イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ゼウス, ティエリー・グエッタ a.k.a. ミスター・ブレインウォッシュ, バンクシー, スペース・インベーダー, シェパード・フェアリー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 30 分 |
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商品の説明
世界で最も有名。けれど誰もその素顔を知らないグラフィティ・アーティスト、バンクシー(BANKSY)初監督作品!
◆ブラッド・ピットやアンジェリーナ・ジョリー、ジュード・ロウ、ポール・スミスなど海外セレブもファンだと公言するバンクシーの超話題作がDVDで登場!
◆現代のアート業界を痛烈に皮肉りつつも、最高にユーモアの溢れたドキュメンタリー作品!
雑誌The New Yorkerが“爆笑せずにはいられない作品”として絶賛!!
◆第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネートという快挙!アート界のみならず、映画界においても賛辞の的となった最高傑作!
◆未公開映像、「バンクシーの世界」など、DVDでしか観られない豪華特典映像を収録!
◆今まで商品化がNGだったバンクシーデザインによるポストカード1種を封入!
【映像特典】(42分)
『モア・ブレインウォッシング』(6分)
ミスター・ブレインウォッシュの未公開映像を多数収録
『ライフ・リモート・コントロール(弁護士編集版)』(15分)
バンクシーがあまりの出来の悪さに愕然とし、本作を監督するきっかけになったミスター・ブレインウォッシュによる映像作品
『ア・スター・イズ・ボーン』(7分)
ミスター・ブレインウォッシュの作品制作過程を収録
『Bムービー(バンクシーの世界)』(14分)
バンクシーが自身について語る、ストリートアートの現在
【ストーリー】
ビデオ撮影が趣味の男ティエリー・グエッタが様々なグラフィティ・アーティストと出会い、彼らの素顔を撮影するうちに念願だった伝説のバンクシーとの接触が叶う。
本人はアートの知識も技術もないティエリーはやがて、バンクシーによってアーティスト "ミスター・ブレインウォッシュ" に仕立て上げられ、ついには個展を開くことに。
全ては仕組まれたことなのか、あるいはリアルなドキュメンタリーなのか…。
【キャスト】
ティエリー・グエッタ a.k.a. ミスター・ブレインウォッシュ
スペース・インベーダー
シェパード・フェアリー
ミスター・アンドレ
ゼウス
バンクシー
ナレーション:リス・エヴァンス
【スタッフ】
監督:バンクシー
音楽:ジェフ・バーロウ、ロニ・サイズ
*仕様などは変更する可能性もございます。ご了承ください。
(C)2010 Paranoid Pictures Film Company All Rights Reserved.
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 140.61 g
- EAN : 4988111241306
- 監督 : バンクシー
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 30 分
- 発売日 : 2012/2/3
- 出演 : ティエリー・グエッタ a.k.a. ミスター・ブレインウォッシュ, スペース・インベーダー, シェパード・フェアリー, ゼウス, バンクシー
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : 角川書店
- ASIN : B0068AOMVO
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 62,190位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 377位外国のドキュメンタリー映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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自分を、バンクシーが認めた”アーティスト”だと言って売り出す。
さらに皮肉なことに、バンクシーのネームバリューによって、彼のショウは成功したかのように錯覚され、真贋美のない客らが高値で彼の作品を買い求める。
周りの人間全てが、彼の作品の薄寒さと魂の無さを見透かしているにも関わらず、彼だけがそれに気付いていない。
彼はアーティストだと名乗り、バンクシーはこの映画でそれをやんわりとだが的確に否定する。
本当のアーティスト、そしてアートとは何か、
スポットライトを浴びている主人公だけがそのフェイクに気付いていない、最大の揶揄ドキュメンタリー。
滑稽な彼の姿を含めて、これはバンクシーらしいアートだと思う。
バンクシーという人のユーモアというか、作品のメッセージ性はすごくわかりやすい上に、とてもイギリス人的だ。ブラックユーモアの見せ方がやはりアメリカとは違う気がする。
(ここからはネタバレ含む)
結局、ティエリー・グエッタには映画を作り上げる才能が致命的にない、っていうどうしようもない結果から、バンクシーによって故意に(と見るべきだろう)スターアーティストへとでっち上げられていくのが物語の後半だ。その作品を観てわかったようなことを話している人たちがなんとも恥ずかしい。が、自分がその場に居合わせても多分同じ反応をしていたはず。まったくひどいブラックユーモア、強烈な批評だ。
こんなに自分のことを「でっち上げ」として紹介する映画を本人・ティエリー・グエッタが公開に同意したのも面白い。ほんとに変わった人だよ。
最後に英語版のwikiで見つけたティエリー・グエッタ本人の言葉を。「his biggest work of art」なるほどなぁ。
Guetta in an interview said:
"This movie is 100% real. Banksy captured me becoming an artist. In the end, I became his biggest work of art."
・【古着屋】→【自称 映像作家】→【???になった男】
・【匿名のグラフィティーアーティスト達】
・【グラフィティーをアートに押し上げた男】
・【時代の流れに困惑する評論家】
・【アートコレクター(趣味、投資を含む】
・【流行に良くも悪くも敏感で、
リアクションせずにいられない人達】
・【特にアートに興味無い”一般”】らの声を基に
構築する記録映画
★感 想
・人気者とは本人1人でなるモノではない。
【ファン】【アンチ】【傍観者】との
危ういバランスで作られる” 立 場 ”。
【応援する力、非難する力、無視する力の威力】を
理解してないと、偽物→本物、本物→偽物に
変化させる危険性がある。
→【人気作家の推薦という後押し】がMBWへの
興味の拡大や評価への加点にも繋がった印象
※BANKSYが今作を公開した意図は
自らの助言や推薦により[モノマネ作家]を
人気者にしてしまった事への後悔、過剰な賞賛へのブレーキ、
個人個人の価値基準への問い掛けか?
あるいは、「自らのプロデュースで素人がスターになるならば、
スターを素人に戻す事も可能なんじゃ?」という実験?
※「MBW自体が問題提起用のBANKSYの作品」という説も。
・[ティエリー/MBW]の二重性
ティエリーも表現者としての欲求、主張、苦悩は備えている
(ビジネスに走り、技法やモチーフは他人のお古)
・個人的に、アートとは作者本人の生き様、信念の宣言以上に
【根源的な欲=本人も引くぐらい解放するカウンセリング作業
(だからこそ他人から批判や嫌悪されても不思議でないし、
逆に作家も予期せぬくらい暖かく迎え入れられる事も有り得る】
だと定義しているので、一概に金儲けや模倣という手段と
組合わさる=非アートとは言えない。
・危険な手段で表現する人物が多く登場するが、
表現手段ゆえの必然?刺激を求めて?
・この作品はアートと落書きの境目、
人気者と日陰者を分けるキッカケを見せる訓話かな。
バンクシーが出てくるので話題になっていますが、本論は現代アートを取り巻く問題点そのものを突き付けています。バンクシー自身が語っているように、自分が発信するのではなく第三者に今のアートを語って貰う形となっていることでより客観的に状況を見ることが出来ます。
数々のストリートアーティストに密着し、遂にはバンクシーと行動を共にした素人カメラマンが一流のアーティストに成り上ります。
アートとは何か、という本質的な問題を考えさせられます。
そしてやはりバンクシーが突出していることが分かります。
しかし、人々の評価は実にいい加減なもので、美術愛好家と呼ばれている人達さえも例外ではないことに驚かされます。彼らはアートそのものではなくその情報を評価しているに過ぎません。肩書やキャッチコピーに左右されて物事を評価するのです。オークションの評価額もそうした需要と供給に従っているだけです。
本作の主人公であるMBWも本質的には素人ですが、稀有な存在です。
彼は何も創造していないのですが、現代アートの様々なスタイルを身に着けて同じ方法で再生産する才を持っています。そこに深遠な試行錯誤や思慮はありません。でも出来上がったものは原典のアーティストもかくやと思えるほどの作品群です。それを人々は勝手に良いように解釈し評価する実に滑稽な世界が展開されます。
芸術とは何か。これは混沌とした現代に投げ掛けられた大きな命題だと言えます。
見終わった後でそういうことに思いを馳せてしまう、これはそういう映画です。
おじさん主人公とともに LAで ストリートアートを創作する過程も映されている。
さらに バンクシーの協力者もでてくる。
これだけでも 正体不明な バンクシーに関して片鱗でも知ることのできる希少な価値がある資料と思われる。
彼は非常に知的であり能力が高く、画像から 年齢は30代から40代と推定される。
せいぜいもって1日で消されてしまう みずからの 作品を 映像で残しておくのもわるくない
と思った、など かれの 近年の 人間らしい 心の動きも 読み取ることができる。
(屋根に登ったりする、すばやい描き方から 30代か?)
2.ストリートアーティストたちがどのように 創作しているか の 片鱗も
伺うことができる。
3. これで見ると バンクシーは 他のストリートアーティストからは
とびぬけている才能があることが わかる。
4. アンディウォーホルをまねた作品で 個展をひらき 大成功したおじさん主人公。
5日の予定が2か月も続いたほど来場者が 超多数。
その大成功は アメリカポップアートおよび それをとりまいていた
アートマーケット全体のありかたを 揶揄しているとも とらえられる。
私が見ても その作品は 物まねではあるが 面白い。
その 物まねが ウォーホルの一面を あぶりだす。
ウォーホルとまったくおなじように 主人公も 協力するスタッフに描かせ
指示をし 最終的な決定を行う(factoryという分業おまかせ体制)。
デュシャンのレディメイドからつながる現代美術の創作過程を活写する。
複数のアメリカ現代絵画家のありかたを浮き上がらせる大変なドキュメンタリーであると思う。