やはり特筆すべきは吉田松陰の下田事件の最終目的を「墨夷鷹懲」すなわちペリー刺殺に
あるとしたところであろう。全編を通じて松陰の燃え滾るような志が感じらる。
松陰が怖れたのは当時、清国が英国に植民地化されたように日本が欧米の属国化すること
であり、外国の侵略を防ぐためにも外国の文物を良く学び、良いものは取り入れるべきで
あると述べている。やはり読書と思索、当時の一流の人との交わりによって正確に当時の
状況を把握していたといえる。
松陰の幕府観、国体観、天皇観、そしてその思想の変化成長が丹念に描かれている。
功績が無ければ国家の役に立つことがない、というのは間違った考えであり、たとえ功績が
無くとも人として正しいあり方を明らかにし、人として行うべき道を正しくして利益を考え
ない、こういう姿勢を保てば後々人々の模範となりその国に正しい風俗が確立される。
「人としての道義を守り行うことを私の責務とし、現在および後世にまで維持することを私
の任務とする。」とまで松陰は断じている。まさにこの志あってこそ人々に絶大な影響を
与えることができたのであろう。
「攘夷に関する責任は私にある」と考えた松陰の気宇の大きさを知る。幕末当時の長州藩
の自由闊達な雰囲気も感じ取れる。
御著者の今後の研究に期待いたします。有難うございます。
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吉田松陰 ハードカバー – 2011/9/16
川口 雅昭
(著)
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18歳の頃から約40年にわたり、吉田松陰研究に携わってきた著者がおくる評伝の決定版である。
膨大な資料を元に書き下ろされた原稿にフィクションの要素は一切なく、偉大なる志士の足跡を辿るとともに人間くささも感じ取ることができる。
特に史料の部分についての現代語訳は非常に読みやすく感動を呼び起こす。
その一例として、高杉晋作からの「立派な、心ある男子が死ぬべきところとはどんなものでしょうか」という問いに対する松陰の答えは特筆すべきものがある。
「死は好むべきではない。また、厭うべきことでもない。行うべきことは全て行い、もう行うべきことが尽きて、心が安らかである状態。これが死すべきところである」
本書を読み、一人でも多くの志ある人物が現われることを祈りたい。
膨大な資料を元に書き下ろされた原稿にフィクションの要素は一切なく、偉大なる志士の足跡を辿るとともに人間くささも感じ取ることができる。
特に史料の部分についての現代語訳は非常に読みやすく感動を呼び起こす。
その一例として、高杉晋作からの「立派な、心ある男子が死ぬべきところとはどんなものでしょうか」という問いに対する松陰の答えは特筆すべきものがある。
「死は好むべきではない。また、厭うべきことでもない。行うべきことは全て行い、もう行うべきことが尽きて、心が安らかである状態。これが死すべきところである」
本書を読み、一人でも多くの志ある人物が現われることを祈りたい。
- 本の長さ405ページ
- 言語日本語
- 出版社致知出版社
- 発売日2011/9/16
- ISBN-104884748905
- ISBN-13978-4884748906
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登録情報
- 出版社 : 致知出版社 (2011/9/16)
- 発売日 : 2011/9/16
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 405ページ
- ISBN-10 : 4884748905
- ISBN-13 : 978-4884748906
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2011年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
渡海? ペリー暗殺?
色々な説がありますが、本書は研究者として根拠を持ち出して結論を出しています。
当時の松陰や関係者の手紙などの古文書の引用や、それに基づく考察、時代背景の説明がよく整理されており、学術的にも素晴らしいと思います(自分は専門ではないのですが・・・)し、また、物語としても読めます。
色々な説がありますが、本書は研究者として根拠を持ち出して結論を出しています。
当時の松陰や関係者の手紙などの古文書の引用や、それに基づく考察、時代背景の説明がよく整理されており、学術的にも素晴らしいと思います(自分は専門ではないのですが・・・)し、また、物語としても読めます。
2014年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉田松陰の考え方、人となりを十分に感じさせる。一読の価値あり。
2011年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前より『吉田松陰一日一言』を愛読しており、その縁で同著者のこの本を買いました。
吉田松陰を長年研究されてきた著者の本だけあって、史料の裏付けがしっかりしているので信頼できる一冊だと思います。
素人の私が読んでも素晴らしさを感じますが、玄人の方なら猶のこと興味深い内容なのではないでしょうか。
吉田松陰を長年研究されてきた著者の本だけあって、史料の裏付けがしっかりしているので信頼できる一冊だと思います。
素人の私が読んでも素晴らしさを感じますが、玄人の方なら猶のこと興味深い内容なのではないでしょうか。
2010年7月28日に日本でレビュー済み
この作者の『吉田松陰一日一言』を以前読み、この人が松陰の伝記を書いてくれないかなあ、と思っていました。読みやすい。また、松陰の下田事件がペリー刺殺だったとは。納得しました。素晴らしい一冊です。
2015年2月4日に日本でレビュー済み
初めて吉田松陰の伝記を読んだ。
ドキドキ興奮しながら読めるのは前半〜中盤。後半は、弟子達との行き違いもあり、最期はサクッと死んでしまう。
ネットで調べてみると、この本に書いてないこと(逸話の類かもしれないが)があり、彼の魅力を伝えきれていないかと。死に際(斬首)前の容子などについても簡潔。そして、失礼かもしれないが、著者がそもそも吉田松陰についてどれだけのレベルの研究者なのかわからない。某出版社の会で置いてあった本書を買おうと思った私の動機は、「40年」という、著者が松陰に取り組んだ年数のみ。安易な購入に後悔あり。ただし、松陰の直筆の文章を基に冷静に進められているし、天皇観、幕府観を知れたのもよい。
この後早速四書を読むが、その後は、松陰全集編纂者の書いた伝記を読む予定。
ドキドキ興奮しながら読めるのは前半〜中盤。後半は、弟子達との行き違いもあり、最期はサクッと死んでしまう。
ネットで調べてみると、この本に書いてないこと(逸話の類かもしれないが)があり、彼の魅力を伝えきれていないかと。死に際(斬首)前の容子などについても簡潔。そして、失礼かもしれないが、著者がそもそも吉田松陰についてどれだけのレベルの研究者なのかわからない。某出版社の会で置いてあった本書を買おうと思った私の動機は、「40年」という、著者が松陰に取り組んだ年数のみ。安易な購入に後悔あり。ただし、松陰の直筆の文章を基に冷静に進められているし、天皇観、幕府観を知れたのもよい。
この後早速四書を読むが、その後は、松陰全集編纂者の書いた伝記を読む予定。