良いと思います。
日常の中に散りばめられた、沢山の不安を素直に書き出して行く詩が良いと思います。
『マヨさんの話』は、まさにそれだと思うのです。
飼い猫のマヨさんが突然居なくなってしまう、どこにでもあるペットの話。
明日もそこに居るという確固たる理由もないのに、明日もそこに居るという幻想が浮き彫りになるこの話は、マヨさんの帰還で幕を閉じます。
それでも、居ない日々は改めてマヨさんの存在の大切さを確認させてくれます。
ですが、個人のお気に入りは『鍋の中』なのです。
余談ですが、この本の写真はすべて中村葉子氏が撮影したものなのです。

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夜、ながい電車に乗って 単行本 – 2006/3/1
中村 葉子
(著)
- 本の長さ175ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104591091880
- ISBN-13978-4591091883
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上位レビュー、対象国: 日本
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2006年9月27日に日本でレビュー済み
難しくなく厳しくなく、易しく優しい感性で綴られた言葉たち。この本には、そんな言葉たちが満ち溢れ、瞬間的に私たちの心に染み込んでくる。作者自身によって撮られたという写真たちも、具体性を極力排除することによって、私たちの心に共感の余地を残しているようだ。
実際、私たちは言葉によって救われているのだろうか?むしろ、優しい笑顔によって救われていることの方が圧倒的に多いのではないだろうか?作者は、言葉を扱いながらもそんな優しい気持ちを私たちに与えてくれている。この本は、言葉を「読む」ものではなく、「感じる」ものなのだろう。
この作者の感性は、やはり詩人だけあって、小説という形式よりも詩によって十全に発揮されるものなのだろう。いや、逆に作者の小説すらも詩として「感じる」ことが必要なのかもしれない。むしろ、読者の感性が試されているようにも感じる。
実際、私たちは言葉によって救われているのだろうか?むしろ、優しい笑顔によって救われていることの方が圧倒的に多いのではないだろうか?作者は、言葉を扱いながらもそんな優しい気持ちを私たちに与えてくれている。この本は、言葉を「読む」ものではなく、「感じる」ものなのだろう。
この作者の感性は、やはり詩人だけあって、小説という形式よりも詩によって十全に発揮されるものなのだろう。いや、逆に作者の小説すらも詩として「感じる」ことが必要なのかもしれない。むしろ、読者の感性が試されているようにも感じる。