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千住家にストラディヴァリウスが来た日 単行本 – 2005/10/22
千住 文子
(著)
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その他
- 本の長さ177ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/10/22
- ISBN-104103002115
- ISBN-13978-4103002116
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対象商品: 千住家にストラディヴァリウスが来た日
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/10/22)
- 発売日 : 2005/10/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 177ページ
- ISBN-10 : 4103002115
- ISBN-13 : 978-4103002116
- Amazon 売れ筋ランキング: - 410,853位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 105位演奏家・指揮者・楽器の本
- - 396位音楽史
- - 12,483位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヴァイオリンの世界が垣間見れて楽しかった。素晴らしい子供たちを育てた教育論でもあります。
2020年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2002年、スイスの富豪が亡くなり、遺品の中から ひとつのヴァイオリンが見つかった。1716年アントニオ・ストラディヴァリ作、約300年の間、誰にも弾かれたことがないという、その名も”デュランティ”。遺言では商業的に売ることは許されず、純粋な演奏家に渡ることとされている。そのデュランティを正式に迎えるまでの千住家の奔走を描いたノンフィクションである。
著者:千住文子はヴァイオリニストである千住真理子の母親である。夫ともに子供3人を育てるが、末娘の真理子は12歳にしてプロとなってしまった。ヴァイオリニストにとってヴァイオリンの重要性は言わずもがな、技量・年齢・精神・自身の表現力に見合ったものが必要である。年を重ねるたびに真理子のヴァイオリンは限界を迎え、その都度、新しいヴァイオリンを調達する必要が出てくる。弦楽器には寿命があり、いつかどこかで鳴らなくなる。(実際に音は出ることは出るのだが、以前と同じトーンが得られなくなることを「鳴らなくなる」と表現する) しかし真理子は音楽大学を出ていないため高名なヴァイオリンを得るには不利だと言う。(彼女は慶應義塾大学出身) 大抵は出身大学や財団、あるいはパトロンから借りたりするそうで、その裏側事情を知ることが出来る。
その中で、スイス富豪の” デュランティ”の存在を知るわけだが、デュランティを巡る、真理子の順番は5人中4番目。通常であればスイス国外へ出ることはまず考えられない。日本の美術品に例えるなら、雪舟の水墨画が海外に流出するようなものだ。前の3人の中には著名なヴァイオリニストも含まれており、それぞれ「アクシデントがあった」とのことだが、この理由については、仲介したC氏から詳細を聞かされておらず、肝心の部分が判らない。本書で最も興味を引かれる部分であるが、もどかしさが募る。だが勝手な想像は出来る。その後のスイス富豪の執事の反応を見るに、金銭的や名声的なものではなく、音楽性か人格性がそぐわず、候補から外れたのではないかと見る。なにしろ遺言では「平和を望む」とされているのである。素行や履歴が気に入られなかったという可能性は十分に考えられる。
これまで楽器の能力を超えた演奏をしてきた真理子とそれに耐えてきた老ヴァイオリン、疲弊し残りの寿命は決して長くない。しかしそれまで自分の感情を表現し続けてくれた老ヴァイオリンを、デュランティとは「弾き比べることは絶対にしない」と真理子は言う。「感情的すぎる」とどこかの書評で見かけたが、ただの”楽器”としてしか見ていない人間にその本意は決して伝わるものではないだろう。真理子にとってヴァイオリンは楽器ではなく、伴侶であり武器なのだ。
得ようとしても得られない者もいる中で、運命としか言いようのないデュランティとの出逢い。千住家は平均より裕福な家庭であると推測するが、億単位の金を直ぐ調達出来るような財閥家ではない。それまで支えてくれていた夫はとうに先立たれてしまった。しかし真理子の二人の兄と、仲介をしてくれたC氏、大口の融資先を見つけてくれた会計士A氏の協力もあって、最終的にデュランティを迎えることになる。これは千住家がこれまでの縁を大切にしてきたからでの結果であろう。そして三人の子供たちによる和音、そこにはいかなる雑音も混ざっていなかった。それは亡き夫と著者が残した賜物なのだ。それこそがスイス富豪が望んだことだったのかもしれない。
このサイトでも感情的な批判レビューを見たが、いささか歪んだ熱量を含んだものと感じた。美談ではあるものの、私には単なる母親の自慢話とは思えなかった。子を思う親の愛情は、底が見えないほど深く、ヴァイオリンに対する表現も引き出しが多く、幅広い。ヴァイオリンに限らずだが、演奏に答えらしい答えは無い。千住真理子は江藤俊哉に師事していたが、指導らしい指導を受けておらず、親である著者にも「(真理子にとっての)鏡になりなさい」と意見を求められていたことから、演奏立ち合いの度に著者自身の感性も磨かれたのではないかと推察する。本書が既に絶版となってしまったのが残念である。
著者:千住文子はヴァイオリニストである千住真理子の母親である。夫ともに子供3人を育てるが、末娘の真理子は12歳にしてプロとなってしまった。ヴァイオリニストにとってヴァイオリンの重要性は言わずもがな、技量・年齢・精神・自身の表現力に見合ったものが必要である。年を重ねるたびに真理子のヴァイオリンは限界を迎え、その都度、新しいヴァイオリンを調達する必要が出てくる。弦楽器には寿命があり、いつかどこかで鳴らなくなる。(実際に音は出ることは出るのだが、以前と同じトーンが得られなくなることを「鳴らなくなる」と表現する) しかし真理子は音楽大学を出ていないため高名なヴァイオリンを得るには不利だと言う。(彼女は慶應義塾大学出身) 大抵は出身大学や財団、あるいはパトロンから借りたりするそうで、その裏側事情を知ることが出来る。
その中で、スイス富豪の” デュランティ”の存在を知るわけだが、デュランティを巡る、真理子の順番は5人中4番目。通常であればスイス国外へ出ることはまず考えられない。日本の美術品に例えるなら、雪舟の水墨画が海外に流出するようなものだ。前の3人の中には著名なヴァイオリニストも含まれており、それぞれ「アクシデントがあった」とのことだが、この理由については、仲介したC氏から詳細を聞かされておらず、肝心の部分が判らない。本書で最も興味を引かれる部分であるが、もどかしさが募る。だが勝手な想像は出来る。その後のスイス富豪の執事の反応を見るに、金銭的や名声的なものではなく、音楽性か人格性がそぐわず、候補から外れたのではないかと見る。なにしろ遺言では「平和を望む」とされているのである。素行や履歴が気に入られなかったという可能性は十分に考えられる。
これまで楽器の能力を超えた演奏をしてきた真理子とそれに耐えてきた老ヴァイオリン、疲弊し残りの寿命は決して長くない。しかしそれまで自分の感情を表現し続けてくれた老ヴァイオリンを、デュランティとは「弾き比べることは絶対にしない」と真理子は言う。「感情的すぎる」とどこかの書評で見かけたが、ただの”楽器”としてしか見ていない人間にその本意は決して伝わるものではないだろう。真理子にとってヴァイオリンは楽器ではなく、伴侶であり武器なのだ。
得ようとしても得られない者もいる中で、運命としか言いようのないデュランティとの出逢い。千住家は平均より裕福な家庭であると推測するが、億単位の金を直ぐ調達出来るような財閥家ではない。それまで支えてくれていた夫はとうに先立たれてしまった。しかし真理子の二人の兄と、仲介をしてくれたC氏、大口の融資先を見つけてくれた会計士A氏の協力もあって、最終的にデュランティを迎えることになる。これは千住家がこれまでの縁を大切にしてきたからでの結果であろう。そして三人の子供たちによる和音、そこにはいかなる雑音も混ざっていなかった。それは亡き夫と著者が残した賜物なのだ。それこそがスイス富豪が望んだことだったのかもしれない。
このサイトでも感情的な批判レビューを見たが、いささか歪んだ熱量を含んだものと感じた。美談ではあるものの、私には単なる母親の自慢話とは思えなかった。子を思う親の愛情は、底が見えないほど深く、ヴァイオリンに対する表現も引き出しが多く、幅広い。ヴァイオリンに限らずだが、演奏に答えらしい答えは無い。千住真理子は江藤俊哉に師事していたが、指導らしい指導を受けておらず、親である著者にも「(真理子にとっての)鏡になりなさい」と意見を求められていたことから、演奏立ち合いの度に著者自身の感性も磨かれたのではないかと推察する。本書が既に絶版となってしまったのが残念である。
2020年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
繰り返しの文章が多いので途中で止めたりしながら何とか読了しました。
2019年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
届いてすぐ読み始めいちにちで読み終わりました。周りの人の暖かさが良かった。
2016年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素人のあまりにつたない文面で、ストラディヴァリの真の価値が下がりすぎていてがっかり。
"寿司屋のかみさんうちあけ話"にででくる橋本総理が寿司屋に来た時の話レベルになってしまっている。
書かれている視点が曖昧すぎています。
"寿司屋のかみさんうちあけ話"にででくる橋本総理が寿司屋に来た時の話レベルになってしまっている。
書かれている視点が曖昧すぎています。
2010年4月10日に日本でレビュー済み
めぐりあわせの奇縁
魂に響く物語
ぜひ一度
ほんものの音を聴いてみたくなりました
魂に響く物語
ぜひ一度
ほんものの音を聴いてみたくなりました
2015年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年文庫本初版。
楽器商からスイスで他界した大富豪が秘蔵していたストラディバリウスが出て来た、と言う電話に始まり、契約を結び、手元にストラディヴァリウスが来るべくして届くまでの僅か数か月間の話ではありますが、一気に読ませてくれます。
私達が大きな買い物(不動産など)を買うのとは金額の問題だけでなく、次元が違う話なのです。実に不思議なお話でした。本書を自慢話と取るか、淡々と語られているかを知るのは、この辺は読者の人生経験によって異なって来ます。手に入る可能性が常識で考える限り、ゼロに近いものが、グングン近づいて行く過程には思わず鳥肌が立ってしまいました。
私も身内の命が燃え尽きて行く処を目の前で見ることが無かったら、「またぁ!神秘めかしくしちゃってぇ!」、と素直に受け止めなかったでしょう。せいぜい、そういう事もあるのかも、位にしか考えなかったでしょう。
私が65歳の時に、自宅で介護していた母が89歳で他界致しました。人の死を身近に見ることでものの見方が全く変わります。この方達はそれを本当に若い時に経験されました。病院での死を迎える方々が多い中、目の前で命が燃え尽きる事を体感した人は命の不思議さに打たれます。また、人の死は残された家族をも再び結びつけます。無宗教の私でさえ、自分で不思議に思う程、血の繫がりに対して唯物的であった見方が変わりました。
千住さん一家の絆を、まるで知人の居間を覗き込んでいる様な錯覚に陥りながら、読み終えました。やはり、普通の家族ではない、凄くレベル(この言葉は俗っぽ過ぎて使いたくありませんが)が高い、きっと魂がたくさん勉強をして来た人達なんだろう、と思います。
子供の様な感性で有りながら、人間として強く、美しくありながら、私達と同じ様にこの世界に生きている人達です。13章193頁の本ですが、読み終えて思わずため息をついてしまいました。
この方達にこんな不思議な事が起きるなら、きっと気付かない内に私達にも起きているに違いない、と強く思いました。
以前、千住真理子さんご自身が書かれた本で、お母様との家庭でのバイオリンの練習風景が描写されていて、お子さん達も確かに才能豊かかも知れないが、それを引き出す役割を果たしたご両親も凄い、と思っていました。著者がそのお母様と言うことで是非とも読んでみたい、と思いました。千住真理子さん、そしてご兄弟に関してはラジオでお話を聞いたり、TVで作品を拝見した事がある位です。
楽器商からスイスで他界した大富豪が秘蔵していたストラディバリウスが出て来た、と言う電話に始まり、契約を結び、手元にストラディヴァリウスが来るべくして届くまでの僅か数か月間の話ではありますが、一気に読ませてくれます。
私達が大きな買い物(不動産など)を買うのとは金額の問題だけでなく、次元が違う話なのです。実に不思議なお話でした。本書を自慢話と取るか、淡々と語られているかを知るのは、この辺は読者の人生経験によって異なって来ます。手に入る可能性が常識で考える限り、ゼロに近いものが、グングン近づいて行く過程には思わず鳥肌が立ってしまいました。
私も身内の命が燃え尽きて行く処を目の前で見ることが無かったら、「またぁ!神秘めかしくしちゃってぇ!」、と素直に受け止めなかったでしょう。せいぜい、そういう事もあるのかも、位にしか考えなかったでしょう。
私が65歳の時に、自宅で介護していた母が89歳で他界致しました。人の死を身近に見ることでものの見方が全く変わります。この方達はそれを本当に若い時に経験されました。病院での死を迎える方々が多い中、目の前で命が燃え尽きる事を体感した人は命の不思議さに打たれます。また、人の死は残された家族をも再び結びつけます。無宗教の私でさえ、自分で不思議に思う程、血の繫がりに対して唯物的であった見方が変わりました。
千住さん一家の絆を、まるで知人の居間を覗き込んでいる様な錯覚に陥りながら、読み終えました。やはり、普通の家族ではない、凄くレベル(この言葉は俗っぽ過ぎて使いたくありませんが)が高い、きっと魂がたくさん勉強をして来た人達なんだろう、と思います。
子供の様な感性で有りながら、人間として強く、美しくありながら、私達と同じ様にこの世界に生きている人達です。13章193頁の本ですが、読み終えて思わずため息をついてしまいました。
この方達にこんな不思議な事が起きるなら、きっと気付かない内に私達にも起きているに違いない、と強く思いました。
以前、千住真理子さんご自身が書かれた本で、お母様との家庭でのバイオリンの練習風景が描写されていて、お子さん達も確かに才能豊かかも知れないが、それを引き出す役割を果たしたご両親も凄い、と思っていました。著者がそのお母様と言うことで是非とも読んでみたい、と思いました。千住真理子さん、そしてご兄弟に関してはラジオでお話を聞いたり、TVで作品を拝見した事がある位です。