明らかに冤罪とわかる主な人物だけでも村上正邦、三井環、鈴木宗男、佐藤優、村岡兼造、村木厚子、石井一の名前がある。そして、小沢一郎及び秘書。検察はどうしたのだろう。しかし、このような事は以前からあったのだ。
小沢について一つだけ。
ロッキード事件の全裁判を傍聴した人物である。そして、弁解しない男である。
「本当のことを言うと傷つく人が出ます。だから、自分が我慢していればいいことなのです。私は、親父から言い訳はするなと躾けられました。自分に悪い評判が定着しても他人を批評するなというのが小沢家の家訓なんです」
これで、十分だろう。
ドキュメントとして読み応え十分であるが、敗戦による見たくもない現実、「属国」としての視点が抜け落ちている。
勿論、ロッキード事件についても述べられているが国内での政争でありアメリカはほくそ笑んでいるいることだろう。
何故ならば、視点を世界に移すと西独のブラント首相が同様の目に遭っているのである。
ブラントと田中の自前外交に危機感を持ったアメリカはスキャンダルを仕掛け傀儡勢力による執拗な追い落とし工作により二人を権力の中心から排除することに成功したのである。(何もしないのは怠慢であろう)
小沢は、田中の政治路線を継承しているのである。
安倍は、ヤルタ体制を読み違えて事実上失脚したのであろう。
敗戦後、日本人はショックのあまり不愉快な現実から眼を背けて虚構の「戦後神話」を創った。この部分の記憶は空白であり、今でも日本人はアメリカを通してしか世の中とか世界を見ることが出来ない。そして、アメリカをモデルとして自らを改変してきたのである。
日本の権力構造は、官僚が政治家を全面に押し出して黒子役に徹し自らの目的を達成する。(自民党時代は両者とも実にうまく演技していた)
しかし、この十年間の法務、財務、外務、経産、文部の政策を見るとアメリカ派が押さえたようである。その心は、近代化(アメリカ化)が未だ不徹底ということである。アメリカと運命共同体と考えているようである。(51番目の州)
アメリカから見れば宦官か侍女というところだろうが。
小沢に対するマスコミの度を超えた執拗な攻撃は「政治テロ」と言ってもおかしくなく、その異様さによって反ってその日本人政治家としての「正統性」が浮かび上がってくる。
最近、これまでタブー(自主規制)とされてきた内容のものが出版され、しかも数万部売れているようであるが時代が変わってきたのだろうか。

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小沢一郎 完全無罪 「特高検察」が犯した7つの大罪 単行本 – 2010/4/17
平野 貞夫
(著)
元資金管理団体責任者が語る小沢一郎のカネ豪腕政治家のカネの真実、そして検察が小泉政権で変質していく過程を検証する超弩級のインサイドストーリー。検察の今の手法を許したら誰でも明日は監獄の中だ!
- 本の長さ266ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2010/4/17
- ISBN-104062161818
- ISBN-13978-4062161817
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/4/17)
- 発売日 : 2010/4/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 266ページ
- ISBN-10 : 4062161818
- ISBN-13 : 978-4062161817
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,878,717位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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◆著者プロフィール◆
平野貞夫(ひらのさだお)
1935年、高知県生まれ
法政大学大学院政治学修士課程終了。
衆議院事務局に入り、副議長(園田直)秘書、
議長(前尾繁三郞)秘書などを経て、
委員部長となる。
1992年、参議院高知地方区で当選し、
小沢一郎と行動を共にする。
2004年、参議院議員を引退。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
政治の世界は所詮権力争いの象徴的なもの。それがよく解る本である。
議会制民主主義とは?小沢さんの知恵袋を些細引いて読んでも大変わかりやすい本であります。
議会制民主主義とは?小沢さんの知恵袋を些細引いて読んでも大変わかりやすい本であります。
2010年11月4日に日本でレビュー済み
裏金問題を最初に告発した三井環元大阪高検公安部長は国策逮捕され
これを黙過して検察に貸しを作った小泉純一郎は検察を使って
村上正邦
鈴木宗男
佐藤優
田中真紀子ら
政敵を相次いで屠ったのみならず
総裁選で支持を受けた村岡兼造すら冷酷に葬ったという事実に血も凍る思いである。
-
小沢一郎周辺への検察による一連の捜査についても
取調可視化や検事総長人事の国会承認案件化
(そんなことをされたら検察の裏金の存在が暴露される上、既得権益が大きく損なわれる)
に積極的な民主党政権を阻止するため小沢公設第一秘書大久保隆規を逮捕したものの
「鳴り物入りで始めた捜査も空振りに終わってしまったため」
苦肉の策で元水谷建設元会長水谷功(偽証の前歴あり)の
「証言をもとに、土地購入に関して裏ガネが使われたシナリオをでっち上げ」
石川知裕代議士を無理矢理逮捕したという真相が良く理解できた。
-
規正法第25条第1項第3号は虚偽記載とは何かという構成要件を欠く「白地刑法」である。
これこそが衆院法制局に入り込んでいた旧内務官僚が施した「とんでもない仕掛け」であり
これによって規正法を治安維持法と同じように運用し
「かつての特高警察のように使うと、いきなり構成要件のない犯罪を構築できるのである」。
著者が「特高検察」と呼ぶ所以である。
密室での取調に於いて「強制や誘導、暴行、脅迫などの違法行為が行われ」
「そうした違法、不当な取り調べによって、事実に反する捏造された供述調書が作成される」という
「検察の暴走」を防ぐため著者が提言する三つの方策は
1) 取調全面可視化
2) 公選法・規正法を管理する三条委員会型独立機関の設置。
先進国では第三者機関のチェックが警察の捜査に前置されている
3) 各党代表と有識者からなる憲法オンブズマンに於ける警察・検察の在り方等の議論
である。
これを黙過して検察に貸しを作った小泉純一郎は検察を使って
村上正邦
鈴木宗男
佐藤優
田中真紀子ら
政敵を相次いで屠ったのみならず
総裁選で支持を受けた村岡兼造すら冷酷に葬ったという事実に血も凍る思いである。
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小沢一郎周辺への検察による一連の捜査についても
取調可視化や検事総長人事の国会承認案件化
(そんなことをされたら検察の裏金の存在が暴露される上、既得権益が大きく損なわれる)
に積極的な民主党政権を阻止するため小沢公設第一秘書大久保隆規を逮捕したものの
「鳴り物入りで始めた捜査も空振りに終わってしまったため」
苦肉の策で元水谷建設元会長水谷功(偽証の前歴あり)の
「証言をもとに、土地購入に関して裏ガネが使われたシナリオをでっち上げ」
石川知裕代議士を無理矢理逮捕したという真相が良く理解できた。
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規正法第25条第1項第3号は虚偽記載とは何かという構成要件を欠く「白地刑法」である。
これこそが衆院法制局に入り込んでいた旧内務官僚が施した「とんでもない仕掛け」であり
これによって規正法を治安維持法と同じように運用し
「かつての特高警察のように使うと、いきなり構成要件のない犯罪を構築できるのである」。
著者が「特高検察」と呼ぶ所以である。
密室での取調に於いて「強制や誘導、暴行、脅迫などの違法行為が行われ」
「そうした違法、不当な取り調べによって、事実に反する捏造された供述調書が作成される」という
「検察の暴走」を防ぐため著者が提言する三つの方策は
1) 取調全面可視化
2) 公選法・規正法を管理する三条委員会型独立機関の設置。
先進国では第三者機関のチェックが警察の捜査に前置されている
3) 各党代表と有識者からなる憲法オンブズマンに於ける警察・検察の在り方等の議論
である。
2010年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある事件で検察の捜査に恣意的なものを感じて以来、ずっと検察に対して
不信感を抱いていました。この本は、そういう私が長年抱いていた疑問に
答を出してくれた本でした。平野貞夫先生は、法務の専門家でいらっしゃる
ので、説得力がありました。
特に“第6章の「特高検察」が犯した七つの大罪”は、見事に検察の問題点
を浮かびあがらせて、日本の司法に疑問をもつ全ての方にお勧めの1冊です。
不信感を抱いていました。この本は、そういう私が長年抱いていた疑問に
答を出してくれた本でした。平野貞夫先生は、法務の専門家でいらっしゃる
ので、説得力がありました。
特に“第6章の「特高検察」が犯した七つの大罪”は、見事に検察の問題点
を浮かびあがらせて、日本の司法に疑問をもつ全ての方にお勧めの1冊です。
2010年7月28日に日本でレビュー済み
凄いタイトルだ。俺は仏教徒だが、信教の自由が憲法で保証されている民主主義国家において、これほどまでキリスト教に対して無礼なタイトルはない。
この時点で、著者の人格や品格そのものが疑わしい。
検察の問題を提起するのに、特定の政治家や団体を使う必要性もまったく無い。
参考文献や引用文献には一切使えない、いわゆる「馬鹿本」。読物として楽しむ以外の利用方法は有り得ない。
この時点で、著者の人格や品格そのものが疑わしい。
検察の問題を提起するのに、特定の政治家や団体を使う必要性もまったく無い。
参考文献や引用文献には一切使えない、いわゆる「馬鹿本」。読物として楽しむ以外の利用方法は有り得ない。
2010年5月3日に日本でレビュー済み
小沢一郎と検察との戦いを小沢のサイドに立って論じた書と思うタイトルですが、内容はずいぶん違います。近年の検察問題史といった趣で、自身が国会で質問した三井環氏が告発した検察の裏金疑惑(調査活動費問題)から最近の一連の事件のにおける「暴走する検察」ぶりを批判的に振り返ったものとなっています。平野氏が検察のどこに問題があるのか、一生懸命勉強したのをまとめた、といった内容です。
したがって新鮮味や新事実はあまりないです。
村上正邦、鈴木宗男、村岡兼造が検察に起訴されたのは、「小泉純一郎の罠」であるという小泉首相による政敵排除の陰謀説を唱えていますが、説得力に欠け、妄想だと思います。こうした陰謀説にはついていけませんでした。
したがって新鮮味や新事実はあまりないです。
村上正邦、鈴木宗男、村岡兼造が検察に起訴されたのは、「小泉純一郎の罠」であるという小泉首相による政敵排除の陰謀説を唱えていますが、説得力に欠け、妄想だと思います。こうした陰謀説にはついていけませんでした。
2011年6月17日に日本でレビュー済み
小沢一郎の盟友である著者の平野貞夫が、何故小沢一郎が検察に狙われたのかと言うことを、検察がこれまで捜査してきた疑獄事件を振り返りながら説明している。タイトルの「小沢一郎完全無罪」よりも「特高検察が犯した7つの大罪」のほうがこの本のメインである。読めば読むほど本当の悪は検察である事がわかる。そんな検察も村木事件を契機にようやくその巨悪にも光が当たろうとしていた矢先の大震災。ドサクサ紛れに村木事件の反省も闇に葬られるのではなかと心配である。たらればではあるが、もし検察が動いていなければ、小沢一郎が総理になり、民主党は参議院選でも勝利し、安定した政権運営の元、改革(検察にとっては可視化法)が実施されていたはずであったのだが・・・大震災が政治家の無能振りを浮き立たせ、2大政党制を崩壊させてしまったと言っても過言ではない。それだけ特高検察が犯した罪は重すぎる。
2012年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
西松事件から東京地検特捜部の強制捜査に疑問を感じていましたので、二審無罪判決後、上記の本を購入して読みました。特高警察が犯した七つの罪で、「jマスメディアと結びついて世論を誘導した罪」が最も重いと思いました。私どもは、新聞・テレビでしか情報を得ることができません。「政治と金」というと即、小沢というように、どのマスコミも犯罪者のような扱いでした。当然、総理大臣にもなれる予定の人を引きずりおろし、また、3年余り、小沢氏を苦しめ続けてきました。普通の人なら、特捜部に屈服するか、あるいは自殺したかもしれません。小沢氏を犯罪扱いにした責任は特捜部とマスメディアにあると思います。ところが、特捜部はトカゲのシッポ切り、あれだけ小沢氏を批判したテレビ・新聞は何ら謝罪しようとしない。逆に意識的に知らないふりをしている。こんなことがあってよいのだろうかと思います。そういう意味で、「jマスメディアと結びついて世論を誘導した罪」に民主国家の危機を痛感しました。