筆者の渡部氏が,共同筆者の谷沢氏と意見を交わしつつ,「平家物語」を題材にして,日本の文学・宗教・歴史観などを語る一冊.
率直な読後の印象としては,タイトルと内容の不一致感が否めなかった.平家や源氏は,筆者が語りたいことを伝えるための好例として挙げられており,決して本書の主要テーマではない.
これはインターネットで書籍を購入する際に起こり得る事象であり,やむを得ないと思う.おそらく書店の店頭であれば,本書は歴史学(もしくは国文学?宗教学?)か何かの書架に置かれているだろう.少なくとも,鎌倉幕府成立前後を描いた書物の棚に陳列されてはいないと思われる.
購入する際には,本書のタイトルに迷わされず,本当の意味での主題を確認してから手にした方が良いと思う.もっとも筆者の意見は興味深く,またその弁証法も納得でき,かつ語り口も面白いので,タイトルと違和感を持ったままでも十分最後まで読める.

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詠う平家殺す源氏―日本人があわせ持つ心の原点を探す 単行本 – 2002/12/1
- 本の長さ226ページ
- 言語日本語
- 出版社ビジネス社
- 発売日2002/12/1
- ISBN-10482841021X
- ISBN-13978-4828410210
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商品の説明
出版社からのコメント
「平家物語」で現代社会に通じる日本人のアイデンティティを再発見する きらびやかな印象のある「平家物語」は、戦乱と権力の構図を浮き彫りにした日本人論である。本書は平家物語を題材に、朝廷、平氏、源氏に見る権力の流れや、人間 の欲望、甘さ、残酷さなどを、二大論客が鋭く語る。
内容(「MARC」データベースより)
戦乱の「歴史」、盛者必衰の「物語」、時代の「大転換」…。平家物語には日本人の姿が見える! 深い学識に定評のある2人が、平家物語の問題点について、ひとつひとつ丹念に検討をかさねる。
登録情報
- 出版社 : ビジネス社 (2002/12/1)
- 発売日 : 2002/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 226ページ
- ISBN-10 : 482841021X
- ISBN-13 : 978-4828410210
- Amazon 売れ筋ランキング: - 873,160位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 873位論文集・講演集・対談集
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年8月18日に日本でレビュー済み
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2003年1月13日に日本でレビュー済み
『名将言行録 乱世を生き抜く智恵』『三国志 人間通になるための極意書に学ぶ』に続く好企画です。ただし、前作までとは異なり、従来の『源氏=優』『平家=愚』という既成概念にNO!を突きつけているあたりが刺激的です。
確かに源氏は平家を滅ぼし武家の頂点に立ちました。戦国時代の幕を下ろした徳川家康も、『源氏の長者』の称号を得ています。
一方の平家の代表・平清盛といえば、牛若丸の母親・常盤御前を手篭めにするエロガッパ、挙句の果てには謎の熱病で悶死した愚物というイメージでした。
しかし、平家も清盛もそんなことはない。弟・義経すらも謀殺した頼朝と違い、清盛は牛若の命を救ったではありませんか。あの織田信長も『平信長』と名乗っていたはずです。源氏には過大評価、平家には過小評価すぎます。
この本を読んで平家を再評価しましょう。
なお、池宮彰一郎先生の『平家』は、平清盛を正当評価している小説であるとか。こちらも見逃せません。
確かに源氏は平家を滅ぼし武家の頂点に立ちました。戦国時代の幕を下ろした徳川家康も、『源氏の長者』の称号を得ています。
一方の平家の代表・平清盛といえば、牛若丸の母親・常盤御前を手篭めにするエロガッパ、挙句の果てには謎の熱病で悶死した愚物というイメージでした。
しかし、平家も清盛もそんなことはない。弟・義経すらも謀殺した頼朝と違い、清盛は牛若の命を救ったではありませんか。あの織田信長も『平信長』と名乗っていたはずです。源氏には過大評価、平家には過小評価すぎます。
この本を読んで平家を再評価しましょう。
なお、池宮彰一郎先生の『平家』は、平清盛を正当評価している小説であるとか。こちらも見逃せません。