重税には耐えられる。が、徴税の不公平には我慢ならない。
竹下登。利害調整の手練手管を磨くことに専心しすぎた。政策の中身とそれを実行した先にどうなっていくかを無視した。
徴税の不公平が、不平不満として世の空気を澱ませている。無論、それ以外にも要因はあるが、それは小室直樹の別の著作で論じられており、本書では消費税という徴税の不公平丸出しの悪税について論じられている。
竹下登。この男が何をしたか。詳しくは本書で。

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消費税は民意を問うべし ―自主課税なき処にデモクラシーなし― 単行本 – 2012/3/23
小室直樹
(著)
なぜ消費税は悪税になり果てたのか? それは歴代内閣がきちんとした説明責任をなしえず、多数決の論理だけで押し切ったからである。デモクラシーを蔑にしているのである。 今回もまた同じような轍を踏もうとしている。そもそも税金とは政府と国民のキャッチボールであり、お互いの意思の疎通のツールなのであると看破する著者が放つ現在の政治への警句。 1989年刊行の『消費税の呪い』の改定版!
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社ビジネス社
- 発売日2012/3/23
- ISBN-104828416625
- ISBN-13978-4828416625
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登録情報
- 出版社 : ビジネス社 (2012/3/23)
- 発売日 : 2012/3/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 251ページ
- ISBN-10 : 4828416625
- ISBN-13 : 978-4828416625
- Amazon 売れ筋ランキング: - 408,400位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2013年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年9月の今日、
この本を開くタイミングがわずかに“ずれた”感は否めない。
それは復刊書だからというよりも、
政治状況の変化、
当時の野田政権から安倍政権へ変わっているからである。
ただし、“消費税”について、
“税制調査会”については、
よりグッドなタイミングだと言える。
出会う時の出会いですから。
しっかり考えることが大切。
「伝統主義」P217、
事なかれ主義、
長いモノには巻かれろ、
既得権、
気だるい雰囲気に、
明日はあるだろうか、
・・・
無いでしょうね。
しっかり考えることが大切。
この本を開くタイミングがわずかに“ずれた”感は否めない。
それは復刊書だからというよりも、
政治状況の変化、
当時の野田政権から安倍政権へ変わっているからである。
ただし、“消費税”について、
“税制調査会”については、
よりグッドなタイミングだと言える。
出会う時の出会いですから。
しっかり考えることが大切。
「伝統主義」P217、
事なかれ主義、
長いモノには巻かれろ、
既得権、
気だるい雰囲気に、
明日はあるだろうか、
・・・
無いでしょうね。
しっかり考えることが大切。
2012年5月5日に日本でレビュー済み
世紀の大天才、小室直樹氏の逝去後復刊第三段。
小室直樹御大が、経済・財政学の見地から、民意を問うことを主張した本【ではない】。出版社再刊の意図は、野田現内閣の消費増税法案に対するアンチテーゼだろうが、勿論この政局を論じた本でもない。
目次から本文を眺めると、脱税産業やら清教徒革命やら関東軍やら教育改革やら「小室直樹博士と松下政経塾」やら、いろいろ寄り道をしているが、 師匠丸山真男の著作 の引用をメインにした、本書の論旨は極めてシンプルである。
『課税は、デモクラシー諸国に於いて、国家と国民との最大のコミュニケーション。自主課税なき処にデモクラシーなし。
税制改革案の全てを、その隅々に至るまでを全て明らかにして、議会を解散すべし/すべきだった』以上。
落ち着いて考えれば、(小室)政治学的には至極当たり前の話である。
「同じ愚行をいつまで繰り返すのか!」と編集部氏が帯に題したのも、これゆえであろう。
(小室流政治学をより知りたければ、『 日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー 』をお薦めする。)
従って、「(日本の)消費税は(複雑で脱税容易な)ネコババ税」(第1章)かどうかは、どうでもよいはずなのである。畢竟、「税制上、大型間接税はどうしても必要不可欠なのである」(第1章、33p)とも筆者は述べている。
巻末に“本書のポイント”という良くまとまった質問ページがあるので、これを一部紹介してレビューに代えたい。
─────────────────────────────────────────────────
1 税金の取り方(徴税)で一番大切な事は何ですか
3 伝票(インボイス)方式とは何ですか
4 議会の最大の仕事は何ですか
6 本質的に憲法は何法ですか
7 「税金を支払う」という「売買契約」を政府と結んだ国民は何を手に入れますか
10 納税者番号の導入は成果を生むと考えられますか
12 自主課税の原則とは何でしょうか
15 デモクラシーの反対語は何でしょうか
小室直樹御大が、経済・財政学の見地から、民意を問うことを主張した本【ではない】。出版社再刊の意図は、野田現内閣の消費増税法案に対するアンチテーゼだろうが、勿論この政局を論じた本でもない。
目次から本文を眺めると、脱税産業やら清教徒革命やら関東軍やら教育改革やら「小室直樹博士と松下政経塾」やら、いろいろ寄り道をしているが、 師匠丸山真男の著作 の引用をメインにした、本書の論旨は極めてシンプルである。
『課税は、デモクラシー諸国に於いて、国家と国民との最大のコミュニケーション。自主課税なき処にデモクラシーなし。
税制改革案の全てを、その隅々に至るまでを全て明らかにして、議会を解散すべし/すべきだった』以上。
落ち着いて考えれば、(小室)政治学的には至極当たり前の話である。
「同じ愚行をいつまで繰り返すのか!」と編集部氏が帯に題したのも、これゆえであろう。
(小室流政治学をより知りたければ、『 日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー 』をお薦めする。)
従って、「(日本の)消費税は(複雑で脱税容易な)ネコババ税」(第1章)かどうかは、どうでもよいはずなのである。畢竟、「税制上、大型間接税はどうしても必要不可欠なのである」(第1章、33p)とも筆者は述べている。
巻末に“本書のポイント”という良くまとまった質問ページがあるので、これを一部紹介してレビューに代えたい。
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1 税金の取り方(徴税)で一番大切な事は何ですか
3 伝票(インボイス)方式とは何ですか
4 議会の最大の仕事は何ですか
6 本質的に憲法は何法ですか
7 「税金を支払う」という「売買契約」を政府と結んだ国民は何を手に入れますか
10 納税者番号の導入は成果を生むと考えられますか
12 自主課税の原則とは何でしょうか
15 デモクラシーの反対語は何でしょうか
2012年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平成元年刊行の再刊だが、工夫されている。
ビジネス社編集部の解説や注(簡易課税制度の下限は改正された事等)、および近年の主要な政党代表者の消費税に関する代表質問を資料編として追加している。重要と思われる個所は、編集者により太字ゴシックにされており、年表や人物の肖像も理解を助けてくれる。
二百五十頁ほどだが、原書が軽い新書版なのに対して、単行本とし重厚感あるものにしている。
内容は、勿論消費税導入当時のことである。
この時、碌に税制論議ができなかったことが繰り返し、こっ酷く叱責されている。
国会議会の一番大事な仕事は、税政の審議であるのに、消費税ではなぜか、それができなかった。それはなぜなのか、ということが大平総理や、武田信玄の頃から、ジョージ1世、チャールズ1世の頃から説かれる。日本政治に強烈な権力闘争があった時代、戦国時代に範となった税金の取り方、英国議会の起源、清教徒革命の原因になった建艦税騒動等だ。
憲法というのは本質的に慣習法にすぎないから、前例ができてしまえばそれを覆すことは相当の困難になる。最初の最初に消費税を導入するのに、ちゃんとした国会審議、議論もできなかったら、それが前例になって議論しなくても勝手に導入していいということになってしまう。
今の遣り方への直接の警鐘である。
ビジネス社編集部の解説や注(簡易課税制度の下限は改正された事等)、および近年の主要な政党代表者の消費税に関する代表質問を資料編として追加している。重要と思われる個所は、編集者により太字ゴシックにされており、年表や人物の肖像も理解を助けてくれる。
二百五十頁ほどだが、原書が軽い新書版なのに対して、単行本とし重厚感あるものにしている。
内容は、勿論消費税導入当時のことである。
この時、碌に税制論議ができなかったことが繰り返し、こっ酷く叱責されている。
国会議会の一番大事な仕事は、税政の審議であるのに、消費税ではなぜか、それができなかった。それはなぜなのか、ということが大平総理や、武田信玄の頃から、ジョージ1世、チャールズ1世の頃から説かれる。日本政治に強烈な権力闘争があった時代、戦国時代に範となった税金の取り方、英国議会の起源、清教徒革命の原因になった建艦税騒動等だ。
憲法というのは本質的に慣習法にすぎないから、前例ができてしまえばそれを覆すことは相当の困難になる。最初の最初に消費税を導入するのに、ちゃんとした国会審議、議論もできなかったら、それが前例になって議論しなくても勝手に導入していいということになってしまう。
今の遣り方への直接の警鐘である。
2014年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
税制こそデモクラシー国家の根幹である。それは自主課税の大原則によるものでなければならない。近代デモクラシーの特徴は被治者が為政者を選ぶことにある。その選び方の手続きが確定されていなければならない。デモクラシーとは玄人の仕事に対して素人が最終的決定を下すシステム、政治家(政治のプロ)を政治の素人たる一般の選挙民が選ぶということに他ならない。
2013年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
消費税増税が決まりました。しかし消費税はネコババ税で、不公平なんだそうだ。小室先生は、いろいろ教えて下さいます。