは賞賛に値する。
モウリーニョは信念を貫き勝利したわけで、
その精神力も名将と呼ぶにふさわしい。
しかし、それでも私は言い切る。
モウリーニョはフットボールには敗れている」
(本書より)
ジョゼ・モウリーニョ
マヌエル・ペジェグリーニ
チェザーレ・プランデッリ
ヨーゼフ・ユップ・ハインケス
ローラン・ブラン
ディエゴ・シメオネ
ヨアヒム・レーブ
アンドレ・ビラス・ボアス
マルセロ・ビエルサ
ジョゼップ・グアルディオラ
今回も“ジーザス"ことへスス・スアレスが
欧州サッカーの名だたる監督10人を
独断と偏見に満ちた視点で語り尽くす!
「まさしく、モウリーニョは勝利者なのだろう。
ペップ・バルサを打ち破ったことは賞賛に値する。
モウリーニョは信念を貫き勝利したわけで、
その精神力も名将と呼ぶにふさわしい。
しかし、それでも私は言い切る。
モウリーニョはフットボールには敗れている」
(本書より)
ジョゼ・モウリーニョ
マヌエル・ペジェグリーニ
チェザーレ・プランデッリ
ヨーゼフ・ユップ・ハインケス
ローラン・ブラン
ディエゴ・シメオネ
ヨアヒム・レーブ
アンドレ・ビラス・ボアス
マルセロ・ビエルサ
ジョゼップ・グアルディオラ
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社東邦出版
- 発売日2012/8/23
- ISBN-104809410633
- ISBN-13978-4809410635
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登録情報
- 出版社 : 東邦出版 (2012/8/23)
- 発売日 : 2012/8/23
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4809410633
- ISBN-13 : 978-4809410635
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,225,425位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 29,752位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウルグアイ人、ヘスス・スアレスの目線。昔からのサッカー処と言える土地の人からのサッカーの見方はどんな感じか。生活の中の余暇を楽しむ以上の良さがここにありそうだと本書を手に取りました。しかしこの本は2012年に出版され、つまり大半の功績は00年代という事になるので今2020年に読む価値はあるのかとの疑問は残ります。
ペップやモウリーニョは40代の血気盛んな頃だろうし、ペップがバイエルンへ行く前でもある。今ならナーゲルスマンやトゥヘル、クロップなどドイツ人監督が席巻している。しかし今から10年後にそのドイツ人監督を間近に見た人の話を読めるなら面白いです。
そして前書きにあるように「指導者たちの本質に迫る必要を感じました」と述べる筆者の目線は監督が何年経っても変わる事がない所でしょう。先日も今はマンCとトッテナムに別れて監督をしているペップが「モウリーニョのチームに先に点を取られたら、あの様な守り方をされるのは分かっている」と敗けを認めた弁からもそれははっきりと分かります。
またどこかに書いてありましたが「モウリーニョは試合には勝ったがサッカーには負けた」との目線もズバリと本筋を突いていて、この辺りが日本人には言えない切り込み方でここに読む価値を感じます。読者に最低限損をさせないそんな情報がここには沢山ある。監督たちの発言が多く載るのもその点でしょう。出来れば本書を読んだ後、この様な観点を持ってサッカー好きと会話をしたいです。そうした時に本書が更に人と人を繋げる良いテキストになるのではないでしょうか。
Ps.しかし世界にはびこるグアルディオラ讃歌はどうだろうかと訝る。この作者もそうで。導入した戦術による勝率は文句ないものですが。イブラヒモビッチやリベリは極端なまでに彼に反対した。そこにも私には大いに聞くべき彼の実情があると思う。
ペップやモウリーニョは40代の血気盛んな頃だろうし、ペップがバイエルンへ行く前でもある。今ならナーゲルスマンやトゥヘル、クロップなどドイツ人監督が席巻している。しかし今から10年後にそのドイツ人監督を間近に見た人の話を読めるなら面白いです。
そして前書きにあるように「指導者たちの本質に迫る必要を感じました」と述べる筆者の目線は監督が何年経っても変わる事がない所でしょう。先日も今はマンCとトッテナムに別れて監督をしているペップが「モウリーニョのチームに先に点を取られたら、あの様な守り方をされるのは分かっている」と敗けを認めた弁からもそれははっきりと分かります。
またどこかに書いてありましたが「モウリーニョは試合には勝ったがサッカーには負けた」との目線もズバリと本筋を突いていて、この辺りが日本人には言えない切り込み方でここに読む価値を感じます。読者に最低限損をさせないそんな情報がここには沢山ある。監督たちの発言が多く載るのもその点でしょう。出来れば本書を読んだ後、この様な観点を持ってサッカー好きと会話をしたいです。そうした時に本書が更に人と人を繋げる良いテキストになるのではないでしょうか。
Ps.しかし世界にはびこるグアルディオラ讃歌はどうだろうかと訝る。この作者もそうで。導入した戦術による勝率は文句ないものですが。イブラヒモビッチやリベリは極端なまでに彼に反対した。そこにも私には大いに聞くべき彼の実情があると思う。
2015年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
得点王が誰、誰が一番走ったなどのデータはデータとして出ているので、それ以外の部分は主観丸出しで言ってくれた方が聞いている(読んでいる)方は面白いです。ヨーロッパサッカーをなんとなく観ている人が、もう一歩踏み出すために読んだら面白いのではないかと思います。
その点、このヘスス・スアレスという人は毅然としたスタンスで言いたいことを言っているのが気持ちいいです。僕は小宮さんの本をこれまでに数冊読んでいますが、彼の文章も良い感じで読ませてくれます。このコンビの著書はシリーズで出ているみたいのなので読んでみます。
その点、このヘスス・スアレスという人は毅然としたスタンスで言いたいことを言っているのが気持ちいいです。僕は小宮さんの本をこれまでに数冊読んでいますが、彼の文章も良い感じで読ませてくれます。このコンビの著書はシリーズで出ているみたいのなので読んでみます。
2012年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作「名将への挑戦状」の続きです
前作に引き続きモウリーニョ監督へのこき下ろしっぷりが凄い。
例をあげると、「プロパガンタが得意な独裁者」「恐るべき二重人格者」などかなり辛辣に書かれてあります。
モウリーニョ監督や前作のカペッロ監督もそうでしたが、
スアレスさんにとって、結果だけを追い求める「勝利至上主義者」は絶対に認めないというのがよくわかります。
個人的に一番意外だったのがシメオネ監督を評価しているということでした。
戦術的にはモウリーニョ監督に似ている采配ですが、
スペースを支配する、攻撃力を高めるためにあえてフィジカルよりもテクニックのある選手を起用するなど
一概に「守備力的で退屈な堅守&カウンター」とは言えない攻撃的なフットボールを実践していることが評価されたのでしょう。
これからのアトレティコ・マドリーに大いに期待がかかると思います。
前作で一番楽しませてくれたファビオ・カペッロ監督の項がないのは残念ですが、
スアレスさん曰く、「語るべき価値なし」とのことです。(ですが、前書きにチラッと写真だけが乗っています)
前作に引き続きモウリーニョ監督へのこき下ろしっぷりが凄い。
例をあげると、「プロパガンタが得意な独裁者」「恐るべき二重人格者」などかなり辛辣に書かれてあります。
モウリーニョ監督や前作のカペッロ監督もそうでしたが、
スアレスさんにとって、結果だけを追い求める「勝利至上主義者」は絶対に認めないというのがよくわかります。
個人的に一番意外だったのがシメオネ監督を評価しているということでした。
戦術的にはモウリーニョ監督に似ている采配ですが、
スペースを支配する、攻撃力を高めるためにあえてフィジカルよりもテクニックのある選手を起用するなど
一概に「守備力的で退屈な堅守&カウンター」とは言えない攻撃的なフットボールを実践していることが評価されたのでしょう。
これからのアトレティコ・マドリーに大いに期待がかかると思います。
前作で一番楽しませてくれたファビオ・カペッロ監督の項がないのは残念ですが、
スアレスさん曰く、「語るべき価値なし」とのことです。(ですが、前書きにチラッと写真だけが乗っています)
2014年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
モウ、シメオネはもちろん、PSGのブランも入っていて、楽しめました。
2012年9月30日に日本でレビュー済み
個人的にビラス=ボラスの章が印象的でした。
攻撃的でパスをつなぐサッカーを信条としてモウリーニョと袂を分かち、チェルシーというビッグクラブへの挑戦を始めたが、モウリーニョと連絡を取りながらテリーやランパードといったベテラン選手たちがAVBの変革を止めようと動いていたのには驚きました。トッテナムでの新しい挑戦はチェルシーほどのプレッシャーや周りの妨害もないので頑張って欲しいですね!!
あと別にアンチ・モウリーニョではないのですが、インテルでの自身の後任であるベニテスに牙を向いたりビラスボアスの改革を妨害したりと、同業者に対しては容赦ないですよね。。自分のチームのためというより、自身のタイトル数に関心を向けている彼にしてみれば、自分以上に活躍する監督が許せないんでしょうね。
攻撃的でパスをつなぐサッカーを信条としてモウリーニョと袂を分かち、チェルシーというビッグクラブへの挑戦を始めたが、モウリーニョと連絡を取りながらテリーやランパードといったベテラン選手たちがAVBの変革を止めようと動いていたのには驚きました。トッテナムでの新しい挑戦はチェルシーほどのプレッシャーや周りの妨害もないので頑張って欲しいですね!!
あと別にアンチ・モウリーニョではないのですが、インテルでの自身の後任であるベニテスに牙を向いたりビラスボアスの改革を妨害したりと、同業者に対しては容赦ないですよね。。自分のチームのためというより、自身のタイトル数に関心を向けている彼にしてみれば、自分以上に活躍する監督が許せないんでしょうね。