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源氏物語 (第1巻) (ちくま文庫 お 39-4) 文庫 – 2008/11/10
桐壺~賢木
- 本の長さ582ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2008/11/10
- ISBN-104480424814
- ISBN-13978-4480424815
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2008/11/10)
- 発売日 : 2008/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 582ページ
- ISBN-10 : 4480424814
- ISBN-13 : 978-4480424815
- Amazon 売れ筋ランキング: - 357,760位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。小さいころから漫画のよみかきと古典と歴史が大好き。中学生のころは新撰組と柳生十兵衛に入れ込み、学校を休んで柳生の里に行ったりした。『ブス論』『歯医者が怖い。』『源氏物語』全訳六巻、『本当はひどかった昔の日本』『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』『女系図でみる驚きの日本史』など著書多数。
978?~1014?。平安時代中期の女流作家、歌人。本名は不明。生没年に多数の説がある。藤原為時の娘で幼い頃より漢文を読みこなすなど、才女として の逸話が残されている。藤原道長の長女で一条天皇の中宮である彰子に、女房兼家庭教師として奉仕。「桐壺」に始まり「夢浮橋」で終わる54帖にもおよぶ世 界最古の長編小説『源氏物語』などを著す(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 源氏物語 (名著をマンガで!) (ISBN-13: 978-4059006145)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出版社にも在庫がない本を、良心的な値段でお譲りくださいました。とても嬉しく思っております。
2018年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古語辞典三種を手許に源氏物語を影印本で読んでいるのですが、自分なりの口語訳が思いつかないときに小学館日本古典文学全集、与謝野晶子訳、円地文子訳と合わせてこの本を読み比べています。この本がピカイチだと思うけど、ところどころ小学館の口語訳に引きずられて「あれ?」っと思うところもあるから★一つ。減。
2023年10月18日に日本でレビュー済み
源氏物語は様々な方が訳しておられるので、誰の本を読もうか迷いましたが、大塚ひかりさんの訳書にしてよかったです!おすすめです。
なによりユニークなのは、本番中の随所に入る「ひかりナビ」と言われる訳者の解説で、これが本文の理解を深める助けになりとてもよかったです。
少し残念なのは、この「ひかりナビ」にこの先の展開のネタバレが含まれていて「先に言わないでよ!」と思うことがあったこと、ご本人の主観的解釈がふんだんに含まれているのでそれはそれとして読まないといけないところです。ただやはりこの解説がなければこの長い源氏物語を読破はできなかったかも…と思います。
なによりユニークなのは、本番中の随所に入る「ひかりナビ」と言われる訳者の解説で、これが本文の理解を深める助けになりとてもよかったです。
少し残念なのは、この「ひかりナビ」にこの先の展開のネタバレが含まれていて「先に言わないでよ!」と思うことがあったこと、ご本人の主観的解釈がふんだんに含まれているのでそれはそれとして読まないといけないところです。ただやはりこの解説がなければこの長い源氏物語を読破はできなかったかも…と思います。
2013年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前から気にはなっていた作品でした。でももったいなくて手は出しませんでした。でも最近読みたい本が減ってきたのでとうとう挑戦しました。過去には、与謝野晶子(
全訳 源氏物語 一 新装版 (角川文庫)
)、田辺聖子氏(
新源氏物語 (上) (新潮文庫)
)、橋本治氏(
窯変 源氏物語〈1〉
)、そして寂聴(
源氏物語 巻一 (講談社文庫)
)の源氏を読んだことがあり、それぞれ一長一短があり、今回はその隙間を埋めれればというのがねらいです。
源氏の読み方にはいくつかのアプローチがありますね。一つはとにかく物語としての筋を追う。これ自体も人によっては結構な作業です。もう一つは筋と同時に全体の雰囲気をたとえ自分勝手といわれながらも各様に味わう。もう一つは巨大な隠喩と本歌取りの体系でもある源氏を隅々まで味わう。これ以外にも直に、英訳を読むという日本人にはルール無視の離れ業もありますが。
本書は、筋を味わうと同時に、初学者にも、もはや普通の日本人は近づくことが不可能なこの巨大な過去の価値と知識の体系への接近を可能とさせてくれます。著者が力点を置いた「エロ」という構図と雰囲気ですが、たしかに気が付くことのなかった歌の解釈など参考になります。でもそこはかとなく、それとなく想像していた部分がここまであからさまにリアリズムの下で解読されてしますうと、逆説的な意味で、凡人の想像力を刺激してしまい、香が消えてしまうのは、想像どおりでした。極端にいうと、大塚さんの作品は、源氏の「雰囲気の崩壊」をもたらすものかもしれません。でもその先にどのような世界を見出すかは現代の読者の特権なのかもしれません。
源氏の読み方にはいくつかのアプローチがありますね。一つはとにかく物語としての筋を追う。これ自体も人によっては結構な作業です。もう一つは筋と同時に全体の雰囲気をたとえ自分勝手といわれながらも各様に味わう。もう一つは巨大な隠喩と本歌取りの体系でもある源氏を隅々まで味わう。これ以外にも直に、英訳を読むという日本人にはルール無視の離れ業もありますが。
本書は、筋を味わうと同時に、初学者にも、もはや普通の日本人は近づくことが不可能なこの巨大な過去の価値と知識の体系への接近を可能とさせてくれます。著者が力点を置いた「エロ」という構図と雰囲気ですが、たしかに気が付くことのなかった歌の解釈など参考になります。でもそこはかとなく、それとなく想像していた部分がここまであからさまにリアリズムの下で解読されてしますうと、逆説的な意味で、凡人の想像力を刺激してしまい、香が消えてしまうのは、想像どおりでした。極端にいうと、大塚さんの作品は、源氏の「雰囲気の崩壊」をもたらすものかもしれません。でもその先にどのような世界を見出すかは現代の読者の特権なのかもしれません。
2014年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頭のなかにどんなに4次元の世界が広がろうとも、読書は「直線」で行うもの。途中でわからない言葉や理解し難い状況があれば、そこで我に返ってしまい、読書の旅は中断してしまう。
そんなものだと思っていた。中断しながら、いったりきたり、が当たり前の古典読解だ。しかし、それでは日本が誇る傑作長編も、誰もが読むものにはならない。大塚ひかりは「ひかりナビ」という逐次解説を本文に挟み込む方式を「発明」したのだ。
1ページ前後でテンポよく進む本文と、著者の感想や研究成果も織り込んだ内容解説との行き来が、なかなか心地よい。
ともに現代語ではあるが、まるで高校や中学の教室で、ハイミス女性教諭の(^^;)古典の授業を受けているようなリズムで、読み進めることができる。
注釈がメインということで話題になった、田中康夫の「なんとなくクリスタル」を思い出す。ネットサーフィンでも、本文と注、主張とリンクを行ったり来たりする読み方は、当たり前になっている。それを一本の流れにまとめて、誰もが「源氏」を「読み込む」ことができるようになっている。画期的な現代語訳だと評価したい。
そんなものだと思っていた。中断しながら、いったりきたり、が当たり前の古典読解だ。しかし、それでは日本が誇る傑作長編も、誰もが読むものにはならない。大塚ひかりは「ひかりナビ」という逐次解説を本文に挟み込む方式を「発明」したのだ。
1ページ前後でテンポよく進む本文と、著者の感想や研究成果も織り込んだ内容解説との行き来が、なかなか心地よい。
ともに現代語ではあるが、まるで高校や中学の教室で、ハイミス女性教諭の(^^;)古典の授業を受けているようなリズムで、読み進めることができる。
注釈がメインということで話題になった、田中康夫の「なんとなくクリスタル」を思い出す。ネットサーフィンでも、本文と注、主張とリンクを行ったり来たりする読み方は、当たり前になっている。それを一本の流れにまとめて、誰もが「源氏」を「読み込む」ことができるようになっている。画期的な現代語訳だと評価したい。
2012年8月24日に日本でレビュー済み
古典エッセイ等で活躍されていらっしゃる大塚ひかりさんの逐語訳源氏物語です。
今まで小説やマンガ等で源氏に親しんできたけれど、
実際に紫式部がどんな文章や構成でこの物語を書き表したのか常々知りたいと考えていました。
とはいえ原文を読み進めるほどの知識も根気も無いし…と尻込みしていたところこの訳に出会いました。
まさに求めていた源氏訳!
原文を一語一語そのままに訳してあるだけあって、個人的に新しい発見や驚きがいくつもあり、面白く読んでいます。
例えば…
・夕顔との関係について(後世のどの作家さんも出会いのきっかけは克明に書いているのに、
その後親しくなる過程が全く出てこないのは何故だろう?と以前から疑問でした)
・あまりにも現代的なセリフのために後の創作だろうと私が勝手に考えていた箇所がちゃんと原文に書かれていた。
・各キャラクターの印象がガラリと変わった。
等です。
また著者の大塚さんが繰り返し主張する、歌に隠された性愛の暗示についてもとても興味深く感じました。
この物語や平安時代に生きた人々の人生観を垣間見たような気がします。
全体的に分かり易い言葉で訳されており、文中に挟まれた「ひかりナビ」が、
当時の習慣・風俗や引用されている歌等丁寧に解説していきます。
そのため、普通の小説の感覚で引っかかり無く読み進めることが出来ます。
彼女のエッセイ同様どちらかといえば切り口がリアルであり、
源氏にロマンチックな要素を求める方には不向きとも思いました。
素晴らしい源氏訳だと思いますが、星は一つマイナスに。
その理由として、まず他の方も指摘されている通り「イケメン」「エロい」「スケベ」等の俗物的な単語がまれに出てきます。
私自身は特に源氏に格調高さを求めていないのですが、
かといってわざわざ下品な言葉を使わなくてもいいのでは?と思ってしまいました。
頻繁に出るのなら砕けた感じに訳したいんだな…と思うのですが、
本当に突然(1〜2章に1回くらい)に出てくるのでこれらの単語だけ微妙に浮いており、
イマイチ作者の意図が掴みかねます。
こういった言葉の選択がこの訳の寿命を縮めているようで残念でならないです。
もうひとつは「ひかりナビ」について。
これは諸刃の剣というか…ものすごく丁寧に解説されているのはいいのですが、
同じ内容が何回も出てくるので正直後半しつこいと感じてしまいました。
またキャラクターの言動に対する感想・批判が結構多い。著者に思い入れがあるのは仕方ないですが、
逐語訳というならもう少し読者の判断に任せられるようニュートラルに書いて欲しかったと思います。
思わず批判めいた事も多く書いてしまいましたが、
源氏好きな方なら新しい発見が必ずあり十分楽しめると思います。
また逆に源氏物語を全く知らないという方(特に男性)にも良いのでは。
読んで損は無いです。お勧めです。
今まで小説やマンガ等で源氏に親しんできたけれど、
実際に紫式部がどんな文章や構成でこの物語を書き表したのか常々知りたいと考えていました。
とはいえ原文を読み進めるほどの知識も根気も無いし…と尻込みしていたところこの訳に出会いました。
まさに求めていた源氏訳!
原文を一語一語そのままに訳してあるだけあって、個人的に新しい発見や驚きがいくつもあり、面白く読んでいます。
例えば…
・夕顔との関係について(後世のどの作家さんも出会いのきっかけは克明に書いているのに、
その後親しくなる過程が全く出てこないのは何故だろう?と以前から疑問でした)
・あまりにも現代的なセリフのために後の創作だろうと私が勝手に考えていた箇所がちゃんと原文に書かれていた。
・各キャラクターの印象がガラリと変わった。
等です。
また著者の大塚さんが繰り返し主張する、歌に隠された性愛の暗示についてもとても興味深く感じました。
この物語や平安時代に生きた人々の人生観を垣間見たような気がします。
全体的に分かり易い言葉で訳されており、文中に挟まれた「ひかりナビ」が、
当時の習慣・風俗や引用されている歌等丁寧に解説していきます。
そのため、普通の小説の感覚で引っかかり無く読み進めることが出来ます。
彼女のエッセイ同様どちらかといえば切り口がリアルであり、
源氏にロマンチックな要素を求める方には不向きとも思いました。
素晴らしい源氏訳だと思いますが、星は一つマイナスに。
その理由として、まず他の方も指摘されている通り「イケメン」「エロい」「スケベ」等の俗物的な単語がまれに出てきます。
私自身は特に源氏に格調高さを求めていないのですが、
かといってわざわざ下品な言葉を使わなくてもいいのでは?と思ってしまいました。
頻繁に出るのなら砕けた感じに訳したいんだな…と思うのですが、
本当に突然(1〜2章に1回くらい)に出てくるのでこれらの単語だけ微妙に浮いており、
イマイチ作者の意図が掴みかねます。
こういった言葉の選択がこの訳の寿命を縮めているようで残念でならないです。
もうひとつは「ひかりナビ」について。
これは諸刃の剣というか…ものすごく丁寧に解説されているのはいいのですが、
同じ内容が何回も出てくるので正直後半しつこいと感じてしまいました。
またキャラクターの言動に対する感想・批判が結構多い。著者に思い入れがあるのは仕方ないですが、
逐語訳というならもう少し読者の判断に任せられるようニュートラルに書いて欲しかったと思います。
思わず批判めいた事も多く書いてしまいましたが、
源氏好きな方なら新しい発見が必ずあり十分楽しめると思います。
また逆に源氏物語を全く知らないという方(特に男性)にも良いのでは。
読んで損は無いです。お勧めです。
2020年9月30日に日本でレビュー済み
平安文学、特に宮中を背景にした作品は古文の敬語用法に精通しないと、主語が誰かがさっぱり分からなくなります。一部だけをチラ見してきたとはいえ、源氏物語をちゃんと読み通したいという思いも年齢とともに湧いてきました。
別の著作のあと書きで、清水義範が著者との対談の経験を書いていました。源氏を題材にした本を出しているにもかかわらず読み通したことがなかったこと、しかし大塚ひかりの著作ははじめて読み通せた、とあり俄然読んでみたくなりました。
これまでの断片的な源氏物語に関する知識が、読み進めるうちに繋がっていく面白さがあります。
光源氏の積極果敢な女性への行動、それへの女性側の受け方やいなし方、夜這いをするときの家屋のつくりと主人、女官によっての使われ方、人を介しての和歌のやりとりなどいまならLINEかショートメールっぽいし、これまで遠くにあった源氏物語がぐっとその魅力を伝えてくれます。
エロの視点からの切り口が特徴とされ、そのへんがアカデミックな方からの批判もあるようですが、江戸期の儒教の影響が広がる以前の時代背景です。神道はじめ古代からの日本の習俗は、現代からしたら倫理的にいかがなものかでしょうが、当時の社会風俗をそういうものとして前提に置くのが楽しみ方だと思っています。
不満な点は、全6巻のうち2,4,5,6巻が入手できないことです。出版社の再版を切に願います。
入手できない巻は図書館から借りるしかありません。
別の著作のあと書きで、清水義範が著者との対談の経験を書いていました。源氏を題材にした本を出しているにもかかわらず読み通したことがなかったこと、しかし大塚ひかりの著作ははじめて読み通せた、とあり俄然読んでみたくなりました。
これまでの断片的な源氏物語に関する知識が、読み進めるうちに繋がっていく面白さがあります。
光源氏の積極果敢な女性への行動、それへの女性側の受け方やいなし方、夜這いをするときの家屋のつくりと主人、女官によっての使われ方、人を介しての和歌のやりとりなどいまならLINEかショートメールっぽいし、これまで遠くにあった源氏物語がぐっとその魅力を伝えてくれます。
エロの視点からの切り口が特徴とされ、そのへんがアカデミックな方からの批判もあるようですが、江戸期の儒教の影響が広がる以前の時代背景です。神道はじめ古代からの日本の習俗は、現代からしたら倫理的にいかがなものかでしょうが、当時の社会風俗をそういうものとして前提に置くのが楽しみ方だと思っています。
不満な点は、全6巻のうち2,4,5,6巻が入手できないことです。出版社の再版を切に願います。
入手できない巻は図書館から借りるしかありません。
2009年1月14日に日本でレビュー済み
自分は古文は大して好きでもなく、知人に薦められたので興味本位で読みましたが、全然難しくなくさらっと読めます。
本文を読んでも理解できないところは、随所で登場する「ひかりナビ」がしっかりと補完してくれます。
そして何より、大塚訳は斬新です。
古文の教授が訳すような凝り固まった訳ではなく、現代向けで読みやすい訳です。
(「凝り固まった訳は良くない」という意味ではありません。)
「こんな訳は下品だ!」なんて声も聞こえてきそうですが、源氏物語へのひとつのアプローチとしては全然有りだと思います。
本文を読んでも理解できないところは、随所で登場する「ひかりナビ」がしっかりと補完してくれます。
そして何より、大塚訳は斬新です。
古文の教授が訳すような凝り固まった訳ではなく、現代向けで読みやすい訳です。
(「凝り固まった訳は良くない」という意味ではありません。)
「こんな訳は下品だ!」なんて声も聞こえてきそうですが、源氏物語へのひとつのアプローチとしては全然有りだと思います。