言わずと知れた赤チャートですが、去年とてもお世話になりました。おかげで旧帝医学部に合格しましたが、レベル的には正直、赤チャートでは難関理系で差をつけるどころか、二次試験で数学を課される文系でもちょっと物足りないかと思います。
確かに、赤チャートの網羅性は素晴らしいと思います。よく言われる解法パターンを抑え、それを応用して入試問題に取り組む「暗記数学」で定評のチャート式ですが、青よりも問題を長くじっくり取り組みたい方にはおすすめです。青と比較して問題の難易度は格段に差があるとは思えないですし、最初から超難問!、みたいなことはないです。難問といわれるのは章に2-3問あるかないかで、あとは教科書の傍用問題集や他の問題集で見かけるものばかりです。
初学の方で問題をじっくり取り組みたいなら赤チャートはオススメ出来ます。東京出版の大学への数学シリーズ(例えば1対1)は、チャートのような網羅系のものを抑えた上じゃないと「エレガントな解答」を見ても感動はしませんし、だいち大数シリーズは解答に省略(ムダを省いている)が多いので数学嫌いを招くかもしれません。チャートはそういう意味で「まずは最初の一冊」として使用するのが良いかと思います。
解答は例題や練習でもすぐ見るのではなく最低10分は自力で考え、それでもダメなら解答を見てしっかり理解し、そして次の日か一週間後に復習して自分のものにする、というプロセスの繰り返しで成績は伸びていきます。自分はド文系でしたが、2年から取り組んで1年かけて3Cまでやりましたが、おかげで理転しても余裕でした。
ただし、赤チャートでは難関大も網羅出来ると帯などに書いていますが、正直、理系で難関大を目指すなら大学への数学などを始めとする「思考系」の問題集をやった方が良いです。試験では頭を使った量がものを言うので、パターンの組み合わせも必用ですが、それはあくまでも最低ラインであって、それ以上を目指すとなると赤チャートだけだと辛いかと思います。
解説などもオーソドックスなもので、理解するのが難しいものがあるかもしれませんが、基本は分かりやすいと思います。珍解答やエレガントなものではなく、よくある解答で基本は解いています。分からないところや思ったことはどんどんチャートに書き込んで、復習を繰り返すのが基本です。学校の定期テストや模試レベルなら楽勝になります。
ただし、問題数は3Cを合わせると2,000問近くあり、工夫して継続しないと消化は厳しいです。例えば文系なら発展形の問題は解かないことや、一週間で決まった問題数を消化するといった目標などを設定しないと消化不良になって辟易してしまいます。
また、数学が初学の方にとって、最初の内は時間通りに消化できないかと思いますが、IAを取り組んで1-2ヶ月を越えると格段にスピードアップします。網羅系の問題集なので量が多く、一ヶ月もほったらかしにすると直ぐ解けなくなるので復習は重要です。最初の一冊で青チャートよりもレベルが少し高く、問題をじっくり丁寧に取り組みたい方でしたら青よりも赤をオススメします。赤の問題が総合演習を含めて完璧にこなせたら、レベルに合わせて大学への数学やその他難関大用の問題集を取り組むことをおすすめします。

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チャート式 数学I+A 単行本 – 2003/4/1
■高校数学のバイブル「赤チャート」シリーズ!
しっかりとした解説、考え方の本質が押さえることで、数学の実力が完全に定着できる。日常学習から大学受験まで幅広く学習できる参考書です!
【構成】
「基本事項」・・・教科書の内容を中心に、公式・定理や問題解法の要領などを取り上げています。
「Check問題」・・・基本事項の内容を確認する問題。
「例題」・・・基本事項で得た知識を具体的な問題で身につけるためのものです。
教科書で扱われている範囲・レベルで構成した「赤字例題」と大学入試対策の為の応用的な「黒字例題」の2種類があります。
なお、学習の目安として、問題の難度を5段階の★印で示しています。
「指針」・・・問題の考え方や基本事項との結びつきを詳しく解説しています。
特に、問題の重点や急所がどこにあるか、問題解法をいかにして思いつくかを中心に解説しています。
「答案」・・・要領よく明確に自分の考えを表現できるように、答案形式で掲載してあります。必要に応じて別解も載せています。
「LECTURE」・・・例題に関連した補足説明や、注意するべき事柄、更に程度の高い内容を丁寧に解説しました。
「練習」・・・例題の反復練習を中心に収録してあります。
「総合演習」・・・章末問題。実力を定着させて、実践力を養うための総合的な問題です。入試標準レベルの「A問題」、レベルの高い問題、他科目の内容が関連する問題も含む「B問題」で構成されています。
しっかりとした解説、考え方の本質が押さえることで、数学の実力が完全に定着できる。日常学習から大学受験まで幅広く学習できる参考書です!
【構成】
「基本事項」・・・教科書の内容を中心に、公式・定理や問題解法の要領などを取り上げています。
「Check問題」・・・基本事項の内容を確認する問題。
「例題」・・・基本事項で得た知識を具体的な問題で身につけるためのものです。
教科書で扱われている範囲・レベルで構成した「赤字例題」と大学入試対策の為の応用的な「黒字例題」の2種類があります。
なお、学習の目安として、問題の難度を5段階の★印で示しています。
「指針」・・・問題の考え方や基本事項との結びつきを詳しく解説しています。
特に、問題の重点や急所がどこにあるか、問題解法をいかにして思いつくかを中心に解説しています。
「答案」・・・要領よく明確に自分の考えを表現できるように、答案形式で掲載してあります。必要に応じて別解も載せています。
「LECTURE」・・・例題に関連した補足説明や、注意するべき事柄、更に程度の高い内容を丁寧に解説しました。
「練習」・・・例題の反復練習を中心に収録してあります。
「総合演習」・・・章末問題。実力を定着させて、実践力を養うための総合的な問題です。入試標準レベルの「A問題」、レベルの高い問題、他科目の内容が関連する問題も含む「B問題」で構成されています。
- 本の長さ423ページ
- 言語日本語
- 出版社数研出版
- 発売日2003/4/1
- ISBN-104410101714
- ISBN-13978-4410101717
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登録情報
- 出版社 : 数研出版 (2003/4/1)
- 発売日 : 2003/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 423ページ
- ISBN-10 : 4410101714
- ISBN-13 : 978-4410101717
- Amazon 売れ筋ランキング: - 867,452位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,693位高校数学教科書・参考書
- - 45,901位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年4月27日に日本でレビュー済み
北海道の私立高校で数学を担当しているものです。
○旧課程赤(チャート)と新課程赤の比較
旧課程の赤チャートよりも版が大きくなって登場。その分、字が大きくなり見やすくなった。ただ、旧来の中身の見づらさは解消されておらず、例題に対しての答案という位置づけが無駄な行を省こうという考え方のもと、作成されているので行間を補える受験生でないと活用が難しい。逆をいえば、行間を補えれば、思考力も含めて力がつく良い参考書と言えるかもしれない。
○旧課程青と新課程青の比較
「旧課程青で東大に行ける」という本が受験業界に衝撃を与えたが、新課程青は、カリキュラムの易化で上まで目指せなくなった。すると、新課程赤に期待がかかるが、新課程赤も難易度が落とされてしまった。例題の問題の難易度は、旧課程の青とほぼ同程度。
○新課程赤と新課程青の比較
新課程青の方が同じ版で文字が小さく、同じ紙面でも与えられる情報が多いので解説が丁寧。解答に対して、右側に補足が出ており、解答の行間を補ってくれる設定が助かる。それに対して赤チャートにはそれがなく、今や参考書で定番になった右側の補足がないのには不満を感じる受験生が多いと思う。赤チャートも参考書業界の流れに沿ってデザインを一新して、本質がわかる部分と1つ1つの例題の部分の役割が明確にわかる紙面にするのが望ましいと考える。読めばその違いはわかるが、ひと工夫してほしかったと思う。
○旧課程赤(チャート)と新課程赤の比較
旧課程の赤チャートよりも版が大きくなって登場。その分、字が大きくなり見やすくなった。ただ、旧来の中身の見づらさは解消されておらず、例題に対しての答案という位置づけが無駄な行を省こうという考え方のもと、作成されているので行間を補える受験生でないと活用が難しい。逆をいえば、行間を補えれば、思考力も含めて力がつく良い参考書と言えるかもしれない。
○旧課程青と新課程青の比較
「旧課程青で東大に行ける」という本が受験業界に衝撃を与えたが、新課程青は、カリキュラムの易化で上まで目指せなくなった。すると、新課程赤に期待がかかるが、新課程赤も難易度が落とされてしまった。例題の問題の難易度は、旧課程の青とほぼ同程度。
○新課程赤と新課程青の比較
新課程青の方が同じ版で文字が小さく、同じ紙面でも与えられる情報が多いので解説が丁寧。解答に対して、右側に補足が出ており、解答の行間を補ってくれる設定が助かる。それに対して赤チャートにはそれがなく、今や参考書で定番になった右側の補足がないのには不満を感じる受験生が多いと思う。赤チャートも参考書業界の流れに沿ってデザインを一新して、本質がわかる部分と1つ1つの例題の部分の役割が明確にわかる紙面にするのが望ましいと考える。読めばその違いはわかるが、ひと工夫してほしかったと思う。
2015年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
家庭教師で利用するために購入しました。よって最新のものである必要はなかったので、問題なく活用させて貰っています。
2007年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は,数学の解法網羅型の参考書です。解法網羅型の中では最高峰のものです。
内容については,買ってみると,意外に基礎的な例題も入っていることに気づきます。
I+Aの例題であれば,最初のうちは青チャートの方が難しいぐらいです。
その理由は,編集方式の違いにあります。白〜青は,本質的に同じでも,生徒には違って見える問題は全て例題になります。
それに対し,赤では,本質が同じ例題の重複は省くようにしています。
重複がないので,一個一個をしっかり理解する必要があり,前の例題をきちんと理解せずに進むと,間のレベルが抜けて,途中で意味不明になります。
しかし,例題を順番に理解していれば,重複を省いているため,効率は最高です。参考書としては,理想的な問題配列です。
このような特徴から,この本の対象者は,教科書・傍用問題集レベルの問題の理解に苦労したことはない人でしょう。理系難関大への橋渡しとしては,最も適しているチャートです。
なお,進める際は,自信を持って解ける例題は飛ばしても良いですが,少しでも迷ったならば,飛ばさずに解くように心がけるのがコツだと思います。
あと,最高峰といえど,これ1冊やれば難関大の理系に対応できるという本ではありません。あくまでも苦手潰しと解法の網羅が目的なので,この本が終わったあとは,目標大学のレベルにあった実戦型の問題集を最低1冊はこなす必要があります。
他出版社で同系列の本と比較すると,解法網羅型では,東京書籍のニューアクションωがこれと並んで最高難度ですが,内容では,赤チャートの方が簡潔さと配列の良さ,見やすさで勝っています。
内容については,買ってみると,意外に基礎的な例題も入っていることに気づきます。
I+Aの例題であれば,最初のうちは青チャートの方が難しいぐらいです。
その理由は,編集方式の違いにあります。白〜青は,本質的に同じでも,生徒には違って見える問題は全て例題になります。
それに対し,赤では,本質が同じ例題の重複は省くようにしています。
重複がないので,一個一個をしっかり理解する必要があり,前の例題をきちんと理解せずに進むと,間のレベルが抜けて,途中で意味不明になります。
しかし,例題を順番に理解していれば,重複を省いているため,効率は最高です。参考書としては,理想的な問題配列です。
このような特徴から,この本の対象者は,教科書・傍用問題集レベルの問題の理解に苦労したことはない人でしょう。理系難関大への橋渡しとしては,最も適しているチャートです。
なお,進める際は,自信を持って解ける例題は飛ばしても良いですが,少しでも迷ったならば,飛ばさずに解くように心がけるのがコツだと思います。
あと,最高峰といえど,これ1冊やれば難関大の理系に対応できるという本ではありません。あくまでも苦手潰しと解法の網羅が目的なので,この本が終わったあとは,目標大学のレベルにあった実戦型の問題集を最低1冊はこなす必要があります。
他出版社で同系列の本と比較すると,解法網羅型では,東京書籍のニューアクションωがこれと並んで最高難度ですが,内容では,赤チャートの方が簡潔さと配列の良さ,見やすさで勝っています。
2014年1月5日に日本でレビュー済み
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この価格にして美品。この価格にして美品。この価格にして美品。この価格にして美品。この価格にして美品。
2006年6月17日に日本でレビュー済み
数学の参考書としては最高だと思います!僕は青チャートを学校で使ってましたが内容があくまで標準で難関大学への受験としては物足りないものがあります。完璧に理解できればできるかもしれませんが^^;
しかし、難問は標準問題を完全完璧に理解しなければアプローチは難しいでしょう!だから難問というのですが^^;
そこで参考書として赤チャートをお勧めします!
見やすい解答解説、難関大受験に最低限必要な問題の種類!総合問題では高度な問題が多くあり相当の実力アップ!!
もしかしたら青チャートがやりづらく分かりづらい人はやってみれば案外できるかもw
表を向いていなければ黄色チャートに似ているので注意です^^/
あと減点対象としてはやはり問題の種類も最低限、難問はあるにはあるが超難問は見当たらない。やはり参考書までとしてしか使えないという感じです^^;
最難関を目指している人なら同じ数研出版から出ているオリジナル数学演習'T'UAB(受験用)との併用をお勧めします^0^/
しかし、難問は標準問題を完全完璧に理解しなければアプローチは難しいでしょう!だから難問というのですが^^;
そこで参考書として赤チャートをお勧めします!
見やすい解答解説、難関大受験に最低限必要な問題の種類!総合問題では高度な問題が多くあり相当の実力アップ!!
もしかしたら青チャートがやりづらく分かりづらい人はやってみれば案外できるかもw
表を向いていなければ黄色チャートに似ているので注意です^^/
あと減点対象としてはやはり問題の種類も最低限、難問はあるにはあるが超難問は見当たらない。やはり参考書までとしてしか使えないという感じです^^;
最難関を目指している人なら同じ数研出版から出ているオリジナル数学演習'T'UAB(受験用)との併用をお勧めします^0^/
2010年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は学校で必要だったので、
ここでチャート式を購入しましたが
赤、青、黄、白の どのチャートであるかの詳細がなかったので
余計な色のものも買ってしまいました… (これは赤チャート)
もう少しわからない人にも、やさしい詳しい詳細があるとありがたかったです。
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赤、青、黄、白の どのチャートであるかの詳細がなかったので
余計な色のものも買ってしまいました… (これは赤チャート)
もう少しわからない人にも、やさしい詳しい詳細があるとありがたかったです。
2013年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
細部までじっくり読めば理解できるようになっています。
色は好みで。実際に内容を見て比べるのが良いかと。
色は好みで。実際に内容を見て比べるのが良いかと。