この作品を見て「人間の傲慢さがー」「科学の倫理がー」「遺伝子操作の恐ろしさがー」といった
現実の問題を論じようとするのは、流石に科学考証のレベルが粗すぎて無理ですかね…
「エイリアン」を見て、「だから宇宙開発はしてはならないのだ!危ない!」と言うようなもので。
私は別に科学者じゃありませんが、ちょいと遺伝子混ぜ合わせただけで、そうそう新種の生物なんて
できるわけないだろうとは分かるし、ましてや人間のごとく成長するとか、言葉を解するとか、
尻尾から毒を出し羽まで生やす…のはさすがに、科学スリラー物を撮るなら、やりすぎですな。
倫理問題や人間のエゴを書きたかったのか、モンスターアクションが書きたかったのか、
どっちつかずのこの筋立てから、何かを感じ取るのは難しいですねえ。
オチも大変よくありがちな感じだし。
まあ、ドレンの造形はヴィンチェンゾ・ナタリが大好きなやつやね、と思いました。
氏のTwitterではあんな感じのクリーチャー画像がよく流れてくるw