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アリアドネの弾丸 単行本 – 2010/9/10
英語版
海堂 尊
(著)
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購入オプションとあわせ買い
シリーズ累計850万部突破の、国民的メディカル・エンターテインメント“田口&白鳥”シリーズ。前作から約2年の歳月を経て、待望の最新刊がいよいよ登場です! 平穏な東城大学付属病院で一発の銃声が響くとき、「バチスタ・スキャンダル」を超える、未曾有の危機がやってくる――。心とは裏腹に、順調に出世街道を進んで行く田口公平医師と、厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔が、完璧に仕組まれた偽装殺人のアリバイトリックに挑む! 真犯人との、論理と論理の激しい対決が見物です。
- 本の長さ413ページ
- 言語英語
- 出版社宝島社
- 発売日2010/9/10
- 寸法13.7 x 2.8 x 19.6 cm
- ISBN-104796677410
- ISBN-13978-4796677417
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商品の説明
著者について
海堂 尊 (かいどう たける) プロフィール
1961年千葉県生まれ。医学博士。第4回「『このミステリーがすごい!』大賞」大賞受賞、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)にて2006年デビュー。『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『イノセント・ゲリラの祝祭』、医師の立場から書いた『トリセツ・カラダ カラダ地図を描こう』(以上宝島社)、『極北クレイマー』(朝日新聞出版)、『マドンナ・ヴェルデ』(新潮社)、『ブレイズメス1990』(講談社)他、著書多数。『死因不明社会』(講談社ブルーバックス)にて、第3回科学ジャーナリスト賞受賞。現在、独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長。
1961年千葉県生まれ。医学博士。第4回「『このミステリーがすごい!』大賞」大賞受賞、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)にて2006年デビュー。『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『イノセント・ゲリラの祝祭』、医師の立場から書いた『トリセツ・カラダ カラダ地図を描こう』(以上宝島社)、『極北クレイマー』(朝日新聞出版)、『マドンナ・ヴェルデ』(新潮社)、『ブレイズメス1990』(講談社)他、著書多数。『死因不明社会』(講談社ブルーバックス)にて、第3回科学ジャーナリスト賞受賞。現在、独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長。
登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2010/9/10)
- 発売日 : 2010/9/10
- 言語 : 英語
- 単行本 : 413ページ
- ISBN-10 : 4796677410
- ISBN-13 : 978-4796677417
- 寸法 : 13.7 x 2.8 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 593,133位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年千葉県生まれ。医学博士。
第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)にて2006年デビュー。
著書に『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ジェネラル・ルージュの伝説』『イノセント・ゲリラの祝祭』、医師の立場から書いた『トリセツ・カラダ カラダ地図を描こう』(以上宝島社)、『極北クレイマー』(朝日新聞出版)、『マドンナ・ヴェルデ』(新潮社)他、多数。『死因不明社会』(講談社)で、第3回科学ジャーナリスト賞受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年3月4日に日本でレビュー済み
本作は白鳥・田口シリーズの現時点での最新作であり、最近の著者の作品の中では、最もミステリ色が強い。
相変わらず本シリーズのメインテーマはAIであるが、それをめぐる様々な思惑の渦の中で事件が起きる。
意外性という点ではそれほどのことはないのだが、ラストのたたみかける白鳥のセリフは痛快である。
そして本作も、著者の他の作品と同様に、ミステリというよりも、医療問題提起のための作品といった趣がある。
本作の主テーマは、著者の非小説作品、たとえば「死因不明社会」でも主張されている。
医療問題提起が強くないのは、「ひかりの剣」くらいか?
あの作品は、しかし、若き日のジェネラルの登場という意味がある。
本作もこれまでの作品と同様に、他の作品に登場したさまざまなキャラクターが直接・間接的に、白鳥・田口に関係してくる。
敵でもあり、味方でもある。
それが楽しくもあり、また登場はしたが中途半端なままで出番が終わるキャラクターもいる。
彼らには、次作以降での活躍を期待するものである。
したがって、本書を読む前に、できれば著者の他の作品、特に「螺鈿迷宮」と「極北クレイマー」は読んでおいてほしい。
もちろん未読でも本作の面白さは十分楽しめるのだが、それらの作品を読んでおくと、あるキャラクターの繋がりが分かる。
その方が、本作をより深く楽しめるし、作品間の繋がりも理解しやすい。
あのキャラが、はたして単なる悪役のままでいるのか?
それとも、また違った関与の仕方で登場するのか?
楽しみである。
おそらく著者のことだから、再び医療問題とからめた展開で、問題提起の役割を振られるのだと思う。
そこで心配なのが、この方式だと、初登場キャラに重要な役割が振られることになりがちである、という点だろう。
本作でも、なかなか重要な役回りのキャラクターが登場するのだが、はたして次作以降でも登場するのか、少々気になるところではある。
しかし、本作の白鳥、かっこいいじゃん!!
相変わらず本シリーズのメインテーマはAIであるが、それをめぐる様々な思惑の渦の中で事件が起きる。
意外性という点ではそれほどのことはないのだが、ラストのたたみかける白鳥のセリフは痛快である。
そして本作も、著者の他の作品と同様に、ミステリというよりも、医療問題提起のための作品といった趣がある。
本作の主テーマは、著者の非小説作品、たとえば「死因不明社会」でも主張されている。
医療問題提起が強くないのは、「ひかりの剣」くらいか?
あの作品は、しかし、若き日のジェネラルの登場という意味がある。
本作もこれまでの作品と同様に、他の作品に登場したさまざまなキャラクターが直接・間接的に、白鳥・田口に関係してくる。
敵でもあり、味方でもある。
それが楽しくもあり、また登場はしたが中途半端なままで出番が終わるキャラクターもいる。
彼らには、次作以降での活躍を期待するものである。
したがって、本書を読む前に、できれば著者の他の作品、特に「螺鈿迷宮」と「極北クレイマー」は読んでおいてほしい。
もちろん未読でも本作の面白さは十分楽しめるのだが、それらの作品を読んでおくと、あるキャラクターの繋がりが分かる。
その方が、本作をより深く楽しめるし、作品間の繋がりも理解しやすい。
あのキャラが、はたして単なる悪役のままでいるのか?
それとも、また違った関与の仕方で登場するのか?
楽しみである。
おそらく著者のことだから、再び医療問題とからめた展開で、問題提起の役割を振られるのだと思う。
そこで心配なのが、この方式だと、初登場キャラに重要な役割が振られることになりがちである、という点だろう。
本作でも、なかなか重要な役回りのキャラクターが登場するのだが、はたして次作以降でも登場するのか、少々気になるところではある。
しかし、本作の白鳥、かっこいいじゃん!!
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Very nice
2013年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一番良かったです。面白かった。
買ってよかったです。
白鳥さんが活躍してて嬉しかったです。
コミカライズしないかなぁ。
買ってよかったです。
白鳥さんが活躍してて嬉しかったです。
コミカライズしないかなぁ。
2013年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミステリーっぽいけど、結末は推測出来てしまう。海棠尊ファンならではの本。
2014年6月2日に日本でレビュー済み
海堂ワールドの中で一番「ミステリ」色が強い1冊。
ロジック展開は面白く、個人的な好み的にもど真ん中なんだが、「死体」に対する情緒が全く感じられない事に多少違和感があるw
基本的に病院と警察関係者の集団だから…という点を差し引いても、「知り合い」がいきなり死体になってしまった時の反応が全員もれなくクール過ぎw
ロジック展開は面白く、個人的な好み的にもど真ん中なんだが、「死体」に対する情緒が全く感じられない事に多少違和感があるw
基本的に病院と警察関係者の集団だから…という点を差し引いても、「知り合い」がいきなり死体になってしまった時の反応が全員もれなくクール過ぎw
2010年10月4日に日本でレビュー済み
医療エンターテイメントを多く手がける作者による3人の死亡事件を扱った作品
作者の作品のパターンは、処女作である死因画像診断と、トリックを
生かした作品、産婦人科医、僻地医療など時事を題材とした作品
そして、その他と大まかに分けられますが、この作品は最初の
画像診断と、トリックを生かしたエンターテイメントになっています。
バチスタと同じく、「行灯」田口医師と「火食い鳥」白鳥の
コンビが中心となっています。
設定は、MRIやCTなどの医療器具を死亡判断に使おうとしている
画像判断センターの設立をしたい医療側と、従来の解剖による
死亡判断をしたい、司法側の対立があるとの設定の基に
なっています。物語は、まず、CTやMRIでは判断できなかった
死因不明の医療技術者の謎の死から始まります。そして
画像判断センターの中心的な装置である、MRIで、
司法が「下策、廻天」を行い、画像判断センターの設立を
阻む動きが発生します。
この設定が憎いことに、犯人は捕まった病院長では無いことが
わかるものの、司法の強力な壁によりでっち上げが作られ
しかも、強制捜査という暴力により既成事実が出来るまでの
厳しい期間の間、捕まった病院長の無実、そして真犯人を
見つける作業をしなければならないという厳しい制約が
この話を盛り上げます。
なんとも憎いのは、「廻天」という人間魚雷の名前通りの
完璧な作戦で、最後に白鳥が謎解きするまでまったく想像外の
設定でとても楽しめました。また、医療技術者の不審死の
謎解きも合わせて行われ、これまたバチスタよりも凝った
設定になっており楽しめました。
また、バチスタ同様、ほとんど登場しないキャラクターが
いっぱい出てくるのも、贅沢と言おうかすごい構成になっています。
組織のウラの、見にくくも汚い壁も話の筋の一つに入っていて
手放しに読後感が良いとは言い難い作品ではあるのですが
なにより、白鳥の犯人を追い詰める理路整然さ、そして
田口医師のボケが楽しい作品になっています。
初期作に戻ってさらに面白くした当作品は、
かなりおすすめできます。
作者の作品のパターンは、処女作である死因画像診断と、トリックを
生かした作品、産婦人科医、僻地医療など時事を題材とした作品
そして、その他と大まかに分けられますが、この作品は最初の
画像診断と、トリックを生かしたエンターテイメントになっています。
バチスタと同じく、「行灯」田口医師と「火食い鳥」白鳥の
コンビが中心となっています。
設定は、MRIやCTなどの医療器具を死亡判断に使おうとしている
画像判断センターの設立をしたい医療側と、従来の解剖による
死亡判断をしたい、司法側の対立があるとの設定の基に
なっています。物語は、まず、CTやMRIでは判断できなかった
死因不明の医療技術者の謎の死から始まります。そして
画像判断センターの中心的な装置である、MRIで、
司法が「下策、廻天」を行い、画像判断センターの設立を
阻む動きが発生します。
この設定が憎いことに、犯人は捕まった病院長では無いことが
わかるものの、司法の強力な壁によりでっち上げが作られ
しかも、強制捜査という暴力により既成事実が出来るまでの
厳しい期間の間、捕まった病院長の無実、そして真犯人を
見つける作業をしなければならないという厳しい制約が
この話を盛り上げます。
なんとも憎いのは、「廻天」という人間魚雷の名前通りの
完璧な作戦で、最後に白鳥が謎解きするまでまったく想像外の
設定でとても楽しめました。また、医療技術者の不審死の
謎解きも合わせて行われ、これまたバチスタよりも凝った
設定になっており楽しめました。
また、バチスタ同様、ほとんど登場しないキャラクターが
いっぱい出てくるのも、贅沢と言おうかすごい構成になっています。
組織のウラの、見にくくも汚い壁も話の筋の一つに入っていて
手放しに読後感が良いとは言い難い作品ではあるのですが
なにより、白鳥の犯人を追い詰める理路整然さ、そして
田口医師のボケが楽しい作品になっています。
初期作に戻ってさらに面白くした当作品は、
かなりおすすめできます。
2011年4月6日に日本でレビュー済み
最新MRI「コロンブスエッグ」を中心に取り巻く事件の物語。
ある日、1人の青年が死んだ。友野友一。彼は自然死と処理されそのまま風化されるものと思われた。
それから間もなく。とある日。
ある一発の銃声。田口・白鳥のコンビが銃声が聞こえた「コロンブスエッグ」の元へ駆けつけてみると、そこには刑事宇佐見、頭を「撃たれた」北山、そして拳銃を持った病院長高階。
壁には1発の銃弾。現場は「金属が5ガウスライン内に入るとMRIに吸着し事故が起こる」という特殊な空間。この条件下で唯一引き金を引くことが出来る人物、それは高階一人だった。
「ありえない」。田口・白鳥はこの完璧に構築されたアリバイを崩すべく、一発の銃弾を「アリアドネの糸」になぞり真実の出口へと向かう。
「アリアドネの糸」とは迷宮に置かれたテーセウスを助けるためにアリアドネから貰った糸を辿り、無事脱出した話から由来する。
揺らぐ東城大。衝撃の繋がり。ショスタコーヴィチが物語る真実。「アリアドネの弾丸」から導かれた答えとは。
物語は1章2章に分けられる。正直第1章の前置きは長い。事件の前触れを事細かに述べるには仕方ないかも知れないのだが、にしても長い。
だが第2章はかなり興奮すること間違いない。この2章こそが本題である。
一般的に普通に暮らす分には医学用語はあまり触れないため敬遠されるかもしれないが、それについて著書は分り易く説明している。かなり噛み砕いて説明されてるのでだれでも問題なく進められる。
作中ところどころニヤッとしてしまう表現がちらほら。作者海堂尊及び火喰い鳥白鳥圭輔、見事である。
総評してお勧めできる小説。最後辺りには小さなオチもついている。個人的にも満足の1冊。
(にしても偉そうなこと言ったなぁ俺・・・・)
ある日、1人の青年が死んだ。友野友一。彼は自然死と処理されそのまま風化されるものと思われた。
それから間もなく。とある日。
ある一発の銃声。田口・白鳥のコンビが銃声が聞こえた「コロンブスエッグ」の元へ駆けつけてみると、そこには刑事宇佐見、頭を「撃たれた」北山、そして拳銃を持った病院長高階。
壁には1発の銃弾。現場は「金属が5ガウスライン内に入るとMRIに吸着し事故が起こる」という特殊な空間。この条件下で唯一引き金を引くことが出来る人物、それは高階一人だった。
「ありえない」。田口・白鳥はこの完璧に構築されたアリバイを崩すべく、一発の銃弾を「アリアドネの糸」になぞり真実の出口へと向かう。
「アリアドネの糸」とは迷宮に置かれたテーセウスを助けるためにアリアドネから貰った糸を辿り、無事脱出した話から由来する。
揺らぐ東城大。衝撃の繋がり。ショスタコーヴィチが物語る真実。「アリアドネの弾丸」から導かれた答えとは。
物語は1章2章に分けられる。正直第1章の前置きは長い。事件の前触れを事細かに述べるには仕方ないかも知れないのだが、にしても長い。
だが第2章はかなり興奮すること間違いない。この2章こそが本題である。
一般的に普通に暮らす分には医学用語はあまり触れないため敬遠されるかもしれないが、それについて著書は分り易く説明している。かなり噛み砕いて説明されてるのでだれでも問題なく進められる。
作中ところどころニヤッとしてしまう表現がちらほら。作者海堂尊及び火喰い鳥白鳥圭輔、見事である。
総評してお勧めできる小説。最後辺りには小さなオチもついている。個人的にも満足の1冊。
(にしても偉そうなこと言ったなぁ俺・・・・)