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「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2012/6/12
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曹操の「革新」とは何か?
孫呉の盛衰はどのような力学に動かされていたか?
三国志の英雄たちが活躍した舞台は、自らの権力を確固たるものにしたい君主たちと、儒教的思想と文化・名声を力とする「名士」がせめぎ合う、緊迫した政治空間であった。
中国史上の大転換点として、史実の三国時代を当代の第一人者が描ききる。
小説、漫画、ゲームで描かれる英傑たちの、「本当の闘い」がよくわかる画期的論考!
●主な内容
黄巾の乱と群雄割拠
文学の宣揚
孫氏の台頭
劉備と諸葛亮
君主と文化
孫呉政権の崩壊
魏晉革命と天下統一
中国史上における三国時代の位置
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/6/12
- 寸法12.8 x 1.8 x 18.8 cm
- ISBN-104062585324
- ISBN-13978-4062585323
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商品の説明
著者について
渡邉義浩(わたなべ・よしひろ)
一九六二年、東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻修了。現在、大東文化大学文学部中国学科教授。専攻は中国古代史。文学博士。後漢国家と儒教の関わりや『後漢書』の翻訳などに取り組む一方、「三国志」についての一般向け解説、啓蒙も精力的におこない、映画『レッドクリフ』日本語版監修などを手がける。著書に、『儒教と中国 「二千年の正統思想」の起源』(講談社選書メチエ)をはじめ、『三国政権の構造と「名士」』(汲古書院)、『三国志 演義から正史、そして史実へ』(中公新書)、『関羽 神になった「三国志」の英雄』(筑摩選書)、『全譯後漢書』(主編、汲古書院)など多数。
著者について

一九六二年、東京都生まれ。文学博士。
早稲田大学常任理事・文学学術院教授。
学校法人大隈記念早稲田佐賀学園理事長。
専攻は「古典中国」学。
著書に『後漢国家の支配と儒教』(雄山閣出版)、『三国政権の構造と「名士」』(汲古書院)、『後漢における「儒教国家」の成立』(汲古書院)、『西晉「儒教国家」と貴族制』(汲古書院)、『「古典中国」における文学と儒教』(汲古書院)、『三国志よりみた邪馬台国』(汲古書院)、『全譯論語集解』(汲古書院)、『全譯三国志』(汲古書院、刊行中)『「三国志」の政治と思想』(講談社選書メチエ)、『儒教と中国-「二千年の正統思想」の起源』(講談社選書メチエ)、『論語 孔子の言葉はいかにつくられたか 』(講談社選書メチエ)、『三国志の女性たち』(山川出版社)、『三国志の舞台』(山川出版社)、『関羽-神になった「三国志」の英雄』(筑摩選書)、『三国志-演義から正史、そして史実へ』(中公新書)、『魏志倭人伝を読む』(中公新書)、『三国志-英雄たちと文学』(人文書院)、『三国志事典』(大修館書店)、『三国志演義事典』(大修館書店)などがある。
訳書の『全譯後漢書』(全十九巻、汲古書院)で、大隈記念学術褒賞を授与された。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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儒教国家打倒宣言
・董卓涼州兵の強さの要因は、羌族と闘い続けたから。さらに董卓は名士層を積極登用し
体制を統御しようとした。
・宋代朱子学以降の儒教は、宗教的側面を欠落するが、この時代はそうではない。
・初期劉備軍や公孫サンは、名士を重用せず、商人達を尊重し君主権力を高めた。
・兄事などの擬似的侠的結合関係は、後漢儒教的国家が登場する以前に尊重された
・袁紹はあまりに名士層を尊重したため、弛緩した後漢型政治の再生産をした。
・儒教主義に対抗する為の唯才主義だった。
・建安文学称揚は儒教主義を相対化する政治的側面もあった
・劉巴が張飛に感じていたことは当時の名士層では一般的だった
・司馬氏は名士層をその権力土台としていた。それ故、州大中正と五等爵制を創った
・西晋の儒教政策は差別を生み、「仏の前では平等」の仏教とそれに対する道教
そして儒教の宗教三国志が始まった
当時の権力者たちが、様々な階層や集団をどのように統御し国力を増進させ
統一事業を図ったのかの一つの側面が理解できた。集団を運営する指導者は
それが大きな組織になればなるほど、価値観の多様や派閥間の利害関係を考えつつ
大きな目標に対して彼らの能力を機能させなければならない。そして、内部における
邪魔な派閥を削ぎ、集団の力を増進していくには、新たな理念をつくり、それを現実化
させる制度を作り漸進的変化をしていく事が重要だと理解できた。
副題に「史実の英雄たち」とありますが、本書の内容を正確に表しているとは言い難いです。背表紙にある「史実の三国時代は、権力確立を希求する君主たちと、儒教的思想と文化、名声を力とする『名士』がせめぎ合う、緊迫した政治空間であった」が、まあ正確です。
巷の三国志本にはあきあきした、武将のパラメータではなくもっと政治思想の背景を掘り下げて知りたい、でも専門書は敷居が高い、そんな人にお勧めです。内容は濃いけれど、あくまで一般書なので読みやすいです。
中国ドラマの新版「三国志」で、諸葛亮が関張とシビアに対立する描写がありました。諸葛亮が悔しがってちゃぶ台返ししていましたが、本書を読むとあの場面の意味するところがよくわかります。