本書のポイントを勝手に三つに絞ると
1.自由の領域は、身体と財産によって画されていている。
リバタリアニズムが定義する自由は物理的な身体と財産であり、その領域内においては直接支配性及び排他性を備える。他人の自由を侵害しないかぎり、その自由は許容され、自己の身体性の自由度を高めると、自己の奴隷契約、臓器売買、売春、代理母、尊厳死等の倫理の壁にぶつかることになる。
2.被害者なき犯罪は非判罪化すべき。
リバタリアン的な国家の役割は、国防・司法・治安・公共財の供給に留まる最小国家論にある。よって大麻等他人の自由権利を侵害しない被害者のない犯罪は非犯罪化すべきとする。現行の司法は長時間、権利の実現に債務名義の獲得は資さない等の問題より民間による代替的紛争解決サービス(ADR)が有用である。加害者の処罰より被害者への損害賠償をより重要視すべきとされる。
3.経済的不平等は不正ではない。
所謂格差については明示されていないが、容認されている。「異なった人々が自由に行動する限り、彼らの経済的な境遇に差がでるのは当然である」とされる。富の再配分については批判的な立場にある。
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自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書) 新書 – 2001/2/20
森村 進
(著)
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自己所有権とは何か?「自由と国家」を問い直す注目の思想!
裁判は民営化できる、国債は廃止、課税は最小限に、婚姻制度には法は不要――国家の存在意義を問い直し、真に自由な社会を構想する
裁判は民営化できる、国債は廃止、課税は最小限に、婚姻制度には法は不要――国家の存在意義を問い直し、真に自由な社会を構想する
- ISBN-104061495429
- ISBN-13978-4061495425
- 出版社講談社
- 発売日2001/2/20
- 言語日本語
- 寸法10.6 x 1 x 17.4 cm
- 本の長さ224ページ
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商品の説明
著者について
1955年、東京生まれ。1977年、東京大学法学部卒業。現在、一橋大学大学院法学研究科教授。法学博士。専攻は法哲学。主な著書に『権利と人格』――創文社、『財産権の理論』――弘文堂、『ロック所有論の再生』――有斐閣、訳書にデレク・パーフィット『理由と人格』――勁草書房――など。
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2024年2月15日に日本でレビュー済み
リバタリアニズムの入門書。自分の考え方とは異なると思っていたが、意外と共感する部分もあるという発見を得た。
2018年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を最初から最後まで読みましたが、リバタリアニズムには高尚な理論はありませんでした。アダムスミスは「見えざる手」という概念を使ってミクロ経済学の理論的先駆けとなり、リカードは「比較優位」の理論を打ち立て、ケインズはマクロ経済学の理論を確立しました。しかしながら、リバタリアニズムにはそのような理論的構築が殆どありません。即ち、論理を積み重ねて「リバタリアニズムを徹底して続けていけば行く末には多くの人にとって快適な生活環境が待っている」という将来の絵を描くことが出来ないのです。それがこの本から解ります。著者もそれに充分気付いており、行き過ぎたリバタリアニズムが社会的障害を起こすことを著者は色々な分野で指摘しています。リバタリアニズムは「思想」ではなく単なる不平不満の「感情」を詭弁で表現したものであることがこの本を読んでいて良く解ります。リバタリアニズムはハイエクの理論を援用しているらしいのですが、ハイエク理論の単なる身勝手な摘まみ食いであることがこの本の記述から解ります。
しかし、リバタリアニズムは全くの間違いでもないと思います。リバタリアニズムは駄々っ子が「もっと勝手気ままにしたいっ!」と言っているだけの浅薄な内容なのですが、この駄々っ子にもう少しだけ勝手気ままにさせると社会的にメリットが出て来る場合も幾つかあります。その例示がこの本にはいくつも挙げられています。ただし、著者はよく洞察していて、そのまま突っ走るとロクなことにはならないので規制が必要であるとも指摘もしています。
まあ、結局、そういうことです。リバタリアニズムを「~主義」という思想、理論と同列に並べるのは到底無理なことです。しかし、ワガママ者の不平不満を聞いてあげて少しだけ自由にさせてみることは、社会的に良い効果が出る場合もあるということです。単にそれだけのことです。哲学者が扱うような高尚なものではありません。
しかし、リバタリアニズムは全くの間違いでもないと思います。リバタリアニズムは駄々っ子が「もっと勝手気ままにしたいっ!」と言っているだけの浅薄な内容なのですが、この駄々っ子にもう少しだけ勝手気ままにさせると社会的にメリットが出て来る場合も幾つかあります。その例示がこの本にはいくつも挙げられています。ただし、著者はよく洞察していて、そのまま突っ走るとロクなことにはならないので規制が必要であるとも指摘もしています。
まあ、結局、そういうことです。リバタリアニズムを「~主義」という思想、理論と同列に並べるのは到底無理なことです。しかし、ワガママ者の不平不満を聞いてあげて少しだけ自由にさせてみることは、社会的に良い効果が出る場合もあるということです。単にそれだけのことです。哲学者が扱うような高尚なものではありません。
2020年7月4日に日本でレビュー済み
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リバタリアニズムに興味があれば、最初に読むべきリバタリニアニズム(自由至上主義)の入門書です。自分がリバタリアンか否か知りたいのであれば、「
経済倫理=あなたは、なに主義?
」がお勧め、「
リバタリアニズム読本
」は、リバタリアニズムのキーワードと主要な文献をコンパクトに紹介しています。「
憲法〈1〉国制クラシック
」は、リバタリアンが著した憲法の概説書で、「
なぜ政府は信頼できないのか
」は、経済学の入門書です。お手軽にリバタリアニズムを知りたければ「
不道徳教育
」がお勧めですが、そのまま信じない方が良いと思います。本書も併せて読むべきでしょう。
臓器売買は是か非か、皆さんはどのように思われますか。私は反対です。多くのリバタリアンも反対すると思っています。
臓器売買は是か非か、皆さんはどのように思われますか。私は反対です。多くのリバタリアンも反対すると思っています。
2020年8月12日に日本でレビュー済み
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面白くて読みやすくて、語り口がフレンドリーなので一気に読破。まず、リバタリアン内部の諸説の客観的俯瞰が冒頭にあるのが楽しい。全部読むわけにはいかないので、次にどれを読もうかあれこれ悩めます。また、先学の説を解説するだけにとどまらず、それぞれ突っ込みが入り、独自のとんがった説(時に暴論?)が開陳されるのも、日本の概説書にしては珍しい。一章を割いて、計画嫌いのハイエクの自生的秩序尊重に対する理路整然たる批判的分析があるのも素晴らしい。自制的秩序でもろくでもないものはあるし、計画的秩序でもよいのはある。「リバタリアンが求めるべきものは、形成において自生的な秩序よりも、内容において自由な秩序である。(P189)」とラヂカルな主張が小気味よい。
最終章で「リバタリアニズムが新保守主義と異なるのは、それがナショナリズムと対立する点である」と言い切るのも格好良い。今は福祉職をしている身からすれば、ちょっと待てよという議論もあるが、質の悪い保守主義を標榜するナショナリストを粉砕するには、このぐらいの啖呵を切らねばならないという事ですね。
ただ気になるのは、古典的な経済学が合理的経済人を想定していたのと同様に、リバタリアニズムが自己責任で全てが決定できてかつ自由に実行できる自由な個人を想定しているかのようにも思えます。一つの理論モデルとしては成り立ちますが、複雑な現実レベルの問題にどこまで適用が可能かは、ちょっと疑問。
最終章で「リバタリアニズムが新保守主義と異なるのは、それがナショナリズムと対立する点である」と言い切るのも格好良い。今は福祉職をしている身からすれば、ちょっと待てよという議論もあるが、質の悪い保守主義を標榜するナショナリストを粉砕するには、このぐらいの啖呵を切らねばならないという事ですね。
ただ気になるのは、古典的な経済学が合理的経済人を想定していたのと同様に、リバタリアニズムが自己責任で全てが決定できてかつ自由に実行できる自由な個人を想定しているかのようにも思えます。一つの理論モデルとしては成り立ちますが、複雑な現実レベルの問題にどこまで適用が可能かは、ちょっと疑問。
2020年1月12日に日本でレビュー済み
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最近よく聞くリベラルの意味や自由主義、リバタリアンの違いが理解できた。思想というものは流動的で、混沌としており、答えを出すには結局、古代からの哲学史を順を追って紐解き、そこから己流の真実を見つけるしかない。
2024年1月8日に日本でレビュー済み
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リバタリア二ストを自認する著書のエッセイ
リバタリアニズムの概念を子細に示し、俯瞰した立ち位置から他の思想と比較し、体系的に分析したものではなく、初学者には分かりにくい
リバタリアニズムの概念を子細に示し、俯瞰した立ち位置から他の思想と比較し、体系的に分析したものではなく、初学者には分かりにくい
2016年12月12日に日本でレビュー済み
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リバタリアニズムの入門というタイトル通りの内容。しかし、時代的な制約のためか内容がイマイチ足りないように思う。整理するのには役に立つと思う。