私はかなり以前からの著者のファンである。
著者が京都芸大に属している時の、可愛い子が面白いことをやっている、と評判になったころからの話しから今までのことまで、銅板画家におさまりきれない色々な絵の話しやら本の話しやら。
本といってもただ読むのではない。本と戯れながら、本の著者と波打ち際で接しながら、装丁やら挿絵やらで仕事に結びつけてしまう。
一筋さんでありながら、どんどん世界が広がっていく・・・それは幸運なことに私もそうであるのだが、自分の努力もさりながら、お蔭なんでしょうなぁ〜。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
本の話 絵の話 (文春文庫 や 36-1) 文庫 – 2006/5/10
山本 容子
(著)
銅版画で描く東西の文豪72人の肖像(2色刷)。山本さん自身の読書体験、装幀秘話から好きな画家、アートの冒険まで、全て語ります
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/5/10
- ISBN-10416767985X
- ISBN-13978-4167679859
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/5/10)
- 発売日 : 2006/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 278ページ
- ISBN-10 : 416767985X
- ISBN-13 : 978-4167679859
- Amazon 売れ筋ランキング: - 839,754位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 833位論文集・講演集・対談集
- - 8,723位文春文庫
- - 23,972位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
6グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年3月21日に日本でレビュー済み
タイトルどおり、山本容子さんが関わった本に関する話、絵(版画)の制作の話等で構成されている。華やかなイメージがあるが、かなりの苦労人?!憧れているので、興味深く読んだ。
ただし、この本にはそんなに苦労話は載っていない。(笑)
「本の話」
集英社世界文学全集の挿絵制作時の話等。
「人の話」
文藝春秋から発行されている小冊子「本の話」の表紙に出ている作家や芸術家の絵(版画)は彼女の作品。この作品とそれぞれに付けた短文。「作品を読んだことがない作家がかなりたくさんいるなぁ・・」と反省した。
作品を読んだことがある作家に関する文章は「ふむふむ」と納得。読んだことがない人に関してはちんぷんかんぷん。
「絵の話」
作品の材料&テクニックについてと、構想について。19Cのイギリスの芸術家(何でも家かも)、ウィリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ運動(後のアール・ヌーボーやバウハウスに影響を与える)に共感して、本の装丁、挿絵等を多く手がけるようになった話等、彼女の芸術に関する考え方が変化するにつれて、作品も少しずつ変化する様子がわかる。
この考え方、いいなぁと思う。
ただし、この本にはそんなに苦労話は載っていない。(笑)
「本の話」
集英社世界文学全集の挿絵制作時の話等。
「人の話」
文藝春秋から発行されている小冊子「本の話」の表紙に出ている作家や芸術家の絵(版画)は彼女の作品。この作品とそれぞれに付けた短文。「作品を読んだことがない作家がかなりたくさんいるなぁ・・」と反省した。
作品を読んだことがある作家に関する文章は「ふむふむ」と納得。読んだことがない人に関してはちんぷんかんぷん。
「絵の話」
作品の材料&テクニックについてと、構想について。19Cのイギリスの芸術家(何でも家かも)、ウィリアム・モリスの「アーツ・アンド・クラフツ運動(後のアール・ヌーボーやバウハウスに影響を与える)に共感して、本の装丁、挿絵等を多く手がけるようになった話等、彼女の芸術に関する考え方が変化するにつれて、作品も少しずつ変化する様子がわかる。
この考え方、いいなぁと思う。
2003年3月31日に日本でレビュー済み
山本容子の銅版画は、挿絵をはじめとして、ずいぶんいろいろなところで目にしている。テレビや雑誌で顔はお馴染みだが、彼女自身のことや、銅版画かどんなふうに作られているのか、あんがい知られていないのではないだろうか。初めての個展の話や、本や絵の話、あるいは銅版画の技法など、山本容子という人を知りたい人のための絶好の案内書になっている。
文学作品を題材にしたときでも、作家が言葉でつくり出した世界を自分がどのように捉えたのか、その捉えかたを画にするという。それを、楽しみ戯れるという言葉で表現している。われわれの読書も、彼女の銅版画のように、楽しく戯れた結果のなにごとかを心に残せばいいのだろう。
壁画を描きたいと思い、ラスコーの洞窟まで出かけ、描かれたパイソンの巨大さにびっくりする。デコボコの岩肌なのに、喉や脚の線が鋭利に描かれていることに驚嘆する。線がなぜあれほどまで鋭利に描けたのか、彼女はその方法を知って感歎するが、私もまたそれを教えられ、大いに感歎した。こういう質問がでるところ、さすがに専門家は見ているところが違う。
文学作品を題材にしたときでも、作家が言葉でつくり出した世界を自分がどのように捉えたのか、その捉えかたを画にするという。それを、楽しみ戯れるという言葉で表現している。われわれの読書も、彼女の銅版画のように、楽しく戯れた結果のなにごとかを心に残せばいいのだろう。
壁画を描きたいと思い、ラスコーの洞窟まで出かけ、描かれたパイソンの巨大さにびっくりする。デコボコの岩肌なのに、喉や脚の線が鋭利に描かれていることに驚嘆する。線がなぜあれほどまで鋭利に描けたのか、彼女はその方法を知って感歎するが、私もまたそれを教えられ、大いに感歎した。こういう質問がでるところ、さすがに専門家は見ているところが違う。
2002年7月1日に日本でレビュー済み
山本容子さんを知ったのは、吉本ばななさんの「TSUGUMI」の装丁でした。
なんと鮮やかで美しい、生命力に満ちたものを生み出す人なんだろうと
驚いたのを覚えています。
それ以来、雑誌(FRAU)や、彼女自身の本など様々なところで目にする
たびに、版画の守備範囲がいかに広いものかを実感してきました。
この本は、ちょっとおかしげだったり、ひどく真面目だったり、有名な
作家がたくさん、版画になって登場します。
そして、その傍らには、山本さんのちょっとした文章があって、くつろいだ
雰囲気で読むことができます。じーっと版画を見るだけでも、相当いろいろな
発見があって、いい本だと思います。
なんと鮮やかで美しい、生命力に満ちたものを生み出す人なんだろうと
驚いたのを覚えています。
それ以来、雑誌(FRAU)や、彼女自身の本など様々なところで目にする
たびに、版画の守備範囲がいかに広いものかを実感してきました。
この本は、ちょっとおかしげだったり、ひどく真面目だったり、有名な
作家がたくさん、版画になって登場します。
そして、その傍らには、山本さんのちょっとした文章があって、くつろいだ
雰囲気で読むことができます。じーっと版画を見るだけでも、相当いろいろな
発見があって、いい本だと思います。
2003年4月2日に日本でレビュー済み
山本容子さんの版画は本当に素敵ですね。でも、勝手なイメージを造り上げていたようで、今回この本に出会って、また違う「色」を楽しむこと、教えて頂きました。
それは、「ナンセンス」の面白みやゆとりの大切さです。
私は作家の先生方を有り難がるだけだった・・・らしく、彼女に描かれた作家達と添えられたヘンテコな文章にビックリ!最初は正直、戸惑いました。
でも、それには「仕掛け」があったんです。
「波打ち際で戯れる」かの如く、対象と関わる。そして、ちょっと謎を仕掛ける。
これぞ、いい女!いえ、大人のテクニック!!こんなところにスケールの違いが出るのかなぁ・・・と感心。
一変して、彼女の創作に対する「想い」と「技術」を経過に沿って、詳細に分析された後、冷静かつ!熱く、語られているのに感動、感服致しました。才能あるさらりとした生き方がとても勉強になりました。
それは、「ナンセンス」の面白みやゆとりの大切さです。
私は作家の先生方を有り難がるだけだった・・・らしく、彼女に描かれた作家達と添えられたヘンテコな文章にビックリ!最初は正直、戸惑いました。
でも、それには「仕掛け」があったんです。
「波打ち際で戯れる」かの如く、対象と関わる。そして、ちょっと謎を仕掛ける。
これぞ、いい女!いえ、大人のテクニック!!こんなところにスケールの違いが出るのかなぁ・・・と感心。
一変して、彼女の創作に対する「想い」と「技術」を経過に沿って、詳細に分析された後、冷静かつ!熱く、語られているのに感動、感服致しました。才能あるさらりとした生き方がとても勉強になりました。