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アクエリオンといえば勿論、AKINO。そして菅野よう子...
再びそのタッグを拝聴できるというだけで既に興奮ものである。
話題となった前作のサビのインパクトには及ばないものの、
それでもパワーアップした良作であることは間違いない。
さらに今回、前作以上に堪能したのは、何といってもAKINO御自身と実の
4人兄弟であるbless4の奏でる、類稀なる美しいヴォーカルのハーモニー。
前作ではどちらかというと、まだ歳若かったAKINO単体のソロ活動として
その才能を前面に押し出していたが、今回ははっきりと「with bless4」名義。
爽やかで軽やかなるも重厚な『アクエリオンEVOL』OPを堂々飾る「君の神話」
...前作OP曲・挿入歌やAKINO自身のオリジナルアルバムでも活躍していた作詞家
岩里祐穂に代わり、今回はGabriela Robinが作詞を担当。忌諱のない真っ直ぐな
歌詞に、怖れずに自分自身の命を偽りのない夢を生き、その連続する一瞬の貴い
芽吹きとともに、あきらめることなく何度でもトライする勇気を貰えた気がした。
新生アクエリオンテーマ曲であるとともに、タイトルにもそんなエールが垣間見えた。
持ち前の高音が黄金に輝くAKINO自身のハイパーヴォイスがよく映える会心作。
そして同ED曲「月光シンフォニア」――前述したAKINOを含める沖縄出身の
兄弟ユニットbless4の重層的に奏でられる美しいハーモニーが時を停める。特に
冒頭の歌い出しでAKINOヴォーカルをリードする弟AIKIの歌声に、言葉もなくまず
ハッとさせられる。まるで月光そのもののように繊細でありながら、神話的逢瀬を
歌い上げる、幾重にも重なる兄弟ハーモニーの奥深さは、菅野楽曲の持つ映画的底力
と相まって、まるで一織りのタペストリーを見ているよう...まさに月光シンフォニア。
作中にて流れた挿入歌も今から楽しみ。アクエリオン伝説は、やはり歌とともにある。
インパクトのある作品性にて魂に直結した前作「創聖のアクエリオン」から早くも数年。
菅野×AKINO、そして陰ながらそれを支えるbless4の活躍を今後も追いかけていきたい。
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