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もし小泉進次郎がフリードマンの資本主義と自由を読んだら 単行本 – 2011/11/25
小泉ジュニアを主人公とする近未来政治マンガ。危機は2015年に起きる。
主民党は2011年に起きた東日本大震災への対応のまずさによって国民の信頼を失い、2013年の総選挙で敗北。民自党が政権を奪還したが、巨額の政府赤字を抱えて財政再建は一向に進まず、2015年、国債が大量に売れ残る「札割れ」が起きる。
山垣首相は「財政非常事態」を宣言し、売れ残った国債はすべて日本銀行に引き受けさせた。しかし、この日銀引き受けが「財政破綻」のシグナルを市場に送ることになり、邦銀が一斉に国債売却に走った。
長い間デフレが続いていた日本経済は一転、急速なインフレに突入していく。外資系ファンドは大規模な空売りを仕掛け、国債価格は暴落、長期金利は跳ね上がった。インフレを怖れた消費者の買占めや、金融機関への取り付けが相次いだ。この非常事態に行われた民自党総裁選で、山垣が後継指名した岩原信輝を僅差で破って小泉進次郎が次期総裁に就任した。
小泉は、サッチャー英国元首相が保守党党首に就任した際、ハイエクの『自由の条件』をブリーフケースから取り出したのにあやかって、ミルトン・フリードマンの『資本主義と自由』をテレビカメラの前で掲げた。フリードマンが主張した農業補助金の廃止から負の所得税までの政策を「10の約束」として打ち出した。
『資本主義と自由』が出版されたのは1962年。2012年でちょうど半世紀となるが、その内容は今でも驚くほど新鮮だ。
小泉首相は国家公務員の人件費大幅削減、社会保障、公的年金の抜本的見直しなどを掲げて正面突破を図るが、国家公務員の労組はゼネストで対抗。国会は混乱し、世情は騒然とした状況になっていく。
池田信夫の有料メールマガジンで連載して好評だった近未来フィクションを若手漫画家の藤咲ユイが劇画化した。
主民党は2011年に起きた東日本大震災への対応のまずさによって国民の信頼を失い、2013年の総選挙で敗北。民自党が政権を奪還したが、巨額の政府赤字を抱えて財政再建は一向に進まず、2015年、国債が大量に売れ残る「札割れ」が起きる。
山垣首相は「財政非常事態」を宣言し、売れ残った国債はすべて日本銀行に引き受けさせた。しかし、この日銀引き受けが「財政破綻」のシグナルを市場に送ることになり、邦銀が一斉に国債売却に走った。
長い間デフレが続いていた日本経済は一転、急速なインフレに突入していく。外資系ファンドは大規模な空売りを仕掛け、国債価格は暴落、長期金利は跳ね上がった。インフレを怖れた消費者の買占めや、金融機関への取り付けが相次いだ。この非常事態に行われた民自党総裁選で、山垣が後継指名した岩原信輝を僅差で破って小泉進次郎が次期総裁に就任した。
小泉は、サッチャー英国元首相が保守党党首に就任した際、ハイエクの『自由の条件』をブリーフケースから取り出したのにあやかって、ミルトン・フリードマンの『資本主義と自由』をテレビカメラの前で掲げた。フリードマンが主張した農業補助金の廃止から負の所得税までの政策を「10の約束」として打ち出した。
『資本主義と自由』が出版されたのは1962年。2012年でちょうど半世紀となるが、その内容は今でも驚くほど新鮮だ。
小泉首相は国家公務員の人件費大幅削減、社会保障、公的年金の抜本的見直しなどを掲げて正面突破を図るが、国家公務員の労組はゼネストで対抗。国会は混乱し、世情は騒然とした状況になっていく。
池田信夫の有料メールマガジンで連載して好評だった近未来フィクションを若手漫画家の藤咲ユイが劇画化した。
- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2011/11/25
- ISBN-104822248712
- ISBN-13978-4822248710
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2011/11/25)
- 発売日 : 2011/11/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 230ページ
- ISBN-10 : 4822248712
- ISBN-13 : 978-4822248710
- Amazon 売れ筋ランキング: - 152,648位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,126位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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経済学者。1953年、京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現在は株式会社アゴラブックス代表取締役、上武大学経営情報学部教授。学術博士(慶應義塾大学)。著書に『使える経済書100冊』『希望を捨てる勇気──停滞と成長の経済学』、共著に『なぜ世界は不況に陥ったのか』など。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書店で、ちら読みしてから、しばらくして書店で見かけなくなったため、古本で購入。小泉進次郎氏と直接関係はないが、漫画のキャラクターとして認識すれば、フリードマンの負の時代に対する考え方が駆け足で読むことができる。
2011年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年最初の国債が大量に売れ残り
長期金利が10%を突破し、1ドル150円からどんどん下がり
インフレが急加速し、物価は2倍以上になっていく。
この時、首相になったのが自民党の小泉進次郎で
フリードマンの『資本主義と自由』をベースに、政策を進めていく。
日本はこのような危機がないと、変われない気がする。
日本の国債や年金が危ないのではという危機感は
現在、多くの日本人が抱いており、国民の関心は高く
タイムリーな本だったと思う。
「もしドラッカーが高校野球の女子マネージャーだったら」が売れたので
タイトルが似たようになったのだと思うが
このマーケティング戦略が見事に当たったように思う。
難しい部分もあるが
漫画なので、フリードマンの内容でも敷居が低い。
漫画本1冊のわりに内容は濃く、
日本の国債が売られたら、
どのようなシナリオになるのか勉強になった。
その対策を個人でどのように打てばいいのか?
日本の銀行でいいのか?(ペイオフが始まる。)
日本円を持ち続けていいのか?
十分に備え、瞬時に判断ができるように
用意をしておかなければならない。
だが、このような悲惨な惨状を招く前に
日本の政治の大きな改革が求められていることが
本著のメッセージだと思う。
今の民主党や自民党にそれができるとは
到底、思えない。
長期金利が10%を突破し、1ドル150円からどんどん下がり
インフレが急加速し、物価は2倍以上になっていく。
この時、首相になったのが自民党の小泉進次郎で
フリードマンの『資本主義と自由』をベースに、政策を進めていく。
日本はこのような危機がないと、変われない気がする。
日本の国債や年金が危ないのではという危機感は
現在、多くの日本人が抱いており、国民の関心は高く
タイムリーな本だったと思う。
「もしドラッカーが高校野球の女子マネージャーだったら」が売れたので
タイトルが似たようになったのだと思うが
このマーケティング戦略が見事に当たったように思う。
難しい部分もあるが
漫画なので、フリードマンの内容でも敷居が低い。
漫画本1冊のわりに内容は濃く、
日本の国債が売られたら、
どのようなシナリオになるのか勉強になった。
その対策を個人でどのように打てばいいのか?
日本の銀行でいいのか?(ペイオフが始まる。)
日本円を持ち続けていいのか?
十分に備え、瞬時に判断ができるように
用意をしておかなければならない。
だが、このような悲惨な惨状を招く前に
日本の政治の大きな改革が求められていることが
本著のメッセージだと思う。
今の民主党や自民党にそれができるとは
到底、思えない。
2016年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1月29日、日銀はマイナス金利政策を導入した。
日本の財政破綻リスクはこれまで本書のようなドラマチックなハイパーインフレや、国債暴落というシナリオで警鐘されて来た。
しかしマイナス金利という究極的な「金融抑圧」が国の借金を国民の資産で少しずつ埋め合わせて行くシナリオに変わって行く可能性が出てきた。
日本では2040年まで65歳以上の人口比率が増えて、生産労働人口比率が減少すると予測されている。
当然、実質経済成長率はマイナスに陥ると思われる。
新自由主義的な経済政策で公務員給与削減、年金カットや増税によって財政改革を行えば日本経済再生の希望もあるが、究極的な「金融抑圧」はその機会さえ奪い、長い衰退死的経過をたどるだろうと、徳勝礼子氏は著書「マイナス金利ーハイパーインフレよりも怖い日本経済の末路」のなかで指摘する。
日本の財政破綻リスクはこれまで本書のようなドラマチックなハイパーインフレや、国債暴落というシナリオで警鐘されて来た。
しかしマイナス金利という究極的な「金融抑圧」が国の借金を国民の資産で少しずつ埋め合わせて行くシナリオに変わって行く可能性が出てきた。
日本では2040年まで65歳以上の人口比率が増えて、生産労働人口比率が減少すると予測されている。
当然、実質経済成長率はマイナスに陥ると思われる。
新自由主義的な経済政策で公務員給与削減、年金カットや増税によって財政改革を行えば日本経済再生の希望もあるが、究極的な「金融抑圧」はその機会さえ奪い、長い衰退死的経過をたどるだろうと、徳勝礼子氏は著書「マイナス金利ーハイパーインフレよりも怖い日本経済の末路」のなかで指摘する。
2019年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、本屋で何かしら、女子高生がフリードマンについて考える本が置いてあったが手に取ってみなかった。本書に少しはフリードマンの経済理論について書かれているかと思い、古いが漫画なので気軽な気持ちで買ったみた。ところが、中には一切フリードマンの理論について書かれていない。見方をかえて、単なる漫画として読んでみたところで面白みもない。古いけど特に読んでも価値はないと思う。フリードマンの経済理論について読みたい方は、他書を当たった方が良さそうだ。
2014年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1962年に書かれたフリードマンの「資本主義と自由」をベースに
小泉進次郎が首相としてフリードマンの政策実現に向けて活躍する
物語。古いのに未だに新しい、という表現が刺さった。名作と呼ば
れる古典はいつもそういう要素を持ちあわせている。
小泉進次郎が首相としてフリードマンの政策実現に向けて活躍する
物語。古いのに未だに新しい、という表現が刺さった。名作と呼ば
れる古典はいつもそういう要素を持ちあわせている。
2015年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
政治家は決断する仕事なのだから、最低限の知識は必要だがマネーストックや量的緩和に詳しい必要はない。
そういう意味で、この本を一番読んでいただきたい小泉新次郎氏には意味があると思う。
彼に求められるのは、その政策が既得権を守るのか、改革なのか判断し決断する資質だ。
現役世代に近く、なにを優先しなければいけないかを肌で感じ取っている数少ない政治家の一人として
この本を読んで方向性を間違わないでほしいと願う。
だが、この本で行われる政策は、政治家にとっては耳の痛いものが多く、
本書にも書かれているように、実現はほぼ不可能だ。
政治家が喜ぶ話だけすればいい専門家が多いだけに、池田氏のこのような取り組みは敬意に値する。
そういう意味で、この本を一番読んでいただきたい小泉新次郎氏には意味があると思う。
彼に求められるのは、その政策が既得権を守るのか、改革なのか判断し決断する資質だ。
現役世代に近く、なにを優先しなければいけないかを肌で感じ取っている数少ない政治家の一人として
この本を読んで方向性を間違わないでほしいと願う。
だが、この本で行われる政策は、政治家にとっては耳の痛いものが多く、
本書にも書かれているように、実現はほぼ不可能だ。
政治家が喜ぶ話だけすればいい専門家が多いだけに、池田氏のこのような取り組みは敬意に値する。
2014年12月21日に日本でレビュー済み
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実際に本書のような展開になるとは思っていませんが、現在の政府財政に警鐘をならす一冊にまとまってるかと思います。
2011年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大まかにストーリーをご説明すると、2015年に国債の買い手がつかなくなってどん底経済に陥った日本で、サプライズ人事で総理大臣となった小泉進次郎が動かない国会にあくせくしつつも立ち向かうお話です。
恐らく、本書を自然に手に取る方は自由主義経済の支持者であり、本書の政策に大きな違和感は覚えないでしょう。
むしろ、本書の政策に違和感を覚える方こそが本書が漫画形式で説明を行うべきところですが、そういう意味では説明が不十分です。
2015年に国債の買い手がつかなくなってから日本経済の危機が瞬く間に顕在化していくのですが、このシーンがあっさり流されており、架空でもいいので国債の買い手がつかなくなるもっともらしい理由を仕立て上げて欲しかったところです。
キャラクターは、小泉進次郎氏が実名で、その他どこかで見たような国会議員や経済学者などのコンパチキャラクターが登場します。それぞれのスタンスは現実世界に則っているので短い出番でそれなりの印象を残すのですが、肝心の進次郎氏のキャラクターがいまいち掘り下げられていない。
どういう過程でフリードマンの著書を手に取ろうと思ったのか、若さ故の焦りや失言、どうやって打開策を思いついたのかなどが描写されていればもっと親しみやすくなったと思います。
進次郎氏があまりにも迷いなく政策のアイデアを出してしまうので、勢いで大見得を切りながらも裏でどうやって政策を実現しようか頭を悩ませる某大阪市長のコンパチキャラの方が主人公に見えてしまいました。
出版のお話が来ることから明らかなように、素材は非常に面白いのですが、もっとおいしく調理できるはずです。
残念ながら本書の内容では、「小泉(純一郎)政権で格差が拡大した」「TPPで日本の産業が壊滅してアメリカの奴隷になる」などと主張している方々を説得するには不十分です。
機会があればよりクォリティアップした作品を世に送り出していただければ幸いです。
恐らく、本書を自然に手に取る方は自由主義経済の支持者であり、本書の政策に大きな違和感は覚えないでしょう。
むしろ、本書の政策に違和感を覚える方こそが本書が漫画形式で説明を行うべきところですが、そういう意味では説明が不十分です。
2015年に国債の買い手がつかなくなってから日本経済の危機が瞬く間に顕在化していくのですが、このシーンがあっさり流されており、架空でもいいので国債の買い手がつかなくなるもっともらしい理由を仕立て上げて欲しかったところです。
キャラクターは、小泉進次郎氏が実名で、その他どこかで見たような国会議員や経済学者などのコンパチキャラクターが登場します。それぞれのスタンスは現実世界に則っているので短い出番でそれなりの印象を残すのですが、肝心の進次郎氏のキャラクターがいまいち掘り下げられていない。
どういう過程でフリードマンの著書を手に取ろうと思ったのか、若さ故の焦りや失言、どうやって打開策を思いついたのかなどが描写されていればもっと親しみやすくなったと思います。
進次郎氏があまりにも迷いなく政策のアイデアを出してしまうので、勢いで大見得を切りながらも裏でどうやって政策を実現しようか頭を悩ませる某大阪市長のコンパチキャラの方が主人公に見えてしまいました。
出版のお話が来ることから明らかなように、素材は非常に面白いのですが、もっとおいしく調理できるはずです。
残念ながら本書の内容では、「小泉(純一郎)政権で格差が拡大した」「TPPで日本の産業が壊滅してアメリカの奴隷になる」などと主張している方々を説得するには不十分です。
機会があればよりクォリティアップした作品を世に送り出していただければ幸いです。