続く「ブレードランナー2049」は同作を元に「ヒトとヒトたらしめるのは何か」「選ばれし存在でないことに気付いたときどう生きるか」というテーマで観る映画だと思います。
本作は実に様々なバージョンがありますが、観客である私たちは素直に、退廃的で文化交雑して暗いretrofutureの未来社会を、ヴァンゲリスの名曲とともに楽しめばいいのです。
雨の中の涙のモノローグ(tears in rain)は映画史に残る奇跡の名台詞でしょう。
I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.
(お前たち人間には信じられないような光景を見てきた。オリオン座近くで燃え上がる宇宙戦艦、タンホイザーゲートの傍で暗闇に輝くCビームの瞬き。そんな思い出もやがて皆消えてしまうだろう、雨の中の涙のように。時がきた。)
ディレクターズカット ブレードランナー 最終版 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, 限定版, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ハリソン・フォード, ルトガー・ハウアー, ショーン・ヤング, リドリー・スコット |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 56 分 |
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メーカーによる説明
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『ブレードランナー』 ファイナル・カット <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組)スチールブック仕様(2049セット限定生産) | ブレードランナー ファイナル・カット 日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ(3枚組) | 『ブレードランナー』 ファイナル・カット <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(2枚組) | 『ブレードランナー』 ファイナル・カット | 『ブレードランナー』 ファイナル・カット DVD | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
9,844
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5つ星のうち4.6
111
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5つ星のうち4.3
9,844
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5つ星のうち4.3
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価格 | — | ¥3,891¥3,891 | — | ¥1,152¥1,152 | ¥1,152¥1,152 |
日本語吹替音声追加収録 | ✓ | ✓ | ✓ | なし | なし |
4K ULTRA HD | ✓ | なし | ✓ | なし | なし |
スチールブック | ✓ | なし | なし | なし | なし |
ブルーレイ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | なし |
DVD | なし | なし | なし | なし | ✓ |
発売日 | 2017/9/20 | 2017/9/20 | 2017/9/20 | 2017/9/20 | 2017/9/20 |
商品の説明
リドリー・スコット監督自らの手により、新たに甦ったSFハードボイルドの最終編集版!
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988135609175
- 監督 : リドリー・スコット
- メディア形式 : 色, ドルビー, 限定版, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 56 分
- 発売日 : 2009/9/9
- 出演 : ハリソン・フォード, ルトガー・ハウアー, ショーン・ヤング
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 2.0 Surround)
- 販売元 : ワーナー・ホーム・ビデオ
- ASIN : B002JQL2WS
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファイナルカット版など複数あるので混乱してしまいますが、
久しぶりにプライムで見た、このディレクターズカット最終版が1番良かったです。
今までとは違う映画を見た感覚でした。
大きな理由として挙げられるのが
映像の明るさと鮮明さ。
これで映画のド暗い雰囲気がかなりブラッシュアップされて、
洗練された
美しい映像が堪能できます。
目が釘付け!
そしてハリソンの無駄な心理描写音声や、とってつけたような
怪しいシーンがないので
この映画の意図がストレートに伝わってきます。
ハリソンの目が赤いシーンはやっぱり無駄だと感じました。
この版では入っていないです。
赤いとややこしくなるw
毎回議題に上がる、ルトガー・ハウアーが最後で助けるシーンですが、
彼の演技を見ると、彼がどう解釈して演じたのかがわかってきます。
命の大切さを知った、
これは確かに近い解釈ですが、、ただそういう感じでもない。
死を目の前にした彼は、最後に奴隷として生きた恨みつらみが雨と同じように
洗い流されたと言ってます。
もう恨みが無いのに人の死を望む必要がない。
そして、死にたくなかったはずの自分が死を受け入れざる得ない、
そんな時、人の死を遠ざけてあげれるチャンスが目の前にあった。
だから単純にハリソンを助けたのだと思います。
なんか見ててスッキリしました。
同じ位、この版を見て名シーンと感じたのは
レイチェルとの愛のシーンです。
レイチェルの処女性を仄めかす感じや、知り合ってほぼ間もない2人が
その関係に至るまでの描き方が、
1ミリも不自然でない。
人間とレプリカント。しかもお互いの感情はそのシーンまで特に描写されていない。
なのに自然だし情緒あふれる素敵なシーンに仕上がってます。
これは実はすごいことなんだと思います。
(数割はヴァンゲリスの音楽のおかげ)
こんな感じで、今まで観てた暗めのSFスリラー的な印象とは
全く違う感想で見ることができました。
どっちかと言うとドラマ重視の映画ですね。
最近のリドリーはなんですが、あの当時この映像デザインや映像で
これだけ深い映画を撮ったと言うのは、
そこ知れぬ力を感じます。
なのに受け入れてくれなかったスポンサーや周りの評価に
心底がっかりしたのでは。
でもいいものは何十年も先も残る。リドリーの偉業です。
言い過ぎかw
このディレクターズカット最終版、名前の通り、
もう追随を許さない最終版です。
お勧めします。
久しぶりにプライムで見た、このディレクターズカット最終版が1番良かったです。
今までとは違う映画を見た感覚でした。
大きな理由として挙げられるのが
映像の明るさと鮮明さ。
これで映画のド暗い雰囲気がかなりブラッシュアップされて、
洗練された
美しい映像が堪能できます。
目が釘付け!
そしてハリソンの無駄な心理描写音声や、とってつけたような
怪しいシーンがないので
この映画の意図がストレートに伝わってきます。
ハリソンの目が赤いシーンはやっぱり無駄だと感じました。
この版では入っていないです。
赤いとややこしくなるw
毎回議題に上がる、ルトガー・ハウアーが最後で助けるシーンですが、
彼の演技を見ると、彼がどう解釈して演じたのかがわかってきます。
命の大切さを知った、
これは確かに近い解釈ですが、、ただそういう感じでもない。
死を目の前にした彼は、最後に奴隷として生きた恨みつらみが雨と同じように
洗い流されたと言ってます。
もう恨みが無いのに人の死を望む必要がない。
そして、死にたくなかったはずの自分が死を受け入れざる得ない、
そんな時、人の死を遠ざけてあげれるチャンスが目の前にあった。
だから単純にハリソンを助けたのだと思います。
なんか見ててスッキリしました。
同じ位、この版を見て名シーンと感じたのは
レイチェルとの愛のシーンです。
レイチェルの処女性を仄めかす感じや、知り合ってほぼ間もない2人が
その関係に至るまでの描き方が、
1ミリも不自然でない。
人間とレプリカント。しかもお互いの感情はそのシーンまで特に描写されていない。
なのに自然だし情緒あふれる素敵なシーンに仕上がってます。
これは実はすごいことなんだと思います。
(数割はヴァンゲリスの音楽のおかげ)
こんな感じで、今まで観てた暗めのSFスリラー的な印象とは
全く違う感想で見ることができました。
どっちかと言うとドラマ重視の映画ですね。
最近のリドリーはなんですが、あの当時この映像デザインや映像で
これだけ深い映画を撮ったと言うのは、
そこ知れぬ力を感じます。
なのに受け入れてくれなかったスポンサーや周りの評価に
心底がっかりしたのでは。
でもいいものは何十年も先も残る。リドリーの偉業です。
言い過ぎかw
このディレクターズカット最終版、名前の通り、
もう追随を許さない最終版です。
お勧めします。
2021年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
From the very start, the movie draws you into a convincing dystopian world, revelling in the paradoxes between perfection and entropy; literally everything is on the verge of falling apart! World-class performances, directed with flair and panache, and backed by Vangelis's lush soundtrack, it's an absolute joy!
2021年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
凄腕のブレードランナー然としたハードボイルド
タッチのデッカードが思いのほか無能で、終盤では
いよいよあまりの無能っぷりに舌打ちの連続でした。
どういう設定?
そのせいで劇中なんだかずっとつまらないです。
世界観のみの映画。ロイも戦闘型レプリカントだ
っつってんのに中年太りだし。役作りって概念無いの?
何回見ても内容忘れる(何故なら内容が無いから)、
もうこれっきりにしたい映画です。
自分への備忘録として、デッカードは普通に人間です。
なんか最後自身もレプリカントとして逃げる映像が
記憶にあったけど架空の記憶やでそれ
タッチのデッカードが思いのほか無能で、終盤では
いよいよあまりの無能っぷりに舌打ちの連続でした。
どういう設定?
そのせいで劇中なんだかずっとつまらないです。
世界観のみの映画。ロイも戦闘型レプリカントだ
っつってんのに中年太りだし。役作りって概念無いの?
何回見ても内容忘れる(何故なら内容が無いから)、
もうこれっきりにしたい映画です。
自分への備忘録として、デッカードは普通に人間です。
なんか最後自身もレプリカントとして逃げる映像が
記憶にあったけど架空の記憶やでそれ
2022年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直、ディックの原作からするとどれも別物なんだけど、オリジナル版やインターナショナル版では最後のナレーションでディックっぽくなってるし、デッカードも微妙に恰好悪い感じが残るんで、ディッキー(PKディックのファン)としてはこの格好良すぎるデッカードは何か違う。
しかし、間違いや粗が違う解釈を生み、そこの解釈や復活したユニコーンの夢で違う意味でディックっぽさを加味した点は悪くない。
(実際には、監督は原作を読んでいないので、脚本家が入れた部分やたまたまそれっぽくなっただけではあるが)
けれども、ディック原作じゃないギリアムの未来世紀ブラジルの方がディックっぽい作品になってしまった為、最初にディレクターズカットを見た後の感想は「よりディックっぽくなくなった」だった。
それを抜きにしても、ブレードランナーが名作なのは変わらないし、今見ても十分面白い。
ファイナルカットはスターウォーズ4~6のリニューアル版みたいな違和感があるし、解釈の原因の間違いも直してしまっているので、やはり何か違う。
さて、ディッキーとして原作や当時のディック作品のテーマを考えると、簡単に言えば作者や主人公に優しい人物が人間で、害を及ぼすのが人間以外って事に尽きる。
ディック、特に後半の作品は、実生活での不満や疑惑を作品に昇華(いや、消化…消化不良気味ではあるが)して、若干、電波(と云うか、薬物による妄想)なSFにしているところであり、ついには政府や警察への疑惑から大統領がAIだったりする作品もある訳だが、ブレードランナーでもそこの部分はギリギリ保たれている。
しかし、そんな作者を微妙に投影した主人公達は、作者同様に情けない部分も多く残している。
この情けない部分は初期作品から割と出ており、だからこそプロットが破綻しても何か許せる魅力になっているのだ。
だって、主人公自身が破綻しているから、お話が破綻してもしょうがないと思えてしまうんだもん。
短編の方が作品として評価されやすいのは、プロットが完全に破綻する前に終わるからでしかない。
その意味では、ブレードランナーはちょっと格好良すぎるのだ。
元の短編を途中まで冒頭でかなり再現して、オチを別物にして本編にした上、何か無茶苦茶やったトータルリコールの方が、SFファンはともかくディッキーは喜びそうなんだよね。
スキャナーダークリーみたいに割と原作に近い形のも良いんだけど、アレは逆に一般ウケ悪かったよね。
勿論、ブレードランナー自体は大好きな作品で色んな版を何回も観てはいるのだが、あえて★を1つマイナスしてレビューした。
しかし、間違いや粗が違う解釈を生み、そこの解釈や復活したユニコーンの夢で違う意味でディックっぽさを加味した点は悪くない。
(実際には、監督は原作を読んでいないので、脚本家が入れた部分やたまたまそれっぽくなっただけではあるが)
けれども、ディック原作じゃないギリアムの未来世紀ブラジルの方がディックっぽい作品になってしまった為、最初にディレクターズカットを見た後の感想は「よりディックっぽくなくなった」だった。
それを抜きにしても、ブレードランナーが名作なのは変わらないし、今見ても十分面白い。
ファイナルカットはスターウォーズ4~6のリニューアル版みたいな違和感があるし、解釈の原因の間違いも直してしまっているので、やはり何か違う。
さて、ディッキーとして原作や当時のディック作品のテーマを考えると、簡単に言えば作者や主人公に優しい人物が人間で、害を及ぼすのが人間以外って事に尽きる。
ディック、特に後半の作品は、実生活での不満や疑惑を作品に昇華(いや、消化…消化不良気味ではあるが)して、若干、電波(と云うか、薬物による妄想)なSFにしているところであり、ついには政府や警察への疑惑から大統領がAIだったりする作品もある訳だが、ブレードランナーでもそこの部分はギリギリ保たれている。
しかし、そんな作者を微妙に投影した主人公達は、作者同様に情けない部分も多く残している。
この情けない部分は初期作品から割と出ており、だからこそプロットが破綻しても何か許せる魅力になっているのだ。
だって、主人公自身が破綻しているから、お話が破綻してもしょうがないと思えてしまうんだもん。
短編の方が作品として評価されやすいのは、プロットが完全に破綻する前に終わるからでしかない。
その意味では、ブレードランナーはちょっと格好良すぎるのだ。
元の短編を途中まで冒頭でかなり再現して、オチを別物にして本編にした上、何か無茶苦茶やったトータルリコールの方が、SFファンはともかくディッキーは喜びそうなんだよね。
スキャナーダークリーみたいに割と原作に近い形のも良いんだけど、アレは逆に一般ウケ悪かったよね。
勿論、ブレードランナー自体は大好きな作品で色んな版を何回も観てはいるのだが、あえて★を1つマイナスしてレビューした。
2022年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
騒がしくないSFのアメリカの映画というのは珍しいような。
雨の描写で静寂が溶け込んでいる淡々とした不思議な物語。
諸行無常?
原作は未読、ブレードランナーのシリーズもこれが初視聴。
いろいろの作品の元ネタになっているのは知っていたけど、視聴して意外な感じがしました。
いろいろの解釈があってもたしかに不思議でない物語、進行も淡々として、自分から意味を見出さないとわからんというのも納得。
あらゆるものが人工物で物語の世界自体が作られたもののみでできているのではという感じもして考察はたしかに盛り上がってくる。
本物は上位次元の世界とか。
なんとなく映画の「ダーク・シティ」と「13F」を思い出すような世界観。
片目の人工フクロウが印象的だったかな。隻眼のオーディンかホルスのようですべてを知っている象徴みたいに。
ユニコーンがどういう立ち位置なのかわからないけど。
お寺や神社の日本庭園みたいに、置き石や砂利が、川や湖や小さい島など見え方が人によって変化する映画で良い。
見る側の能動的な体験が求められるような、何回も観ないと自分の納得する世界を認識できないようなそんな映画。
雨の描写で静寂が溶け込んでいる淡々とした不思議な物語。
諸行無常?
原作は未読、ブレードランナーのシリーズもこれが初視聴。
いろいろの作品の元ネタになっているのは知っていたけど、視聴して意外な感じがしました。
いろいろの解釈があってもたしかに不思議でない物語、進行も淡々として、自分から意味を見出さないとわからんというのも納得。
あらゆるものが人工物で物語の世界自体が作られたもののみでできているのではという感じもして考察はたしかに盛り上がってくる。
本物は上位次元の世界とか。
なんとなく映画の「ダーク・シティ」と「13F」を思い出すような世界観。
片目の人工フクロウが印象的だったかな。隻眼のオーディンかホルスのようですべてを知っている象徴みたいに。
ユニコーンがどういう立ち位置なのかわからないけど。
お寺や神社の日本庭園みたいに、置き石や砂利が、川や湖や小さい島など見え方が人によって変化する映画で良い。
見る側の能動的な体験が求められるような、何回も観ないと自分の納得する世界を認識できないようなそんな映画。
2021年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
途中 眠くて 話が分からなくなった
(前に 見てて DVDも持ってるけど)
映像美は素晴らしい
CG の前の時代に 実際どうやって作ったのかわからないほど
原作が ロボット羊の夢? なので
非常に哲学的
眠くなるのは スピード感がないからかな?
押井守氏が この世界を アニメで表現してたんだと
今になって 良ーく分かった
(前に 見てて DVDも持ってるけど)
映像美は素晴らしい
CG の前の時代に 実際どうやって作ったのかわからないほど
原作が ロボット羊の夢? なので
非常に哲学的
眠くなるのは スピード感がないからかな?
押井守氏が この世界を アニメで表現してたんだと
今になって 良ーく分かった
2021年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
改めて観ても面白かったです。
大作過ぎてあまり気軽に観れず、2049公開からは初めて観ます。
中高生の頃は、この作品の斬新な美術や演出に夢中で、
今までにない荒唐無稽な話に夢中で何度も観てました。
ディレクターズカットの出る前ですから、
新緑の中を二人が車で走り去るシーンなど八十年代的な楽観さ、
ハッピーエンドだと思っていたのです。
大人になり、2049を経て観てみると世慣れて斜に構えた始末人が、
追っ手のかかった人造美女を全てを投げ捨て守り逃亡する姿、
自分の価値判断の尊重の為にリスクも辞さない個人主義ぶりなどに心を揺さぶられ、
「何を伝えたかったのかな」と考えつつ観ていました。
ハードボイルドSFとなってますが、
レプリカントは皆感情豊かで、タイレル博士がいう
「人間より人間らし」く、デッカードもプロの歳末屋が女に心動かされ逃亡する。
エモーショナルで人間臭いドラマなんですね。
美術は芸術で伝説的ではありますが、やはり本作の底に流れている魅力は、何が起きてもおかしくないカオスな世紀末世界を舞台にしたヒューマンドラマだと思いました。
反面、2049は非常に現代的な整理がなされた作品で本当に無駄がない。
自然も崩壊しもう世界は極限の状態なのでディトピアでミニマムな描写も合ってます。
一作目で迷う奴隷としてのレプリカント、二作目では奴隷の人権宣言。
その間人間は自然を崩壊させただけ。
タイレルが最初に言った「人より人間らしく」のテーマが首尾一貫している事に今日気付きました。
しかしそれらを差し引いても、
さすがSF金字塔な本作は明らかに全てが濃いですよね。
大作過ぎてあまり気軽に観れず、2049公開からは初めて観ます。
中高生の頃は、この作品の斬新な美術や演出に夢中で、
今までにない荒唐無稽な話に夢中で何度も観てました。
ディレクターズカットの出る前ですから、
新緑の中を二人が車で走り去るシーンなど八十年代的な楽観さ、
ハッピーエンドだと思っていたのです。
大人になり、2049を経て観てみると世慣れて斜に構えた始末人が、
追っ手のかかった人造美女を全てを投げ捨て守り逃亡する姿、
自分の価値判断の尊重の為にリスクも辞さない個人主義ぶりなどに心を揺さぶられ、
「何を伝えたかったのかな」と考えつつ観ていました。
ハードボイルドSFとなってますが、
レプリカントは皆感情豊かで、タイレル博士がいう
「人間より人間らし」く、デッカードもプロの歳末屋が女に心動かされ逃亡する。
エモーショナルで人間臭いドラマなんですね。
美術は芸術で伝説的ではありますが、やはり本作の底に流れている魅力は、何が起きてもおかしくないカオスな世紀末世界を舞台にしたヒューマンドラマだと思いました。
反面、2049は非常に現代的な整理がなされた作品で本当に無駄がない。
自然も崩壊しもう世界は極限の状態なのでディトピアでミニマムな描写も合ってます。
一作目で迷う奴隷としてのレプリカント、二作目では奴隷の人権宣言。
その間人間は自然を崩壊させただけ。
タイレルが最初に言った「人より人間らしく」のテーマが首尾一貫している事に今日気付きました。
しかしそれらを差し引いても、
さすがSF金字塔な本作は明らかに全てが濃いですよね。