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皮膚は考える (岩波科学ライブラリー 112) 単行本(ソフトカバー) – 2005/11/3
傳田 光洋
(著)
- 本の長さ102ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2005/11/3
- ISBN-104000074520
- ISBN-13978-4000074520
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2005/11/3)
- 発売日 : 2005/11/3
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 102ページ
- ISBN-10 : 4000074520
- ISBN-13 : 978-4000074520
- Amazon 売れ筋ランキング: - 340,448位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 157位皮膚科学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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京都大学工業化学科、工学研究科分子工学専攻を経て京都大学工学博士。カリフォルニア大学サンフランシスコ校皮膚科学教室博士研究員、国立研究開発法人科学技術振興機構CREST研究者、広島大学客員教授などを経て、明治大学先端数理科学インスティテュート客員研究員
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知りたいと思っていた情報が書かれている本でした。ドンピシャです。
2023年9月2日に日本でレビュー済み
私達の体を覆っている皮膚の重要性について書かれた一冊
皮膚は内蔵のようでもあり脳のようでもあり、高度なセンサーや防御機能を備えた体の最も重要な組織の一つだということがわかる
専門的で予備知識が必要だが、全体として分かりやすい
皮膚は内蔵のようでもあり脳のようでもあり、高度なセンサーや防御機能を備えた体の最も重要な組織の一つだということがわかる
専門的で予備知識が必要だが、全体として分かりやすい
2012年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全体に非常に面白いのは多くの reviewer の指摘する通り。最後の方の、経穴、経絡の
物質的、科学的本態に関する著者のイメージは圧巻。将来、それをメインテーマとした
一冊を是非にも完成させて欲しい。
物質的、科学的本態に関する著者のイメージは圧巻。将来、それをメインテーマとした
一冊を是非にも完成させて欲しい。
2011年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ留学中に日本から取り寄せて読んだ本。
筆者らの長年にわたる研究がコンパクトにまとめられ、
皮膚感覚や触覚を研究する人にとって必読であることはもちろん、
誰もが1度は気になったことがあるであろう、肌の仕組みをすんなり理解できる。
筆者の研究に対する情熱を感じられる文体には、心を揺さぶられた。
筆者らの長年にわたる研究がコンパクトにまとめられ、
皮膚感覚や触覚を研究する人にとって必読であることはもちろん、
誰もが1度は気になったことがあるであろう、肌の仕組みをすんなり理解できる。
筆者の研究に対する情熱を感じられる文体には、心を揺さぶられた。
2021年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古購入でしたが、状態が良かったです。
皮膚について知りたい方にオススメです。
皮膚について知りたい方にオススメです。
2006年1月19日に日本でレビュー済み
筆者はこの本の著者に面識がある(友人とはいえない)。が、研究者としてこの著者について書くことは許されるでしょう。
この本の前半6−7割はほとんど著者本人の仕事です。研究者の方、PubMeDはご存知でしょう。名前で検索してみればよろしい。むしろ自分の仕事なのに他人事のように書いてある部分もある。このあたり、なにか事情があるだろうし、詳しくは述べないほうがいいのだろう。
最後の章とむすびは、著者の大きな夢です。これが書きたかったために、前半部に示されたこれまでの研究があり、誤解をまねかぬよう、科学専門誌で発表された知見をまず示し、敢えて仮説であることを明示しながら、雄大な医学的展望を語っている。著者の気配りが感じられます。
専門誌で仮説を語ることは極端に制限される。これまで著者の論文を眺めてきた私には著者のフラストレーションがよくわかる。科学は実証科学でなければならない。しかし、その飛躍には大きな想像の翼も必要だと思う。
この著者の夢につきあえることは、私には楽しい経験だった。
幅広い領域の医学、生物学の研究者に薦めたいです。
いや、研究者に限りませんね。空想から科学へ、も結構だが、科学の母は空想です。丁寧に専門用語も解説してある。夢もつ全ての人におすすめします。
この本の前半6−7割はほとんど著者本人の仕事です。研究者の方、PubMeDはご存知でしょう。名前で検索してみればよろしい。むしろ自分の仕事なのに他人事のように書いてある部分もある。このあたり、なにか事情があるだろうし、詳しくは述べないほうがいいのだろう。
最後の章とむすびは、著者の大きな夢です。これが書きたかったために、前半部に示されたこれまでの研究があり、誤解をまねかぬよう、科学専門誌で発表された知見をまず示し、敢えて仮説であることを明示しながら、雄大な医学的展望を語っている。著者の気配りが感じられます。
専門誌で仮説を語ることは極端に制限される。これまで著者の論文を眺めてきた私には著者のフラストレーションがよくわかる。科学は実証科学でなければならない。しかし、その飛躍には大きな想像の翼も必要だと思う。
この著者の夢につきあえることは、私には楽しい経験だった。
幅広い領域の医学、生物学の研究者に薦めたいです。
いや、研究者に限りませんね。空想から科学へ、も結構だが、科学の母は空想です。丁寧に専門用語も解説してある。夢もつ全ての人におすすめします。
2012年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
皮膚の健康について
1:健康な皮膚はイオンポンプなどにより、適切なイオン勾配が保たれているが、
問題のある皮膚はイオン勾配をいじでいきていない。
2:表皮を構成するケラチノサイトを興奮(カルシウム濃度の上昇)させればバリアの回復は遅れ
興奮を鎮める(カルシウム濃度の低下)とバリアの回復は早くなる。
皮膚の情報伝達及び、哲学的問題
1:ケラチノサイトはホルモンや神経伝達物質を合成する。
2:脳にあると思われていたNMDA受容体をはじめとするイオンチャネル内蔵型受容体や様々な
Gタンパク結合タンパクが存在している。
3:皮膚が外の世界との境界であることを考え合わせれば、
「マトリックス」で見るような、我々の世界が内的世界で終わるような閉鎖的な世界は存在不可能であることが
示唆されているように思える。つまり外的な世界は、我々の内的な世界の一部として存在している。それが、意識的
であろうと、無意識的であろうと。
あなたは私の中に存在するのであり、私もあなたの中にいる。
現代において強調されるアイデンティティというものは、個人が環境と切り離された、閉鎖的世界観をもつこと
が前提となっているような気がする。そこでは、自分と他者という境界がわかりやすいために、過度の自己(存在する
ことすら怪しい)の主張をおこなわれる。
そして、この皮膚の科学が示唆しているのは、そうした世界観の否定であり、私が私らしくあるということは、それは
私が他者と比べオリジナルであることを意味するのではなく、私が全体との関連性のなかに存在する限り、ただそこにいるというだけで
十分に自己を成立させることを支持する。真実は逆説的なことが多いようで。
また、筆者が考える皮膚の科学は鍼灸などの東洋医学などの、実績はあるが原因は神秘的であるというものの理解の助けにも
なるという。
1:健康な皮膚はイオンポンプなどにより、適切なイオン勾配が保たれているが、
問題のある皮膚はイオン勾配をいじでいきていない。
2:表皮を構成するケラチノサイトを興奮(カルシウム濃度の上昇)させればバリアの回復は遅れ
興奮を鎮める(カルシウム濃度の低下)とバリアの回復は早くなる。
皮膚の情報伝達及び、哲学的問題
1:ケラチノサイトはホルモンや神経伝達物質を合成する。
2:脳にあると思われていたNMDA受容体をはじめとするイオンチャネル内蔵型受容体や様々な
Gタンパク結合タンパクが存在している。
3:皮膚が外の世界との境界であることを考え合わせれば、
「マトリックス」で見るような、我々の世界が内的世界で終わるような閉鎖的な世界は存在不可能であることが
示唆されているように思える。つまり外的な世界は、我々の内的な世界の一部として存在している。それが、意識的
であろうと、無意識的であろうと。
あなたは私の中に存在するのであり、私もあなたの中にいる。
現代において強調されるアイデンティティというものは、個人が環境と切り離された、閉鎖的世界観をもつこと
が前提となっているような気がする。そこでは、自分と他者という境界がわかりやすいために、過度の自己(存在する
ことすら怪しい)の主張をおこなわれる。
そして、この皮膚の科学が示唆しているのは、そうした世界観の否定であり、私が私らしくあるということは、それは
私が他者と比べオリジナルであることを意味するのではなく、私が全体との関連性のなかに存在する限り、ただそこにいるというだけで
十分に自己を成立させることを支持する。真実は逆説的なことが多いようで。
また、筆者が考える皮膚の科学は鍼灸などの東洋医学などの、実績はあるが原因は神秘的であるというものの理解の助けにも
なるという。
2006年3月4日に日本でレビュー済み
多くの人がこの本の科学的な側面について書いている。ボクは読み物としての面白さについて書いてみたい。
この本の魅力のひとつは、筆者と一緒に研究を楽しめることだと思う。オペラ歌手のお願いや、若い新入社員のトッピな実験で、あらま、の実験結果を得る。それに触発されて新しい仮説を立てて挑戦する。この著者の良いところは「その時、自分は神経科学の知識がなかったので慌てて勉強した」なんてことまで書いてあること。「俺は偉い大先生」なんて見栄全然はってなくて、本当に一人のどこにでもいる人間が、試行錯誤しながら、でも新発見の面白さに惹かれて、どんどん実験してる、発見したらバカみたいに喜ぶ、それでまた研究を進める。そんな研究者の等身大の姿を一緒に楽しめることが、すごく良い。
ほかのレビュアーも書いてたけど「プロジェクトX」のノリですね。
学会で全然認められなかった著者が、突然、尊敬していた大科学者に認められて、有頂天という最後の物語では思わず感情移入して「良かったなあ」と肩でも叩きたくなった。
この本は科学書だけど、一編の小説を読むように面白い。著者に感情移入できる科学本なんて滅多にないよね。こういう科学本がいっぱい出たら、青少年の「科学離れ」も防げるんじゃないか。
この本の魅力のひとつは、筆者と一緒に研究を楽しめることだと思う。オペラ歌手のお願いや、若い新入社員のトッピな実験で、あらま、の実験結果を得る。それに触発されて新しい仮説を立てて挑戦する。この著者の良いところは「その時、自分は神経科学の知識がなかったので慌てて勉強した」なんてことまで書いてあること。「俺は偉い大先生」なんて見栄全然はってなくて、本当に一人のどこにでもいる人間が、試行錯誤しながら、でも新発見の面白さに惹かれて、どんどん実験してる、発見したらバカみたいに喜ぶ、それでまた研究を進める。そんな研究者の等身大の姿を一緒に楽しめることが、すごく良い。
ほかのレビュアーも書いてたけど「プロジェクトX」のノリですね。
学会で全然認められなかった著者が、突然、尊敬していた大科学者に認められて、有頂天という最後の物語では思わず感情移入して「良かったなあ」と肩でも叩きたくなった。
この本は科学書だけど、一編の小説を読むように面白い。著者に感情移入できる科学本なんて滅多にないよね。こういう科学本がいっぱい出たら、青少年の「科学離れ」も防げるんじゃないか。