大学時代に世界史をとっていて、本当によかった。
ざっくり流れを把握していないと読みにくいと思います。
若い時に読むのではなく、30代で仕事していてリーダーシップのとり方とかを意識するようになってくる頃に読むと、とっても役立つ。
大昔も今も、いっしょやん!おなじ人間やん!(命の価値は違うけど)
この塩野さんのあっけらかんとした口調とローマ愛が絡み合っていて本当に読みやすい。
歴史もので笑ってしまうなんて、この本でしかないです。
かわいい息子たちを描いていらっしゃるような。
塩野さん解説で、NHKで海外版大河ドラマしてほしいなあ。
本当におもしろいです。
BBCのドキュメンタリーにも興味が出てくるようになります。
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ローマ人の物語 (27) すべての道はローマに通ず(上) (新潮文庫) 文庫 – 2006/9/28
塩野 七生
(著)
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古代ローマの歴史には多くの魅力的な人物が登場するが、もう一つ、忘れてはならない陰の主役が、インフラストラクチャーである。「人間が人間らしい生活を送るためには必要な大事業」であるとその重要性を知っていたローマ人は、街道を始め様々な基礎的システムを整備してきた。現代社会にとっても欠くことができないこれらのインフラは、すべてローマに源を発している。豊富なカラー図版も交え、ローマの偉大さを立体的に浮かび上がらせる。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/9/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101181772
- ISBN-13978-4101181776
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/9/28)
- 発売日 : 2006/9/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4101181772
- ISBN-13 : 978-4101181776
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 188,511位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 80位古代ローマ史
- - 450位ヨーロッパ史一般の本
- - 3,826位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1937年7月7日、東京生れ。
学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。
1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月1日に日本でレビュー済み
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ローマ帝国の偉大さが、生活に密着したインフラの整備にあると考え、豊富なカラー図版を掲載して語る異色の内容。何ら出来事を語るわけでないので、小説になるのかと思ったが、作者のユニークな考え方が披露されて、意外と面白かった。
世界史上、ほぼ同時期に建設された、中国の万里の長城と、ローマの街道網との比較が、興味深かった。自国の防衛を、外部からの往来を遮断するのでなく、反対に自由な往来を促進し、外敵を取り込み同化する事で、ローマは国を発展させて来た。塩野七生さんの、この考え方は、グローバル化を危惧し、鎖国に戻ろうとしている、現代日本人の島国根性を批判しているように読めた。
私もどちらかと言えば、急激なグローバル化に危惧を抱いている方なので、国のあり方について考えさせられた。その意味で、現代に通じる刺激的な内用。豊富なカラー図版が掲載されて、薄い文庫本なのに、贅沢でもあった。満足度は髙い。
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私もどちらかと言えば、急激なグローバル化に危惧を抱いている方なので、国のあり方について考えさせられた。その意味で、現代に通じる刺激的な内用。豊富なカラー図版が掲載されて、薄い文庫本なのに、贅沢でもあった。満足度は髙い。
2011年11月25日に日本でレビュー済み
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「ローマ人の考えていたインフラには、街道、橋、港、神殿、公会堂、広場、劇場、円形闘技場、公共浴場、水道等のすべてが入ってくる。ただしこれはハードとしてもよいインフラで、ソフトなインフラになると、安全保障、治安、税制に加え、医療、教育、郵便、通貨等のシステムまでも入ってくるのだ。これらすべてをとりあげないかぎり、ローマのインフラを論じたことにはならない。」(21頁)
「ローマ人に言わせれば、インフラとは人間らしい生活をおくるために必要なこと、なのである。それを「公」が負担するのは、税金をとっている以上は当然のこと、と考えていたにちがいない。もしも古代のローマ人が現代日本の道路公団の苦況を知ったら、不可解という顔をして言うだろう。借金などしないで、予算内で可能な事業だけやること。だからこそ、何を、どこまで国が担当し、それ以外は地方自治体に、また私人の公共心に期待できるかを、明確にすることだ、と言うにちがいない。なぜなら、税金は上げない借金もしないと決めた以上は、それで可能なことを明確にし、それ以外は地方自治体や私人にまかせなければ、大事業になることだけは明らかなインフラ工事などやれないからである。」(76頁)
「アッピア街道に名を遺したアッピウス・クラウディウスは、ローマ式の街道の創始者であっただけでなく、ローマ人の成したインフラストラクチャーのもう一方の雄である、ローマ式の水道の創始者でもあった。(中略)私は時に、この男の頭の中はどうなっていたのだろう、と思ってしまうことがあるが、このような想いにさせる人物は、一千二百年のローマ史でも二人しかいない。ユリウス・カエサルと、このアッピウス・クラウディウスである。」(97頁)
なお、余談として、以下の視点は、当該書の後続巻を読み進む上でのポイントになるのだろう。
・「ちなみに、ローマ帝国が滅亡した後を暗黒の中世と呼ぶのは、「パクス・ロマーナ」が失われたからであった。」(189頁)
・「この地図の製作された時期ということでは研究者たちも一致する紀元四世紀半ばのローマ帝国では、帝国の三大都市となれば、イタリアのローマ、ギリシャのコンスタティノポリス(英語ならばコンスタンティノープル)、シリアのアンティオキアであり、この地図でもこの三大都市は特別の記号で示されている。この三大都市以外にも六つの都市が、城壁をめぐらせた記号で示されているが、(中略)この六都市の四つまでが帝国の東方にあるのは、大帝と呼ばれることになるコンスタンティヌス一世が、紀元330年に帝国の首都をローマからビザンティウムに移したことの影響だろう。ローマ帝国の中心は、西方から東方に移ったのである。それまでのビザンティウムは、コンスタンティヌスの都という意味でコンスタティノポリスと呼ばれるようになった。それが1453年ビザンチン帝国の滅亡からは、イスタンブルの名に変わっている。(中略) コンスタンティヌス大帝によって、紀元313年にキリスト教は、ついに公認されたのであった。」(204頁)
「ローマ人に言わせれば、インフラとは人間らしい生活をおくるために必要なこと、なのである。それを「公」が負担するのは、税金をとっている以上は当然のこと、と考えていたにちがいない。もしも古代のローマ人が現代日本の道路公団の苦況を知ったら、不可解という顔をして言うだろう。借金などしないで、予算内で可能な事業だけやること。だからこそ、何を、どこまで国が担当し、それ以外は地方自治体に、また私人の公共心に期待できるかを、明確にすることだ、と言うにちがいない。なぜなら、税金は上げない借金もしないと決めた以上は、それで可能なことを明確にし、それ以外は地方自治体や私人にまかせなければ、大事業になることだけは明らかなインフラ工事などやれないからである。」(76頁)
「アッピア街道に名を遺したアッピウス・クラウディウスは、ローマ式の街道の創始者であっただけでなく、ローマ人の成したインフラストラクチャーのもう一方の雄である、ローマ式の水道の創始者でもあった。(中略)私は時に、この男の頭の中はどうなっていたのだろう、と思ってしまうことがあるが、このような想いにさせる人物は、一千二百年のローマ史でも二人しかいない。ユリウス・カエサルと、このアッピウス・クラウディウスである。」(97頁)
なお、余談として、以下の視点は、当該書の後続巻を読み進む上でのポイントになるのだろう。
・「ちなみに、ローマ帝国が滅亡した後を暗黒の中世と呼ぶのは、「パクス・ロマーナ」が失われたからであった。」(189頁)
・「この地図の製作された時期ということでは研究者たちも一致する紀元四世紀半ばのローマ帝国では、帝国の三大都市となれば、イタリアのローマ、ギリシャのコンスタティノポリス(英語ならばコンスタンティノープル)、シリアのアンティオキアであり、この地図でもこの三大都市は特別の記号で示されている。この三大都市以外にも六つの都市が、城壁をめぐらせた記号で示されているが、(中略)この六都市の四つまでが帝国の東方にあるのは、大帝と呼ばれることになるコンスタンティヌス一世が、紀元330年に帝国の首都をローマからビザンティウムに移したことの影響だろう。ローマ帝国の中心は、西方から東方に移ったのである。それまでのビザンティウムは、コンスタンティヌスの都という意味でコンスタティノポリスと呼ばれるようになった。それが1453年ビザンチン帝国の滅亡からは、イスタンブルの名に変わっている。(中略) コンスタンティヌス大帝によって、紀元313年にキリスト教は、ついに公認されたのであった。」(204頁)
2013年6月28日に日本でレビュー済み
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一気に読み切らないように、常に3連番づつ買い足します。眠れなくなるほど夢中に読むほどおもしろいです。
2016年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までずっとヒトを描いてきた塩野さんは、閑話休題的に
モノにスポットを当てて書いています。
はじめの50ページほどは、カラー写真が続き、何やら旅の
ガイド本のようですが、さにあらず。
街道と橋をキーにして、実はBC300年頃からのローマ史を
概観できるという仕掛けになっています。なかなか面白い。
モノにスポットを当てて書いています。
はじめの50ページほどは、カラー写真が続き、何やら旅の
ガイド本のようですが、さにあらず。
街道と橋をキーにして、実はBC300年頃からのローマ史を
概観できるという仕掛けになっています。なかなか面白い。
2011年5月11日に日本でレビュー済み
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塩野七生氏の本に今はまっています。ローマ人の物語を1から順に読んでいますが、テンポの良い切れ味のある文章に、ぞくぞくしています。途中ですが40まで読むつもりです。
2017年5月13日に日本でレビュー済み
「すべて道はローマに通ず」(新潮文庫上下)を購入した理由ですが、1992年から2006年まで毎年刊行された塩野七生さんの「ローマ人の物語」を購入して持っているのですが、その第10巻の「すべて道はローマに通ず」だけが抜けてしまったからです。たしか友人達と「ローマ人の物語」について話し合っていた時、読んだばかりの「すべて道はローマに通ず」がいかに凄いか、というようなことを私が話したような気がします。「この表題を見ればローマに至る道路を通じて異国文化が交流したとか、各国の産物が流通したとか、そうした政治的、社会的なテーマが主体だと思うじゃないか。勿論それらは充分に書き尽くしているし、道路そのものが国家の有りようを決定づける存在であることを説得力のある文章で綴っているけれど、その上にローマ建設のインフラである道路そのものの構造にまで目が行っているんだよ。それも地下の構造まで!本当に驚くね。知識の問題よりもそこに視点を置いた塩野さんの眼力と思考の深度というか、物事の本質を外さない作家としての力量を感じるね」といった感想を述べたように記憶しています。
塩野さんはこの第10巻だけが「ローマ人の物語」の中で他の巻とは際立って異なった構成になったと述べています。そしてローマのインフラの範囲がいかに深く広く説明が困難か、そしてこの偉業をトータルで説明する言葉が当時存在していないことも解説しています。苦難の末にたどり着いたmoles necessarieという言葉から「人間が人間らしい生活を送るために必要な大事業」というローマ人の思考を導き出して塩野さんがこの項を執筆する決意を固めた下りが印象強く語られています。私には、この「すべての道はローマに通ず」は正に塩野さんの作風の頂点を極めているし、ローマ人の本質を余すことなく表しており、この一巻だけでも独立した古代ローマのユニークな歴史書だと思えるのです。
1992年(平成4年)の夏休みに近所の小さな本屋に発刊されたばかりのローマ人の物語の第1巻「ローマは1日にして成らず」を楽しみに買いに出かけました。それが何とまだ入荷していないというのです。店主のおやじは恐縮して「来たらお宅まですぐお届けします」というのです。その時私は思いついて「塩野さんはこれから15年かけて毎年1冊ずつ執筆するそうだ。仕事が忙しくて毎年の発刊をウオッチしていられないので、悪いけど出たらすぐ配達してくれませんか」「いいですよ。かならず届けますから」というわけで約束が交わされました。ついでに冗談半分に「塩野さんは55才だそうだ。私は59才、あなたは?」「50才です」「そうか。私が少しひっかかりそうだが、3人ともなんとか終着駅まで行けそうだね。でも若し3人のうち1人でも何かあれば、この約束は果たせないんだよね」というと店主は笑って「まあ、みんな大丈夫でしょう」と云いました。
その後の顛末を云えばその本屋は5年後に店を畳んでしまいました。店主は律儀にご挨拶に来ました。塩野さんは実に精力的にしかも(新潮社曰く)几帳面にあれだけの大作を執筆して実に壮大な15巻をついに完成させました。私はその間に会社人生を完結させて自由の身になり、好きな本の読み放題という幸せな時代に入りました。本屋がいなくなり、仕方がないので塩野さんの「ローマ人の物語」は毎年その頃になると広告や本屋でウオッチして買い求めました。
その後に執筆された<「ローマ人の物語」スペシャル・ガイド>、<ローマ亡き後の地中海世界><皇帝フリードリッヒⅡ世の生涯>などはインターネットの時代になって、アマゾンで購入しました。<ローマ亡き後の地中海世界>では1000年もの間サラセンの海賊が活躍していたのを初めて知って本当に驚きました。はるか下界の海を見下ろす南フランスのエズの可愛いブティックの数々。美しい中世風の街サンポール・ド・ヴァンスの店々。これらすべてが塩野七生さんが語るサラセンの海賊から身を守るための「鷲の巣」だったのだと分かり、往時を偲び一層奥行きのある旅情に浸りました。<皇帝フリードリッヒⅡ世の生涯>では、このように現代的な皇帝がいたのかとびっくりしました。またイスラムのアル・カミールとの講和や教皇からの破門、名高いナポリ大学の設立など心に残る挿話に感動しました。
先日「塩野さんの本で一番古く買ったのはどれだったかな」と、ふと思い、書棚を見ていて思い出しました。「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷血」でした。その時は本屋で散策をしていてこの本に出会い「面白いタイトルだな」と思って買ってみたのですが、私の知らないことが沢山書いてあって何か凄いものを感じる作家だと思ったのです。カバーの終わりに今は懐かしい若い33歳の塩野さんの、目は鋭いが可愛い写真が載っていました。それから随分経ちましたが、塩野さんの本はすべて読んだかといえば、沢山読んだけどすべてかどうか自信はありません。最近作の「ギリシャ人の物語は第2巻まで読みました。感想は自分のアメーバブログ「フランス滞在旅行記」の「気になる本気になる記事」とアマゾンの「お客様レビュー」に投稿しました。
塩野さんに批判的な歴史学者や評論家の方々への私の意見・・・「私が読みたいと思ったのは、塩野七生さんが書いたものだからで、ローマ人やギリシャ人のことを知りたかったのは30%ぐらいなのです。その点を間違えないでください」「塩野さんのおかげで何の知識もない私が2000年以上前の異国の世界をまざまざと眼前に描くことが出来たのです。どんなに優れた研究をしていても塩野さんの1000分の1も発信力のない学者の本を私達は読むチャンスさえもないのです」
塩野さんはこの第10巻だけが「ローマ人の物語」の中で他の巻とは際立って異なった構成になったと述べています。そしてローマのインフラの範囲がいかに深く広く説明が困難か、そしてこの偉業をトータルで説明する言葉が当時存在していないことも解説しています。苦難の末にたどり着いたmoles necessarieという言葉から「人間が人間らしい生活を送るために必要な大事業」というローマ人の思考を導き出して塩野さんがこの項を執筆する決意を固めた下りが印象強く語られています。私には、この「すべての道はローマに通ず」は正に塩野さんの作風の頂点を極めているし、ローマ人の本質を余すことなく表しており、この一巻だけでも独立した古代ローマのユニークな歴史書だと思えるのです。
1992年(平成4年)の夏休みに近所の小さな本屋に発刊されたばかりのローマ人の物語の第1巻「ローマは1日にして成らず」を楽しみに買いに出かけました。それが何とまだ入荷していないというのです。店主のおやじは恐縮して「来たらお宅まですぐお届けします」というのです。その時私は思いついて「塩野さんはこれから15年かけて毎年1冊ずつ執筆するそうだ。仕事が忙しくて毎年の発刊をウオッチしていられないので、悪いけど出たらすぐ配達してくれませんか」「いいですよ。かならず届けますから」というわけで約束が交わされました。ついでに冗談半分に「塩野さんは55才だそうだ。私は59才、あなたは?」「50才です」「そうか。私が少しひっかかりそうだが、3人ともなんとか終着駅まで行けそうだね。でも若し3人のうち1人でも何かあれば、この約束は果たせないんだよね」というと店主は笑って「まあ、みんな大丈夫でしょう」と云いました。
その後の顛末を云えばその本屋は5年後に店を畳んでしまいました。店主は律儀にご挨拶に来ました。塩野さんは実に精力的にしかも(新潮社曰く)几帳面にあれだけの大作を執筆して実に壮大な15巻をついに完成させました。私はその間に会社人生を完結させて自由の身になり、好きな本の読み放題という幸せな時代に入りました。本屋がいなくなり、仕方がないので塩野さんの「ローマ人の物語」は毎年その頃になると広告や本屋でウオッチして買い求めました。
その後に執筆された<「ローマ人の物語」スペシャル・ガイド>、<ローマ亡き後の地中海世界><皇帝フリードリッヒⅡ世の生涯>などはインターネットの時代になって、アマゾンで購入しました。<ローマ亡き後の地中海世界>では1000年もの間サラセンの海賊が活躍していたのを初めて知って本当に驚きました。はるか下界の海を見下ろす南フランスのエズの可愛いブティックの数々。美しい中世風の街サンポール・ド・ヴァンスの店々。これらすべてが塩野七生さんが語るサラセンの海賊から身を守るための「鷲の巣」だったのだと分かり、往時を偲び一層奥行きのある旅情に浸りました。<皇帝フリードリッヒⅡ世の生涯>では、このように現代的な皇帝がいたのかとびっくりしました。またイスラムのアル・カミールとの講和や教皇からの破門、名高いナポリ大学の設立など心に残る挿話に感動しました。
先日「塩野さんの本で一番古く買ったのはどれだったかな」と、ふと思い、書棚を見ていて思い出しました。「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷血」でした。その時は本屋で散策をしていてこの本に出会い「面白いタイトルだな」と思って買ってみたのですが、私の知らないことが沢山書いてあって何か凄いものを感じる作家だと思ったのです。カバーの終わりに今は懐かしい若い33歳の塩野さんの、目は鋭いが可愛い写真が載っていました。それから随分経ちましたが、塩野さんの本はすべて読んだかといえば、沢山読んだけどすべてかどうか自信はありません。最近作の「ギリシャ人の物語は第2巻まで読みました。感想は自分のアメーバブログ「フランス滞在旅行記」の「気になる本気になる記事」とアマゾンの「お客様レビュー」に投稿しました。
塩野さんに批判的な歴史学者や評論家の方々への私の意見・・・「私が読みたいと思ったのは、塩野七生さんが書いたものだからで、ローマ人やギリシャ人のことを知りたかったのは30%ぐらいなのです。その点を間違えないでください」「塩野さんのおかげで何の知識もない私が2000年以上前の異国の世界をまざまざと眼前に描くことが出来たのです。どんなに優れた研究をしていても塩野さんの1000分の1も発信力のない学者の本を私達は読むチャンスさえもないのです」