この映画は江波杏子の怪演を観る作品だ。ヒロインはつまらない。だが相手役の原田芳雄はいい。この2人が見所。
特に江波杏子は凄い。登場してから殺されるまで、彼女が主役と言っても過言ではない。
清順の作品でもこれが一番好きだ。カルト的とも言える。
是非一度観て下さい。
あの頃映画 「悲愁物語」 [DVD]
18パーセントの割引で¥2,528 -18% ¥2,528 税込
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 宍戸錠, 白木葉子, 和田浩治, 鈴木清順, 小池朝雄, 岡田眞澄, 原田芳雄, 佐野周二, 仲谷昇, 江波杏子 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 33 分 |
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商品の説明
無残美の映像が語る異色大作!
●鈴木清順監督が『殺しの烙印』以来10年ぶりにメガホンを取った作品。本作の後に『ツィゴイネルワイゼン』を手掛ける。
●「巨人の星」「あしたのジョー」で知られる漫画家 梶原一騎による原案。
●昨年惜しくも亡くなった原田芳雄が出演。主人公の恋人役を演じる。また、江波杏子が嫉妬に燃えるストーカー主婦を怪演!
製作年 1977年
原作 梶原一騎
あの頃映画 松竹DVDコレクションとは?
映画会社松竹ならではの大作映画、こだわりの映画、良質映画の数々を、今だからリバイバル。名監督・名優たちが活躍したあの頃の映画を、ご自宅で気軽に楽しめるDVDコレクションとして、100本を超える充実のシリーズラインナップでお届けします。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 99.79 g
- EAN : 4988105064355
- 監督 : 鈴木清順
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 33 分
- 発売日 : 2012/4/25
- 出演 : 白木葉子, 原田芳雄, 岡田眞澄, 和田浩治, 佐野周二
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
- ASIN : B00716QW3K
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 62,450位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,136位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年11月29日に日本でレビュー済み
DVD出ませんねぇ。私はこれ観たことないのです。そんな映画に対してレビューを書くのは完全なルール違反ですが、ソフト化されていないのが気になるので期待をこめて書きます。(★の数はいい加減ですが、発売に期待をこめて…ということで勘弁してください)
同じ松竹映画で世評では失敗作ということになっている『カポネ大いに泣く』だってDVD化されたのに。…他社でのDVD化だけど。
いろいろ読んでみると一般的な意味では失敗作という評価ですね。(当時二週間以下で上映打ち切りになっていますね。客が入らなかったのでしょう。興行的には確かに失敗。)
シノプシスの段階では『魔女狩り』という題だったそうで…。それがなんで『悲愁物語』なんて題名になったのか?(会社の都合かな)。
清順監督としては、『とにかく一本メジャー5社で撮っておく』という考えだったみたいで、題材で選んだというわけではない様子です。
そのせいなのか(もともとそうなのか)この作品に関する監督の発言はいい加減なものがいろいろとある…。
『(略)はじめからおかしい映画なんだからいいじゃないかと思うんだけどね』 ←自分でおかしい映画だと認めてるし…。
まあとにかく、当時十年ぶりの新作だったわけだし、アノ『殺しの烙印』と『ツィゴイネルワイゼン』に挟まれる作品でもある本作をファンとしては一度は観てみたいと思うところです。原田芳雄とのコンビ第一作であることも含めて。
たしかに、ソフト化しても商売にはなりにくそうなのですが、最近、廉価での旧作邦画の発売も盛んだし(『震える舌』とか発売されてビックリ)本作も一回くらい出ないかなぁ、と思っているところです。
そして、散々勝手なことを書きましたが、観てみないとホントに失敗作かどうかなんてわかりませんし。(前出の『カポネ大いに泣く』。失敗作の烙印を押されていますが、あれは相当楽しいです。観なきゃわからんです。)
DVD発売をコッソリ期待してます。
出して…!
同じ松竹映画で世評では失敗作ということになっている『カポネ大いに泣く』だってDVD化されたのに。…他社でのDVD化だけど。
いろいろ読んでみると一般的な意味では失敗作という評価ですね。(当時二週間以下で上映打ち切りになっていますね。客が入らなかったのでしょう。興行的には確かに失敗。)
シノプシスの段階では『魔女狩り』という題だったそうで…。それがなんで『悲愁物語』なんて題名になったのか?(会社の都合かな)。
清順監督としては、『とにかく一本メジャー5社で撮っておく』という考えだったみたいで、題材で選んだというわけではない様子です。
そのせいなのか(もともとそうなのか)この作品に関する監督の発言はいい加減なものがいろいろとある…。
『(略)はじめからおかしい映画なんだからいいじゃないかと思うんだけどね』 ←自分でおかしい映画だと認めてるし…。
まあとにかく、当時十年ぶりの新作だったわけだし、アノ『殺しの烙印』と『ツィゴイネルワイゼン』に挟まれる作品でもある本作をファンとしては一度は観てみたいと思うところです。原田芳雄とのコンビ第一作であることも含めて。
たしかに、ソフト化しても商売にはなりにくそうなのですが、最近、廉価での旧作邦画の発売も盛んだし(『震える舌』とか発売されてビックリ)本作も一回くらい出ないかなぁ、と思っているところです。
そして、散々勝手なことを書きましたが、観てみないとホントに失敗作かどうかなんてわかりませんし。(前出の『カポネ大いに泣く』。失敗作の烙印を押されていますが、あれは相当楽しいです。観なきゃわからんです。)
DVD発売をコッソリ期待してます。
出して…!
2012年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鈴木清順は、日活時代数多くのプログラム・ピクチャーを量産した後、67年、37本目の作品として「殺しの烙印」を発表、当時の日活社長の堀久作から「訳の分からない映画を作る」との理由で一方的に日活を解雇され、更にその監督作の総てが門外不出で封印されてしまった事から、「鈴木清順問題共闘会議」が組織されての泥沼の裁判闘争、以後長期間に渡って映画が全く撮れなくなった。
(余談ながら、その時の原告弁護団のひとりが、人権弁護士としてシャキッとしていた頃の現民主党代議士の仙石由人である)
80年、無頼派プロデューサーの荒戸源次郎と組んだ「ツィゴイネルワイゼン」が、東京タワー下の仮設のドーム型の映画小屋に掛けるというユニークな興行形態で話題を呼ぶと同時に、日本映画史上に残る摩訶不思議で刺激的なそのアート・フィルムは、同年の各映画賞を総なめし、あろう事か、清順的芸術世界とは無縁であった(と言うか黙殺されていた)映画業界が起こしたお祭りイベントである「日本アカデミー賞」までも獲ってしまい、映画作家として世俗的に遅すぎた名声を得る事になるのだが、今作は、それから遡る事3年の77年に10年ぶりにメガホンを撮った映画、前述の極めつけのカルト作2本を挟む形で位置する鈴木清順70年代唯一の作品、一部で待ち望まれていた初DVD化作品だ。
某大手繊維メーカーが、体操界の花である東欧の妖精を専属タレントとして狙いを定め交渉するも、ライバル他社に抜かれてしまう。なんとか劣勢を挽回しようと次なる“広告塔”として目を付けたのが、新進気鋭の美人ゴルファー桜庭れい子だった、、、。
原作は梶原一騎だけに、中盤まではスポ根的劇画世界に大映ドラマの如き過剰でおどろおどろしい人間描写が続く。
ゴルフ雑誌の編集長ながらまるでゴルフがド素人の原田芳雄。
「巨人の星」の星一徹の如きスパルタ練習を科す佐野周二。
主人公れい子を追いかけまわすストーカー女の江波杏子。
同じくれい子の行き先々で絶えずドッキリの看板ならず、花束を抱えうろうろする野呂圭介。
「警部マクロード」みたいな扮装で登場する警部・宍戸 錠。
登場人物はみなどこかヘンであり、ここら辺までは、鈴木清順というよりも増村保造監督作と呼んだ方がしっくり来る(笑)。
それでも、清順監督らしい部分は終盤を迎えて加速していく。
江波杏子の、れい子への暴走ぶりに歯止めが効かなくなり、ドラマの展開も暴走していく辺りからのケレン味の数々。
益々異様になっていく登場人物たち、不遇時CMディレクターとしても活躍していた事が垣間見えるような色彩、カット割りと映像処理、そして、れい子の大邸宅の奇ッ怪なセット・デザイン。
真ん中にラインのペインティングを入れて上半身裸でコースのフェアウェイを掛け廻る原田芳雄。
桜の満開の下で、れい子の弟が夢想する思慕と接吻の微妙な危うさ。
クライマックスは、近所の老若主婦連中による嫉妬と悪意が剥き出しになっての大乱痴気パーティ。
名コンビである木村威夫はタッチしてないけれど、その感覚は清順映画そのものだ。
正直、結末は凡庸だし、社会風刺もありきたりで、脚色の大和屋竺は(残念ながら、今作の後、彼は病死してしまったが)、今作のプロデューサーでもあった梶原一騎に気兼ねしたんだろうか?と思えるほどで、公開時は怪作、珍品との評価もあったと記憶するが、それでもやっぱり清順映画として、ファンは押さえておかねばいけない作品なんだろうと思うよ。
主演の白木葉子は、梶原一騎がご執心の新人モデルであり、今作が映画デビュー作であった。
マスメディアとスポンサー、視聴者に踊らされ堕ちていく女性の役柄だが、初見時は学芸会並みと思えた演技も再見するとそれほど気にはならない。というか、これも清順さん、逆手に取って狙ってるんじゃないか、とさえ思えてくる(笑)。
松竹提供の「あの頃映画」も続々と初ソフト化作品が増えて来て、“あの頃の”映画たちを熱心に観ていた世代には嬉しい限り。
今後は、山根成之の「突然、嵐のように」や「さらば夏の光よ」も是非お願いしたい処だ。
(余談ながら、その時の原告弁護団のひとりが、人権弁護士としてシャキッとしていた頃の現民主党代議士の仙石由人である)
80年、無頼派プロデューサーの荒戸源次郎と組んだ「ツィゴイネルワイゼン」が、東京タワー下の仮設のドーム型の映画小屋に掛けるというユニークな興行形態で話題を呼ぶと同時に、日本映画史上に残る摩訶不思議で刺激的なそのアート・フィルムは、同年の各映画賞を総なめし、あろう事か、清順的芸術世界とは無縁であった(と言うか黙殺されていた)映画業界が起こしたお祭りイベントである「日本アカデミー賞」までも獲ってしまい、映画作家として世俗的に遅すぎた名声を得る事になるのだが、今作は、それから遡る事3年の77年に10年ぶりにメガホンを撮った映画、前述の極めつけのカルト作2本を挟む形で位置する鈴木清順70年代唯一の作品、一部で待ち望まれていた初DVD化作品だ。
某大手繊維メーカーが、体操界の花である東欧の妖精を専属タレントとして狙いを定め交渉するも、ライバル他社に抜かれてしまう。なんとか劣勢を挽回しようと次なる“広告塔”として目を付けたのが、新進気鋭の美人ゴルファー桜庭れい子だった、、、。
原作は梶原一騎だけに、中盤まではスポ根的劇画世界に大映ドラマの如き過剰でおどろおどろしい人間描写が続く。
ゴルフ雑誌の編集長ながらまるでゴルフがド素人の原田芳雄。
「巨人の星」の星一徹の如きスパルタ練習を科す佐野周二。
主人公れい子を追いかけまわすストーカー女の江波杏子。
同じくれい子の行き先々で絶えずドッキリの看板ならず、花束を抱えうろうろする野呂圭介。
「警部マクロード」みたいな扮装で登場する警部・宍戸 錠。
登場人物はみなどこかヘンであり、ここら辺までは、鈴木清順というよりも増村保造監督作と呼んだ方がしっくり来る(笑)。
それでも、清順監督らしい部分は終盤を迎えて加速していく。
江波杏子の、れい子への暴走ぶりに歯止めが効かなくなり、ドラマの展開も暴走していく辺りからのケレン味の数々。
益々異様になっていく登場人物たち、不遇時CMディレクターとしても活躍していた事が垣間見えるような色彩、カット割りと映像処理、そして、れい子の大邸宅の奇ッ怪なセット・デザイン。
真ん中にラインのペインティングを入れて上半身裸でコースのフェアウェイを掛け廻る原田芳雄。
桜の満開の下で、れい子の弟が夢想する思慕と接吻の微妙な危うさ。
クライマックスは、近所の老若主婦連中による嫉妬と悪意が剥き出しになっての大乱痴気パーティ。
名コンビである木村威夫はタッチしてないけれど、その感覚は清順映画そのものだ。
正直、結末は凡庸だし、社会風刺もありきたりで、脚色の大和屋竺は(残念ながら、今作の後、彼は病死してしまったが)、今作のプロデューサーでもあった梶原一騎に気兼ねしたんだろうか?と思えるほどで、公開時は怪作、珍品との評価もあったと記憶するが、それでもやっぱり清順映画として、ファンは押さえておかねばいけない作品なんだろうと思うよ。
主演の白木葉子は、梶原一騎がご執心の新人モデルであり、今作が映画デビュー作であった。
マスメディアとスポンサー、視聴者に踊らされ堕ちていく女性の役柄だが、初見時は学芸会並みと思えた演技も再見するとそれほど気にはならない。というか、これも清順さん、逆手に取って狙ってるんじゃないか、とさえ思えてくる(笑)。
松竹提供の「あの頃映画」も続々と初ソフト化作品が増えて来て、“あの頃の”映画たちを熱心に観ていた世代には嬉しい限り。
今後は、山根成之の「突然、嵐のように」や「さらば夏の光よ」も是非お願いしたい処だ。
2014年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原田さんの出た映画を全部見てみたくて、買いましたが
なかなか思うような原田さんに出会えませんでした。
若かった頃の原田さんは、ある種のカラーに沿って
配役が決まってしまった気がします。それが私の思う
原田さんとは違っていただけなのでしょう。
ちょっと残念でした。
なかなか思うような原田さんに出会えませんでした。
若かった頃の原田さんは、ある種のカラーに沿って
配役が決まってしまった気がします。それが私の思う
原田さんとは違っていただけなのでしょう。
ちょっと残念でした。
2015年12月25日に日本でレビュー済み
劇場で初めて観た時の強烈な驚きが忘れられない。「訳分らんぞ!これ!」「商品なのか!これ!」
社内試写後の松竹首脳の困惑した表情が目に浮かぶ。「大丈夫か?これ?」「商品になるか?これ?」
ひねくれた映画を撮らせたら【鈴木清順】の右に出る人はいない。訳の分らなさに陶酔する趣味の方にのみ、強く強く薦めます。
社内試写後の松竹首脳の困惑した表情が目に浮かぶ。「大丈夫か?これ?」「商品になるか?これ?」
ひねくれた映画を撮らせたら【鈴木清順】の右に出る人はいない。訳の分らなさに陶酔する趣味の方にのみ、強く強く薦めます。
2012年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
梶原一騎の原案だろうがお構いなしの、セイジュンワールド炸裂だよ。最初に裸のシーンが多く出てくるのはプロデューサーの希望かな。なんとか客が喜ぶようにと・・・・これ以後のセイジュン作品とも遜色のない作品なのでセイジュンファンはぜひとも見てほしい作品だ。今現在誰もこういう映画撮れないよね。彼の後継者はいるのかな。彼ほんと天才だと思うよ。この映画見たくて、大金払って輸入もののDVDオークションで落札している人もいるのにこんな安い価格で出るなんてすごい。
2022年6月25日に日本でレビュー済み
鈴木清順の映画はゆっくり観てきている。もともと大学時代の正月にテレビで「ツィゴイネル
ワイゼン」を観たことで病みつきとなり、「陽炎座」「夢二」等の大正浪漫三部作へと進んで、
その後は「殺しの烙印」「関東無宿」「けんかえれじい」「関東流れ者」という少し前の作品群
を観ることになった。本作もかような流れで観た次第である。
本作を撮る以前の10年間ほど鈴木は映画を造ることが出来なかった。訳の分からない
作品ばかり撮るということで干されていたわけである。その間に清順を擁護する運動が
大きく広がる等の展開があったと聞く。そんな雌伏の時を経て待望の最新作が本作だった
訳だが、当時のファンがどのように本作を観たのかは想像がつかない。どう観ても
本作は以前の作品以上に訳の分からない怪作だからである。
本作のテーマは何か。そのような質問はもはや本作には成立しないとしか言いようが
無い。そもそもテーマがあるようには見えないからである。粗筋を聞かれれば
「新人女子プロゴルファーのシンデレラストーリーとその後の堕天使振り」とでもいうべきか。
但し、それが何なのかはさっぱり説明がつかない。10年間の沈黙を破った乾坤一擲の作品
がこれなのだろうか。そんな思いしか沸かない。
但し、随所に見られる「清順美学」は健在だったかもしれない。独特のカメラワークと
色彩調は相変わらずである。
つまり一言でいうと清順は全くぶれていない。そう考えることが一番腹落ちする。そんな
「頑固振り」が三年後に彼の最高傑作となる「ツィゴイネルワイゼン」を産み出すことが
出来たのではなかろうか。本作が妙に世間に媚びた作品だったら、大正浪漫三部作は
無かったかもしれない。そう考えることでようやく少し納得できたところだ。
ワイゼン」を観たことで病みつきとなり、「陽炎座」「夢二」等の大正浪漫三部作へと進んで、
その後は「殺しの烙印」「関東無宿」「けんかえれじい」「関東流れ者」という少し前の作品群
を観ることになった。本作もかような流れで観た次第である。
本作を撮る以前の10年間ほど鈴木は映画を造ることが出来なかった。訳の分からない
作品ばかり撮るということで干されていたわけである。その間に清順を擁護する運動が
大きく広がる等の展開があったと聞く。そんな雌伏の時を経て待望の最新作が本作だった
訳だが、当時のファンがどのように本作を観たのかは想像がつかない。どう観ても
本作は以前の作品以上に訳の分からない怪作だからである。
本作のテーマは何か。そのような質問はもはや本作には成立しないとしか言いようが
無い。そもそもテーマがあるようには見えないからである。粗筋を聞かれれば
「新人女子プロゴルファーのシンデレラストーリーとその後の堕天使振り」とでもいうべきか。
但し、それが何なのかはさっぱり説明がつかない。10年間の沈黙を破った乾坤一擲の作品
がこれなのだろうか。そんな思いしか沸かない。
但し、随所に見られる「清順美学」は健在だったかもしれない。独特のカメラワークと
色彩調は相変わらずである。
つまり一言でいうと清順は全くぶれていない。そう考えることが一番腹落ちする。そんな
「頑固振り」が三年後に彼の最高傑作となる「ツィゴイネルワイゼン」を産み出すことが
出来たのではなかろうか。本作が妙に世間に媚びた作品だったら、大正浪漫三部作は
無かったかもしれない。そう考えることでようやく少し納得できたところだ。