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天皇家の財布 (新潮新書 18) 新書 – 2003/6/1

5つ星のうち4.4 17

商品の説明

出版社からのコメント

皇居のひと月の水道代は930万円
公式文書捺印のための朱肉は30万円
宮中晩餐会に出されるケーキは一個120円
同行する宮内庁職員の宿泊費は統一料金2万円
天皇家の私的費用「内廷費」は3億2400万円
内廷費の振込みは、年四回に分け8100万ずつ
秋篠宮家の私的費用「皇族費」は5185万円

そうなっているとは知らなかった──。
情報公開請求で分かった驚きの新事実が満載!

抜粋

序章 四つの財布――皇室予算の全容

 皇室≒個人事業主
 経費の「公」「私」の区別という点で、皇室は個人事業主と似た会計処理をしている。
 小さな会社を経営する夫婦が、取引先の友人と打ち合わせでレストランに行ったとしよう。これを「会議」と捉えれば、この費用は会社の経費とすることもできる。しかし、打ち合わせは数分で、ビールを飲みながら食事を楽しむのが主だとしたら、夫婦はポケットマネーで払う必要がある。個人事業主は、経費の公私の別を常に判断している。そして、時として曖昧だ。
 皇室でも同じような微妙さがある。例えば、ベルギーのフィリップ皇太子夫妻は二〇〇二年六月、サッカー・ワールドカップ(W杯)観戦のために私的に来日し、皇太子夫妻との午餐のため、東宮御所を訪れた。この費用は皇太子夫妻がポケットマネーで支払った。だが、ベルギー皇太子夫妻の来日に少しでも公的な性格があれば、公費からの出費になる。皇室でも、一つひとつの出費に公私の判断がつきまとうのだ。

 公的な宮廷費
 天皇、皇族の活動のために「皇室費」という予算項目がある。これはさらに、宮廷費、内廷費、皇族費の三つに分類される。宮廷費がオフィシャル(公的)マネーで、内廷費、皇族費がプライベート(私的)マネーである。
 宮廷費は、皇室の公的な活動に使われる。一般の役所の予算と同じで、毎年、金額が変わる。二〇〇三年度予算では、六三億六一九三・三万円。
 国賓を招く宮中晩餐会、著名人らを招く園遊会、国民体育大会(国体)や全国植樹祭への地方訪問……などが、支出項目として思い浮かぶだろう。他に宮殿の補修、皇居の庭園整備など土木・建設費も含まれる。支出の範囲は想像以上に広い。

 内廷費、皇族費は「御手元金」
 内廷費は、生活費を含む天皇家の私的費用だ。天皇家とは、天皇陛下、美智子さま、皇太子さま、雅子さま、愛子(敬宮)さま、紀宮さまの六人を指す。内廷費は定額制で一九九六年度以降三億二四〇〇万円。
 大雑把な言い方だが、天皇家へのサラリーと考えると分かりやすい。国の予算ではあるが、天皇家に渡った後は私的な費用となる。その点で国家公務員の給与と同じだ。美智子さまのピアノの修理代、皇太子さまの山登り用品代、愛子さまのベビーカー代……などが内廷費から支出される。
 皇族費は、天皇家以外の宮家のプライベートな費用である。宮家には、秋篠宮、常陸宮、高松宮、三笠宮、寛仁親王、桂宮、高円宮の七家があり、計一八人の皇族がいる。秋篠宮家五一八五万円、常陸宮家四五七五万円……と家族の人数と構成によって金額が変わる。二〇〇三年度の総額は二億九七六八万円。
 内廷費と同じように、宮家皇族へのサラリーと捉えると理解しやすい。実際は内廷費と性格が微妙に異なるが、後に詳しく論じるのでここでは踏み込まない。
 内廷費、皇族費は「御手元金」とも呼ばれ、「公費」「国費」とされる宮廷費とは区別される。

 同じ鉛筆でも
 本書が扱うのは主に「皇室費」だが、宮内庁が管理する予算には、他に宮内庁費がある。定数一〇九〇人の宮内庁の経費で、二〇〇三年度は一一四億六一二九・二万円。このうち、人件費と手当関係が九〇億四二七七・二万円で全体の七九%を占めている。残りは、職員旅費、行政情報化推進経費、修繕費など。
「皇室費」と合わせると、宮内庁は「四つの財布」を持っている。例えば、宮内庁が鉛筆を買ったとしよう。天皇陛下の公務用であれば宮廷費、愛子さまのお絵かき用ならば内廷費、秋篠宮さまのナマズの研究用だったら皇族費、職員の事務用なら宮内庁費になる。同じ物を同じ業者から購入しても、使い道によって予算の出所が異なる。宮内庁は、四つの予算を別々の帳簿で管理しているわけだ。
「皇室費」(宮廷費、内廷費、皇族費)と宮内庁費を、宮内庁関連予算として総計すると、〇三年度で、一八四億四四九〇・五万円となる。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2003/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 207ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106100185
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106100185
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.4 17

著者について

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森 暢平
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1964(昭和39)年埼玉県生まれ。90年京都大学文学部史学科卒業後、毎日新聞社入社。福島支局、警視庁担当、皇室担当記者を経て98年退職。2000年国際大学大学院国際関係学研究科修士課程修了。同年CNN 日本語サイト編集長。02年琉球新報ワシントン駐在記者。05年成城大学文芸学部専任講師,同准教授を経て,17年より成城大学文芸学部教授。博士(文学)。専攻:日本近現代史,歴史社会学,メディア史。

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